− その2 天候悪化と追いかけっこしながら柵口、そして氷見の2湯へ −
かくして翌朝。目覚めてみると外はうっすらと雪化粧。とはいえ道路上はほとんど積雪もなくまだ全然大丈夫なのですが‥実はこの時の天気予報は「かなりヤバイかんね覚悟せにゃいかんよ」系の警告を発していたのです。それは‥
ひぇーっ!これから日本海側をどどーんと移動しなければいけないのに何たる予報!いやTakema車は4WDですし、まだ2シーズン目のスタッドレスも履いてますし、チェーンは持参していませんが、まぁ通常の雪道であれば何とか走れる車ではあります。でもね、如何せん肝心のドライバーTakemaがまだまだ雪道に慣れていないのですよ。だから「あまりに極端な」豪雪は勘弁して欲しいのであります。冬将軍様、何とか手加減してくださいな!
その祈りが通じたのか(いつ祈ったんだ?)、幸いなことに出発時にはご覧の通り視界良好青空バッチリモードでありました。今日はここから日本海に抜けるのですが、妙高界隈の湯も捨てがたいから国道18号経由で北上しながら1湯?とも考えたのですが、やっぱりあのあたりは標高が高いんで雪の降り出しも早いだろうということと、もうスキーシーズン入りしているとすれば関温泉あたりもすでに賑やかなんではないかと考えて今回はパスすることに。よって、信州中野ICから上信越道に乗っちゃいました。
路面状に雪なし、しかし渋滞?いやいや、両車線の先頭には除雪車がいますんでね。
トンネルを出た先で除雪車が路肩に待避すると、先行者の皆さんはまるで「リードを外されたやんちゃなお犬様」のように一気に見えなくなりました(笑)。しかし、ちょうどそのあたりから路面上に雪が付き始めていたので、安全速度でのんびりと走るTakema。と、一気にどんどん雪道になってきました!
凍結路ではないはずですが、やはり最初はちょっとビクビクしますなぁ。
さーて妙高SAから日本海に向けて下っていくと‥あれま、再び雨になってくれたので一安心ですが、その雨たるや時にはたたきつけるほどのどしゃ降り!風もどんどん強くなり「このあと気温が下がればどうなっていくのか」、あまりにも予想しやすい状況になってきました!でもまだ雨なんだから安心できますね。
名立谷浜ICで高速を降り、ここからは日本海沿いの国道8号線を西進します。交通量は少なく比較的ハイペースで流れています。と、せっかくなのでちょっと道の駅能生に立ち寄りましたが、さすがにこの天気ですから開店休業モード。でもやはり有名になり過ぎちゃうとお値段もナニなのですね(謎笑)。
さて、能生の目の前を通り越してここからは内陸へ。行き止まりの県道246号を進んでいくと‥うむ、また雪になってきました。
あまりのんびりしていると本格的に積もりそうな気もしますが、まぁ1湯だけですから‥。
というわけで到着したのは「柵口(ませぐち)温泉センター」。
「温泉センター」という名前からは大規模施設のニオイを感じますが、あにはからんや実際はこのような公民館兼用系の日帰り入浴施設でありまして、現在のところ(2010/12)糸魚川市営であります。
というのも、このページを作っている今になって知ったのですが、実はこの日帰り施設は現在民間への移管先を探している状況でして、市のサイトによると「移管予定は2011/4/1」だというのです。その段階で民間団体が手を挙げなかったら‥営業休止?それとも移管先が見つかるまでは市が営業を続けるのでしょうか?偶然とはいえ、ドタバタになる前に訪問できてヨカッタ。
ちなみにここ柵口温泉には同じく市営の権現荘(どうやらこちらはこれからも営業を続けるようです)ほか何軒かの宿があるのですが、源泉をかけ流しているのはこの温泉センターだけということで「ならば行かねばならぬ何とやらでしょー」という思いから訪問を決めたわけです。ホントは島道鉱泉もついでに‥と思っていたのですが、冬期はやっているのか不明だったのと、かなりの急坂ということで今回はパス。
浴室に入ると先客さんはお1人。うっすらと塩素臭(キツくはない)。あれれと思ったのですが、引き湯ゆえ加温していると同時に循環もあるようですね。塩素剤はたぶん営業時間前の清掃時に使った時の残り香なのかと思われます。ただし湯口からは加温していない源泉がそのまま注がれており、最初から加温湯投入ではないところに好感が持てました。源泉投入分と同じくらいの溢れ出しがありましたから確かにかけ流しではあるようです。あまり特徴のあるお湯ではありませんでしたが僅かに塩気?
