− その1 まずは那須で入浴&お昼ごはん。会津最初の湯ではいきなり熱湯甲子園(笑) −



こちらのお湯はとーっても気持ちよかったんですけれどね♪

(2011年7月29-31日)

今夏は職場自体の引っ越しにより例年同時期の休みが取れず、それどころか休出&暑い中の引っ越し作業でへたれるかなと思っていたら‥何ですか台風以降の関東の涼しさといったら!そんなわけでTakema所管の作業を早めに終了し(いや、所管外の作業の方が多かったような=働きアリの「2:8の法則」は人間にもあてはまることを実感)、いずれにせよ想定外に翌日の金曜日が休めること確定、ということは‥やったー3連休だ!

実はここの土日はもともと「どこかにお出かけするぞ!」と決めていたのでありますが、正直言って水曜日までは具体的な事前調査分析研究を一切していないままでした。ただ漠然と「糸魚川静岡構造線の北の方かな」とか、「会津から魚沼に抜けるのもいいな」「新潟北部もまだ気になるところがあるし云々」などと考えていただけだったのです。

そして木曜日。仕事から帰ってきてすぐさま「明日の目的地」を仕事以上の熱心さでリサーチ開始‥いやちょっと待て、以前に某氏経由で「会津に1日1組宿泊限定の宿がありますよ」という情報をもらっていたんだっけ?

人気の宿だろうし宿泊料金もそこそこ(かなり)するんですが、ダメモトで連絡してみると‥

にょほー、まさかと思っていた宿が取れちゃった♪というわけで初日の宿が猪苗代となれば翌日の行き先も糸魚川方面はまずあり得ず、会津から六十里越経由で魚沼に抜けるコースもイマイチ中途半端なので気が乗らず、したがって蔵王方面に上がろうかというイメージが出来上がってきました。そしてこの選択が「あまりにも正しかった」ことを、この翌日にイヤというほど思い知ったTakema&おしんこどんなのでありました!(後述)。



そんなわけで出発日の金曜日当日です。6時出発の予定でしたが起きてみたら6時10分前だったのはご愛敬というか、何だか最近はこういうパターンが頻繁にあるような気がするんですが気のせい?(自己ツッコミ)。まぁ今日はそれほどの距離があるわけでもないですからこれくらいは勘弁してもらうとして(誰に?)、いざ東北道を北上し西那須野塩原ICへ。ここからは下道でまずは塩原の岩の湯へと向かいます。

岩の湯といえばかの有名な露天湯ですが、実ははるか昔に一度だけ入ったことがあるばかり。その奥の不動の湯には何度も入っているんですが、岩の湯はいつも混んでいてパスばかりというわけです。この日は平日ということで案外に空いているのではないか?という狙いだったんですが、いざ車を止めて様子を見に川沿いまで降りてみると‥

わざわざ混んでいる湯に入りに行くほど固執していたわけでもないし、また改めて不動の湯に行くのもナニなので(そこまでのこだわりはない)ここはスゴスゴと退散することに。そういえば青葉の湯が閉鎖されてどこぞのお宿の貸し切り湯となっているという話も聞いた記憶があったので、どんなふうになったのかを見にいってきました。建物が一部改修されて鍵付きの扉が付き、某宿の管理下にあることが明記されています。あーあ、ここもなくなっちゃったのね残念というわけで、結局塩原では湯に入ることもなく今度は那須を目指します。塩原はまだまだ手薄なんですがまたそのうちに。

県道30号線沿いにはいくつか牧場があって、関東界隈では珍しく牛の放牧風景が見られるので結構好きだったりするのですが、かの原発事故後の早い時期にこの地域の牧草から放射性物質が検出されたんですよね。酪農家の皆さん、今も大変な状態が続いていると思いますが頑張って下さい!(さすがに「今度は牛一頭買いに来ますから」とまでは言えませんが(笑)、売っていたら牛肉でも牛乳でもこの地域産を積極的に買うようにします)。しかし2011/8/2(まさにこのページをタイプしている本日)から栃木県産の牛肉も出荷停止とか‥南無。

さてこのあとはどうしようと思いつつ、Tマップルに温泉マークが出ているところを訪ねてみることにしました。ナビに従って県道を左折し、やや細めの舗装路を進んでいくと‥

左手前方に放牧中の乳牛発見!「どうせ産品を出荷できないのなら狭い小屋に閉じこめておかず自由に草を食わせちゃえ」ということなのでしょうか?そんなわけで左手ばかりを気にしていたんですが、ふと右を見るとダチョウの姿がいきなり目に入りこれまたどっきり。な、何でダチョウがここにいるのさ!しかもこっちに近づいてくるし(もちろん金網で仕切られてはいます)‥ん?おいおいキミ、そ、その動きはもしかして!



座り込んで身体を左右に振ってます!このダンス、忘れもしません南アフリカで見ました!

