- その9 GWの「穴場」?羽根沢温泉にて湯ったりまったり -



男女合わせると六角形になると思われる変わった形状の加登屋さん内湯。

そんなわけで、サブタイトルの通り目指すはヌルヌル系のお湯が特徴の羽根沢温泉であります。主要国道から遠く、周辺に目立った観光地もないため案外空室があるのではないかと思ったからなのですがやはり正解でした。下調べは特にしていなかったのでどこの宿(湯)がいいかわからず、とりあえず加登屋さんに空室ありということでお願いしたわけです。

通されたのは3階のお部屋でありましたが、入ってみるとまずは冷蔵庫や椅子など、普通なら窓際の広縁にありそうな調度品が置かれた「手前の部屋」がありました。広さは4畳半弱?その部屋を通り抜けてふすまを開けてみると‥

おおー、床の間付きでかなり広い12畳のお部屋でありました。ファンヒーターもあるので今夜はおしんこどんもあったかく眠れそうです。が‥しかし?

普通ならこの障子の向こう側に広縁がありそうなものですが‥と思いつつ障子を開けてみると、そこには驚くべき現実が待ち受けておりました。



何だかとってもシュールな光景でした(笑)。それにしても元々ベランダがあった形跡はないし、建築時にどうしてこんな建具設計がなされたのでしょうか?謎です。

食事は別部屋での部屋食、お料理は昔ながらの宿の夕食という感じでありました。食事に限らず、お宿全体が「昭和」を感じさせる佇まいで、羽根沢らしいというべきでしょう(悪い意味じゃありません念のため)。しかし実はロビー周辺ではしっかり無線LANが使えたりするところが「現代」なのでありますね。



夕食乾杯とロビーという、何の脈絡もない画像を並べてゴメンナサイ。

明けて翌朝今日も雨(残念)。食事後最初に向かったのは羽根沢温泉共同浴場。せっかくここまで来たんだからやっぱりこっちにも入っておかなくちゃね。

駐車場前の集会所裏手(川側)にある無人の共同湯ですが、前回来たときに比べて1つだけ大きな変化がありました。それは‥

あとでお宿の方に聞いてみたところ、入浴料を払わず無線入浴する輩が多いための措置なのだそうです。わざわざここまで来てたった200円をケチる輩‥情けないにも程があります。

しかし考えてみたら、昨日入浴した上関共同湯も「料金を入れるとブザーが鳴って先客にそれ(お金を払ったよ)と知らせる」システムでしたし、無人の共同浴場はどんどん対策を施しつつあるようです。「人の善意を盲目的に信じ(られ)ない時代」になってしまっているのですね‥(大悲)。

浴室に先客の姿はなく最初から最後まで貸し切り状態。画像を見ると黒湯に見えますが、浴室が暗いのでそう見えるだけで実際は透明湯です。うーん、相変わらずのヌルヌル感。実は最初「ちょっとヌル感が落ちたかな?」と思ったのですが、これまでいろいろな湯に入り過ぎて記憶がごちゃごちゃになっているだけだろうと思われます(でも下の岱温泉の方がヌルヌル具合としては上のような気がします)。微硫黄臭に微塩味も以前と同様で、うーんイイお湯!

さて最後に宿の湯に入りましょう!いやもちろんこの宿泊ですでに複数回入ってはいるのですが、先客さんがいたり湯気モウモウだったりして写真を撮っていないのです。今夜からキャンプですから今晩はお風呂に入らないだろうと考え、お風呂セット持参でいざ浴室へ!さすがに8:30を過ぎると宿泊の皆さんも出発の準備にかかるだろうからガラガラだろうと思ったからですが‥予想通り浴室は無人でばんざい。



面白いことに脱衣場から浴室へのドアは自動ドアです。漏電とか大丈夫‥なのでしょう。

ちなみに「加温のため循環」しているということですが(濾過しているかどうかは不明)、十分なヌルヌル感は健在です。気のせいだとは思いますが共同浴場の湯よりもヌル感が増しているような気もしました。そして源泉も常時投入されているだけあって、洗い場上に2箇所ある排湯口のまわりはオーバーフローした湯が渦を巻いていました。いやー見ていて気分いいぞ。

源泉湯口にはコップも置かれていましたから(飲泉許可があるかどうかは未確認)飲んでみると、こちらも微硫黄臭と微塩味。そういえば前回訪問時、共同湯で出会った地元の方が「この湯で焼酎を割って飲むとウマイんだ」とおっしゃっていたっけ。ちなみに右上画像マウスオンでいつもの足画像に変わります。

さーて、今日の行程は「山を越えた向こう側(秋田県湯沢市)のじゅんさい沼キャンプ場にテントを張ればおしまいです。同じくこの日にじゅんさい沼入りするおとうと「お互いお昼頃を目途に到着しましょ」と打ち合わせていましたし、ここからじゅんさい沼まではさしたる距離もないので楽勝です。ただ、おとうからのメールによると「鳴子界隈は雨は止んだけれど風がスゴイよ」とのことで、「嵐のキャンプ」になりそうな時は泥湯旅館あたりで素泊まりしちゃおうかという意見も出ておりました。どうなることやら。
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