− その9 白馬龍神温泉入浴後、急げや急げでじゅんさい沼キャンプ場へ −
そんなわけで白馬龍神温泉なのであります。ここは何でもその含有成分により「洗い場の床が千枚田状態」になっているらしく、「ならば是非」と思いつつこの日まで宿題として未湯だった湯で、本日そのほぼ目の前を通りながらむざむざ通過するなどという愚行は、ヤッターマンとバロムワンがどんなに力を合わせてガンダム軍団に立ち向かっても絶対に勝てっこないのと同じくらい自明の理なのであります。
建物の目の前に来て、その「お城のような巨大な造り」にはビックリ。こんなに立派な施設だったのね。でも何だか「小学生無料」というその太っ腹さにちょっと感心。そうそう、子供の頃から温泉に連れていかれた子供はまず間違いなく温泉好きになりそうですもんね。雀百まで踊り忘れずとは、昔の人もよく言ったもんです。
それはともかく、広い脱衣場のあちこちに先客さんの衣類カゴがあるのを見たTakemaの心中はといえば、
と思った瞬間、何だか一休さんの頓知の出来損ないのような姑息な発想がワラワラと浮かび上がってきたのであります。それは、
浴室内に案外パーティションが多そうなのでその裏あたりの床を撮影しちゃおうという、まさに「Takemaの名に恥じない」(何だよそれ)コソコソの王道ぶりであります。して、その結果やいかに?
はースゴイですね、白地のタイルのはずなのに、見事に茶色の千枚田状態!これまで津軽湯の沢のでわの湯や赤湯などでこのような千枚田を目撃したことはありますが、あちらはどちらも山あいの奥にあり、しかも当然どちらも旅館の湯であるのに対し(ただしでわの湯は現在休業中)、こちらは平野部に位置する地域の共同湯ですからね。恐るべし白馬龍神温泉っ!
なるほど、浴室の床に積もった堆積物のことを「龍の鱗」とも言うんですね。今度何かの機会に通ぶって使ってみようっと(多分忘れるけど)。ん?右上画像は?湯船は撮らないとか何とか?言っていたようですが?いやつい出来心で(というか、一瞬だけ見える範囲にお客さんがいなくなったときに撮ったんです)。塩味系で薄い黄土色の湯ですが源泉湧出時は透明だそうで、それがどんどん酸化してこういう色、そしてこういう床として形成されていくんですね。
さてそんなこんなで最低限の宿題は終えました。ではでは大鰐弘前ICへ。おおっ!
この時点でサクラは3-4分咲きというところでしたが、出口レーンには弘前桜まつりに向かう長蛇の列が出来ていました(微笑)。
もちろんわれわれがこの桜まつり会場に近づくことは一切ありませんでした。聞くところによると、会場に一番近い駐車場は朝6時過ぎにはもう満車だったとか。くわばらくわばら(笑)。
さてそんなわけで少しでも時間節約のために東北道を利用して南下します。というか国道周辺には「誘惑」が多すぎ、結果として全然前に進まない可能性があるので「苦肉の策を取った」というようにお考え下さい(笑)。
鹿角八幡平ICで高速を降り、ここからは田沢湖方面へのR341を南下することにするわけですが、ここから先食堂の数が極端に少なくなるので早めの昼ご飯をということにして鹿角の道の駅へ。そしてそれが、何だか思わぬ展開を呼ぶことになるとは(笑)。
道の駅のレストランでトンカツ定食を食べていたら、隣の席でラーメンを食べていたおじさんが話しかけてきました。その内容はごくありふれた内容だったのですが、どうやらこのおじさん、昨日からこの道の駅で行われているイベントに「新種の地元産米」をアピール&販売するブースを設けているのだとか。「昨年初出荷したばかりの鹿角地区限定生産のお米で、モチモチしているだけなく冷えても美味しいご飯なんだ」とはおじさんの弁。というわけで、おしんこどんの「花輪ばやし展示館」見学のあとにおじゃましてみました。
