- その10 お昼ごはんは稲庭うどん、そしてじゅんさい沼キャンプ場へ -

さて今日も雨降りですが、雪も多いはずだし果たしてテントは張れるのか?と危惧しながらの出発です。県境の山をトンネルで越えるとはいえ、羽根沢温泉からじゅんさい沼までは直線距離で約35km、実走距離でも約70kmしかありませんから「ここで降っているとすればあっちでも降っているのではないか」ということが容易に予想されます。ただし、じゅんさい沼まで直線距離でほぼ似たような距離にある鳴子温泉では「雨が止んだ(が風が強い)」という最新情報をおとうからもらっています。行ってみなきゃわからないというところですね。

鮭川に架かる橋を渡ろうとしたところで、川沿いにある山門発見。何でこんなに川沿いに?と何気なく思って車を止めたわけですが、見ると何ともほのぼのしたネーミングの門です(笑)。調べてみたらここは庭月山月蔵院という仏閣で、庭月観音をお祭りしてあるようです。で、この山門をくぐるときは森羅万象に感謝して「おかげさまです」と念じて通るのだとか。何だかほんわかするいい習慣ですね。

じゅんさい沼までは特に立ち寄り湯もせず直行するつもりだったのですが、後学のためにまむろ川温泉梅里苑の様子を見にいってみることに。施設は高台にあるため遠くからでも「ははぁあれだな」とすぐ特定できたのですが、近くの急斜面が崩れておりブルーシートで覆われておりました。今回の震災の影響でしょうか‥もっとも営業は平常通り行われている様子で、日曜日ということもありどんどん車が到着してきます。日がな1日のんびりしようということなんですかね。

ま、立派な施設だし(入浴料は300円と安いようですが)混んでそうだし循環らしいし、無理して入らなくてもいいかと思って出発しようとした時、ボディに「真室川町路線バス」と書かれたマイクロバスというかワンボックスカーが上がってきました。と、何気なくその表示文字のすぐ前を見て何だか心がテクマクマヤコンしたTakemaだったのです。

何だかとってもわかりやすいというかすぐ覚えられるわかりやすい町標ですね(でも一方でやや「安直感」を感じさせないでもないですが(笑))。ちなみにTakemaが46年の長きにわたって住み続けている千葉県市川市の市標はどんなのだっけと思って調べてみたら‥
。ま、これもまぁ覚えやすいといえば覚えやすいですがインパクトはないなぁ(笑)。だから何だというわけでもないですが。

そんなわけでR13に出て山形秋田県境部分の新道(高速無料区間)を越えていよいよ秋田へ。すると、雨は止んでいるどころか時折太陽も顔を出す上天気ではありませんか!もちろん路面もバリカン(ばりばり乾燥)ですし、気になっていた風もこのあたりではほとんどない様子!

と気持ちを新たにしたのでありました(珍しく前向き)。

鳴子からじゅんさい沼に向かってくるおとうとは「お互いお昼ごろ現地に到着することにしましょう」とやり取りしていたのですが、さすがにこのまま直行するとちょっと早すぎるかも?と思い、数年ぶりに稲川の佐藤養助本店でお昼ごはんを食べに行くことに。メールで「その分遅くなります」と連絡したら、おとうから「いま雄勝の道の駅なんでこっちも食べてから行きます」との連絡。ほんじゃ久々の稲庭うどん現地食とまいりましょうか!

お店の前は車でいっぱいだったので第二駐車場?に車を止めて歩いていくと、別の方向から誘導員さんが走ってきました。え?何かわたしたちイケナイことをしでかしたのでしょうか?(笑)。聞くと、現在は新店舗で営業しているのだとか(驚)。そんなわけで「こちらです」と案内されたわけですね。あとで聞いた話ですが、このGWのメインにあたる5/3.4.5あたりは旧店舗も開けてダブル営業する予定なのだそうですが、この日(5/2)は通常営業なのだそうな。

そんなわけでピカピカの新店舗(工場も併設)入口まで来てみたわけですが、ここで「ヒジョーに気になる案件」が(笑)。

この時はまだ11:30前だったんですが、さすがGW期間中ということもありすでに2組の先客さんが並んでいました。名前を記入した上で店員さんに「知り合いがいるようなので‥」と断った上で店内へ。いましたいました予想通りよーへいさんが!(大笑)。声をおかけすると(さすがにビックリなさった上で)右上画像のようにおたまで「出会いの感動」を示して下さいました!(何のこっちゃ)。

何でもこの日は田沢湖方面まで足を延ばすつもりということでしたが‥実はよーへいさんがこの界隈に潜伏中ということは、ひょんなことから存じていたのであります(でもまさか佐藤養助でお会いするとは思いませんでしたが)。それは前日、羽根沢温泉の夜にさかのぼります。Takemaのケータイがいきなり鳴りました(ちなみにTakemaケータイの着信音は「昔の黒電話の音」なので、まさに「鳴る」という表現が適切です)。おとうからの着信ということで電話に出てみると‥

なんですとー!(大笑)。いや、のらさんがおられるのはわからないでもないですが(一応自宅界隈から数十分、仕事明けに来て下さったのでしょう。ちなみに以前にもありましたが、こういうパターンではのらさん=ノンアルコールビールです)、なぜよーへいさんが八兆に?実はこれものらさんの計らいだったわけなのですね。やるなー(笑)。

しかもこの時点ですでに確定していたことがありました。それはこのよーへいさんの旅程大変更。そもそも今回のツーリングではテントを持ってこなかったよーへいさんなのですが、何と昨日の宴会中に「自宅に電話をかけて奥様にキャンプ道具一式をヤマトの湯沢営業所あてに送るよう指示」していたというのです!

