− 妙高&蓮華温泉その他の湯めぐり(2) 関温泉の湯をタンノー後、お蕎麦&思いがけず赤倉の湯も −
さてさて、山の汗を流しに来たのは関温泉。燕温泉と泉質が全然違うということで来てみたのですが、いやー何だか先月の山田温泉(南志賀)同様、こぢんまりとしたいい感じの温泉街ではありませんか!もちろん冬場はスキー客が多く訪れるのでしょうが、この時期は‥なかなか穴場的な温泉地なのかも。
ちなみにどこの宿のお風呂に入れてもらうかの目星などは付けてきませんでしたから「ど・こ・に・し・よ・う・か・な」と見当を付けるのでありましたが、宿によって「日帰りOKという看板がある」ところと「全く表示のない」ところがありました。表示なしということは日帰り不可ということなんでしょうか。場所柄?「看板がないだけで本当は申し出れば入れてもらえるんじゃないか」とも思いましたが、どうも肝心なところでチャレンジャーになれない小心少食のTakemaなのであります(笑)。
最初ちらっと見て「ここはどうだろう?」と思った施設は、よく見ると「本日の日帰り入浴は終了しました」の掲示が。まだ正午前なのに、随分仕事の仕舞いが早いようですね(笑)。その向かいにあった宿は鉢植えなども小綺麗にしていて「お、いい感じ」と思ったのですが、宿の入口の引き戸を‥うわ、開きません、鍵がかかっていてこれまた入浴望を果たせず。
よってそのお隣にあった「登美屋」さんに入浴を御願いしたのですが(500円)、宿の入口にも大きく「源泉かけ流し」の看板があるとおり、これが何ともいい感じの大当たり湯でありました。鉢植えの並ぶ通路を奥へ歩いていくと左側に浴室があります。平日のお昼ですから予想通りの貸し切りだったのは言うまでもありませんが、浴室の扉を開けてかなーりビックリ!
浴槽周りの二面が大きなガラス張りになっていて景色抜群じゃあーりませんか!しかもそれぞれの面にある換気用の窓が開けられていて湯気のムワワ的熱気とも無縁です。風が通り抜けていくもんね。そして、しばらく誰も入った形跡のない浴槽には結構な量の湯が投入されています。
浴槽周辺が湯の成分で茶色に変わっているところからみて「鉄分が多そう」と思いましたが(右上画像マウスオン)、飲んでみるとやはり鉄系の味+炭酸を感じます。かなりの湯温なのに湯口まで炭酸成分が揮発せずに残っているところでさらにビックリ。お湯はごく僅かに茶系の色が付いていますが、もしかしたら時間とともにもっと茶色になるのかもしれません。館内も清掃が行き届いており好感度高し。登美屋さんありがとうございました。
さてこのあとの行程はといえば、夏〜秋にかけてしか通行できない乙見山峠を越えて小谷エリアへと向かうのです。しかしこの妙高界隈の温泉街を除けば昼食を食べる場所がないのも事実。というわけで赤倉温泉界隈で何か食べようかなと県道396号を経由して移動していきます。途中の橋からは堰堤を流れ落ちる沢水が眺められ、何となく「目の冷房」になりました(何のこっちゃ)。
さて、赤倉温泉エリアに入って程なく、左上画像のような看板が目に入りました。よくよく読んでみると‥。
掲示内容を理解するが早いか、Takemaが矢印の方向に車をターンさせたことはいうまでもありません(納得)。「お昼はお蕎麦」がデフォルトのTakema&おしんこどんですし、入浴も‥。ちなみにこの掲示を見た瞬間、先ほどの称明滝界隈である場所の探索をし忘れたことを思い出したのであります。でもこれで赤倉の湯にも入れるしね(何のことだかわからない方は読み飛ばしてください)。
宿とお蕎麦屋の兼業らしいこちらの「昌和荘 笑和」さんですが、玄関に入ってビックリ。何やら歴史を感じさせるいろいろなモノが展示されています。
ご夫婦2人で切り盛りなさっているようですが、おそらくは先代から引き継がれた宿なのでしょうか。これまたかなりいい雰囲気でして、食堂の一角に展示?されていたギターの数々も「これは展示品じゃなくて現役だな」と思わせるニオイをぷんぷんさせています(笑)。うん、こういうお店(宿)のお蕎麦なら間違いないぞということで天ざる蕎麦を注文。「今日は暑いでしょう」と声をかけて下さいながらご主人が最初に持ってきたのは、氷入りの麦茶(嬉)と梅肉が添えられたキュウリ。この心遣いに感謝感謝でありました。
そして程なく「盛りっぷりのいい」お蕎麦ほかが到着です。お蕎麦の上に載せられているのは白髪大根(お刺身のツマにするやつ)なのですが、これって思いのほか冷たいお蕎麦によく合います。初めて一緒に食べましたが、まさに夏向きかもしれません。梅肉あえの大根も美味しかったし、この日の暑さに合わせた添え物にもなかなかで、シアワセな気分のまま満足完食です。
お会計時に「えーっとですねお風呂も‥」と願い出てみると、ご主人が浴室まで案内してくださいました。「今ボイラーの修理中でカランから湯が出ないんで、ほんとに浸かるだけしかできないんですが」と恐縮しておられましたが、いやいやそもそも湯に浸かれるだけで十分ですし、身体を洗うのも他のお客さんがいないときはカランの湯より浴槽の湯を汲んで使う方が好きなTakemaなのですからなーんも問題ありませんって(説明長っ)。
おおー、しばらく誰も入った形跡がないですね!(嬉)。シンプルな四角い浴槽で、あふれ湯は窓側のコーナー部分から排出されます。
ただし人間様が入ると洗い場方面にずどどどーっと(はぁ気持ちイイ)。無色透明湯ですがごく僅かに湯花有り。毎日入る湯だったらサイコー。
やっぱりあの源湯地から引っ張ってきてるんだなということがわかります。ちなみに休憩室は風が心地よく、また暇つぶしの本もたっぷり。
さてそんなわけで赤倉のお湯をタンノーし、そろそろ出発しなければなりません。ご主人によると笹ヶ峰から峠越えの道はつい1週間前(海の日絡みの連休)からようやく開通したんだとか。あまりお勧めできる道ではないということでしたが、一度は通ってみたいと思っていましたし、そのためにバイクでなく車で来たのですから(「こんなに暑い日にバイクに乗りながら温泉入ったり山歩きしたりするのは地獄の沙汰だ」と思ったからだとも言いますが)、とにかく行くのであります乙見山峠。
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