− 駒の湯を出発し、「次の湯」では予想通りたっぷり長時間滞在!(笑) −



某氏より、駒の湯玄関脇のここに「入浴」することを勧められましたが、いやぁ‥足チャポで勘弁して下さい(しまった深夜だったら!(大笑))。

(2010年8月26.27日 その2)

そんなわけで翌朝です。上記のように小心少食のTakemaゆえ「ここへの湯欲」を抑制することには成功しましたが、やっぱり後難を排除すべく何とかするべきだったのかな?(苦笑)。

まぁまた来ることもあるでしょうということで、朝食前に貸し切り湯でしばしまったり。おしんこどんは長湯できてエライですねー、わたしはどうも貧乏性で先に上がってしまいました。



しかし貸し切り湯の上段は天井シートの色を見事に映し出して何だかめくるめき世界ですね。われわれは下段でゆっくり。



朝食には駒の湯定番の極上納豆。ご飯にかけるのがもったいなくてそのままパクパクしちゃいました。部屋に戻ると‥あ、川が清流に戻ってた!

さすが保水力のある森から流れ出る川はいつまでも土砂を流し続けたりしませんね。この日の湯めぐりはせいぜい4湯くらいという目論見だったのと、せっかくなのでちょっとゆっくり目に出発しようということでこのあとはお隣の日帰り専用休憩舎の湯へ。すでに8:00の日帰り入浴時間が始まっていますが、さすがにこの山奥まで朝一番でやってくる入浴客はいないようで貸し切りでした。



この風情!洗い場にも湯がどどんと溢れていて気分爽快です。



Takemaは静かに湯をタンノーしていたんですが、某女史が源泉口をいじってます(右上画像マウスオン)。

ちなみにこの休憩舎は2Fが休憩室になっているわけなのですが、見に行ったことがなかったのでちょっと階段を上がっていくと‥ うわー、さして広くないとはいえしっかり畳敷きで何だか素晴らしい!たとえばの例として、尾瀬側からR352を「延々と」バイクで走ってきて(「延々」の意味は走ったことのある人のみぞ知る)、ついつい銀山平で休憩したくなるところではあってもそこで一気通貫一発奮起して枝折峠を越えてここまでやってくれば、ここの湯にてライディングで火照った身体を冷やしたあとでしばし昼寝ができるのでは?

うーんこれはライダーとしてかなり現実的な発想だぞ。ただしこの休憩舎には飲み物の自販機がありませんので‥源泉をグビグビいただきましょう!(あ、飲用許可が出ているか聞くのを忘れましたので念のため自己責任で。でも化粧水代わりにもなるという源泉なので?)、それと、日帰り入浴の場合16:00受付終了、17:00退館なので寝過ごし注意。しかしこの場所で17:00に追い出されるのであればどう考えても泊めてもらうのが正解、というわけで泊まっちゃいましょー!なお素泊まりは受け付けていませんが、この宿の食事はかなーりヨロシイのでしっかりいただきましょう!あ、泊まるのであればこの休憩舎の部屋を使うことはないのか(自己矛盾)。

さてそろそろチェックアウトです。しかしせっかく囲炉裏付きの部屋なのに(この時期ですから炭火を熾すことはないにしても)何も使ってないなーということでしみじみと記念写真でお茶を濁すところが平民夫婦のわれわれなのかと存じます(笑)。



しかも意味なく2人とも正座って‥(苦笑)。この部屋じゃなくても、また来てみたい宿ですね。

チェックアウト後、これまた前回同様源泉をたっぷり30リットルほどいただきます!もちろん許可をいただいてますし、こちらの源泉はそれこそ余りに余っているそうなので、われわれの30リットルごとき問題なしなのです。あ‥この場所で携帯湯船(即座却下)。



しかし未練がましくも、汲み終わったあとはそれぞれ源泉で顔を洗うわれわれなのであります(苦笑)。

駒の湯出発後は一気に小出方面へ。途中お祭りの御輿を追い抜いたり、1玉11kgのスイカを購入したりもしましたがそこそこ順調に進み、気がついたら十日町と小千谷の境に位置する某湯へと到着したのでありました。ところで‥



「ごめんくださーい」と声をかけ「あのー、お風呂に入れていただきたいんですが」と申し出ると、「あぁどうぞ、じゃこちらの部屋へどうぞ」と案内されたのは居間とおぼしきお部屋。うーむやはりこう来ましたか!

