− その8 岩木山周辺をミニ湯めぐり まずは光風温泉、東岩木山温泉−

明けて翌朝6:15、Takemaはかの光風温泉の前に立っておりました。こちらの温泉は、自転車屋からスタートし自動車販売・整備業を営むに至ったご主人が敷地内をボーリングしたところ湧きだした温泉だということで、最初は「個人宅のふるまい湯」のような位置づけから始まったそうです。2006年に立て直されて最初の「らしさ」は薄れてしまったそうですが、まぁそれはそれとしてお湯を楽しめればいいですね。

建物そのものが新しいので雑然とした感じはありませんが、室内なのになぜかキャンプふうのテーブルがあったりするところがいい感じです。足腰の悪い方はこういう椅子の方がいいでしょうからね。

そしてさすが本業とのタイアップというべきか、気になる掲示を発見(右上画像)。うーん、新車はともかくとしても車検くらいならお願いしちゃおうかなという気になってきますよね(え?ならない?)。それと、今気づいたのですがこの日めくりカレンダー、男鹿温泉のお宿オリジナル版だったんですね。こちらのご主人は温泉好きであちこちに湯治に出かけるということなので、出先で手に入れたものなのでしょうか?



手作り料金表といい常連さんのお風呂セットキープ棚といい、やっぱりほのぼの感を感じさせます。

さて前置きが長くなりましたが、そろそろお風呂に行ってみましょう。さすが津軽人の朝入浴習慣というべきか、すでに先客のお2人が談笑しながら身体を洗っておられます。どうしようかなと思いましたが、お断りを入れて浴槽だけ写真を撮らせてもらいました。



新築から4年、すでにタイルは源泉成分で変色し始めてますね(嬉)。

結構な勢いで源泉が投入されており、手前があつ湯、奥の小さな浴槽がぬる湯となっています。薄黄色のお湯はやや塩味が効いていておいしく、ツル感もあっていいお湯であることは一発で理解。あえて残念なことをいうならば先客さんのシャンプーの匂いが浴室内に漂っていてあまり匂いを感知できなかったことかな(笑)。

そうそう、こちらの湯に限ったことではないのですが、地元の人々のうち一部の方は、自分が洗い終わって湯に浸かりに来るときなどにカランの蛇口を閉めてこないんですよね。従ってその方が入っている間お湯はカランからじゃばじゃば垂れ流し状態。これは何ともモッタイナイ、あの人の入浴マナーはどうなってるんだ?と最初は思いましたが、そういう人を何人も見ているうちに「これはもしかして津軽の入浴習慣の1つだったのかな?」と思うようにもなりました。ただ人数的には圧倒的に少数ですから、「かつての習慣の名残」と言った方がいいかもしれません。冬場は床が冷たいから保温のため?



こういう注意書きがあるということはやはりやる人がある程度はいるということですよね。でもまぁこの習慣はなくした方がいいかも。

さて再び屏風山温泉に戻って湯に浸かり(比べてみると確かにこちらの湯のほうがやや特徴が薄いかな)、朝ご飯を食べてさて出発です!今日の目的地は‥一気に秋田県湯沢市のじゅんさい沼キャンプ場まで行っちゃってもいいんですが、もしかしたらどこかその途中でもう1泊しちゃうかもしれないなというかなりアバウトな計画なのですが、今日(5/1、土曜日)から本格的にGW後半戦がスタートしますから、宿も軒並み満室ではないかという心配をあまりしていないところがオバカです。



さ、出発です。途中でギックラないためにも柔軟運動は大切ね(笑)。

まず最初に目指したのは‥いや別にまだ食欲はないんですが「森の中の果樹園」。弘前市内は桜祭りの関係でひどいことになってるかもしれんということで岩木山麓ルートを行くことにしたわけで、そのついでに立ち寄ってみただけです。



さすがにこの時期は閑散としていますね(当然)。でもフィールド内では多くの職員の方々が剪定?作業にいそしんでおられました。

さてそこから少し行ったところでいきなり強めのブレーキをかけたTakemaです。

記憶にも地図にも温泉の存在はなかったのですが、ものは試しというわけでダート路をどんどん進んでいきます。しかし道沿いには「無断入園禁止」とか、「罰金3万円」「左折禁止」とか、何だか妙にキビシイ文言の書かれた看板が見られます。あのー、受付に向かっているこの時点ですでに園地に入ってるのは確かなはずですが、これって無断入園じゃないですよね(笑)。

「左折禁止」の文字に合点がいきました。受付よりも浴室棟のほうが少し手前にあるので「不逞の輩が無断で入浴する」ことに業を煮やした経営者の方があのような看板を立てたのでしょう。受付の女性の方は大変丁寧に応対してくださいましたし、看板に恐れをなして戻らないで良かった(笑)。ちなみにこの「カモるな」の看板には何だか笑えます。どういう意味があるのでしょうか。でもよく見るとイラストも描かれていたりしてほのぼの(左上画像マウスオン)。
このページをアップ後、青森在住のえあさんから「かもるな」についての説明をいただきました。それによると「かもるな」とは津軽弁で「かまうな」という意味なのだそうです。要するに「カモにエサを与えないで下さい」ということですね。えあさん、ありがとうございました。
さて、料金をお支払いして先ほどの分岐を「右折」していざ浴室棟へ向かいましょう。

浴室棟の目の前には広場があって、コテージというか貸別荘みたいな建物(右上画像)があり、またその向かいにはバーベキュー場とおぼしき建物もあったりして(右上画像マウスオン)、ここの宿泊料はいくらなんだろう、ここでみんなでワイワイするのもいいなとちょっと気になったりしましたが、ここでオフ会をやろうとしてもここまでの道のりがあまりに無限的長大ディスタンスですので考えるのをやめました(笑)。

内部もかなり広くゆったりした造りです。ちなみにわれわれはこの日最初の客だったようですが、それもそのはずこの温泉の入浴時間は9:00からなんですね。で、われわれが受付でお金を支払ったのがジャスト9:00だったというわけです(よしよし)。それではお風呂場に行ってみましょ。



幅も奥行きも十分の木の浴槽(ヒバなのかどうかは不明)に、52度の源泉を自然冷却するためなのか段差の付けられた湯口からそこそこの量の湯がかけ流されています(右上画像マウスオン)。お湯は炭酸水素塩化物泉だということですが、案外あっさりした感じのお湯です。特にツルすべ感は感じませんでしたが、毎日入る湯としてはかなりのスグレモノでしょう。なお奥には露天風呂もありましたが季節柄か湯がありませんでした。

とまぁこう書いたわけですが、湯上がりに汗がなーかなか引かなかったのはやはり食塩泉の賜物ということでしょうかね。

さてそんなわけで今日はとにかく南下しなければなりませんので、いつまでも津軽の湯に未練たらたらというわけにはいかないのであります。



岩木山よまた近いうちに来るからね!‥っていつだ?

しかし、「前回の訪問時になぜか分岐を見落としスルーしてしまった温泉」があることを思い出し、ついつい寄ってしまったのでありました、そう白馬龍神温泉に。この続きについては次ページでね。
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