さてさて、夕食後は居場所を囲炉裏の間に移して(いや同じ部屋の一角なんですが)、いわゆる「本格飲み会」のスタートです。ここで「竹酒ぬる燗」と「お汁粉」が振る舞われるというのもここでのデフォルトサービス。こちらのお宿は、他の宿がなかなか思いつかない「小さなサービス」を蓄積することにより宿泊者から高い評価を得ておられるようでして、いわゆる口コミ系のいい宿ランキングでは常に上位にランクインしています(参考サイトはこちら。「那須板室」を選択)。前述の「露天で一杯」もしかりですし、今は休業中ですが「自分で釣った魚を夕食に」などというのも目ウロコのアイデアです。そしてこの「夕食のすぐ後にお汁粉」というアイデアも普通なら考えつきませんよね。でも多くの人が見逃しがちの真理が一つ。すなわち「デザートは別腹」なのです(笑)。

「源泉かけ流しじゃなきゃ!」というこだわり温泉マニアの方、たぶんあなたはここに来る前にどこかの温泉に立ち寄ってきているはずですよね?(笑)。ここは「滞在そのもの」を楽しんでしまえるお宿ですので(それにオーナーご夫妻自身がかもしか温泉とかにどんどん行っちゃう温泉好きですから)、温泉談義に花を咲かせるのもこれまた一興。というわけでやはりオススメの宿なのであります。



さ、そんなわけで囲炉裏宴会のスタートです!

と、しばらくしたところで先ほどのヤング女性(死語でしょ)の6名さんが囲炉裏に登場!囲炉裏の周囲は途端に華やかになりました。ん?

いや違うんです、元々華やかだった席にさらに花が「添え物」として‥いやはやあたふた(みなぼうさん、ことわりなくネタにご登場いただいてすみません)。

まぁそれはともかくとしてお話を伺うと、どうやらこの皆さんは大学時代のお仲間のようで、「卒業して数年になるのでみんなでお泊まりお出かけしよう!」という企画のもとに集合したとのことでした。お部屋はひみつ基地唯一最大の大部屋(14畳あるらしいですが未確認)ですから、今晩は学生気分に戻ってワイワイということなのでしょうね。Takemaもおしんこどんも大学時代の人間関係はもうズタズタですから、今回の皆さんにはこれからもずっと「いい関係」を続けてほしいものです(オヤジの戯言)。

と、ここであちらサイドから、花形満も左門豊作もオズマもそう簡単には打てそうにないスーパーヘビー級大リーグボール名付けて「玉川温泉PH1.05号」が投げられたのであります!それは‥

キ・キ・キ・キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!。ええっとですね、突然の話で恐縮ですが「いま皆さんの前にはものすごい温泉大御所仏陀ご本尊阿弥陀さまがキラ星のごとく鎮座なさっているのですよ!ええっと‥」とか何とか言いたい気持ちを抑えつつ、先達の皆様のお知恵を拝借しながら‥ん?んん?

いやいや、確かわたしの隣に座っていた女性との会話だったので、ついついTakemaが先達のご意見を代表して‥

というわけで妙にしゃしゃり出ていたTakemaだったようです(大汗&大笑)。妙に話術が達者なTakemaの片鱗が見えてしまったわけです。若い頃はさぞかしブイブイ‥(以下自粛)。そういえば学生時代は恥ずかしがり屋で、知らない人と話すだけで顔が真っ赤に(これまた以下自粛&苦笑)。いや、小学校低学年はそんな部分もあったんですが、その後のTakemaの人生に何が起きたのか?(どうでもいいことですが)。

ただしこれだけは言えるのは、大リーグボールの内容が確か「昔ながらの雰囲気の温泉に入浴してみたい」とおっしゃっていたわけで、そうなると当然那須湯本を代表する共同湯である「鹿の湯」が候補に挙がるわけですが、改修のため2009/11/4−2010/2/28まで休業しているとなれば‥と考えた上で老松温泉を候補としてあげたわけです(なお、お昼前だかに那須エリアでの「イチゴ狩り」予約をしているということでしたので、塩原界隈を考えるわけにはいかなかったことをここで申し添えます)。

しかし、過去に老松温泉で入浴した方であれば当然おわかりだとは思いますが‥

そんなわけで「玉川温泉PH1.2号」に対し、「都幾川温泉PH11.3号で投げ返した老松温泉」という感じになりました。いや、都幾川温泉(埼玉)ってまだ入ったことないですし、今調べてみたら日帰りのみ4時間部屋休憩+そこそこ良さそうな食事付きとはいえ「9800円/人」のお値段はかーなりキビシイ!(ただし今はサービス期間中らしく7800円らしいです=2010/2現在)。この湯に浸かれる日は来るのでしょうか?(公式サイトはこちら)。なお、今調べていたら「高アルカリ泉とヌルヌルの浴感は一致しない」とのことでした。実生活には何の役にも立たない新たな知識を仕入れられてヨカッタ♪(これが楽しいんですよこれが)。

