− その4 「手近だった」天鏡台温泉に立ち寄り入浴のあと、湯野上温泉へ −
道の駅でトイレ休憩を済ませたあとのおしんこどんは再び睡マーになって別の世界を自由に飛び回っているようで、助手席における生体反応は全くなくなりました(笑)。またも孤独なTakema運転となりましたが、ちなみにこの日の泊まりは湯野上温泉の民宿。でもこのまままっすぐ行くと早すぎるので、せっかくですから未湯の表磐梯温泉でひとっ風呂と考えたわけです。実に明快そのもの(笑)。
で、県道から表磐梯方面へと左折すると、さすがに交通量が少ないせいか路面は全面的に雪となりました。まぁスタッドレスタイヤなので問題はないのですが、一応気をつけて行こうと思いつつ走っていたら、自分の脳内温泉地図にない温泉がいきなり出てきました。
というわけなのでいきなり目的地を変更し、ここの温泉に入ってみることにしました。貸別荘の「アウザ千歳」の駐車場に車を止めた上でおしんこどんを起こしますが、どうやら「あちらの世界の露天風呂」のほうがよほど快適らしく「わたしゃいいわ、ここで寝てる‥」とのたまいます。ま、毛布も掛けてるし、寒くなったらエンジンをかけて暖房を入れてねと言って(たぶんしないでしょうが=アイドリングストップ推進おしんこどん)、Takema単独で湯へと向かいます。
入浴料は600円。このあたりとしては良心的な値段でしょうか(観光地だからね)。ちなみに天鏡台温泉には4軒の宿があるようですが、日帰り入浴を受け付けているのはここだけだったみたいで偶然とはいえラッキー。入口は何だかちっぽけな感じですが、貸別荘のいわば管理棟ですから別に豪華である必要はありません。
で、「今は誰も入っていない」という言葉に気をよくしていざ浴室へ向かい、まずは浴室の扉をがらっと開けたところで心の中で叫快哉!
ちょっと濃いめの笹濁り湯+成分で赤く変色した浴槽回りの色合いが何ともいえません!ちなみに源泉(4つの宿の共同源泉。別荘なんかにも配湯していると思いますが)はナトリウム−塩化物炭酸水素塩泉で、源泉温度は58度。宿のウェブサイトによると「源泉から200mほど引き湯していますが季節により投入量を調節することによってかけ流しを維持しています」ということで、ふふふ、この季節は湯量を多くしているということなのね、嬉しいじゃあーりませんか♪
左上画像を見ると湯の投入量は少ないようにも見えますが、実際はそこそこ勢いよく流し込まれています。味は金気と薄い塩味が同居していて、いやな味ではありません(ただし飲用許可掲示はなかったので良い子のみんなは飲んじゃダメよ(笑))。浴槽の縁はしっかり温泉成分のコーティングがなされています。
というわけでなかなかのお湯をタンノーし、車に戻ってみるとおしんこどんはまだ旅行中でした(苦笑)。ま、そんなこともあるさというわけで「そのまま心ゆくまで寝続け、無理して起きないように」と厳命し、会津若松市内の縁を回る県道を進んだわけですが‥
止まっては進み、「あーでもこの先の信号、何でこのタイミングで黄色になるのさ!あ、さらにその先の信号、何でいま青になるのよ?」という感じで、片側2車線のバイパス路であるにもかかわらず時間短縮の効果はイマイチです(それでも市内中心部を走るよりは早いでしょうが)。
目標としては16:00に宿に到着しまったりするつもりだったのですが、実はその手前にある芦の牧温泉も未湯なので「おみやげセンターの湯」に寄っちゃおうかという湯欲もないわけではありませんでした。でもまぁ今回はいいかということで通過、そのまま本日の宿へと向かいます。あ、おしんこどんを起こしたのは宿への取り付け道路に入るところね(笑)。
というわけで今宵の宿「湯けむり民宿 会津野」に到着です。何でも明治時代に建てられた古民家を移築して宿にしたというその風情、そしてしっかりかけ流しの湯野上の湯をいつでもタンノーできるというわけで即座に予約したわけです。民宿ですが、まめにサイト管理をなさっているようでブログや空室情報なども毎日更新なさっている様子。こういう宿はありがたいなぁ。
さすがに古民家だけあってゆったりした造りです。宿泊用の部屋そのものは広くありませんが(部屋によるのかも)、必要にして十分です(ただしTVは2Fの一角にしかありません。ポリシーだそうですので‥)。また、ブログ等が毎日更新されていることから「もしかしてネット環境も‥」と思いましたが、どうやら「直結」のようで無線LAN等の設備はないようです。ま、それが普通のことなのであきらめましょう(笑)。
というわけでお風呂!なのですが、その前にちょっとミニ探索。とはいえ食事をする部屋だけでしたが‥
神棚が設置された大部屋の一角には囲炉裏がしつらえられておりました。右上画像にマウスオンしてみるとわかりますが‥
実際その通りでありました。「あぁうちにもポータブル囲炉裏がほしいなぁ」と、夫婦揃って考えちゃった次第ですが、いざ導入してみれば夏は邪魔だし、冬は使うといっても換気には気を遣うし(鉄筋コンクリですから特に)、はぜた炭で床焦げは避けられないだろうし‥やっぱり屋上か?そろそろリアルにいろんなことを考えなくちゃいけないんですよね(まだ地デジアンテナすら立ててないし)。
さ、そんなわけでお風呂に行ってみましょう!
泉質の掲示にも見事に「単純温泉」とありました。口に含んでもほとんど無味(微妙に塩味がしたような気もします)。でも源泉で髪の毛を洗ったらえらくさっぱりしました(髪の量が少なくなってきたというわけからではありません=自虐)。とにかくかぶり湯をたくさんたくさんして楽しみました。
もしかして石膏系の成分も多いのか、この湯口の白化のみならず浴槽底に小さな白片もありましたし。とにかくお湯をタンノー。それほど温まりのお湯ではないですが、だったら何度も入ればいいのさ♪
ちなみに露天風呂はこの時期閉鎖というのは潔いです(残念)。それよりも右上画像の門松、もちろんお正月は終わりましたが何だかモッタイナイ!このまま処分しちゃうのかなぁ。いや、だからといってあげるといわれても困りますが(笑)。
さてそうこうしているうちにご飯の呼び出しが入りました!
先ほど囲炉裏で焼かれていた岩魚の塩焼きや、同じく岩魚の刺身などを中心とした山の幸が並ぶ夕食は必要にして十分な量で(両画像ともマウスオンで料理画像に変わります)、美味しくいただきました。これくらいの量が本当に一番適量なんだよなぁ。
そんなわけで湯野上温泉をあとにして‥ああ、今日はもう帰らなきゃいけないんだよねぇ‥。
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