− その5 地元系ホームセンターでじっくりお買い物、そのあと日本海側へ −



福島盆地の山裾エリアは果樹園が続きます。県道も「フルーツライン」というくらいですから。これは梨の花ね。

さーてこの日は朝から上天気でしたが、今日の予定は米沢に上がった上で一気に日本海へと向かうのです。福島から峠を越えた山形側ではどうなっているのかわかりませんが、今日の日本海側は雨予報なのでたぶん傘をさすことになるのでしょう(苦笑)。

しかしこの日の福島盆地界隈は風もなくしっかりほぼ快晴。そんなわけでまずはフルーツライン経由で峠越えの国道13号(万世大路)へと向かいます。ちなみに何で地図にわざわざ「万世大路(ばんせいたいろ)」と記載されているのか疑問に思ったので調べてみると、この区間の国道は明治時代に初めて拓かれたそうで明治天皇の行幸時にご命名なさったのだそうな。

国道に至るまでの道は両側に梨や桃の果樹園が延々と続いていて、ちょうどそれぞれ花を付ける時期です。

道路端に車を止めて梨の花や遠景に見えている吾妻連山の写真を撮っていると‥ん?よく見ると梨畑内に人の姿が?(左上画像マウスオン)。どうやら受粉作業の真っ最中のようです。それにしてもこれだけの規模(広さ)だというのにここで作業なさっていたのはお1人だけ。とてつもなく「終わりが見えない作業」だと思うのですが、この時期はどの農家でも人手が足らないはずですから仕方ないのかも。えーと、素人では出来ないのでしょうか?

見た限りではそれほど難しい作業ではなさそうですが、どれだけ丁寧に作業したかがすぐ目に見えるわけではないですから、信頼できる人にしか任せることは難しいような気がします。おしんこどんは丁寧な仕事しますよー!そのかわり進捗度は遅いですが(笑)。Takemaは仕事こそそこそこテキパキやると思いますが休憩が多いかも知れません(苦笑)。

桃の花も満開モードとなっていました。随分前、4月中旬頃に亡父とともに甲府盆地の塩山界隈に桃の花見に行ったことがありますが、花期の桃を見たのは久々であるような気がします。なおどこでも言えることですが、果樹園内は私有地ですし、そうでなくとも外部の者がどかどか園地内に立ち入ると木周辺の土が踏み固められてしまうので、無闇に敷地内に立ち入ることは厳禁です(右上画像も道路際から撮影しています)。

ただそれはともかくとして、このエリアの農産物に対する放射線の影響はやはり今後大きな問題となってくることが予想されます。原発事故以前「どの作物の場合どのくらい放射性物質を取り込んでしまうのか」というような実験は、「事故など起きないんだから」という当時の自民党政府(はっきり言いますが、原子力を現在の形にまで推進してきたのは民主党ではなく自民党です!)によりとことん軽視され、要はほとんど実験そのものが行われてきていません。そのことは、今回の事故後「海生魚類に対する放射線量の基準そのものが存在しなかった」(だから暫定的に地上と同一基準にしている)ことからも明らかですし、さらには農産物に対する基準もなぜか「一律」であることからもわかります。各農産品ごとの基準などなく、またコメを除いては「どのような形で蓄積されるか」のデータすらろくにないのだといいます。

完全に「遅きに失した」放射線事故を想定した諸準備ではありますが(この件に対しては民主党をとがめるわけにはいきません。少なくもこの件に関してだけは(笑))、起きてしまったことは仕方がありません。各作物ごとに線量を検査しながら「大丈夫なのか否か」を判断してもらうしかないのです。つまり何を言いたいのかというと、先ほど受粉していた梨が市場に出せるのか否かも「熟してみなければわからない」というわけです。願わくは放射線量値が基準(暫定であっても)を出来るだけ下回りますよう願っています。


(福島の桃はホントに美味しいんですから!)

さてそんなわけで奥羽山脈をトンネルで通り越して山形の米沢へ。ここに来たら、おしんこどん大オススメのホームセンター「ムサシ」に立ち寄らないわけにはいきません!というかこの日の行程で決めていた訪問予定地3箇所のうち1つがここ、しかも時間配分もたーっぷりを予定(笑)。ちなみに今調べてみたらムサシグループは新潟を本拠としているようですね。全国展開のコメリとは違った品揃えが楽しく、実は以前ここで安定感バツグンの石油ストーブを購入しているわれわれであります。煮炊きだって出来るぞ万全の地震対策!(笑)。

到着は10:15頃だったのですが、「10:30からシンビジュームの株分け実演を行います」との場内放送あり。これにおしんこどんがいきなり飛びつきました(笑)。右上画像はその説明を真剣に聞くおしんこどんですが、見ていると結構ゴーカイに分解しちゃうんですね。で、気がつけばシクラメン用の土のみならず「佐藤錦」の苗木(左上画像マウスオン)や、ミズナス・キュウリ・スイカの苗まで買い込んでしまったわれわれでありました(大笑)。まだまだGWの旅程も2日目/7日なんですが大丈夫かわれわれ?

ところでこの朝Takemaメガネのツル部分のネジが脱落不明になっていたこともあり、ムサシに隣接する「眼鏡市場」でネジを付けてもらいました。予備の眼鏡を持ってきていたので事なきを得ていたわけですが、持ってきていなかったら大変‥いや!


(おしんこどんはわが家のフォレスターを運転したことは一度もありませんが‥)

さてここからは米坂線沿いにR113を日本海方面へと西進します。米沢でもすでに曇っていましたが、小国方面に進むにつれて予想通り雨が降り始めました。しかも切れ目のない「本格降雨」です。うーん実は今日どこに泊まるかも決定していないんですがそろそろ考えなきゃなぁと思いつつ、小国界隈のジモなのか外来OKなのか不明の共同湯を探したんですが‥見つからず(無念)。地図上の書き込みも古かったからなくなっちゃったかな?

