【その1 大室温泉まきばの湯、蚊里田冷泉、若槻温泉】
朝一番の大室温泉は、お湯よし眺望よし先客なしでかなーりよろし。
(2010年6月24.25日)
さて突然ではありますが、Takemaにとってネット上の「危険なサイト」というのがいくつかあります。そのうちの1つは国際航空便のスケジュールや料金、そして空き状況に加えてそのまま予約まで出来てしまうという「ETour」さんのサイトでありまして、ここ数年でも「2007年ラオス」「2008年アフリカ南部」「2009年台湾」などは、こちらのサイトを検索しているうちに「え、まだ空席がある!」とか「え、この出発日でこんなに安いの?」などと気づいたり感じたりしたことが旅のきっかけになったわけです。
いっぽう国内においてはこれまで特に「鬼門サイト」はなかったのですが、先日某格安宿泊予約サイトにとうとう会員登録してしまったTakema、ついついポチッと予約を入れてしまいまして‥はい、ご予約完了でございます!あーあ、これからはますます「自重」が必要になりそう(苦笑)。
それはともかくとして、ご存じの通りTakemaが「あっちこっち」するエリアは極端なほどの東高西低でありまして、東北や北海道の訪問頻度がヒジョーに高いのに比べ、関東より西はとんとご無沙汰状態なのであります。神奈川、山梨、長野となるとほとんど1年に1回行くか行かないかでありまして、これには「都心ど真ん中の首都高やいつも大渋滞の中央道を利用したくない」という、あまりにもわかりやすい理由からだったりするわけです。
しかしまぁ長野なら関越道経由でも行かれるわけで、今回は一念発起!(というほどのことでもないか)。土日とも天気はイマイチとの予報でしたので観光は組み入れず湯めぐり一本タウリン1000mg配合!という感じで志賀草津界隈をめぐることといたしました。そしてお泊まりはシブく南志賀の山田温泉に。ではでは、スタート!
久々に5:00出発。関越道は7:00くらいから下り線で渋滞が始まるという予測が出ていたので、何とかその前に通過しちゃえという狙いであります。結果、ぎりぎりセーフで関越区間を通過し上信越道へ。おしんこどんがぐっすり寝ていたこともあって?途中あまり休憩を取らず、最初の休憩地は佐久PA(ハイウェイオアシス)でありました。いつのまにか手打ち蕎麦のお店まで出来てたのにちょっとビックリしましたが、まだ7:30にもなっていないのですからやっているはずもありません(朝ごはん食べてないんだよなー)。
更埴JCTに入ったあたりで急な睡魔に襲われて松代PAでちょっと休憩したりもしましたが、トイレ行って顔洗ってほぼ復活。長野ICで高速を降り、いざ最初のターゲットである大室温泉まきばの湯を目指します。
地図を見ながら(Takema車はいまだカーナビ未装着なんで)「うーんどう見てもこの右側に見えているのが大室の集落だよなぁ」と思いつつ、しかし看板もないしそもそも集落に入る道がないぞ(国道と集落との間に長野電鉄の線路が走っているので)と思いつつ、集落がなくなり左側から県道380号が合流してくる信号のすぐ手前でようやく集落側に続く道路発見!鋭角右ターンで細い道に入ります。そしてそこに「まきばの湯」の看板発見!なるほど長野市の中心部から来るお客さんを前提とした看板の設置位置なのね。でもわたしらのような高速経由で来るお客もいるんですけれどねー(もしかしてもっと手前に看板があり、Takemaが見逃していただけだったらゴメンナサイ)。
さてこの時点で時刻は8:20。目指すまきばの湯の営業時間は、公式発表では「9:00-22:00」ということなのですが‥ふふふ、ネット上には次のような情報が。
というわけで勝手知ったる地元民よろしく、躊躇なく最後の急坂を登っていくのでありました。すると‥
集落内には看板が設置されているので迷うことはありません。そして‥おお、すでに営業していそうな予感♪
「すみません、お風呂を御願いしたいのですが」と申し出ると、「はいどうぞ、お1人様500円になります」とのこと。よっしゃ大正解、「はしご湯のすすめ」さん、貴重な情報をありがとうございます!