そう、これはダチョウのオスによる求愛ダンスなのであります(笑)。あのぉわたくしTakemaは同性なんですがっ(笑)。要は、相手がどんな種に属していようが「とにかくダメモトでいいからやってみよう、もしかしたらうまくいくかも」という前向きな人生観(いや人じゃないですが)を彼らは持っているというわけですね。しかし「うむ、その心意気に感じ入った!」‥ということはないので何だかなー(微笑)。

ちなみに2008夏、アフリカはケープタウン近くのダチョウ牧場で見たダンスと意味なく見比べてみましょう。是非同時再生で見比べて下さい(笑)。
2008夏、ケープタウン近くのダチョウ 2011夏、那須のダチョウ
まぁこんなもんですね(何のこっちゃ)。地球の裏と表で時空を超えて同じダンスに励む彼らでありましたが、実は彼らにはある共通点があります。それは‥どちらも「食肉用」として飼育されているという現実です。2008のアフリカの彼はもうこの世にはいないかも知れませんし今回の彼も生い先が長いわけでもないのでしょうが、とにかく頑張って生きるんだよー!(その日が来る前に「熱い想いを達成」出来るとイイネ♪)。

その後さらに進んで温泉を目指したわけですが‥なぜか無い?目指す湯が?道を間違えた?いや、でも地図とナビの併用だし途中までは看板もあったのに?そんなわけで思いもかけずロストです。何だか釈然としませんでしたが、まぁしょうがないということで早めのお昼ごはんといたしましょ。

前回訪問時におしんこどんが絶賛していた「なすべん」を食すべく、地元の有名店「ステーキハウス寿楽」へ11:00に到着。こちらの開店は10:30なのを知ってはいましたが「小雨模様の平日ならば限定10食だってOKでしょ」とタカをくくっていたわけです。しかしもうすでに結構お客さんが入ってます。席に着いて「なすべん、まだありますか?」と伺うと「あと1つで終わりです」とのこと。しまったあと5分ほどでも早く来るんだった!(笑)。そんなわけでTakemaは「那須和牛 牛スジ煮込み定食」を注文することに。

左上画像が寿楽の「なすべん(1200円)」、右上が「牛スジ定食(750円)」です。なすべん中央のヒレステーキにはフォアグラが乗っているのですが、おしんこどんいわく「前回食べたときの方が柔らかかったなー」と感想を述べておりました。牛スジのほうはちょっと甘過ぎの感があり、味に変化がないこともありこれはイマイチ。次回はやっぱりサイコロステーキにしよう!とタイプしているたった今思ったことといえば‥

地元産の牛肉を使っていることを強調しているお店ですからね。もちろん当座は他府県産のお肉でやっていくしかないのだと思いますが‥。併設の直売所で売られているお肉のブロック画像を見ていると何だか切なくなってしまいました(右上画像マウスオンで別画像に変わります)。

さてそんなわけで正午前にランチも終了。今日はすでに2湯をパスせざるを得なかったこともあり、せっかくなら那須湯本でひと風呂浴びていきたいところです。しかし下調べは全然していなかったので、以前訪問したことのある「雲海閣」へ。



この日は那須湯本エリア全体に霧がかかってました。さ、入浴料をお支払いしていざ行きましょう!



この道を行けばどうなるものか。 危ぶむなかれ、迷わず行けよ、行けばわかるさ(笑)。



ほーらわかっちゃったでしょ(笑)。男湯は終始貸し切りでトドし放題でしたが、「大人」なので‥ちょっとだけね(要はやった)。



明礬泉のほうはさして湯がたまってませんでしたがすかさず入浴。いいわー(右上画像マウスオンで湯花画像に)。

湯上がりに玄関まで戻ってきたら、ちょうどヤクルトレディさんが(昔は「ヤクルトおばさん」とか「日生のおばちゃん自転車で‥」とかが普通でしたが最近はいろいろとうるさいようで無難に「レディ」なのね)お客さんと商談の真っ最中。せっかくなら自分たちもということでジョアを購入。実に久々に飲む飲料ですが何だか美味しかったぞ。なお売り子のお方はまだまだ「おばさん」ではありませんでした(笑)。

さてここからは旧那須甲子有料道路を経由して甲子温泉方面へ。有料道路だった時代はその料金の高さ(二輪で930円)にちょっと、いやだいぶビビっていて2回くらいしか通ったことがなかったのですが、無料化されてからはその数倍通っているような気がするぞ。

2枚とも同じような画像ですみませんが、状況はずっと「霧時々小雨」といった感じで展望はなし。ま、もともと展望を売りにした道でもなかったのでこんなものですか。償還出来ないまま諦めて無料化したのもわかるような気がします。

甲子温泉に久々に立ち寄ってもいいかなと思いましたが、やっぱり通過して(しばらく入ってないなぁ)会津へと向かいます。それにしてもこの甲子トンネルは関東からの湯めぐり諸氏の行動範囲を大いに広げた感があるのですが皆様どうでしょう。

そんなわけでトンネルを越えて下郷町へ。弥五島温泉の駐車場には2台しか車がいませんでしたがそのままスルーし、湯野上温泉も涙を飲んで通過(笑)。今回目指していたのは「あまりに有名にもかかわらずいまだ未湯」の芦ノ牧温泉なのでありました。とはいってもこの日に目指すのは宿湯ではなく‥こちら!

