【その2 箱山温泉、熊の湯温泉、そして今宵の宿山田温泉】



スンバラシイぞエメラルドグリーンの湯♪

若槻温泉近くで昼食(おしんこどんのリクエストにより珍しくステーキランチ♪)を食べたあたりから本格的に雨模様となってきました。やっぱりねー。さらに気温も上がりムシムシ感が増大してきたので少し山沿いに移動、渋&湯田中方面へと向かいます。が!Takemaのひねくれ性格上、あくまでメイン温泉地を避け、その周辺にあるちょっと目立たない温泉を避けるのが常道というわけで、次に目指したのは箱山温泉というわけであります。

しかしおしんこどんは(いつものように)大眠々皇帝閣下直々の招聘を受けて眠々大帝国を表敬訪問中らしく、「わたしゃいいや‥zzz」という感じでしたので、ここはTakemaだけでの湯めぐりとなりました。

駐車場の脇には足湯があり、またそれとは別に源泉蛇口もありました。お湯そのものは透明に見えますが、どうやら鉄分がそこそこ濃い泉質のようです。口に含んでみると‥うん、やっぱり。鉄味と僅かな塩味とが感じられました。そのすぐ奥には大きな貯湯槽とおぼしき構造物が見えています(右上画像マウスオン)。源泉は47.9度ということですが、一度ここに湯を溜めてから供給しているのでしょう。

雨が強くなってきたので急ぎ足で建物内へ。休憩室や食堂もあり個人経営の日帰りセンターという感じですが実は宿泊も可能でかなりの格安料金だといいます。実はここへの宿泊も考えたことがあるので、確か6000円台だったっけ?もっとも今回は日帰り利用なので500円也の入浴料を支払っていざ浴室へ。脱衣場に入ってみると、先客さんが数名。こりゃ撮影は無理かなと思ったりもしましたが、よく見るとその数名さんは皆湯上がりらしく、浴室内には誰の姿も見られません。はーこりゃラッキーというわけでいざレッツラゴー!

入ってみて気づいたことですが、浴室内にはサウナがあって何名かが出たり入ったりしています。というわけで「皆さん in サウナ」のタイミングを狙って内風呂の写真を1枚。でも内風呂は何だか暗くて落ち着かないので明るい露天風呂へさっさと移動。



内風呂は三方が壁なのでちょっと閉塞感あり。露天は半屋根でまぁまぁかなというところ。

お湯は青みがかった薄濁り。先人の訪問レポートを見ると緑系の色だったという記載が多いのですが、この日はちょっと珍しい色合いだったのかも知れません。湯口は亀をモチーフにしたらしい石組みがあり、ご丁寧に目まで付けられています。そんなわけで写真を撮り終えたところで次のお客さんがやってくる気配がしたのでこれで撤収です。車に戻ると、おしんこどんはまだまだ爆睡中でした。

さてこの日の泊まりは山田温泉なのですが、その前に「どうしても今日のうちに行っておきたい湯」があります。それは志賀高原ど真ん中の「熊の湯」。エメラルドグリーンの湯がヒジョーによろしいというウワサですし、日帰り入浴が12:00-16:00というわけで今からならど真ん中ストライク!入浴料1000円は確かにお高いにしてもここはやはり外せません。熊の湯からは県道66号で山田温泉までは一本道ですからこれまた楽勝だし(ただし舗装林道レベルの山越え道路なので念のため)。

ところでここまでの道中もほとんど寝ていたおしんこどんでありましたが、Takemaの「ここは入っておく価値があると思うよ」との言葉に意を決して「復活」したようです(笑)。

さてこの熊の湯ですが、確かTakemaが初めてスキーをやったのはここ熊の湯スキー場においてでした。確か中2の冬だったと思いますからもう30年以上も前のことです。もちろんその頃は温泉に興味などありませんでしたからお風呂の記憶などは全くないのですが、まさかこの地に温泉目当てでやってくる日が来ようとはねぇ(しみじみ)。あ、もちろんここ熊の湯ホテルに泊まったわけではないと思いますが‥。

なお、気がつけばTakemaが最後にスキーをやったのは25才のNZ滞在中が最後ですからこれまた20年前。要はTakemaの人生にスキーが入りこんだのは10年と少ししかなかったってわけですね(笑)。

さて前置きが長くなりました。いざ脱衣場の戸を開けると‥おお、バスクリン色の湯が見えてます!しかも脱衣カゴを見ると先客さんはお1人だけ!こ、これはコレハチャンスだアタックチャーンス!いざ浴室へ!