受付付近にはミニ直売所もあったりして、確かに長芋が1本200円は爆安かも。中庭には池もありちょっとお洒落(ただし露天風呂ではありません(笑))。
さてそんなわけで男女別の浴室棟へ。男湯には先客さんの靴が何足かあり、「あちゃー敵(?)もさるもの、早いわー」と思ったものの、なぜか脱衣場のカゴは1つも使われていない??でもって、内湯にも露天湯にも誰も姿がないんですが?
でもまぁこれはもっけの幸いでもあるわけで、心おきなく温泉をタンノーできるではないですか!(極嬉)。
かけ湯をしてまずは内風呂にじゃぽーん。源泉湧出量は毎分377リットルと豊富ですが、そもそもの湯温が40.8度なので「気温が低いときには加温しています」との表示がありました。しかし浴槽内の温度は41度を超えていたような気がしましたから、この時期でもやっぱり加温しているのでしょうかね。
しかし驚きはやはり「湯味」でしょう。事前の予習で知っていたとはいえ、湯口の湯を口に含んでみると‥(ただし飲泉許可のある湯ではありませんので念のため)、
いやー無色透明単純泉チックな見た目とは全然違いますね。かなーり濃い湯ですのでいろいろとお気をつけ下さい(笑)。そんなわけで今度は露天湯へと移動です。
左上画像に見えているのはサウナ棟ですが特に興味はないのでスルーしました。ちなみに先客さんはこのサウナに集結していたようでしたが、裸では入室できないようですので念のため(指定のバスローブかTシャツ着用のこと)。露天湯はまだ湯が溜まりきっていませんでしたが入浴するには十分、天気がいい日はここから北アルプスを遠望できるということでしたが、ご覧の通りの曇天でしたしそもそも期待してもいなかったのでまぁいいか。
それにしてもそこそこ新しい施設であるはずなのに湯小屋なども風情ある木造りで好感が持てます。とはいえ洗い場はちゃんとシャワー付き、湯上がりの屋根付きオープンスペースもいい感じですし、持ち込み自由の無料休憩室や食堂も完備されており、そりゃ人気になるのも当たり前!という感じの好施設でありました。なお、われわれが湯から上がった「正規のオープン時間」ころにはどんどんお客さんが押し寄せてきました。やはりここは朝一番で来るのが正解のようです。
さてこのあとは蚊里田冷泉を目指します。最短距離で行くと長野市内のど真ん中を突っ切ることになるので、それは避けようと郊外をぐるっと回ることにしたんですが、地図とにらめっこしながら「今どこだ?どこで曲がるんだ?」と右往左往。結局市内中心部まで連れ回されることに。ここでひと言。
何だかカルチャーショックのレベルでぶった曲げました。長野市内の、特に市内中心部に近い県道を走るときはカーナビがないとかなり苦しみますね。とにかく案内表示がここまで少ないというのはどうかと思います。長野市および県警の関係者各位、地元にお住まいゆえ実感はしにくいと思いますが、貴地域のロードインフラ for 旅行者はかなり遅れていると思って間違いありません。是非とも改善を御願いしたいところです(え、それよりTakemaがカーナビ付けろって?(汗))。
しばし長野市中心部を彷徨ったあと、ようやく本来の県道60号線に戻ることが出来ました。さて目指すは蚊里田の冷泉ですが、肝心な現地エリアの詳細についてはどのサイトもボカして記載されていますのでわたしもそれを踏襲しましょう(笑)。山の中であることは確かですが、源泉湧出エリアまで車を降りてから3-4分で行き着くことは可能です(謎笑)。
いや、この池まで来た段階では「ロストか?」と危惧したんですが(笑)。右上の指導標を見つけて「ここだっ!」と(右上画像マウスオン)。
下りていくことしばし、噂の?「白く染まった側溝」を発見!やはりここだったのかぁ!しかし‥湯気がない(冷鉱泉ですからね)。
ここ蚊里田の冷鉱泉は硫黄成分が濃く真っ白い鉱泉だまりもあるということで、何年も前から気になっていたポイントなのであります。場所は見事に山の中、確かにネット上の情報なしにここに来ることはできなかっただろうなぁ。
