− その3 五箇山で合掌造の村を観光 −



雪の中、こんなところまで来てしまいました!

さて明けて翌朝。天気予報によると「今日もしっかり大雪ですよー」ということなんですが、外を見ると時々太陽が顔をのぞかせているのでまぁ何とかなると信じましょう。何たって今日は内陸の豪雪地帯に入っていく予定なので‥。

宿は氷見の中心部よりも随分北側に位置していたので、まずは昨日来た道を戻っていきます。海沿いの道なのでなかなか展望もよく、ちょうど景色のいい場所があったので横道にそれたところで車を停めてパチリ。



おー冬の朝!あの雲の下あたりは北アルプスのはずなんですが、さすがに山までは見えないけれどね。

で、気持ちよく写真を撮っていたらバチバチバチ!強風とともに大きめのアラレが身体中に叩きつけられました。かつてキリスト教を布教伝道しようとした際に聖職者が受けた石つぶてとおんなじような感じです(全然違うって)。それでもなんとか我慢してパチリ。しかし肝心のアラレつぶてが写っていないのが残念ではあります。

市内に入ると消雪パイプが作動しており雪がなくなります。それでは、道の駅併設の海鮮コーナーにでも行ってみましょうかね。

そう、氷見といえば寒ブリで有名です。しかし昨日のお宿では(一番安い料金で泊まったせいか)氷見ブリはおろかズワイガニも出されなかったのです(笑)。まぁその鬱憤晴らしというわけではないのですが、もし安かったりしたら衝動買いして奈良の実家に送っちゃえという気持ちがなかったわけではありません。し、しかぁし!




(右上画像にマウスオンするとさらに高額商品画像に変わります)

カニも型の良い茹でたてだと5000円とかのお値段ということですから、こりゃー手が出ないわ。年末の需要期ということもあると思いますが、まぁこれだけのお値段を提示されればきっぱり諦めもつくってもんです(笑)。そんなわけで見るだけショッピングを終えたあとはいよいよ内陸へと向かいます。

氷見から無料高速に乗り、そのまま東海北陸自動車道で南下していくわけですが、高岡あたりまでは時折太陽が顔をのぞかせていたものの、その先はひたすら雪、雪、雪。まぁこうなることは予想していたので、車間を多めに取りながら先行車を追っていきます。でもその先行車が結構いいペースなんだよなぁ(笑)。

途中城端SAでちょびっとトイレ休憩し、次の五箇山ICで高速を降ります。そう、ここではTakemaとしてはとっても珍しく、

実はTakemaはこれまで合掌造の集落に来たことがなかったんです。おしんこどんはかつて白川郷に行ったことがあるというわけで、ならば2人とも初めての五箇山がいいんでないかい?というわけなのです。とはいえ五箇山について特に予習して来たわけではなかったので、「ま、行けば何とかなるでしょ」系の軽いノリだったわけですが(苦笑)。

ICから近いところに菅沼という合掌集落があるらしいというので‥あ、駐車場はここなのね、え、駐車料金500円?やるなぁさすが世界遺産料金だぞ。ま、しょうがないか世界遺産なんだし(実はここが世界遺産ってことも来てから初めて知りました)。でも料金所の係員さん、われわれがうろうろしている間に車に積もった雪を払い落としてくれていたようで結構親切でした(感謝)。



ちなみに到着時には先客さんゼロでした(笑)。ここからはエレベーター、え?何ですと?(笑)。



予備知識なしなんで何だか思いがけない展開にビックリ。ちなみにB3には「遺産駅」という名称が(左上画像マウスオン)

ここからトンネルを抜けると菅沼集落というわけで、なるほど集落と駐車場をこうやって分離するというのもいいアイデアではありますね(でも観光シーズンはエレベーターが客数キャパに追いつかなくなることもあるのでは?)。

そんなわけでトコトコ歩いていくわけですが、しまったフリース1枚で来てしまったTakemaはかなーり寒い!(当たり前)。おしんこどんはダウンのコート着用で大正解です。でもね‥



同じ場所でも、風が吹くと体感温度が全然違うんです。



というわけでお約束の2ショット。それにしても他にお客さんが全然いなーい!



もっともこの季節だからこそ「いい味」が出ているのかも知れませんね。

さてそんなわけでうろうろしていると民俗資料館があったので、もう1つの「塩硝の館」とセットの入場料を支払って内部を見学。上段が養蚕の場として使われていたことは想像の範囲内でしたが、まさかその蚕の糞が塩硝の原材料になっていたとはもちろん全く知るよしもありませんでした。少しお勉強になったかな。



こちらがその資料館です。さすがに雪囲いはビニール系ではなく稲藁でいい雰囲気を醸し出しています。

さて、そうこうしているうちに身体も冷えてきましたしお腹の方も‥ということで、民宿吾郎平さんにおじゃましてお蕎麦などをいただきましょう。



ふぅー寒かった寒かった‥というわけでちょっと失礼して足をぬくめるわれわれであります。



おしんこどんは温かいお蕎麦、Takemaは冷たい‥って、あのぉ、こんな気候なんですからまで載せなくても(笑)。

聞けば、ここ数日前まで雪はなかったとのことで、なるほど観光客とすれば実にいいタイミングで訪問したことになるわけです(住んでいる方にとっては大変でしょうが)。ちなみにこの合掌造ゆえ屋根の雪かきはないのかとおしんこどんが尋ねてみると、思いがけないお返事が返ってきました。

はーっ!てっぺんに登っての雪下ろしとは確かにかなり恐そうです。また、この家自体が貴重な文化財というわけで外観を勝手にいじることは出来ないとかで、住む人ならではの苦労もあるようです。でもその一方で、屋根の葺き替えなどはいろいろな補助が出るので助かるのだとか(なるほどなぁ)。

ちなみに室内は暖房が入っているにもかかわらずそう暖かくは感じませんでした。この造りゆえの苦労も多いことでしょうし、やっぱりここに住むのも大変なんだなぁと思わずにはいられませんでした。



それではそろそろ出発しましょうか。

さてそんなわけで車に戻り、再び東海北陸道を南下していきます。と、結構雪が本格的になってきましたね。



路面も見えにくくなってきました。こうなってくると除雪が追いつかなくなってくるのでしょう。



除雪作業、ご苦労様です!それにしてもこの路線は長大トンネルも多くて工事は大変だったんだろうなぁ。

しかしここまでくれば名古屋まであと130kmくらい?いよいよ奈良が近づいてまいりましたねと思う間もなく?なぜかTakemaは突如として飛騨清見ICで高速を降り、高山方面へと進路を東に向けるのでありました(笑)。うふふ、だからミステリーツアーだって言ったでしょ、まだまだ一筋縄では帰省しませんって!というかこういうのを「帰省」と呼んでいいのかちょっと(いやだいぶ)疑問に思ったりするあなた、正解です!(大苦笑)。

さて車は国道158号線をさらに東進し、そして丹生川から県道89号線へ。どこへ行くのかって?いやちょっと立ち寄り湯をば(笑)。
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