神津島、式根島、新島、大島の温泉行脚

− その3 レンタルバイクでちょこっとお散歩のあと天上山ハイキング in 神津島(1) −

船が港に接岸すると、この日予約していた宿の車が待っていてくれました。ただし宿についてはあとのページで紹介しようと思うので今は触れません。宿に到着し、レンタルバイクを借りるために「神津島オートサービス」の場所を聞こうとすると、何とそこまで送迎してくださるとのこと。距離はさほどない徒歩圏内とはいえ、まだ全く地理不案内のわれわれとしては有り難いサービスでした(もちろん無料、帰りは歩いて帰りました)。



レンタルしたのはホンダのSPACY(100cc)。さっそくタンデムで海岸方面へと降りていきます。

と、その真向かいの海があまりにキレイだったので、まずは砂浜に降りて無意味に海を満喫することにいたしました。泳げる時期でもないですし、ただ雰囲気を味わうだけなんですけれどね(苦笑)。



初春の海を前にしてお互い何を思う?いや、何も思ってませんね(両画像ともマウスオンで別画像に変わります)。

さてこのあとはここ神津島の最高峰、その名も「天上山」に登ろうという野望を抱くわれわれなのでありますが、いかんせん朝食は出航前に買いだしておいたパンだけだったし、この小さな島では昼時を逃すと食いっぱぐれ必至と思われますから、まずは腹ごしらえというわけです。そんなことでバイクで町内をうろうろしたわけですが、最初に目指した蕎麦屋さんは本日休業だし、次に目指したお店は結局見つからずだしで苦労しました。どこの島でもそうなのですが、基本が島の人相手ということで看板等がとってもひっそりだったりするわけですよね。

というわけで、結局は神津島港(船が着いたのは別の港)の漁協直売所2Fにある食堂へ。でもね、ここが案に相違してなかなか良かったのでありますよ!



さすが漁協直営!日替わりの「刺身定」「煮魚定」「焼魚定」、それにオマケの「カレー定」、メニューは以上4品のみ!何とも潔いです。



Takemaはキンメの煮魚定食。キンメ大きいっ!刺身もコリコリ!さすが島の定食、これで1000円は安い!お腹いっぱい。

われわれが入店したのは11:20頃だったのでガラガラでしたが、そのあとパラパラとお客さんが入店。連休最終日でほぼ観光客が去ったタイミングにしてはいい感じですね(ちなみにこの時期はジェット船の神津島便は欠航でした=海が荒れているため)。ちなみにおしんこどんはTakemaが頼んだキンメを雀よろしくつんつんとつついてくれました。画像を見てみるとわかりますが、キンメ定食のほうはご飯の盛りが少ないですよね。これはTakemaのリクエストでして、1人前を食べると如何ともし難い状況になる(眠くてどうしようもなくなる)だろうという発想からだったんですが、おしんこどんは頑張るなぁ。

これがいつものパターンなのに、Takemaは170cmで70kgちょい、おしんこどんは160cmで50kg前後というのはいったいなぜ?

さ、このあとはいよいよ天上山登山(というかハイキング)なのであります。ホンダのSPACY100を駆って「いっくぞぉ世のため人のため!」(謎)。



おしんこどんの最近デフォルト足上げは自分には到底できませんのですごいすごいというばかり。そんなわけで内陸へ。



徐々に傾斜がきつくなってきました。うわー、あの向かいの山に登るんですよね?(自縄自縛的憂うつ)。



風穴は風なし。ところで何だかものすごく太った感じに写ってるTakemaです(ウェストバッグを腹の中に隠してるんで)。



登山口でやたらに元気なおしんこどん♪さーて、ここからは本格登山というわけで杖がたくさん置かれていました。

さ、ここからは神津島@離島での山登りを楽しみましょう。島の最高峰である天上山頂上は標高574m、われわれが利用する黒島登山口は約200mですからその標高差は約370mなんですが、この山というかこの島自体が火山島なのですからその山体にも特徴があります。頂上付近は台地が広がっていて地形も比較的緩やかなのに対し、外輪山より外側はかなり急峻な地形です。したがって登山口から台地の縁まではかなり傾斜が急だというわけです。

とはいえ標高差は先ほど述べた通りなので、とりあえず飲み物とパン(朝ごはんの残り)と雨具だけ持っていざスタート!



登山道はよく踏まれ、また大変よく整備されています。特に5合目まではつい最近再改修したようです。でもまだ遠い‥。



2合目あたりからは展望も開け、眼下に神津島村の中心部が見渡せます。下から吹き上げる風が心地いい。

それにしても東京から南に178kmのこの島の、標高がたった240mという場所で高木がなくなってしまうということは、この山腹から山上にかけてのエリアが相当な強風地帯であることを物語ります。この日は強くもなく弱くもない風が吹いていましたが、強風であればさぞかしつらいものがあるでしょう。またわれわれが訪問したのは3月下旬でしたが、もっと暑い時期(=観光シーズン)の登山は日射しにあぶられてかなり大汗をかきそうな気がします(風がなければ地獄絵図です)。水の用意はたっぷりとどうぞ。



登山道はご覧のようにきっちり整備されています。運動靴でも全く問題ありません。でも雨具は必携ですよ。



登山道はジグザグに山腹を上っていきますが、徐々にその傾斜を増していきます。斜度は8-9合目あたりが一番急かも知れません



「鬼たちの力比べ」看板が出てくればあとほんの少し。近くにはカラスの巣があるのか?やたら警戒して鳴いていました(左上画像マウスオン)。



最後はぐっと傾斜が緩くなり無事10合目へ。え?10合目の道標の背後にさらなる高い山がある?

そう、この道標はあくまで台地の縁を頂上と見立てた表示がなされています。頂上(右上画像の山ではありません)まではまだここからそこそこ歩かなくてはいけません。とはいえここからは台地の中を歩くので傾斜はぐっと緩くなり山上のプロムナード気分で歩けます。ちなみにこの「10合目」の標高は476mということですから、最高地点(574m)まではまだ100mくらい登ることになります。なーに100mなんてすぐすぐ。

と、そのあたりに何やら歴史的遺物を示す表示板がありましたので、ちょっと寄り道してみましょう。とはいえたった50mくらい先です。

表示板(左上画像)には次のように書かれておりました。
【文政の石積跡(オロシャの石塁】

徳川末期になると、アメリカ船や英国船などの外国船が日本各地に出没するようになり、瀑布は、伊豆の島々にも来冦に備えて島民を守るよう命令を下し、神津島には、鉄砲数丁と槍一筋が備えられました。さらに異国人が上陸した時、この山に引き寄せて戦えるよう文政10年(1827年)頃、石積防塁を約300mにわたり築き、その跡が現在も山頂附近に残っています。
その石積みとはおそらく右上画像中央に並んだものなのでしょう。しかし、鉄砲数丁と槍一筋って少なすぎるのでは?(何たって相手ははるか遠くから大きな船でやってくるんですから。それと「この山に引き寄せて戦う」って、引き寄せようとしてもわざわざ登ってこないような気がするんですが‥。

そもそも山上に籠城することになれば、食糧はもちろんのこと水がなくなってしまえばオシマイですからね。‥と、実は山上台地に水場はちゃんとあるんです!このことについては次のページでご説明いたしましょ。
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