周辺には硫黄臭がただよっておりたまりませんねー。ただ1つの条件を除いては‥。
ただ1つの条件‥それはもちろん「湯温」にほかなりません。今回は温度計を持参しなかったので感覚ですが、どうやら源泉は10度そこそこ。この側溝をたどっていった先には野湯的な場所もあるようなのですが、この日の気温(それでも訪問時には25℃近くあったと思いますが)と源泉温度を考えると「全身入浴」する気にはなれません。この時小雨がぱらついていたこともあり、この側溝での「足湯」でいいやということにしました。ネット上では「入浴」している人もいますが、かなりの忍耐があったんじゃないかなぁ。
2方向から流れ来る源泉の合流点で足湯です。春や秋になるとこれとてキビシイかと思われます(笑)。両画像ともマウスオンで別画像に変わります。
さてそんなわけで蚊里田の源泉をあとにしたわけですが、しばし迷って時間をロスしたことが「人間万事塞翁が馬」だったりするわけです。気にはしていたのだけれど、蚊里田神社のすぐそばにありながら営業開始時間が11:30と遅い若槻温泉のオープンまであと少し!というわけで駐車場に車を止めたところで(AM11:10)‥
「われわれの目の前で扉が開いた=モーゼの十戒」のようなタイミングでしたから一番湯であることだけは間違いありません。料金をお支払いし、「いの一番の湯」をいただかんと浴室に直行します(「いの一番」って最近全然聞きませんが、今調べてみたらキリン協和フーズになってましたね)。
おお、溢れ出したばかりの源泉湯がTakemaを待っていてくれました!
薄黄土色の湯は甘塩&鉄の味でかなーり温まります。ということはこの梅雨の時期は(笑)。
というわけで露天風呂へ。まだ湯が溜まりきっていませんでしたが、花々の繚乱は捨てがたき雰囲気です。
ちなみにここ若槻温泉ですが、内外装がかなーりお洒落です。豪華というのとは違いますが「ここ、凝った造りだなぁ」と感じます。入口の雰囲気はもちろん屋内に渡されている梁(横木)が古民家からの移設であるのは誰が見てもわかりますし、日帰り入浴専門(普通入浴とは別にラジウム癒浴施設あり=別料金)の建物とは思えません。プロヴァンス風だとか何だとか。
何だかペンションの中庭のような「喫煙所」(笑)。しかし案外休憩室は和風だったりします(左上画像マウスオン)。
というわけで湯上がりの水分補給を我慢できずにお互いビールで乾杯した次第であります。うーんこんなご時世だって我慢できる時とできない時があるってのが「大人の世界」じゃないですか!しかし小市民だから?
(右上画像マウスオン。ちなみにおしんこどんのジョッキは正真正銘のビールです)。
このあと管理人の奥様としばし歓談。古民家の柱を移築して造ったのは飯山の大工さんだったそうで、今は別の張り紙の裏に隠れていますが、昔々の冷蔵庫の扉群が壁に埋め込まれていたりするなど「日帰り温泉施設にしてものすごくこだわり濃厚な」建物に感動しました。できれば、中庭上空を真横に貫いていたという古木があった数年前に訪れたかったですね。というわけでものすごく満足できた温泉でありました♪
奥様に「蚊里田八幡宮はここからすぐですよ」と言われましたが念のため車で移動しました。でも「あぁ、見事に真横だったんですね」。車を動かす必要は全くありませんでしたよ。しかしこちらの神社、何だかすごいぞ。
左上画像を見ていただければわかると思いますが、手前の建物は神様のおわします本殿ではなく拝殿なのです。ではその奥に見えているのが本殿かといえばそれも違い、本殿はさらに山側に上がったところにあるのですね。こんなに立派な神社とは思ってもみなかったのでかなりびっくりしながら「参拝」。脇にあった土俵は時期柄草に囲まれていましたが、それでも土俵そのものには全然草が生えていません。地域の方々がこの神社をいかに大切に考えているかを十分に感じました。
さてこのあとは志賀高原方面へと向かいます。
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