− その4 やってきました「北のランプ亭」、続いて信仰心を篤くして「観音湯」へ −
AM11:30、お店のオープンに合わせて来店したのは‥そう、一番風呂狙いだったのであります!
そんなわけで虎杖浜エリアに位置する「北のランプ亭」にやってきました。こちらの海鮮炭焼レストランは地元の方々も御用達のてんこ盛り格安レストランで、そのボリュームと味については折り紙付き!(「ボリューム」はちょっとコワイのですが)。そして嬉しいことに露天風呂が併設されており、食事をするお客さんにはかけ流しの露天湯が無料で開放されている(先着順)というありがたい施設なのであります。
ちなみに昨日の道内入り後、実はまだ吉野家メシとコンビニおにぎり等しか口にしていなかったので、北の大地の海幸系をここでどっさり貪欲に摂取する気満々だったこともいうまでもありません(笑)。なお、こちらのお店では海鮮以外にお肉系のメニューも多彩であります。
なお、この旅行の出発前に念のため営業時間と入浴時間について電話で問い合わせてみると、入浴はお店のオープンと同時に可能とのこと。それはともかく「では、予約をなさいますか?」との思いがけない問いかけに「は、はい」と返事をしてしまったのですが、これが「入浴の一番湯予約」なのか「席の予約」なのかはわかりませんでした。でも行ってみたらやはり席の予約だけで、入浴については早い者勝ちという感じでありました(なお、席は一番海側に近い場所を用意してくれていましたよ)。
開店と同時に従業員さんに「予約を入れていたTakemaですが」と申し上げると、まずは一番海側の席に案内されました。温泉と食事とどちらを先にするか聞かれましたので、一番湯狙いゆえ「では先に温泉をお願いします」ということに。ふふふ、これで当初からの目論見達成だぞとほくそ笑むTakemaでありました。
このページをご覧になってこの「北のランプ亭」で温泉と食事を一度に楽しんじゃえという野望をお持ちになった方へ。われわれは一番湯という野望というか湯望がありましたから「先に温泉」を選択しましたが、入浴後に海鮮炭火焼きというわけで食事後に焼き物の臭いが身体に染みつきました。お肉系メニューを選択しようものならその臭いはさらにパワーアップするでしょうから、そういうのが気になる人はあえて「食事後の入浴」を選択した方がいいかもしれません。露天湯部分にはカランはもちろんシャワーもあったような気がしますし、ボディーソープやシャンプーもありました。ドライヤーはどうだったか?(あれば、ライダーの立ち寄り昼食場所として最強ですね)。
露天湯への入口は厨房に近い一角にありました。「懺悔の湯」とは何ともTakema47年間の生涯をふり返らせるに十分なインパクトのネーミングですが、この名前の由来については聞くのを忘れました(苦笑)。
脱衣場には「善意つぼ」なる寄付ボックスがありました。もちろん2人分を投入したことはいうまでもありませんが、この掲示を見た瞬間、その昔(Takemaが中学生のころ)東京の営団地下鉄のホームや階段の隅などにひっそりと、でも確実に置かれていた赤い「○○ツボ」のことを思い出したのはここだけのヒミツです(笑)。あ、わからないというか知らない人は知らないでいいのですよ、でも日本でも20-30年前は道を歩きながら「かぁーっ、ぺっ!」とやっていた人は確実にいましたしね。中国人の社会性がとやかく問題になる今日この頃ですが、日本だって昔はそんなにエラソなことを言えたわけじゃないです。「昔は良かった」だけで片付けられないことは沢山あるのです。
おっと思いきり話がショッカーとゲルショッカーの違いについて系に進んじゃいましたね(うそつけ)。そんなわけで「懺悔の廊下」を進んでいきます。なお「懺悔」はこの廊下で行っておくべきです。だって、なぜなら、それはですね、