何とか写真を撮ったところで続々と入浴客諸氏が。「この天気だから今日は空いてるわ」という会話からすると、普段はもっと混んでいるのでしょう。地元の社交場然としていると思われますが、それでも市が民間移管しようとしているということは‥やっぱり施設維持費がかなりかかるんでしょうね。地元NPO法人あたりで何とか維持してほしいものです。
そんなわけで湯上がりあとで車まで戻ってくると、ほんの数十分なのに駐車場は白くなっていました。こうなると一気に積もりそうですね。われわれも早く移動しないといかん‥。
しかし管理人のおじさんがおっしゃるには、「ここでこの雪なら海沿いはかなり風が強いからなぁ、北陸道は海岸沿いの山の上を走るもんだから相当強風が吹くんだよ。国道の方がかえって安全に運転できるよ」とのこと。というわけでやっぱり国道経由で西進することにしました。
否、国道経由にしたのはそれだけの理由ではありません。そろそろお昼近くなっていたこともありどこかでランチ‥しかし高速のSAPAで食べたくはないしなぁというわけで、海鮮限定でよさそうな店があったら入っちゃおうと思ったわけです。
しかし‥国道沿いには案外心惹かれる店がないのであります。かといって糸魚川市内に入っても下調べを一切してきていないので迷うこと必定、どうしようか?と、ここで思い出しました!
えーっと、名前は何だっけな?確か「‥‥鮮魚店」だったはず!「渡辺」だったかな?何となくの場所は覚えているぞ、確か姫川より西側だったはず!と思ってその界隈へ。するとしっかり看板発見!
というわけで、看板に導かれつつ(それでもなぜか迷った)進んでいくと‥「おぉ、確かにこんな道だった‥あ、見えてきたあれでしょ!え、え゛ぇー!」。
何だよーここは冬期休業なのか!と思って調べてみましたがどうやらそうでもない?「不定休」ということですから、まさに最悪のタイミングで訪問してしまったのかも知れません。ウマウマ海鮮を楽しんじゃえという冬の野望はこれにてあえなく玉砕。くっそー残念。
そんなわけで国道沿いにあったお店でランチ。悪くはなかったけれどビックリするほどでもなかったです。
さて、お昼ご飯タスクを終えたわれわれは再び北陸道経由で一路西進!幸いここからはたまに雪がちらつくくらいで路面良好元気溌剌のTakemaでありました!しかしおしんこどんは昨晩のスッポンが効いたのか(変な意味に理解すること禁止ね)、途中から爆睡モードとなり、目的地近くの立ち寄り湯でも「わたしゃいいや寝てる‥」と、湯欲完全消滅モードでありました。
ま、それはしょうがないとして、目指すはかねてから気になっていた氷見松田江温泉「民宿あおまさ」!
実は今回の湯めぐりアドベンチャー、いやそんなネーミングじゃなかったですねええっと‥ああそうだミステリーツアーだった‥において、最初に予約の電話を入れたのがこちらの宿だったんです。しかしあえなく「満室」ということで却下されたわけでして‥連休の谷間なのにもう満員?いやぁすごいわー?