雨が降り続く中、関川村へとやって来ました。藁で編まれたネコ用の小屋(猫ちぐら)が鬼太郎ハウスのように連なっているオブジェは何だか独特の味わいあり。ここ関川村は平成の大合併ブームにおいても独立というか合併補助金の誘惑に乗らなかったようです。財政状況を見ると隣接する胎内市などより多少安定している感じですから、無理して「One of All」になることを避けた、すなわち「鶏口牛後」の選択を行ったということなのでしょう。ちなみに8月下旬に行われる「大したもん蛇まつり」は一度見てみたいぞ(笑)。

国道と川を挟んで反対側、高瀬温泉上流側の堤防沿いにはまぁ何ともみごとな桜並木が右上画像の通り続いていました。ただししっかり雨なんですよねー(残念)。

ところでここ関川村にある温泉のうち高瀬温泉と湯沢温泉、そして雲母温泉は入浴済みなので、やはり鷹の巣温泉に心惹かれるところではあるのですが、国道からチラ見したところ結構車が停まっていたのでまぁいいやというか、鷹の巣温泉の日帰り入浴状況(可否)がわからなかったのでパス。3軒あるようですが日帰り入浴を受け付けているのは1軒だけなのかな?(玄太郎)。

さてこのあたりからおしんこどんがだいぶグロッキー気味になってきました。出発前から「何だか変だなー」と感じていたそうなのですが、どうやら「風邪の諸症状」が顕在化してきたようなのです(ただし本人いわく「これは感染らないよ」と言っておりました。たしかにTakemaの体調は変わらなかったっけ。疲れから来ているのかな?)。

この界隈で気になっていたのは「上関共同浴場」だったのですが、おしんこどんは「わたしはいいわ」というので1人でとっとと入浴して来ることに。なお近隣には駐車場がないのでそこそこ歩かなければなりません。雨は小ぶりだったので小走りですたたっと。

わかりやすい場所にありながら何の看板もないので油断大敵の上関共同湯。管理人もおられないまさに地域の共同湯ですが、玄関前には以前は有人だったことを示す受付の気配がありました(右上画像)。そしてそのカウンター上に置かれているのは‥(右上画像マウスオン)。

入浴料金は「100円」と何とも格安なのですが(ちなみに子どもも同一料金のようですね)、その100円すらも払おうとしない無断入浴者対策が施されています。ごくごく少数の不逞の輩のために面倒くさいシステムを導入しているようです。ただしオートロック等の「厳しいチェック」ではありませんが。

浴室には先客さんがおられたので画像はなしです(左上画像で脱衣場内画像に=これが精いっぱい)。ちなみに源泉は雲母温泉で、きっちり熱い源泉が嬉しかった!体感で43.5度くらいだったでしょうか。それほど個性的な湯ではありませんが気持ちよかったぁ。

このページをアップするに際していくつかあらためて調べてみたんですが、今度は泊まりで来てみてもいいかなぁと思います。でもさすがにお祭り前後は無理でしょうが‥。

そんなわけで村上市まで出てきました。しかし気がつけばすでに14:00を回ってます。米沢から村上の区間は食事処がほとんどないことはもちろんですが、おしんこどんが「今は食べたくないというか休んでいたい」という状況だったことも大きかったのです。

しかし今宵の宿をどうするかも未定のまま(われわれは事情が許さない限り車中泊はしない派です。宿でもキャンプでも、現地で宿泊系のお金を使うべきだと思っているので)腹ぺこでやむを得ずコンビニ弁当というのも避けたいところです(昼食もコンビニ弁当おにぎり系は基本的にパスです。コンビニでは飲み物かATM利用くらい)。

くどくなりましたが、気になった手作り看板の蕎麦屋さんを目指してR7の旧道(県道493号)を行くことしばし。

蕎麦処「ろくべー」にたどり着きました!昼の営業は14:30までと掲示されていたので何とか間に合った!という感じですが(確か到着が14:15頃)、ここで食いっぱぐれたらホントにコンビニ弁当かラーメン屋しかなかったかも。ラーメンは嫌いじゃないんですが積極的には食べに行きませんので‥。

店内は古民家風で小綺麗でしたし、しっかり手打ちのコシありお蕎麦が美味しかった!おしんこどんは鴨のつけ汁系を注文したのですが、まさか固形燃料によるお汁保温付きとは!Takemaはシンプルなざる蕎麦でしたが、お互い十分に満足した遅めランチでありました。

さてこのあとは、なぜだかR7をさらに南下していきます。それはそれで一応目的地があるからでもありますが(謎笑)、その途中ヒジョーに気になるものが!

そんなわけで整備協力金100円*2をお支払いして進んでいくと‥

ふーむ、ちょっと満開には早いかも知れないけれどなかなかではないですか!ただしこの時も小雨霧雨系だったし風は強いしでそれほど爽快ではなかったんですけれどね(苦笑)。でも広い園内を歩いていくとそこそこ綺麗でしたよ。何よりもこの天気の故かGW中にもかかわらずお客さんがヒジョーに少ないのがよろしい!


砺波平野に広がる一面のチューリップ畑をいつか見たいと思っていましたが、別に砺波にこだわっているわけではなかったんでこれでまぁいいかな(笑)。太陽が出ていたらもっと発色も綺麗だったんでしょうが、所詮素人がコンパクトデジカメで撮っているだけですからこれで十分です。



それにしてもこれだけの球根の植え付けはさぞかし大変だったろうなー。

さーてこのあとはちょっと足をのばして海岸線沿いの「湯の川」に行ってみましょ。うふふ。
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