神津島、式根島、新島、大島の温泉行脚

− その12 式根島温泉めぐり(5) 式根島温泉憩の家で湯めぐりの汗を流しましょ −

湯加減の穴をあとにしてもう少し歩いていくと、道から奥まった場所に温泉施設「憩の家」があります。日帰り入浴施設なのですが、何といってもここではきちんと身体を洗えるのが嬉しい!というわけで、ちゃんと「銭湯セット」を持参しているわれわれなのであります(右上画像にマウスオンするとエントランス部分の画像に変わります)。

利用料はたったの200円ということで、地元の方やデイサービス系の福祉車両に乗った方も訪れているようでしたが、幸い途中から誰もいなくなったので(男湯)、急いでカメラを持ち込んでパチリ。脱衣場には鍵付きのロッカーもありセキュリティ上も安心です。

地鉈温泉からの引き湯ということですからもちろん湯の質は良好です(硫化鉄泉)。見ればタイルも真っ茶色に変色していますね。ただし源泉温度が高いですから湯口から流されている湯も加水されているのでしょう。なめてみると金気と塩味を感じます。湯使いはもちろんかけ流し。ちゃんとシャワーもカランもあるので温泉銭湯としての設備も十分です(ただしシャンプーはありません)。

頭のてっぺんからつま先までピカピカに磨き上げた上で湯を上がり休憩所(テーブル・椅子・ジュースの自販機有り)でくつろいでいるとおしんこどんも上がってきました。お互いかなりの長湯でのどが渇いたーっ!コーラも一気に飲み干しもう1本!

そんなわけで今度は町中を通る車道経由で宿まで戻ってきました。この日はお昼から無名の湯(山海の湯)・足付温泉・松が下雅の湯、漁港の湯(手湯)、雅の湯への配管途中のこぼれ湯(手湯)、地鉈温泉、湯加減の穴(手サウナ)、そして憩の家の湯と、「5湯入浴、2湯手湯、1湯?手サウナ」という収穫でした。ん?海中温泉?ふなりっと?この時期は寒くてアプローチする気も起きませんでしたわ(苦笑)。

そんなわけで部屋に戻り、ゴロゴロするために布団を敷き、持参のPCでネットに接続。うーんやっぱり明日は大荒れの天気になりそうで、何とか予定していた全ての湯に今日のうちに入れてよかったぞと今日の収穫に満足満足。まだ夕食までには1時間半くらいあるのでのーんびり。

そういえばこの宿に来るまで全然知らなかったのですが、こちらの「源兵衛」さんは温泉好きの方々が多く利用されているようで、湯達入郎さんの2000湯突破記念の額が飾られているとともに、湯達さんの温泉記録集なども置かれていました。それにしても今から15年以上も前に2000湯とは‥私なんぞ及びもつかないレベルですね(ま、わたしにとって数はどうでもいいんですが)。

しかしこの平穏無事なまったりタイムが長く続くことはありませんでした(笑)。

Takemaが「そうそう、今のうちに水着を洗って干しておこう」と思いつき、おしんこどんにも伝えます。外は小雨が降っていますが、幸い玄関の脇に屋根付きの広い物干し場がありますから、そこに干しておけば安心です。というわけで一足先に洗いに行こうとしたタイミングで‥おしんこどん、

地鉈温泉では当然着用していたわけですから‥置き忘れた可能性があるとすれば地鉈(そういえば突然の雨で2人ともあたふた脱ぎ着してましたからね)、または先ほどの憩の湯以外には考えられません。あれまー、ここから憩の家までは15分くらいかかるし、地鉈温泉まではそこからさらに5分くらいかかるよな。でもまぁまだ16:30過ぎだから暗くなるには間があるし‥そう思いながらふと気づくと、おしんこどんの視線がこちら方面に注がれています‥。

というのも、おしんこどんは案外(というか結構)地理感覚オンチでして、なかなか道が覚えられない系の人なんですね。この宿に帰ってくるのもTakemaが先導でしたし、逆コースを1人で行くのはあまりに難儀な話でもあるわけです。

そんなわけでいざ再度の地鉈詣でとなりました(笑)。でも雨が強くなったときなど「憩の家にないとなれば温泉まであの坂を下るのかー」とちょいとユーウツな気持ちになり、「何とか憩の家の脱衣場あたりにあってくれんかなー」と願うばかりでありました。

そんなわけでひと足先におしんこどんが憩の家方面へ向かっていきます(左下画像)。少し遅れてTakemaが続き、玄関前から中をのぞきながらおしんこどんの「収穫」を待つことに。お、奥の脱衣場から戻ってきたぞ、手には‥何も持ってない‥、そうか、やっぱり下の源泉まで降りなきゃイカンのね。

と思ったところでおしんこどんの姿が視界から消えました。休憩所のイスの方を見に行ったみたいです。そしてその数秒後、再び姿を見せたおしんこどんの手には白いポリ袋が!



ドキドキしながら憩の家に向かうおしんこどんと、ゴメンナサイモードのおしんこどん。何はともあれここにあってヨカッタね。

そんなわけで夕食前のウォーキングを無事終えて宿に戻り、所期の目的であった水着の水洗い&干しを終えて少ししたらもう夕食でした。そしてこの夕食がまた豪勢なこと!

まずはいいサイズの(大きい)オコゼの煮付けがどどんと自己主張し(たまたまだけどおしんこどんの方が少し大きかった)、カンパチの刺身も美味しかったし(左上画像マウスオン)、フライだって当然魚フライに決まってます。鍋はアサリ入りでこれまたよろしく、かなーりお腹いっぱいになりました。ここではあえてアルコールを注文しませんでしたが、かえって食べることに集中できてよかったかも?(笑)。

夕食後部屋に戻ってからは、明日の村営船「にしき」で渡ったあとの宿情報をネットで検索しまくりです(こういう時無線LAN対応の宿は助かります)。明後日からの2泊はもう予約してあるのですが、明日もその宿というのはあまりに芸がないような気がして何とか別の宿を探そうと思ったからなのですが、とりあえず「ここかな?」という感じの宿を見つけて電話、1泊朝食付き(夕食はたまには外食しようということで)で明日のにしき2便での送迎を御願いし、これで万全です。何しろ明日は風雨が強くなるようですから、港に着いたはいいものの、雨と風の中「宿を求めて三千里、どこの宿も満員だったり休業中だったり、さむいよー、びしょびしょだよー!」というのだけは避けたいですからね(笑)。

おしんこどんは時たまネットゲームをやっていましたが、日中いろんな意味で頑張りすぎたのか早めに就寝となりました。さ、そんなわけで明日は新島に渡るのであります!
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