祈東北復興!で東北を目指したつもりが、気がつけば北の大地も巻き込んでいつもの湯めぐりに(笑)。

− その10 奥尻を離れさーて江差へ、車中泊のつもりが気がつけば(笑) −

そんなわけで出港前に腹ごしらえです。フェリーターミナルビル近くに食事処があるなというのは到着時にちらりと確認していましたが、何軒かあると思っていたら食事を提供しているのはそのうちの1軒だけでした(軽食とかは他にもありましたが)。あ、ターミナルビル内にもちゃんと食堂はありますが、やっぱり外の施設の方がいろいろとイイんじゃないかというのがTakemaの思いなのです。

こちらの「さとう食材」さんは「食材」の名の通りメインは売り物なのでしょうが、ちゃんとどんぶり物も出してもらえます。そんなわけで注文後しばらく待っていたところ‥



ウニ丼はともかくとしてアワビ丼は北海道でもこの界隈でないとそうそう食べられませんからね。もちろん画像中央にあるのはアワビの肝でありまして、ここでビールの1杯も飲めないのはつくづく残念ではありますが、下に残るこの味を覚えておいて、今晩はそれを思い出しながら飲むぞー(笑)。

さてさて、遅めの昼ご飯を食べたあとはそろそろ出航準備というわけでTakemaは車へおしんこどんはターミナルへ。と、せたなからの往路に比べて何だか車の数が少ないような?このあと船内に入って実感したのですが、二等船室もそれほど混んでおらずゆっくり横になれる程度の乗船客だったようです(もっともTakemaはほとんどずっと船内をうろうろしていたのであまり関係なかったっけ)。




(それにしてもうにまる君は職権濫用系でずいぶん前に出てきてますね=左上画像)

さて出航してしばし。北海道の離島航路となると定番なのがこちらのような「カモメの見送り」なのでありますが、もちろんカモメ軍団としては名残惜しさからわざわざカロリーを消費してまで「みんなー、また奥尻に来てねー」とのメッセージを発するために飛んでくるはずもありません。「何かくれー、くれるんでしょー早くぅ!」というのがどう考えても彼らの本音であることは間違いありません(笑)。よって‥



以上、カモメの思いを代弁してみました。このあたりの動画も撮ったはずなんですが、なぜかデータ移動時に全部保存しなかったみたいで残念(ま、そんな動画はいくらでもありますよね)。ただしこの画像に写る餌付け人はTakemaではないですし、餌付け大好きおしんこどんもここでは我慢していました。彼女はその秘めた思いを三陸で一気に満開!ということだったらしいのですが?(三陸編で後述)。



当然ながら奥尻島がどんどん離れていきます。そして西の空は徐々に茜色に(右上画像マウスオン)。

このフェリー、江差までは2時間20分とさして長い乗船時間ではないのですが、問題は江差着時間が18:15とそこそこ遅めなこと。江差の市街周辺には温泉宿もありませんから今日の泊まりはどうしよう?いや実は港の近くに「かもめ島キャンプ場」はあるんですよ。市街地からその名の通り突き出た「島」にあたる場所なんですが、実はこの日、キャンプを決断するか否かにあたっては、ある種のヘレンケラー三重苦的な躊躇があったのでありました。それは‥
ということなのであります。もうすぐフェリーは江差港に着いちゃうんですけれど‥どうしよう?



あぁ、到着しちゃいました。しかしこの18:00時点ではまだ「このあとどうするか」の決心がついていなかったのです(右上画像=かもめ島)。

うーむ、明らかに雲の色が濃くなっています。こりゃ夜は明らかに降るな、根性なしの場合は手前の砂浜に張るという選択肢もあるにせよ、せっかく乾かしたテントをまた濡らすのはどうかと思いますし、また撤収時は濡れた砂がべったり付着すること必定なので‥テントはやーめた!

というわけで車中泊にすることにして、その前に夕ご飯とか食べとかなきゃ(どこも閉店時間が早いのですよ)というわけでご飯屋さんを‥いやその前に身体を清めちゃいましょう、「みどりヶ丘の湯っこ」も20:00で終わっちゃうので!

そんなわけで湯っこ到着は18:40。案外山の上の方にあるのにちょっとびっくり。駐車場は半分くらいの入りで、こりゃお風呂写真は無理そうだなと思いつつも念のため防水カメラを手に施設内へ。ちなみにおしんこどんは「わたしゃいいわ眠いし」ということで車中待機。ま、この日は神威脇の湯にも入ってるしね。

ちなみに入浴料は390円でありました。源泉かけ流しですが観光施設っぽさは一切なく「地元民御用達銭湯」という感じです(もっともライダーの女性も来てました。やっぱりライダーは温泉が好き?=決めつけ)。で、脱衣場から浴室内を見ると、先客が4-5名身体を洗っておりました。あちゃーこりゃ写真どころじゃないわと思いつつ服を脱いでいると‥

というわけで、内風呂はかけ湯だけをして(ちなみにほとんどの人が頭を洗っていた関係で浴室はシャンプー臭で満たされていて残念)、いざ露天風呂天国への扉を開きます。やったー誰もいないーっ!