竹燗酒も何杯かおかわりをいただき、持参の焼酎も飲んでいるうちにかなーりイイ気持ちになってきました。ちなみに焼酎は「ここは自宅じゃないんだからヨッパーになっちゃいけんし」というわけで水で割っていたわけですが(「アルコール度数以上に『濃い』焼酎だな」と思いつつ飲んでいた)、あとで見てみたら度数が「34度」でした(笑)。何だ要は水で割ってもいつも(25度をロックでぐびり)と同じような度数だったわけね(「国分 純芋焼酎」国分酒造協業組合)。

気がついてみれば朝でした(いや諸々については面倒なので省略ね)。あ、翌朝に、

と言われたときにはドキッとしました(笑)。お気に召すやら何とやら、一応昨日のうちに「すんごく鄙びているというか、すんごく○○ですよ」とは申し上げましたが、あの後の彼女らの反応やいかに(大笑)。そういえばこの時もちょっとビビりつつ紹介してましたが、老松温泉はフラヌイ温泉よりもっと鄙びまくりですからねー。フフ(謎笑)。

ところで前回もそうでしたが、ここではついついチェックアウトぎりぎりまで長居をしてしまうのであります。バイクに関してはTakemaに比べて「イスカンダルよりはるかに先を行く」オーナーの田中さんですし(何たって元バイク屋さん in 千葉&いろんなバイク企画をなさっていた方です!お祭り大好き人間と拝察しています)、そもそも田中さんと知り合えたのは温泉絡みで拙サイト経由のメールをいただいたのがきっかけでした(その時はまだ宮城在住でしたよね>田中さん)。

バイクと温泉というつながりに加え、さらに長次郎さんが「実は賀曽利さん云々」、そして田中さんも「賀曽利さん云々」。予定が合えばこの場に賀曽利隆さんもいたかも知れないのです。いやー世間は狭いわ(前回賀曽利さんがひみつ基地を訪問した際に雨ガッパを忘れていったそうで‥)。時折ヘルパーとしてお越しになる滝野沢優子さんを含め、この宿は‥

特に滝野沢さんは、海外を走りたいと思うライダーに「実体験に基づいたアドバイス」を教えて下さると思います(時代が違えば現地の状況も大きく変わりますが、現地を走る上でのローカルルールやいろいろな注意点の根本は変わらないはずですので)。海外23万km走破って‥(唖然)。ただし賀曽利さんはもちろんのこと、滝野沢さんも決して「ひみつ基地専属スタッフ」ではありませんので念のため(笑)。ええっと、今回はスキーでしたっけ何でしたっけ?(笑)。

さーて翌朝です。朝風呂(朝は内湯のみです)できっちり目を覚まして元気になるわけですが、ひみつ基地の朝食は8:00から!朝一番で急がなきゃという方には思い切り不向きな宿です(笑)。でも前夜に「そこそこ健康な宴会生活」を過ごした人は朝起きてひとっ風呂浴びてちょっとまったりすれば小腹が空いて当然。また大酒飲み系の方は「朝、極端に早い朝食は勘弁してよ」というわけで、ある種8:00の固定朝食タイムというのは案外よろしいかもしれません。

というわけで温泉オフ会も無事終了し、他の皆さんが出発なさったあともしばらくのんびりさせてもらったわれわれでしたが、さあてそろそろ出発しようということで表に出たところで、ん?向こうから雪を踏みしめやってきたのは‥ネコ?

真っ黒なネコがやってきてニャーニャーと鳴いています。田中さんがちょこっと切り身をあげてみると‥食べます食べます!しかしどこからやってきたのでしょう?田中さんも「「これまで見たこともないなー」とおっしゃっていました。というわけで、右上画像はそのネコを囲んで撮ったものなのですが、さすがに黒ネコだけに目立ちませんね(笑)。右上画像にマウスオンすると出てくる画像の方がわかりやすいですね。人慣れもしているみたい。

そんなわけで「また来まーす!」とひみつ基地を後にしたわれわれだったのですが、実はこの黒ネコには後日談があります。それは‥
「ペンション ひみつ基地 ブログ」より画像と記事をお借りしてきました。

さて話を旅行の方に戻しましょう。実はこの日の立ち寄り計画はまったく白紙の状態でした。朝になって上塩原温泉のスッポン料理屋さんの湯などはどうかという話になったわけですが、湯はともかく問題はスッポンでして、出発時点でもまだ全然お腹が空いていなかったのです。そんな状態でスッポン料理のフルコースはあまりにもキビシイでしょ。