しかしこのスリッパにしてこの浴室のガラガラ度はいったいどうなのよ?実は大広間に団体用のセッティングが始まっており、この日は団体様が宴会宿泊のようなのでありました。そんなわけで宿泊×ゆえせめてものナニで立ち寄り湯となったわけなのですが‥
何でも2010年10月8日に完全新築オープンしたようなのです。確かに新築2ヶ月半の建物ゆえ確かに全てがピカピカでした!でもちょっと残念?(笑)。まぁそんなわけでいざ浴室へ。
お湯は‥まずとにかく聞いていた通りのアブラ臭がお出迎えです。それほどキツくはないものの、ベタな感じの土類灯油系油臭が浴室内の大気を形作っておりました。しかし先ほどまで先客さんがおられたせいか油膜などはありません。
窓の外からは日本海(というか富山湾)が広がっていますが、やはりここの湯のワイルドさはプレハブ浴舎があってこそだったのかな?というか、やはりここの湯は宿泊してじっくり味わってみたかったです。ネット情報を見ると海幸系ごはんもかなりよろしいようでしたのでねぇ‥。
となれば、同じ氷見市内の宿のメシがどうなのか云々という比較にもなりますが?やっぱり氷見はブランドエリアだけあってお宿も軒並み(民宿も含めて)高くないですか?「あおまさ」さんが満室だったので、比較的安めの?お宿を予約しておきました。
氷見といえば寒ブリですが壁絵は何だか寸足らず?(笑)。というわけでこの日の宿は大規模宿‥。
そんなわけでこの日の宿「ひみのはな」へ。Takemaとしては久々の鉄筋コンクリエレベーター付き近代建築宿の宿泊ですから、最初からお湯についてはあまり期待していません(宿の方ゴメンナサイ)。でも、なるほどなーとも思える運営姿勢にそれぞれ感動したのも事実です。
まずは左上画像の「喫煙室」です。このお宿では各階に必ずこのような閉鎖系の喫煙室が設置されており、しかもそこそこ強いファンが回っているので廊下のタバコ臭さは一切なしでした。これがある代わりに客室内は一切禁煙です。ついでに言えばロビーも禁煙です。オープンスペースでは2階の宴会場界隈だけに喫煙所がありましたが、あそこも何とかならないものでしょうかね?いや、わたしはあくまで喫煙者ですよ。だからこそ、このお宿の「ほぼ徹底ぶり」に感動したので‥。
あと、これはまさに大規模施設だからこその余裕なのかも知れませんが、各階のユーティリティスペース(右上画像)には朝になると新聞が置かれておりました。わたしはこの座敷でのんびり読んでいましたが、道行く人?は何だかチラ目で?ここにある新聞をここで読んで何でいけないのさ!(笑)。でも別紙は部屋に持ち帰って読んでしまった小心Takemaをお許し下さい(苦笑)。
その一方で、ある種やむを得ないとはいえ「氷見九殿浜温泉」はちょっとねぇ。アクアクリーンシステムというけれど(左下画像)、浴室内どころか脱衣場に入った瞬間に早速キツめの塩素臭を感じたんですけれど?三洋電機さん(今はパナソニックの子会社になったようですが)、これでいいの?
ただし脱衣場の外にはちゃんと飲泉場もありました。これは嬉しい。
まぁこれだけの規模で「毎分20リットルの源泉」というのであればある種しょうがないかなとも思えるのですが‥あ、今調べてみたら旧国民年金施設だったのね。どおりで立派な施設だったはずだ‥。
そんなわけで「塩素臭も吹っ飛ぶ」露天風呂へ待避!こちらは誰もいなくて快適♪
甕風呂があったので早速ざざー入浴しましたが、ここの湯も循環湯で結構残念‥。
お酒のラインアップに「満寿泉」があったのには結構感動♪「舟」のお刺身が少ないのは笑えますが最安価格なので‥。
でも夕ごはんはそこそこ美味しくてまずはOK。部屋に戻ってしばしまったり。しかしそれから数時間経った22:00頃、Takemaがふと「あ、ナニを車に取りに行ってくるわ」というわけで駐車場まで行ったところでビックリ!
まずはさっさと消灯し、念のためエンジンをかけてみますがセルモーターの回転レベルはいつものままなのでまずは一安心。しかし‥「常時オン」になっていたのはいつからなのか?もしかして今月下旬の車検から?ちなみにTakema家の駐車場は街灯ほぼ直下なのでわからないんですよ‥。まぁ気づいてヨカッタ。
夜もしんしんと雪が降り積み、そして朝の天気予報は‥ご覧の通りしっかり雪だよーっ。
朝ごはんのお魚はかなりヨロシイ(逆さま向いてますが)。さすがにホテル、朝の無料コーヒーをいただいてっと。
車にはそこそこちょいとの積雪が。こういう時に雪だるまを作るのは常におしんこどんです。
さてそんなわけでこのあとはいよいよ奈良に向けて北陸道を西進!‥することは全くないのです。でも名古屋方面に向けて東海北陸道‥そ、それはいいですね!でも?(謎笑)。
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