にょほー、これって「食事のおまけ」とは思えない程の絶景温泉です!というか、これだけのロケーション+かけ流し湯であれば、追加料金を払ってだって入る価値ありですよ!デ、デスラー総統ばばばばんざーい!(意味不明)。
そんなわけで早速一番湯を賞味♪湯は適温に保たれていてサイコーです。お湯は先ほどの白老萩野荘の湯に比べれば薄い感じですが、いやそんなの関係ない気にしないやめられない止まらない、噂を信じちゃイケナイよわたしの心はウブなのさ系の気持ちいい湯触り(何だか今回の日記ではこういう暴走系の形容が多いですね。わかりました以後自粛します=できるのか?)。要はツル感ありの快湯でありますよ(右上画像マウスオン)。
ちなみにもう一つの湯船である寝湯のほうは湯が張られていませんでしたが(左上画像マウスオン)、湯量の関係とも思えないしなぜだろう?あ、そうか長湯されちゃうと次のお客さんに支障があるからかなととりあえず勝手に納得しました。ちなみにこちらの湯は脱衣場のドアに鍵をかけられるので実質的に貸し切り利用です(ただしお店としては「貸し切り専用」としてはいないそうです)。また利用時間は11:30−20:00ということで、お店自体の営業時間は22:00までのようですが夜遅く来ても入浴は不可となります。
さて、湯上がりにはあたりまえですがお昼ごはん、というかこちらのお店本来の存在目的は「お食事処」なのですよお間違えなく(笑)。
夕刻系のメニューも頼めますが、やはりここはコストパフォーマンスの高いランチメニューを注文します(夕刻メニューの焼き物セットは2500円くらいからのようです)。焼かないメニューもあるようですが、やはり道外者が食べる今回最初の「北のごはん」は焼き物以外には考えられません(笑)。そんなわけで「海鮮炭焼き定食*2」をオーダー。あとから思ったんですが、1つは別のものにするのもアリだったかなと。
料理を待っているうちにあたりをキョロキョロしていると、しっかり「温泉入れますよ」系の貼り紙もありました。ただ、われわれがお店にいる間にお風呂に行ったお客さんはいなかったような?もっとも月曜日のお昼時でしたからね。ちなみにやはり週末はそこそこ「それ目当て」の方々も来るようです。
そうこうしているうちにランチの「ごはんセット」が到着しました(右上画像)。画像では蓋が被さったままですが、このおみそ汁が案外美味しかったー(しかもアツアツ)。セット到着ということであれば「本家ご本尊の見参も間もなくに違いあるまい」と思っていたところ、これが何とどどん系の迫力で登場!
新鮮なスルメイカ(色を見ればわかりますよね)にバター乗せのホタテ、そして見えにくいですが北寄貝、脂ののった鮭にシシャモ(たぶん外来種でしょうけれど)が、2人前ということでそれぞれ2つずつ。しかもイカをはじめとしたそれぞれが全部大きい!ホタテも特大サイズでありましたし、「すげーっ!」と感動すると同時に「完食できなかったら‥」と一抹の不安を感じたわれわれでありました(これプラスごはんセットもあるわけですから‥)。
「攻略の関門はまさにイカなり」と判断し、2人でイカメインの焼き物成敗作業に入ります。いやーそれにしてもすごいわこれ、1人前1575円って関東だったら‥いや考えるのはやめておきましょう。お値段もさることながら、やはり鮮度の点で太刀打ちできない‥いや航空便で朝獲れのイカを空輸すれば‥だからその場合お値段がだって(苦笑)。
同じようなことを考えてしまうのはこの方も同じようです。ランチのお刺身定食をオーダーなさった☆(ぴかりん)さんの直レポはこちら。
お腹いっぱいで笑みも浮かべられなくなっているTakemaではありますが(笑)、とりあえず完食です。というか、炭火で焼いた分余計な水分が抜けて容積が減ったのか「むぅ‥(以下無言)」というようなレベルまでいくことはなく、2人とも何とか冷静なまま食べきることができました。よっしゃーごちそうさま!