そんなわけで心おきなく撮影することが出来ました。もっともちょうど日没時間なのでどんどん暗くなってきましたが。

お湯はうす茶濁りでどちらかといえばキシ感あり。露天は総ヒバ造りの立派なもので、結局内風呂にはチャポリと浸かっただけでもっぱらこちらの露天湯をタンノーしました。湯味は‥ペロリとしたはずなのですが今となっては記憶なし。国内旅行においては日記(というかメモ)を付けないTakemaの弱点ですね(苦笑)。

そんなわけで気分よくお風呂から出ておしんこどんに「なかなかいい湯だよ」と言うと、「じゃ、わたしも入ってこようかな」。あれれ入れ替わりで行ってくるのね、でも湯上がりの汗が全然引かなかったTakemaとしてはちょうどいい湯冷ましタイムとなりました。



施設の前にはベンチもたくさん設けられており自販機もあってゆっくりするのに最適。しかしどんどん暗くなってきましたねー。

さーて2人とも身体を清めたあとは、寝場所を定めた上で夕ご飯といたしましょう。かもめ島の手前に開陽丸(江戸幕府がオランダから購入した軍艦。江差沖で暴風雨に遭い沈没)の復元レプリカがあり、このあたりが静かでよかろうと思っていましたが(右上画像マウスオンで開陽丸画像に変わりますが、何だかわかりませんね(苦笑))、いざここでとなると何だか落ち着かない気もします。Takemaが車中泊慣れしていないからかもしれませんが何だかな感があるのです。

そんな中、夕ご飯の場所を物色すべく検索していたら、1軒気になるお店が。それは‥

おしんこどんが「たまには洋食も‥」という発言をしてくれたことが決め手となりました。上ノ国まではさして遠くもないですし、ネット情報によると夜は比較的遅くまでやっているみたいです。どうせ車中泊ならば夕ご飯くらいは今食べたいものをしっかり食べたいですし‥というわけで南下決定!(実は翌日また江差方面まで北上してくるんですが気にしないっと)。

国道からちょっと入ったところに‥あーりましたありました「チャオ」さん!営業中のようで何より安堵♪(ここがダメならセイコマ弁当だと思ってた)。ちなみにこちらは22:30までやっているようです。で、右上画像ではガラガラのように見えますが、到着時にはカウンターにもお客さんが2組&テーブル席にも1組いて、結構繁盛しているようでした。立地的に目立たないお店が地元の方々で繁盛ということは‥‥ですから、これは期待できる?

そんなわけでおしんこどんは赤ワイン(グラス)、Takemaはカクテルを注文し、本日のお疲れさんということで乾杯です。え、おしんこどんはともかくTakemaはまだ車を運転するんだろうって?ぬふふ、品行方正はんにゃはらみた南無大師遍照金剛の化身と言われるTakema(誰も言ってないって)に抜かりはありません。左上画像を見てもらえればわかると思いますが、こちらチャオさんには「ノンアルコールカクテル」があるのですよ!Takemaが頼んだのは、えーと、サラトガクーラーだったっけ?(実はよく覚えてない)。

なおメインの食事としてはパスタとピザとサラダを注文したわけです。で、お味はといえば‥

いやそんな言い方はチャオさんに失礼ですm(_ _)m。正直なところ実に美味しかったのであります!美味しすぎてどんどんパクパクした結果パスタ画像を撮り忘れたくらいです(苦笑)。海鮮もいいけれどイタメシもイイ!上ノ国に来ることがあったら是非また来るぞ!と心に誓ったTakemaなのでありました(ちなみにランチタイムは11:30−14:00、夜は18:00−22:30?)。


大きな地図で見る

さてところで実は、こちらのお店で料理が出てくるまでの間に「念のため」上ノ国の素泊まり宿の現状はどんなものなのだろうと「社会調査」を実行していたわけです(要はネット検索ね)。すると‥


(記憶では4000円だったと思うのですが、ネットで見ると4200円。あれーどっちだったかな?)

で、あくまで調査の一環として電話してみると「OKですよ」とのことで、ここで調査終了この日の車中泊はやっぱりヤメ!この後雨が降り出すという予報の中車中泊は‥うーむ。

そんなわけで「民宿 夷王亭」さんへ。到着は21:00過ぎでしたが電話を入れていたので問題なく迎え入れてくださいました。でも部屋はちょっとたばこ臭かったかな。ま、自分が喫煙者なので文句はいえません(でも今はどの宿でも部屋では吸わないようにしているTakemaです)。

ただ、このページを作るにあたり画像を確認していてびっくらこいたことが1つ。それは‥

ま、正直言って「特筆すべき宿」ではなかったかもしれません。でも1枚も宿画像を撮影していなかったとは‥まぁしょうがないかないものは無い!(開き直り)。ただし22:30頃から雨が降り始めたのでお宿の泊まりがありがたかったのは言うまでもありません。

さて翌日は北海道最終日。函館から船に乗って‥いや、でもまずは江差まで上がりさらに北上するんですねこれが(大笑)。
[戻る] [次へ]