そう、「芦ノ牧温泉おみやげセンター」併設のドライブ温泉がこの時のメインターゲットなのでありました。なお右上画像にマウスオンすると入浴料金の掲示画像に変わりますが、「その筋の達し」という表現が何だかその昔の東映映画みたいでちょっとポイント高し(笑)。

なお、この時点でおしんこどんはもはや定番ともいえる「睡魔大王との大バトル合戦中」だったため、もはや車から降りることも出来ないようでした(笑)。それじゃ私だけで行ってきましょっと。

店番をしていたおばちゃんに400円也をお支払いしいざ浴場へ。ちなみに湯から上がった時にはなぜか店番が小学生とおぼしき少年にチェンジしていましたが、慣れた口調で「ありがとうございましたー」と声をかけてくれました。さてはキミ、若いとはいえ店番歴はもう結構長いのだね(ご苦労さま)。

脱衣場や浴室は壁や床などがリフォームされたようでキレイでしたが(公式サイトによると2010年7月に工事が完了したらしい)、置かれている脱衣ロッカーなどはずっと以前から使い込まれている様子。右上画像の鍵ひもなんぞはそろそろ取り替えてもいいんじゃないですか?(笑)。さてそんなわけでお風呂場へ。

ごらんの通りぬる湯とあつ湯の2浴槽からなる内風呂、そして窓の外にちらりと見えている露天風呂の3浴槽があります。この画像は湯船に浸かる前に撮ったものですが‥オーバーフローしていませんね、さては循環湯なのか?

いやいや、実は浴槽の縁のところに湯抜きの穴が開けられておりまして、そこから流れ出た湯はそのまま露天風呂に流し込まれるという構造になっているわけです。ちなみに露天風呂には湯の投入口が3箇所ありまして、内風呂のそれぞれの浴槽から2本、そして源泉から1本ということになっていました。後から露天風呂を作ったからこんな構造になっているのでしょう。

ではではいざ入浴活動開始っ!

まずはぬる湯浴槽から。「ぬるい湯」と書かれていますが、いや結構熱いです。44度台後半なんじゃないかな。湯はごらんの通り無色透明で湯花もありません。石膏臭がわずかにしましたが、それよりも「肌に食いつく」ような湯触りが印象的でした。

続いてはドアの外の露天風呂へ。露天とはいえ四方を壁に囲まれているので展望とは縁がなく、てっぺんに四角い空があるばかりです。智恵子抄に「東京には空がない、福島にあるのが本当の空だ」というくだりがあったかと思いますが、うーん、ここも福島県なんですけれどねぇ(笑)。

ちなみに露天風呂の湯は、源泉も投入されているとはいえメインは内風呂からのオーバーフロー湯なので湯温も低く浴感はかなり劣ります。もっとも42度くらいなので一般の人にはここが一番適温かもしれません(右上画像マウスオンで画像が変わります)。

そんなわけで芦ノ牧のドライブ温泉を成敗し次なる地を目指すわけ‥え?何か忘れてないかって?もう1つ湯船があるんじゃないかって?いやぁよくお気づきになりましたね(大汗)。ハイハイ、ではでは左上画像にマウスオンしてくださいね、ほぉーら「あつい湯」の入浴足画像ですよーっ!‥え゛?

うーん「そこ」にお気づきになるとは、いやぁお目が高いですねぇお客さまっ!(大苦笑)。

‥そ、そうなんですよ。「あつい湯」の名前通り真底熱いの何のって!いやもちろんさんざんかけ湯もしましたよし、浴槽内攪拌大作戦もひたすらやりましたよ。でもいざ湯に足を踏み入れると‥

しかも「誰も見てないし禁断の加水行動に出ちゃおうか」という「ナントカの風上にも置けない所行」を実行しようにも、そもそも加水用の蛇口はぬる湯側にしか設置されていないので実行は不可能。そんなわけで、会津のこの日1湯目から「別の風呂に入ってから出直してこいっ!」とノックアウトされてしまったTakemaだったのでありました(大笑)。

今回は温度計を忘れてきたので正確な湯温はわかりませんが、体感推定で47度後半から48度はあったのではないかと思われます。わたしは47.0度なら間違いなく入浴できるはずなのですが‥無念です。

さーてそれでは、そろそろ「今日の宿」に向かうことにしましょうかね。「1日1組限定の宿」ですぞーっ!
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