− その11 まだまだ続く道南湯めぐり、盤石温泉の湯をタンノー後ようやく南下開始(笑)−
翌朝になっても雨はしっかり降り続いており、気温もぐっと低めで半袖じゃ寒いくらいです。宿のほぼ隣にセイコーマートがあったので軽く朝ごはんを買い込み(おしんこどんは僅かに残ったカステラが朝食代わり)、さっさと出発です。
江差まで戻ってきました。かもめ島もどんより鈍色の空の下で何だか寒そう。ナビを見ると道の駅があったので「ほんじゃちょっと寄ってみるか」と駐車場へ。ん?あれ?「駅」ってどこ?この売店?そこには、あまりにも小さな売店がポツンと一軒あるばかり。わたしゃ勝手に「ナントカ整備の一環で出た補助金とかを使ってゴージャスな施設があるんじゃないか」と勝手に思いこんでいたのでありました。うーん、道の駅というよりは「駐車帯にミニ売店とトイレがあるだけ」というところですね(笑)。
ちなみに場内には右上画像のような「繁次郎像」があります。ニシン漁の最盛期の網元関係者かなと勝手に思っていましたが、実は江戸時代にここ江差に実在した「とんち名人」なのだそうです。おそらくおやじギャグも相当に飛ばしていたことと推察されますね(笑)。
いっこうに止まない雨の中さらに北上し、果てはダート路に進入し走ること7-800m、この日最初の目的地である盤石温泉に到着です。なるほどこんなところにあったのね、数年前にすぐ近くの道道を通ったときは、その存在を知らずにあっさり通過しちゃってましたわ。「橋を気をつけて渡るように」との注意書きがありましたが、補強もされていていて(右上画像マウスオン)濡れていても特に危険はありません。
川の向こうにはポツンと湯小屋が建てられており、焼肉店の看板も置かれていましたがもちろんここでは営業していません(当然)。実はこの温泉は函館の焼き肉屋さんが所有しているそうなのです。建物の窓には「工事中ですがどうぞ自由にお入り下さい」と書かれた貼り紙がありました。お心遣いに感謝してお湯をいただきます。
扉を開けるとまずは脱衣場です。窓際には「落書帳」がありまして、訪問者は記入して欲しいという記載もありますので(右上画像マウスオン)是非記入いたしましょう。ちなみにノートをめくっていたら「どこかで聞いたような名前」の方々が足跡を残しておられましたっけ。ちなみに室内にはこのような掲示もありました(左上画像マウスオン)。さてはどなたかご厄介になっちゃったんでしょうかね。
さーて、それではいよいよ行きますか極上湯っ!
石をコンクリートで塗り固めた手作り湯船が「ほーらおいでおいで」をしています。言われなくとも行く気満々ですけれどね。洗い場周辺の乾き具合からいってどうやらわれわれがこの日最初のお客のようです(嬉)。
塩ビ管から源泉が投入されており、湯温は45.0度、浴槽内で43度弱でした。まさにジャスト適温!
いやぁイイですねぇと、至福の瞬間をタンノーするTakemaであります。
もちろんおしんこどんも入浴です(右上画像)。あ、湯船の底には湯の成分が少々付着していて、足の裏がうっすら茶色に。
十二分に盤石の湯をタンノーした上でさて出発です。再び噴火湾側に出て「今度こそ」函館を目指します。ちなみに前夜の宿泊地上ノ国町から函館までは最短ルートで行けば80kmくらいなんですが、この日の実際ルートでは200km。何と120kmも「大回り」したんです(苦笑)。
濁川温泉の誘惑をふりほどき(いや、まだ雨が降っていたのでモチベーションが下がっていたのです)、とりあえず森町の道の駅でトイレ休憩。11:00くらいになっていたのでそろそろお昼ご飯を考えなきゃ。ここも海辺だから海鮮料理‥いや、でもお昼だからさっぱりと、たまには蕎麦でもツルツルといきたいねー。
ナビで検索してみると町の外れのほうに1軒よさそうなお店があるみたいです。そんなわけで「グズグズの蕎麦で涙目」にならないことを祈りつつ向かってみると‥
うむ、このお店なら期待できそうで大正解!「北の玄庵」さんであります
店内は小広く、また窓が大きく取られているので明るいです。そんなわけでTakemaは天麩羅せいろ、おしんこどんは合鴨せいろを注文。しばし店内をキョロキョロしていると、入口付近にある冷蔵庫に目が行きました。そこには夜の部用?の一升瓶が並んでいるのですが‥(ハイここで右上画像にマウスオンよろしくです)。
帰ってきて調べてみたら、この2本とも山梨は大月にある「笹一酒造」のお酒でした。ただしあくまで限定品ということで常時販売ではないようです。
ちなみに今調べてみたらこちらのお店、「夜の部」はなく11:00-15:00のみの営業なのだとか。ということは昼間っからばるたんと格闘しゲゲゲで寝ちゃわないとイケナイわけですね。何だか旅先ながらそんな休日を過ごしたくなってきました(笑)。さてそんな妄想はどうでも飯田橋的にお蕎麦の登場であります。