偶然のことなのですが、わが家の在庫米が払底しつつあるタイミングでのこの旅行は、われわれにとって「うまいお米買い出しツアー」も兼ねておりまして、実はこの前日も道の駅小泊で5kgの津軽米を買い込んでいたわけです。そして今ここで新品種「淡雪こまち」白米5kgと玄米5kgを買って喜んでいるのが右上画像というわけです(ちなみにうちにはポータブル精米器がありますので玄米を買うことも時々あります。米どころの読者の皆さんよろしくです=何のこっちゃ)。
と、ここでお米と一緒に何やら黄色い紙が手渡されました。ん?抽選券?となればおしんこどんの出番でしょう!GWのあとのことになりますが、彼女は両国国技館で「当選者はおしんこどんさんです!」と館内アナウンスで名前(本名)を読み上げられて森永賞をいただいた経歴の持ち主なのです!というか、そういうのに当たったことのないTakemaも情けないのですが。
さーて、八幡平エリアの温泉無料宿泊券でも当ててくれないないかなー(めくるめき欲望)。
‥しかしまぁ、そうそういつも運を使い切ってはいざというときの「大物狙い」に支障をきたすので、まぁここは「秋田小町人形」くらいで勘弁してあげましょう(苦笑)。それにしてもこの人形をもらった人はその後人形をどう活用しているのでしょうか。もらっちゃ困る「いやげもの」として今度のTakemaオフ会にでも?(大笑)。
さてそうこうしているうちに「早めのお昼」のつもりがすっかり長居をしちゃったわけで、さーてそろそろ今宵の宿の見当を付けるか、それとも一気にキャンプ場まで南下しちゃうかという選択を迫られる時間となってきました。しかしそんなタイミングで携帯がリリリンと鳴ったのです(Takema携帯の着信音は黒電話の音)。おしんこどんが電話に出ると、すでに昨日からじゅんさい沼でテントを張っているおとうの声で、
げげっ!(笑)。そういうことならこちらも頑張って本日中に到着せねばイカンだろうというわけで、道中の魅惑ポイントを一気に通過してキャンプ場へと向かうことに決定!(嬉し悲しおぼんこぼん)。
アスピーテラインは昨日雪が降ったため終日通行止め、道中も雪が多く、今年の東北の「春の訪れ」の遅さを実感します。
前を通るごとに「あー、ここの湯にも入り損ねたなぁ」とついつい嘆いてしまう新鳩ノ湯の前でちょいと休憩。
さいわい、懸念されていたR341とR46との交差点付近の渋滞にはまることもなく、また角館界隈は絶対混んでいるので手前で分かれる県道&フルーツラインを活用し、ちょうど日没と同じくらいの時間にキャンプ場到着です。おとう、ちんさん、のらさん、放浪番頭さんが食事&宴会をスタートしたばかりのようで、ありがたいことに皆さまのお手伝いによりわれわれの「大物テント」もかなり短時間で組み立てることが出来ました(感謝)。
かくして宴会が本格的にスタート!われわれは調理している時間がもったいないと予想されたため出来合いの寿司などを買ってきたのですが、皆さんがそれぞれ夕食を振る舞ってくれたためひもじい思いをすることはありませんでした(感謝!)。
このあと夜が更けるにつれて気温がどんどん下がってきて、各自の前にはそれぞれ炭火台があるのですが「前暖後冷」(炭火のある顔の側は暖かいが背中側はしんしんと冷え込んでくるということ)の傾向が顕著になってきたこともあり、われわれの「宴会土間付きテント内」に場所を移しての二次会となりました。いやー、こういうことがあるからこのテントはやめられませんね(笑)。ただし設営と撤収の手間を考えると「1泊だけ」のために張りたいとは思えませんが(笑)。
というわけで三連泊キャンプの初日はこのようにして更けていったのでありました。
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