− その3 草紅葉の駒止湿原を貸し切りでタンノーのあとはパナの湯に宿泊 −
いやぁ、思いつきでここに来てみて大正解。そよ吹く秋の風も心地よし。
さて、この日のお宿はサブタイトル通り「パナの湯」なのでありますが、このままだとちょっと到着が早すぎるのと、素泊まりのみなので朝食を買っておかなければならないというわけで一旦会津田島まで足をのばすことにしました。檜枝岐から只見までの区間および旧南郷村の山口地区から会津田島の区間にはコンビニ等が1軒もないので‥(只見の中心部手前には大きなスーパーがありますが遠すぎるし‥)。
なお、改めて調べてみたら山口地区には「山田屋ストアー」というスーパーがあるということですが、訪問時には気づきませんでした。たぶん個人商店のやや大きめ店舗だったのだろうと思いますが、おにぎりくらいだったら売っていたかも知れません。
でも、わざわざ田島まで買い出しに行こうと思い立ったおかげで「思いつきの立ち寄り」ができたので結果OKかなと。
夕食は、古町温泉赤岩荘が19:00ラストオーダーなので何とかそこでと思っていましたが、山口地区から田島に向かうトンネルを抜けたすぐ先にある道の駅「きらら289」の食堂が同じく19:00ラストオーダーであることを確認したので、宿にチェックインしたあとここまで戻って夕ご飯ということにしました。
というわけで、パナの湯前を通過してそのまま田島方面へ、そしてこの日最大の思いつきである駒止湿原へと旧国道を登っていきます。しかし何ともこの道がスバラシイ紅葉モードでありました。
入口付近は左上画像のような色つきでしたが標高を上げるにつれてヒートアップ!
着々と、黄色と赤のコントラストまぶしすぎ系世界へと風情を変えていきます。
旧駒止峠道路は紅葉真っ盛り |
さてそんなわけで駒止湿原への駐車場へと到着です。たぶんこの日も日中は駐車場も満車だったのでしょうが、この時間(15:00)になると数台止まっているだけで人の姿はなし。ここから最初の湿原である「大谷地」へは一方通行というわけで、こりゃのんびりと楽しめそうです。
そんなわけで出発に際しおしんこどんもアキレス腱を伸ばしたりしています(笑)。ここ駒止湿原には初夏の頃来たことがあるのですが、おしんこどんは「来たことないよ」と言います。彼女の「旅の記憶」は時に曖昧だったりするのですが(笑)、たぶん前回はバイクソロで来たのでしょう。その時は温泉に入った記憶もありませんから、おそらくはバイクで走るのに夢中だったのかと。
最初だけ緩い坂道を登っていきますが、すぐに平らな道になり湿原の脇を歩くようになります。説明板には「大谷地の手前側にはヨシだったか何だか群生しているが(記憶曖昧)、奥に行くにつれて高層湿原の様相を見せるようになる」ということでした。うーん確かに!
最初は左上画像の通りでしたが、ほどなく右上画像のように本来の高層湿原らしい風景になりました。
いやぁ何ともいい感じです。もちろん花も何もありませんが、ここから先の草紅葉の広がりはみごとです。というわけでずずずいっと奥に進んでいきつつおふざけ画像もまじえてみましょ。以下、大谷地と白樺谷地の画像がごちゃ混ぜですがご了承下さい。
この淋しげ&鮮やかなコントラストこそ、駒止湿原が最後に見せる「季節の色」なんでしょう。
ここで「影絵」にはまったおしんこどんはいろいろやってます。あ、狭い場所で横っ飛びも(右上画像マウスオン)。
水無谷地まで足をのばす(往復する)時間はなさそうだったので、一方通行の帰り道を歩いていきます。この景色はなかなかよろしく、夕方の日射しがいい感じですねー。
最後はかつての開拓農地跡(左上画像)を歩いて駐車場へと戻ります。このエリアをかつてのブナ林に戻そうと植林が行われているようですが、これだけのヨシが群生してしまうと十分に日光を受けることができるのか‥ちょっと疑問でもあります。すぐ脇には伐採を免れたブナが立派な枝ぶりを見せていたのですが(左上画像マウスオン)。
そんなわけで駐車場へ戻り、朝ご飯買い出しのため田島へ。しかしコンビニは見つからず、そのかわりスーパーを見つけたので事なきを得ました。でも、朝ご飯はどうせそれほど食べないのにわざわざ買い出す必要もなかったかも?(苦笑)。
というわけでいよいよ「パナの湯」へと向かいます。到着が日没後になってしまったので、ここからの画像は翌朝の画像とごちゃ混ぜになっていますがご了承下さい。
さて、なぜ「パナの湯」と書いてきたかというと、こちら「会津みなみ温泉 里の湯」は左上画像の通りパナソニックの系列店さんが運営母体となっているからなのです。で、こちらでは素泊まりのみとはいえ宿泊ができるんです。しかもお値段3300円/人と格安!