実はこちらの「真人温泉えこじの湯」、冷鉱泉ゆえ沸かす時間も必要なのではありますが、それよりも何よりもご主人がお話好きでもあり、とにかく「一浴に時間がかかる湯」なのであります!「数泉」を考えておられる方には向かない湯だと思って下さい。

この日はまだ湯を湧かしていなかった(今日一番の客)ので待つこと1時間ちょい、その間ずっと世間話というかご主人の独演会と奥さんのボケのやり取りに爆笑。「ここで温泉を掘って施設を作ろうとしたら、金融機関とかはやめろ商売にならんと言うのさ。でもその担当者も入りに来たね」「(Takema)でもどうしてここで掘ろうと思ったんですか?」「ここ(敷地内)は必ず出ると思ったからさ」。すごい自信です。でも確かに出たのだから間違いない!

「今でいう丁稚奉公のあとしばらくしてここで魚屋を始めたのさ、その玄関のあたりにはでっかい冷蔵庫を置いてね。そこから仕出しとかだけじゃなくて結婚式も出来るようにしてね云々」。

「うちの奥さんには自分が一目惚れでね、奥さんの実家に酒持って毎日行ったのさ。でも持っていった酒は全部自分が飲んじゃってたけれどね云々」。

「千葉から来たのかい、千葉には彼女がいるんだよ‥ちなみにメールの絵文字で相手が何歳くらいか見当が付くよ云々」。

ちなみにあの新潟中越地震ではこちらの建物もかなりの損害を受けたそうですが、「木造はいろいろやられても修復がきくんだよ。逆に土台をがっちり作っていたコンクリの家は土台は大丈夫でもその接合部分がやられちゃって大変だった云々」。「ボランティアで来る人もね云々」。「うちのお風呂はインターネットで来る人も多いよ」等々々‥話は尽きることを知りません(笑)。

今こうしてふり返ってみると、こちらの現在の本業である「ミヤマサンゴ茸」関連のお話は余り出なかったのが不思議といえば不思議?ところで‥

でもお忘れではなかったようです。45分くらいして奥さんが「ところでお湯は熱いのとぬるいのとどちらがいいですか?」と聞いて下さいました。こらこらおしんこどん、「熱いのがいいです」ってリクエストするんじゃない(笑)。今日はまだ先がある‥いや、この時点で半ば断念しておりましたが(苦笑)。

そして楽しい団欒の時間は瞬く間に過ぎ(笑)。約1時間後に「それじゃ、お風呂にどうぞ」と言われました。こりゃー風呂上がりが楽しみだ(笑)。そんなわけでいざ浴室へ向かいます。ちなみに上の画像にあった提灯に書かれていたのは、かつてこちらのご一家が営まれていたお店の屋号だそうです。さて、開け放たれていた浴室をのぞいてビックリ。



4*3mくらいの広さの浴槽に湯がたっぷりと湛えられています(ただし手前の半分は保温のためなのかフタがかぶせられています)。これじゃお湯を湧かすのに時間がかかるのも当然です(感謝)。ちなみに先ほど湯を沸かしに来た奥さん、植栽界隈にいたカエルを捕ろうとしてつい足を踏み外しジャボっと浸かってしまったというのはここだけの内緒です(ごめんなさいわたしたちのために‥)。

浴槽の大きさが大きさだけに底の方は多少ぬるくもありましたが十二分に快適です。というかこの日はこの界隈でも33度くらいありましたから(車の車外温度表示)、これ以上熱い湯だと死んでしまいます(笑)。おしんこどーん、わざわざ熱い湯を所望しないでも‥と思ったら、

確か源泉は26度とかいうことでしたが、この外気温で湯に浸かり火照った身体にははるかに冷たく感じます。わたしはそんなのやる勇気などありません!さすがだなーと感心。‥しかしこの数時間後、Takemaは某所でもっと冷たい湯(というか水)に浸かることになったわけですがそれはそれとして(大笑)。