そんなわけで明日の夜は一緒にキャンプ宴会となることが確定していたわけですが、まさか今日のうちにお会いすることになるとは。



こちらが注文を待っている間によーへいさんが田沢湖方面に向けて出発!また明日お会いしましょう!

そうこうしているうちにわれわれのお昼ごはんも到着です!じゅんさい沼周辺には食事処がありませんからここでしっかり食べておくことにして正解!お店で食べるのは数年ぶりですがやっぱりうまいなー♪でも旧店舗の雰囲気も好きだったんですが(裏の畑側を見ながらの食事は特に気持ちよかった‥)。



おしんこどんもこの時点では少し復活基調。だってこの量を食べられる元気が出てきたわけだし♪

しかしまだまだ「怒涛の湯めぐり」に耐えられる復活ぶりではないはずなので「テントを張ったらそのまま寝袋に入って横になりなさいよ」と話しておりました。実際彼女はそうしたわけであります。

さて食事を終えてお会計も済ませたあとで、併設の売店でお買い物(奈良の実家他へのおみやげ)をするおしんこどんを置いて先に店外へ出たTakemaです(要はケムリタイム)。するといきなり!



おおー、スゲーっ!というわけでまずはいなにワン氏?を撮らせていただきました。確かに先ほども館内の広場で愛嬌を振りまいていた記憶がありますが、しかしなぜ表に出てきたの?道行く車に勧誘するため?いやしかし、現実はそうではなかったのです(笑)。

従業員氏のあとをついて行くいなにワン氏。あーそうか、着ぐるみ交代の時間だったわけですね‥と思って見ていたら、

佐藤養助商店さん、着ぐるみかぶり物を装着する方々のことを考え「いなにワン」のヘッド部分をもう少し小さくすることをご検討下さい。まぁ大した問題ではないのですが‥。

そんなこんなで13:00過ぎにじゅんさい沼に到着。横浜ナンバーのおとうバイクはすでに到着‥え?やっぱりそうなりましたか!

おとうのそんな思いは今年1月の星山温泉での四方山話で聞いてはいましたが‥やるなー年金生活者!(大笑)。ちなみに「もうさー、高速が楽で楽でたまんないのさ、XRは単気筒だったから100km/h出すとコンチクショ系だったんだったんだけれどね(以下自粛)‥」。なるほど、ならばTakemaもいまのブラックバードからもっとツーリング寄りにセッティングされたバイクに乗り換えれば‥いや、今のところ何の問題もないので今のまま乗り続けるつもりですが(笑)。もっとももうすぐ丸11年ですから、すこーしずつ先のことを考えるべき時期が来ているのかも知れません。

そうそうバイク談義の話じゃありませんでしたねキャンプの話です。

今年は雪が多いというのは羽根沢温泉周辺の残雪を見て覚悟していましたが、いやーじゅんさい沼周辺はその比ではありません!去年までテントを張っていたエリアにはまだ約20-30cmの雪が積もっておりました!これじゃーテント張れないっしょ!



しかも沼にはまだ雪というか氷が!今年の春がいかに寒かったかがわかります。

ところでおとうですが、ここじゅんさい沼のキャンプ場駐車場にて荷物も降ろさず、そして「出口にバイクを向けて」われわれの到着を待っておられました(ちなみに到着はせいぜい5分くらい前だったそうです)。それが何を意味していたのか?(笑)。

実はおとう、「この残雪だしこの寒さだし、いつ冷たい雨が降るかもわからないし、昨日の打合せ通り今日は泥湯で素泊まりパターンが濃厚だな」と考えて「いつでも出られるように」荷物も降ろさず、バイクの向きも出口に向かうように止めてTakema&おしんこどんの到着を待つことにしたそうなのです。道中は風も強く、そして気温も低かったですからいま考えてみるとその気持ちはわかります。

しかしその時のTakemaは違いました(笑)。「雨も降っていないし風もさしてない、ならばもうテント張っちゃえ!」という気概に満ちあふれていたのであります!ちなみにそこに「風邪をひいているおしんこどんへの思いやり」がどこまであったのかは正真正銘の謎なのです(笑)。そしておとうの「心に秘めた願望をも打ち砕くがごとく」Takemaはこう言い放ちました!

おとうはどれだけ愕然としたことでしょうか(苦笑)。あとで聞いたところによると、個人的には「泥湯に行く気満々」だったそうです。しかし、そんな失意に沈むおとうに、Takemaは「宴会テント設営」をお願いせざるを得ないのであります。だって1人じゃどう考えても立てられない家型テントなのですから!おしんこどんには車の中で休んでいてもらって、おとうと2人で設営完了です。おとう、いつもながらありがとうございます!



この巨大タープが明日以降の「宴会場」となる予定。

テント脇にはなぜかキュウリとナスとスイカの苗が。帰ったら植え替えるんだもんねー。さてそんなわけで、おとうと2人でよねや稲川店に買い出しです(おしんこどんはお留守番)。

しかしこの日はかなり寒かった!夜の屋外はかなり凍えるだろうと思われるし、おしんこどんの体調を考えると決しておすすめできないだろうということから宴会はテント内で行うことに決定!常時換気口を開けながらテント内で炭火を焚き、3人でのぬくぬく宴会となりました。
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