− その11 ヒミツの湯めぐりのあと試練の泥湯温泉、夜は8人で大宴会 −

朝になるとおしんこどんはだいぶ「復活」しつつあるようでした(まだ万全ではないけれど)。そんなわけで、今日はのらさんと某所で待ち合わせてのヒミツ湯探訪*2なのであります。おとうも同行(Takema車に乗車)なのですが、おとう、天気のいい日に限ってバイクに乗らないのね(笑)。

おしんこどんは持参の篠笛を朝からピーヒャララ。その音色はキャンプ場全体に響き渡っておりましたが、あらかじめほかのキャンパーさんにも話をして(笛の音が聞こえてくるかもしれませんと)承諾を得ていたので問題なし。屋外で堂々と吹ける場所って案外ないんですよね。そういえば、アイスランドの大平原のど真ん中でも吹いてましたっけ(右上画像)。観客は「ヒツジ3頭」のみだったことを思い出します(笑)。

で、この後のらさんと合流して某所の湯めぐりとなりました。さすがのらさん、この界隈の情報量はすごいですね。先客さんがおられたため画像はないのですが、最初の湯(自家泉)の泡つきはすごかったー!やっぱりその泡付き状態くらい撮っておけばよかったかな。

で、2つ目の湯です。こちらのほうはわれわれの貸し切りでしたのでたくさん画像があります(笑)。さっさと服を脱いで浴室に一番乗りしたTakemaが最初に手で検温してみると‥うわ、かなーり熱いです。しかしまぁ何とか入れないこともないなというわけで無事入浴(右上画像マウスオン)。

続いてのらさんも「なかなか熱いね」などと話しながら当然のように入浴。さーて問題はおとうです。今は閉館してしまった秋の宮博物館の湯でちょうど1年前、45.3度の湯に余裕で浸かるわれわれを見て「あのね、あんたたちオカシイよ」と発したおとうですが(その時の詳細はこちら)、たぶんあの湯よりも確実に熱いでしょう。しかも秋の宮と違いここでは湯船は1つしかないのですから「ぬる湯側にのみ入浴」という選択肢もありません。おとう、大丈夫?

しかしさすがはおとう、この金網デスマッチのようなあばれ湯に果敢に挑戦を決意!かけ湯をした上で、いざ入浴行動スタートです!比較的一気に入り、腰をほぼ湯に沈めた‥その時です!

しかしおとうはめげません。今度は入念にかけ湯で身体をなじませて‥無事入浴行動を貫徹したのでありました。「かなり温泉力がつきましたね」とおほめ申し上げた次第であります。だって、湯から上がったあとのらさん温度計で湯温を測ってみたら、ごらんの通り46.6度もあるんですよ!誰でも入れるような温度じゃないのは明らかですから!

ちなみに左上画像のように、浴槽縁には成分がたっぷり固着していて「お湯の濃さ」を感じないでもありませんが、なぜか口にした限りはそんなに濃いようには思えなかったのですが、味覚で感じられるばかりが含有成分じゃないってことでご勘弁。

ちなみにおしんこどんは女湯で1人湯ったりしていたわけですが‥Takemaは「夫」という特権を利用して女湯側にも移動(女湯側に鍵があるドアあり)。作りは男湯と同じですが‥

あれま、こちらは菖蒲湯になっておりました。ちなみにこちらの方が湯温が低く、45度くらいしかありません。ついさっき男湯の湯船に浸かったばかりなので何だか「ぬる湯」に感じてしまいましたわ(笑)。

そんなわけで全員が湯から上がると、管理人さんが人数分のボトルウォーターを持ってきてくれました。しかもしっかり冷えていて嬉しいっ!ごくごく飲んで身も心もたっぷり補給完了!(左上画像マウスオン)。

さてそろそろお昼ご飯タイムです。というわけで去年も同じメンバーで来た手打ち蕎麦のお店へ。

あちこちにいろいろ張られたメニューの中から「何にしようかなー」と考えながら眺めるのはとっても楽しい気分です。と、お店の女性の方からこんなお言葉が。

どひゃー何という素晴らしい店員さんの記憶力!確かに去年も来ましたが、特に目立った所行をしたわけでもなく「普通に入店して、普通に食べて、普通にお支払いをして出た」だけなんですが?うわー何だか嬉しいぞ!

そうこうしているうちにお蕎麦が出てきました。くぅー美味しそう♪

皆さんざる蕎麦のほか天ぷら系を注文しておられました。山菜天ぷらはもちろん美味しそうなのですが、せっかくなのでTakemaが注文したのは‥「沢ガニの天ぷら」。聞けば、シーズン中に獲っておいたものを冷凍して保存しているんだそうな。ということは完全な天然物ですね、これぞ地元ならではの味覚というわけで右上画像マウスオンよろしくです。

さーて、今晩用の買い出しも終えてキャンプ場に戻ってきたのはちょっと早めの時間です。皆さんは「今日は風呂はもういいかな」ということでしたが、ちゃんと頭も洗っておきたいキレイ好きTakemaは次のように高らかに宣言しました!