うん、美味しそう♪お蕎麦は長野県奈川村の種そばをこちら北海道の黒松内村で栽培したものを使用しているそうです(そういえばあのあたりにはそば畑が多かったよな)。合鴨は青森の三内丸山で飼育されたものだそうで、店主のこだわりが感じられます。天麩羅せいろの野菜は‥おそらく地元産かと。で、説明書きによると海老は「インドネシア産の天然バナナ海老」なのだそうですが、バナナ海老って初めて聞いたぞ(笑)。ちなみに大正海老のお仲間なのだそうで、店主は「養殖のブラックタイガーじゃないぞ」ということを強調したかったのだと思われます(笑)。
さて前置きが長くなりましたが、肝心のお蕎麦は‥うむ、期待していたうまさです!ツユが微妙に濃いかも知れませんが気になるほどではありませんし、天ぷらもサクっと揚げられていて、かつて釧路市内で食べた天ざるとは月とスッポン(笑)。久々のお蕎麦でしたが十二分に満足しました。
なお、嬉しいことに食事をしたお客には無料のコーヒーサービスがあるのが嬉しいところ。セルフ式で、自分でお気に入りのカップ&ソーサーを選んで注いでくるわけですが、コーヒーもさっき淹れたばかりのようでよしよしです。何だかこのお店、あまり儲けようとは思っていないのかなという気がしました(ホメ言葉ですよ)。
ちなみにこの文章をタイプしている今思ったので設定しちゃえ、右上画像のカップとミルクの入ったコーヒー画像が何だかあの国の「アレ」に見えてしまいました(右上画像マウスオン)。「何だこれ?」と思ったあなた、まだまだ拙サイトの調査研究が足りませんよ、ここから直接ベンキョーに行って下さい!(笑)。
さて、ここからは海岸沿いのR278経由で南下します。内陸のR5経由なら函館まですぐなんですが‥ま、今日が道内最終日ですし、青函航路は24時間運行ですから時間にせき立てられることもないですしね(言い訳そのもの)。で、やって来たのはこちら!
東大沼温泉「留の湯」であります!あれ?海岸線を下るって書いてたのに内陸に入っちゃったの?とお気づきのあなた、大セーカイ!実は前回(2007)宿の前まで来てみたら臨時休業ということで涙を飲んだ過去を持つTakema、ここだけはきちんとセーバイしておきたかったのです。そのためには海岸沿いから7-8kmの往復くらい‥ねぇ。ちなみに某女子陸上部が合宿中(右上画像マウスオン)とのことでしたが、館内からキャピキャピ声は聞こえませんでした(当然どこかで練習中だったのでしょう)。
よっしゃー貸し切り!ということで油断したのか、最初に写真を撮るのを忘れてのんびり湯に浸かっていたら後続のおじいさんが入ってきました。急いで湯足画像だけは撮りましたが、その後は撮影断念。右上画像は湯上がり後に脱衣場から撮影したものですが、もちろん貼り紙部分の裏側におじいさんがおられるわけで苦肉の策でした(笑)。
温泉自体はまぁー見事にクセのないさらさら湯で、これはこれで悪くありません。というか、バリバリの硫黄泉だったりしたらアスリートたちにはかえって良くないような気がしてきました(根拠はありませんが)。
そんなわけで再び海岸側に戻ったあと、鹿部温泉は前回入ったのでスルーして、あー、磯谷も行きたいんだけれど相変わらずの雨降りなんで楽しめそうにもなくパス。大船方面に向かったのはいいんですが、下の湯前をそのまま通過。目指したのは大船上湯だったわけです。しかし‥
これについては今さすがにコーカイしています(笑)。日帰り入浴の400円でホテルのみならず併設の保養センター(右上画像)の湯も利用可能、しかも素性の違う2源泉をそれぞれかけ流しで楽しめたはずなのに‥モッタイナイことをしました(しかも平日の昼間だからそう混んでもいなかったはずだし‥嗚呼)。
この時の帰りに下の湯を見にも行かなかったところにTakemaの意味なき落胆ぶりがうかがえます(笑)。「まぁいいか、すぐ近くに未湯の川汲温泉もあるし」と思っていたこともあるんですが、そうは問屋が卸さなかったのであります!いざ向かったところ‥
うっそぉ、2軒とも休業モード!やられた感が激しすぎます(笑)。やっぱり大船の上下湯どちらかに入っておくべきだった‥ま、今さら後悔しても遅いんですが。
そんなわけで傷心Takemaを無料昆布茶が癒してくれたわけですね(笑)。
そんなわけでTakemaの読み違いにより噴火湾に面したR278沿いの湯にはただの1つも入ることが出来ませんでした。しかしTakemaのバイオリズムも「落ちるところまで落ちたらあとは上がるしかない」のであります。このあと、少しだけ運が向いてきました(笑)。
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