さてお腹が満ち足りたあと腹ごなしのカロリー消費行動に出ようとするのは万物の霊長たる人間としてあまりにも当然の助動詞的な必然的潮流なのであります。「北のランプ亭」でのランチは時間予約をしていたこともありある種出発時間も読めましたので、実は前日のフェリーの上でもう一つ「入浴予約」もしていたのでありました。そんなわけでR36をちょこっと西進し、登別温泉へと向かいます。
さてその登別温泉への道なのですが、北のランプ亭から温泉まではまさにノンストップ。というのも、前ページで書いたとおりこの日は9月の今上天皇ご訪問に備えたリハーサル当日でして、どうやら時間的にも偶然「ご出発タイム」とマッチしたようなのです。
登別市内から温泉へと登っていく道はすべて青。信号のある交差点全てには警官が配置されており、それはつまり信号を調節して「陛下の車列進行を妨げないよう本線信号を全て青に制御するリハーサル中」だったからなのだと思われます。前にも書いたようにこの日は平日でしたから温泉へ向かう道の交通量はさして多くもなかったのですが、とにかくこのスムーズさは特筆ものでありました。
で、登別温泉の温泉街まで上がって来たところで模擬車列と思われる一団を目撃。やっぱり陛下のご訪問となるとリハーサルからして警護も準備もすごいのね。わたしゃ警護もされたことないし、警察のご厄介となると運転中の車両を無理矢理止められたことくらいしか思いつかないんですが(大笑)。
さてそんなわけで登別温泉へ来たわけですが、この日の目的湯は前日までの予約必須のこちらの湯でありました。
こちらは「浄土宗観音山聖光院」さん。ずいぶん前から一般客を受け入れていたというか、平成4年まではYHもやっていたそうですし(建物の雰囲気からすると建て替え前?)、道新の記事によると現在も素泊まりのみ朝のお勤め自由で3300円で宿泊可能なのだとか。
鉄筋コンクリートの建物なのは登別温泉地区の不燃建築条例か何かにのっとっているのだそうですが、道路側には源泉がそのまま流されており「温泉街のお寺」を感じさせます(ちなみに竹のひしゃくが置かれていますが、飲泉用なのかお清め用なのかは聞くのを忘れました=またこのパターン)。
なお車で訪問する場合は半地下の駐車場に止めさせてもらうことになりますが、実はこの半地下への高さ制限がなかなかキビしくて、ミニバンだとアタマがつかえる可能性が高いというか間違いなくダメでしょう。中途半端な車高のTakema車(フォレスター)は大丈夫でしたが結構微妙でした。
予約していたTakemaですと申し上げると、ご住職の奥様がどうぞどうぞと案内してくださいました。浴室は1つでこちらも独自源泉を所有とのこと(さすが開基116年のお寺です)、そんなわけでおしんこどんとともに浴室への扉を開けてみると‥
国内に温泉は数あれど、このように表面コーティング状態にある湯船を目の前にすることはそう多くありません。ある種の湯の成分が空気に触れて凝結するには一定の成分が一定量以上含まれていることが条件となりますし、湯の表面が荒れていない=しばらく誰も入っていないという時間軸的タイミングも求められます。もちろんドンドコ系のかけ流し湯では湯の表面が荒れるので見ることも不可能な造形です。そ、それがここに!(笑)。
湯口の上には「観音山」の名の通り観音様が安置されておりましたので、Takemaは裸体モードですが手を合わせます(笑)。なーに観音様はわれわれ衆生の細かな不作法など許してくださいますって。というか許してくださらなければこの場所にはおられないはずですので(大笑)。
湯の表面をズームして撮ってみた画像が右上のものですが、ところどころ棒状の析出が見られます。これはどういう流れで生成されるのか?「すげーすげー」と思って写真を撮っていたTakemaですが、何とも不思議です。
ちなみに硫化水素ガス対策で強力ファンが回っており、浴室内の換気状況ははなはだ良好でした。これなら真冬でも湯気モウモウとは無鉛ガソリンで地球にも優しいんじゃないかな?(意味不明)。そんなわけで析出物の結界を解くべくいざ入浴です。
いつもの湯足画像も喜んでいるように見えませんか?ま、見えませんよね(笑)。でもニガニガ湯にとっぷり浸かって大満足。
かけ流しの白濁湯(ただしこの時期は一部加水)の透明度は左上画像マウスオンの通り。これならおしんこどんも安心さ♪
さてそんなわけで湯を上がると、住職の奥さんが「湯上がりにお水をいかがですか?」と誘って下さいました。そりゃもちろんというわけでお呼ばれし、しばしいろいろなお話を伺ったわけですが‥
この件については皆さんが訪問なさったときに奥さんにツッコミを入れて下さいませ(あえてここでは書きません)。
さてこの日はおとうと長万部のキャンプ場でまったりすることにしています。しかし登別から長万部まではかなりの距離があるのと、「神様許してもう一野湯探訪だけ」という煩悩の権化的欲求の結果、高速を利用してのダッシュ移動を選択です。さーて「一野湯」とはどこなのか?そしてうまくタンノーできたのでしょうか?
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