そんなわけで単独で泥湯温泉豊明館へやって来たTakemaであります。昨年だったかおとうに「豊明館は鄙びてていいですよー」とお教えしたところ、行って帰ってきていわく「何あの鄙び具合!」と嬉しそうに話してくれたことを思い出します(笑)。ええ、わたしも大好きです。その一方でこれまで10回も20回も来ている泥湯温泉なのに、一番有名な奥山旅館には一度も入ったことがないところにTakemaの性格が如実に表れています。ちなみにのらさんなどはそんなわたしの性格をすっかり見抜いておられますから「○○温泉はTakemaさん向きじゃないと思いますよ」などと、こともなげに湯をご評価下さったりします(笑)。

ここ豊明館「滝の湯」はもう何年も前から宿泊営業はしておらず日帰り入浴だけの扱いです。しかし日帰り客とて数えるほどでしょうから(奥山旅館の一人勝ち)、他人のフトコロを気にするのは失礼な話ですがどうやって建物などを維持しているんだろうと不思議になります。年金?いやまさかそれだけでは‥。と、すぐ近くの建物壁にこんな掲示が(右上画像マウスオン)。まさかこの売却益?(笑)。

苦労の末料金をお支払いした上でようやく浴室棟へ。はい、ここでは料金支払い完了までが一つのヤマなのでもあります。宿の方はなかなか(気づいて)くださらないです!

前回と全く変わりのない浴室にほっとします。もちろん(といっては失礼ですが5/3という大混雑日なのに)他に湯浴み客の姿はなし。湯に透明感があるところを見るとしばらく誰も入っていないようです。それでは‥

湯温計は持参しなかったのですがこれは優に47度以上ありそうです。Takemaの場合47度台なかばが「生死の分かれ目」なのですが、この時のこの湯には「死のニオイ」がうっすらと漂います。まさかとは思いましたが、身体を洗いにとの気楽な気持ちで来たここ豊明館で「Takemaの温泉力一本勝負タイム」がやってこようとは!

目の前には魅惑的な加水用蛇口が「ほぉーらボクを使えば快適入浴できるよぉ♪」と言いながらこちらをチラチラ見ています(擬人法)。しかし、しかし、バルタン星人が体重1.5-2.0万トンなのに対しウルトラマンが3.5万トンもありながら負けてしまった例にもあるように、そして峰不二子があれだけルパンをいいように利用しながらも、ルパンはともかく次元大介や石川五エ門たちの「ルパンの恋心を客観的に見られる立場にありながら峰不二子を作戦から排除しない矛盾というか心の奥行きの深さ」から見てもわかるように、この熱湯甲子園との戦いはあまりにも過酷であり、また「Takemaが越えなければならない壁」なのであります!(バルタンと峰不二子の例えがこの場合どのような意味を持つものなのかについてはお答えしかねますので念のため)。

しかーししかし!一般動物と人間とを大きく分けるその違いとは?脳のシワシワ、すなわち「知恵」の有る無しにあるといっても過言ではありません!(しかしイルカの脳は人間よりもはるかにシワシワなのだといいますが‥前述撤回=過言そのもの)。それはともかく(なら書くな)、ここで1つの仮説をめぐらしたTakemaであります。

というわけで一所懸命ケロリン桶でぐるりんぐるりん活動開始!ここが勝負と心得ての一気呵成一心不乱一挙両得一罰百戒系撹拌作業の結果は‥



しっかり濁り湯になった湯をタンノーしたことはいうまでもありません。この湯でアタマもナニもかも洗いましたが(カランやシャワーなどという設備はここにはありませんしなくてイイのです!)、いやぁ気持ちよかったぁ(幸せしみじみ)。

風呂上がり後も汗が引かないのでしばらく豊明館界隈をブラブラ(しかしそれでも小椋旅館の前あたりまでしか行きませんでしたが)。景観保全地区というわけでもないでしょうにこの道(旧道)の風情は何と素晴らしいんでしょうか。ただし奥まで行くと商売っ気エリアの奥山系売店などもあったりしますが(笑)。

さてそんなわけでキャンプ場に帰りましょう。泥湯温泉の入口エリアはまさに噴気帯そのものなのですが(ずっと前はここまで激しくはなかったと記憶しています)、今回あらためて看板を見ていると、以前あった「硫化水素ガス噴出につき停止禁止」の文字はなくなっていましたが、そのかわり看板には‥

との記載がありました。

噴気帯の核心部は舗装路ではなく鉄板が置かれている状態なのですが(右上画像を見るとわかります)、この鉄板は一体何度くらいになっているのでしょう?もし万が一霧雨等で鉄板が濡れていて、ここをバイクで通過中にコケて、しかも運悪くマフラー部分が自分の上に乗っかった状態になったとしたら‥


想像力たくましすぎだって。

そんなことを考えながらも、車を止めて「手検温」するでもなくそのまま通過しちゃったわけですから本気で考えていたわけではありません。というかこんなこと本気で考えていたらただのおバカと天才は紙一重レベルです(何のこっちゃ)。

テントに戻り、徐々に宴会モードに入ります。この日は総勢7組8名の宴会となったわけですが、われわれが炭火台を2人で共有して使っている以外は全員の方々が「マイ炭火台持参」であるところがスゴイです。そしてこの日の参加者全員が、約3週間後の「くまTakemaオフ」で再会予定というのもスゴイ。何だか公式オフキャンプの前哨戦みたいな感じですね(笑)。



のらさんが被災地のお酒をご持参下さいました。少しだけ残っているのでくまTakemaオフに持参します。

そんなわけでこの日もいい気持ちになって就寝。この日から気温が上がったし風もなかったので外での宴会が心地よい夜でありました。さーて明日はどうしよう?
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