というわけで、このページトップの画像をここにもぺたり。

43度くらいのエメラルドグリーン湯がたーっぷり満たされていて、こりゃいいですサイコーです!そして湯もさることながら、この木造の浴舎がまた何ともいえずいい味を出しています。ホテルの大浴場とは思えません!もちろん飲泉も可能で、飲んでみたら予想通り苦かった(これぞまさに苦笑)。もちろん硫黄泉なのですが、不思議と入っているときにはあまりにおいを感じなかったような気がします。でもあとでタオルのにおいを嗅いだらバリバリでしたが(笑)。

続いて露天風呂へと移動しますが、奥の側にミニ滝が見えているとはいえ囲いも多くて景色はイマイチ。ここ熊の湯ホテルでは純粋にお湯&浴舎の風情を楽しむべきでしょう。

そんなこんなでおしんこどんともども熊の湯の湯をタンノーし、いよいよ目指すは山田温泉です。

平床大噴泉(とはいってもこぼれ湯があるわけじゃないので見学のみ)のすぐ脇から県道66号へ。笠ヶ岳のすぐ脇まで一気に登ってまた下るこの道は、初めてバイクで通ったときは「なんつー道じゃ」とおったまげましたが、今回は車なので特にトキメキはありません。幸い雨はほぼ小やみになったのでよかったヨカッタ。

一気に下って奥山田温泉へ。どこかに入浴しようと思ったのですが、最初目指した宿(RWI)の前にはやたらに人がいたので「こりゃ混んでるな」と思ってパスし、某守る会の宿では「あのー」と聞いたら何も言わずに手でダメ出しされ(何じゃいその対応は!)、ここならと思って別のペンションをピンポンしたらどなたもおられずということで結局断念。それなら、早めに宿に着いちゃって湯めぐりしようということで宿まで下っちゃいましたが、あー、いまだ未湯の五色温泉に入っておくべきだったかなぁ(ちょっと後悔)。

というわけで本日の宿「松川館」さんに到着です。山田温泉は共同湯の「大湯」を中心にこぢんまりとまとまっていて、なかなかいい感じの風情であります。さてしかし、チェックイン直後にわれわれが取った行動は、宿の内風呂行きでもなく、「大湯」詣ででもない、「第3の選択肢」でありました。それは‥



うふふこれですよこれっ!しかもこの滝乃湯ですが何とわれわれが泊まる松川館の隣にありました。あはは何という好立地!(右上画像マウスオン)。そんなわけで鍵を開けて中に入ってみますと、これがまぁ何とですねっ!



美しい床材の組み方、浴槽底に堆積した硫黄の湯花のグラデーション、その全体の調和が何ともいえず素晴らしい!というわけでさっさと入浴しちゃおうではありませんか、まずはかけ、かけ湯‥え、ええっ?

ここ山田温泉は松川館も大湯もそしてここ滝乃湯の掲示にも「元湯とわなば湯との混合泉」と書かれていましたから、源泉は集中管理方式なのかもしれません。源泉温度は60.5度ということですが、たぶん湯温が下がるほど送湯距離が遠いわけでもないのでしょう、どこも相当に熱い湯加減になっています。

しかし、改めて湯温を確かめると‥うーん、加水しなければ入れないほどでもない?ただし46度は優にあると思われますが‥そこで、



というわけで、ようやく入浴を敢行貫徹したわけでありました。

しかしさすがに長くは入れません。というか、足が火傷の初期症状的ピリピリになりそうです(笑)。あとでおしんこどんが「ここの湯は47度くらいあったんじゃないの?那須鹿の湯の一番奥の浴槽くらいの感覚だったよ」(ちなみにおしんこどんは鹿の湯一番奥の浴槽の入湯経験者)と話していましたっけ。うーん、やっぱり温度計を持参するんだった(大失敗)。

湯上がりには大湯界隈を散策します。ただ、まさに湯上がりなのでこの時大湯には入りませんでしたが。というか山田温泉に宿泊しながら結局大湯には入りませんでした。まだ未湯ね(笑)。



大湯の前に広いスペースを確保しているのはなかなかいいですね。ちょっとしたイベントが温泉地の中心でできますし。

大湯のすぐ脇にはまだ新装ピカピカの観光案内所があり、何とその2階には休憩室までありました。もちろん上まで見に行くことはしなかったのですが、高山村はかなり山田温泉の観光整備に力を入れてますね。これで県道66号がもっと整備されていればお客さんの数ももっと増えるんでしょうが、あの道を再整備するのには莫大な費用がかかりそうですからちょっと無理な相談かな。

で、ここに足湯がありまして、ご丁寧にもバラの花が浮かべられていました。しかしげに恐ろしき源泉、先ほどの滝乃湯と同じ湯温の激熱湯が投入されており、トーシロがうっかり足を浸けようものなら大変なことになります(笑)。というわけでわれらがおしんこどんが再び激熱湯に挑みます!(何やってんだか)。



湯口に近いところなのでアチアチアチチの熱湯甲子園モード満開でした。



もちろんTakemaも挑戦(でも湯口から遠い)。ちなみにちゃんと足ふきタオルまで用意されています。

さーてお散歩もこれにて終了、そろそろ宿に戻りましょうか。お腹も減ってきたゾー。
[戻る] [次へ]