貸し切り利用のシステムで、混雑時は一応30分でブザーが鳴るらしいです。非加熱源泉はご覧のようにたっぷり出ています。



浴槽内も手作りの足ツボ刺激があったりして楽しめます。ちなみに加熱湯口は「作ったら固まる前にコンクリが重力で下に溜まった」カエルだそうです。

結局40分近くお風呂にステイしました。いったい何度お湯から出入りしたかなー(ここまでの流れを考えたら15分とかで上がるのはマナー違反でしょ(笑))。あ、ちなみに源泉は無色透明ですが多少金気というか鉱物味があったような?ネット上で先人さんの記録を見ていると、源泉温度は掘削直後よりぐっと下がっているのかも知れません。

さて湯上がりには当然のように先ほどの居間へ。ここで「お風呂どうもでしたー♪」とそのまま立ち去ることは不可能です(笑)。何と奥さんがスイカと桃を山盛りに出してくださって「食べなさい食べて下さい全部食べてね」。はい、お言葉に甘えて全部いただいたわけですが、かなりの量でしたよ。

ちなみに果物を出して下さったときのご夫婦のお言葉は次のようなものでありました。

え?え?えぇっ?あのー、わたしたちはただの「一浴所望客」に過ぎないのにどうしてそこまで?でもどうやらこれがこちら「えこじの湯」のデフォルト歓待態勢のようなのであります。ただしおそらく、「ご主人のお眼鏡に適わない場合、何だかいろいろアレコレ大変かとも思われます」(笑)。ちなみにこの湯上がりにも再びの四方山話、スキあらば下ネタ系に流れるという恐ろしい世界でありました(笑)。

ちなみに建物の前には源泉がどんどん流されておりました。浴室内で流しっぱなしになっている源泉を見たときも「うわー、動力で上げてるわけだし枯渇しちゃっらた大変でしょ」と思ったりもしたのですが、それは所詮素人の発想らしく、ご主人がおっしゃるには、

なるほど確かにそれは言えます。地中のいろいろな圧力で「その場所に何とかとどまっている」源泉なのですから。しかも道路をはさんだ向かい側の温泉施設はかの地震以降湧出量がぐっと下がったのだとか?となればさらに源泉維持のためにポンプを動かしていなければならぬわけですね。

ちなみに出発前、奥さんが「記録帳に書いてもらったら‥」とおっしゃって下さり、こちらの帳簿に名前を書き記した次第です。最近は「お風呂だけ」の人にはほとんど書いてもらっていないそうで、確かに1つ前の記入者の方の日付を見たら5月でした。とりあえず「まあまあの夫婦」くらいには感じてもらえたのでしょうか?なおチラ見ではありますが、その先客各氏のお名前の脇にはご主人のコメントが。おそらくは「お客を選ぶ湯」であると思われます。あー、北海道の某私営キャンプ場(謎)みたいでこういうの大好き(笑)。

ご主人と奥さんはわれわれの車が(旧道を)見えなくなるところまでずっと見送って下さいました。素晴らしいご夫婦であります。そしてふと思い起こせば‥

ものすごいことであります。ご主人&奥さん、本当にありがとうございました。ちなみにここ真人温泉えこじの湯の滞在時間は3時間近くにもなってました(大笑)。

しかしそうなってくると「あちらを立てればこちらが立たぬ」の言葉通り、このあとの目論見は徹底的に変更を余儀なくされるわけであります。とりあえずいくつか寄ろうと思っていた湯は基本的に全て通過!この日は「お約束の湯」(後述)がかなり西側にあるんで、そこに少しでも早めに到達する必要があるからです。まつだいの駅でちょっと休憩タイムを取った後、目指したのは「お約束の湯」‥ではなくまずはもっと手前!いやでもその前にほのぼの系の橋を眺めたりいたしましょ。



いきなり!立派な屋根付きの橋を発見しました!何だこりゃー!(お金かかってるだろうなー)。



しかし渡った向こう側も田んぼだし、利用されている形跡はほとんどなし(ちなみに歩行者専用橋)。「モッタイナイ」のニオイが‥。

さてこのあとは「どうしようかなー」と思っていた場所なのですが?というわけで次のページでご紹介いたしましょ。
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