でもまぁ移動しているうちにもしかしたらということもあるので、まずは上塩原に向かったのでありますが‥やっぱり全然お腹が減りません。というわけでやむなくスッポン湯を断念、塩原をそのままスルーして(モッタイナイともいいますが)、会津西街道を中三依方面へ。さすがにこちら側は雪が多く、ほぼ全線にわたって雪道となっていましたが、この日の陽気で一気に溶け始め路面はぐしゃぐしゃ。あー帰ったら洗車しなきゃなぁ、ま、どうせ洗車するんだったらどんなに汚れてもハネても気にならないゾーというわけでズビズバ進みます。

しばらく進んで川治温泉へ。実はここも未湯なんですが、どこに入ったらいいのかわからなかったので通過。というか鬼怒川や川治は循環濾過温泉のイメージが強すぎたからなんですが、あとで調べてみたら川治の共同浴場「薬師の湯」はかけ流しなんだそうで、しまった感がちょっと残りました。ま、また来ることもあるはずのエリアなんでしゃーないということで。

そこからさらに南下、鬼怒川温泉も通り抜けてもうすぐ今市というところで右折し、某オートキャンプ場を目指します。温泉好きの皆さんならもうおわかりかと思いますが、かけ流しの温泉付きキャンプ場「神山(みやま)温泉オートキャンプ場」です(旧名:高百オートキャンプ場)。独自源泉にしてかけ流しの湯だということでずっと前から気になっていたのですが、ようやく来ることができました。

ここは日光猿軍団関係のオートキャンプ場なのですが、何だか全体的に手作り感が漂っています。ちなみに最初の頃はあまり商売っ気もなかったようで、古い記録を見ると「お風呂だけなら無料で入れてもらえた」などという時代もあったようですが、今は内湯500円、露天300円という入浴料金になっています。キャンプ場利用者も「以前は露天に限り何度でも入り放題だったのが、ある年から1回のみになった」とかいいますし、しかも現在の公式サイトの料金一覧を見ると、「キャンプ宿泊にしろログハウス宿泊にしろ温泉は別料金」というようにも読めますし、何だかどんどん残念な方向に向かっていると言えなくもありません(笑)。ま、ここでキャンプをやることはまずないと思われるので‥まぁいいや。

さて内湯と露天は別料金なので、両方入ってみたいところではありますが内湯に入ることに決めました(露天はぬるい時があるという話を聞いていたので。今は冬だしね)。

かけ湯をして浴槽に入ってすぐ、この温泉がただ者ではないことに気づきます。みるみるうちにアワワワワ。源泉温度が44.6度というのに炭酸分が飛ばずに残っているというのはかなり奇跡に近いのではないでしょうか。この良好な泡付き、なかなかの温泉です。ヒノキ造り?の浴槽はかなり広々としていて、身体を伸ばして湯ーっくり入れます。ここに来たのはかなり正解!

浴槽の奥側には外のテラスに出られる場所がありまして、木のベンチが1つ置かれています。完全に涼み台ですが、この時期は涼むというか冷え切るので早々に退散しました(笑)。左上画像にマウスオンすると「外から見た内湯」画像に変わります。

また、いったい何なんだろうと不思議に思ったのが上がり口の木材の節目穴。この穴から時々ブクブクっと泡が噴出してくるのです(右上画像マウスオン)。浴槽内の湯が動くとき(=入浴者が浴槽内で動くとき)に泡が出ることが多かった気がしますが、結局この原因はわからないままでした。まあどうでもいいことなんですが念のため。

Takemaが上がるのと入れ違いで次のお客さんがやって来ました。うん、いいタイミング!(お互いにね)。まだおしんこどんは上がってきていなかったので、従業員さんに許可を得た上で露天風呂を「見学」させてもらうことにしました。

橋を渡った先にある男女別の露天風呂はこの時期寒いような気もしますが、地元在住とおぼしき女性が入っていくのを見ましたから「地域の湯」としても利用されているのでしょう。で、男湯の内部をのぞいてみると(右上画像マウスオン)、うん、これはこれでなかなかいい感じです。これなら次回以降は露天湯利用だけでいいかなという気もします。でも、ハイシーズンの夕方なんぞに来ようものなら「子どもプール状態」になっているような気がするので(笑)時期を選ばなくちゃね。ちなみにこのキャンプ場にはいい自然水が供給されているようなので、今度来るときは水ポリタン持参で来ようかな?(お金は取られるだろーか?)。

さて、温泉を楽しんだところでようやくお腹が空きました。ここに来る途中に蕎麦屋の看板があったので行ってみると‥

うん、いわゆる「地域おこし系」の公民館蕎麦屋さんですね。店内にはそれ系の新聞切り抜きが掲示してあります。ここなら味は間違いないでしょう。ちなみにお蕎麦は普通の店よりも盛り加減がいいように思えました。味もOKで満足満足。

このあとは鹿沼ICまで杉並木の例幣使街道を通り(もうすぐ花粉の季節というわけで、おしんこどんはすでにここで反応してました!)、あとは真っ直ぐおうちまで帰りましたとさ。

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