実は今回の旅行は直前に決断したため、ぱっと浮かんだ「たつみ荘」さんはもちろん満員でありました。で、「このぶんじゃ主要なお宿はどこも満員に違いあるまい」と考え、ちょっとでんぐり返って裏返し系で思い出したのがこちらのお宿だったというわけです。電話を入れたら「大丈夫です」ということですぐさま予約を入れました。
で、いざ18:00頃に到着し、前金で宿泊料をお支払い。案内された部屋はというと‥
いや、本当に広いんですよ、優に20畳くらいはあると思います。ソファーはあるし、冷蔵庫も電子レンジもあります。そしてこれは宿泊客用ではないと思いますが折りたたみ式の卓球台までありましたもん(笑)。
両上画像マウスオンでこの部屋の標準設備画像に変わります(うふふ)。
なおチェックイン時にお風呂について伺いました。地域の銭湯的な役割も果たしているここ里の湯では(というかそっちが明らかにメイン)、入浴受付は20:30までで21:00閉館、そのあと湯を抜いて掃除するとのことです。「あちゃー、それじゃ入浴できるのはそこまでかぁ」と一瞬気分が萎えましたが、そのあとの奥さんのお言葉に途端に鋭気がみなぎりました!
よっしゃーっ!ならば「深夜の一番湯をタンノーしちゃれ」と熱き闘志がふつふつと湧き上がります!そんなわけでそろそろ夕食といたしましょう。トンネルの向こう側にある道の駅「きらら289」へと向かいます。
到着は17:30頃でしたが駐車場は満員御礼状態。さすが紅葉時の週末ですね。で、この道の駅にも温泉施設があるのですが、循環湯ということで今まで入ったことがありません。この日もこの混雑ぶりを見れば「入欲」は全然湧かずそのまま食事に向かいます(レストラン側は閉鎖されていて、温泉の休憩室でオーダーするようにとの掲示がありましたんでそちらへ)。
メニューを見ると、特筆するような地物メニューが全然なくてちょっとさびしいのですが、それでもかなりのペースでオーダーが入っているようです。と、ここでおしんこどんが「お腹減ったし‥」ということでラーメン&カレーセットという大物系メニューを注文したのにはびっくらこきました(右上画像)。わたしはしょうが焼き定食 with ご飯少なめをオーダー。ちょっと味付けが甘すぎるかな?(画像なし)。
宿に戻ってからのおしんこどんは満腹中枢が強制睡眠命令を発令したらしくすぐさまコタツの女王と化しました(あまりにもわかりやすい展開)。わたしゃ焼酎をちびちびやりながらのんびり明日のコース取りを考えます。六十里越を通って小出IC、そこから関越道‥いやそれはあまりにもわかりやすく「渋滞にどっぷりはまっちゃおう大作戦」に参加することになるぞ、ならば‥などと考えているうちに気がつけば23:00になっていたので「入浴」、そして就寝となりました。
明けて翌朝、お天気は曇り空ですがこの日の予報は「どんどん下り坂」ということなので、いつまで雨が降らずに頑張ってくれるか微妙なところです。さてそれではさっそく朝風呂に行ってきましょ。
さすが電気屋さんの温泉、温度管理もしっかりしていますね(笑)。ちなみにこちらの湯は源泉が26.6度のナトリウム-塩化物泉なので加温しています(かけ流し)。近隣の古町温泉に比べて浴感はあっさりしているので物足りなく感じる方もいるかと思いますが、古町の湯がインパクトありすぎなのかもしれません(笑)。
そんなわけで朝湯でしゃっきりしたところで出発‥うわ、くそ、もう雨の子どもたちが降り始めやがりました(残念)。このあとは時間が遅くなればなるほど本降りになる予報なので困ったなぁ、あの湯に1年ぶりに再訪するつもりなんだけれどなぁというわけで、以下は次ページに続きます。
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