(ひねくれた性格を如実に示すタイトルです)

− その1 正木マルニ温泉初訪問 −

(2012/11/10)

この前日の金曜日まで、この週末が連休だということに全く気付いていなかったTakemaは「土曜出勤の覚悟満々」でありました(笑)。しかしいきなり休みだって言われても、心の準備が出来てないと困っちゃうんですよ(いや自分がおバカだっただけですが)。

で、この時期迂闊に紅葉エリアに行くと「人や車を見に行く」ことと同等になっちゃうのでそれはパス(時間をずらして早出すればいいのですがそれこそその心づもりがないとつらいのです)。ならばということで「のんびり起きてから何とかバンバンできる地元千葉でバンバンする」ことにいたしました。

で、起きたのは朝8時ころ。ま、こんなもんでしょ。京葉道はたぶん少し渋滞してるでしょうが覚悟の上ということで出発です。おしんこどんは「趣味の蓄積を少しでもナニしなきゃいけないので」ということでお留守番というか別件お出かけとなりました。

途中はやはり混んでましたがそう大したことでもなく想定内。館山道から続く富津館山道の片側一車線区間もご覧の通りで快哉を叫び‥たいところですが、こんなお出かけ日和なのにバイクじゃないのは悲しいです。というのも‥

実はメーターパネル内のFI(Fuel Injection)ランプが、毎日の通勤時にも半ば点きっぱなしなのです。電気系統のトラブルであろうことはまず間違いないと思いましたが、ブラックバードのアキレス腱といわれたレギュレーターはしっかり機能していることを確認済み。で、バッテリーを新品(しかもパチモンなじゃくて純正ね)に交換しても状況は変わらず。とりあえず実走行に問題はないので毎日の通勤には使ってますが、逆に通勤に使っているからこそ精密検査に出す余裕がないのであります。来月にはさすがにドック入りさせようかと思っていますが、あ、来月は車も車検だぞ(大汗)。

まぁこのことはともかくとして、終点手前の富楽里PAというか道の駅と併設のハイウェイオアシスに到着したところで、まだ10:00前なのに海鮮レストランがすでにオープンしていたのでブランチとすることに。

で、ここでびっくらこいたのが、右上画像の実はたぶんパッションフルーツだと思うのですが、ものすごい数の実が成っています。でも右上画像マウスオンで表示される画像からわかるように、この苗は地植えではなく鉢植えなのです!これならTakema家の屋上でも育てられるかな?(台風が来たら一巻のオシマイでしょうがベランダとか1Fとか?)。

さてそんなわけでブランチとまいりましょう。道の駅の海鮮レストランなので値段お高めが想定されますが、漁協直営ということで少なくともネタに関しては信頼できるかなと。



網納屋丼(あみなやどん)1400円ナリ。フツーにお値段相応。ただし味噌汁がちょっと濃かったかな。

あとになって思いましたが、せっかくなら地物100%の「定置網丼(1200円)」のほうが地元貢献という点ではよかったかと。いずれにせよ、海鮮丼といいながらカマボコが入っていたりするドンブリではなかったのでこれはこれで満足でした。そんなわけで朝からお腹いっぱい。

さてこのあとはいよいよ湯めぐり開始です。まずはもう10年くらい前から知っていたにもかかわらず、これまで訪問する機会がなかったあの湯を目指します。重篤な病から自ら湯治で復活した経験から‥と、もうこのヒントだけでわかっちゃう人も多いのではないでしょうか?(というかサブタイトルに温泉名を明記しちゃってますね)。

なるほど神河鉱泉ねと思った方はその筋にとっても詳しい方だとお見受けいたしますが、千葉県内の湯めぐり初心者であるわたしはその手前を目指します(ちなみに神河鉱泉も週末は日帰り入浴が可能なようです)。で、到着したのがこちら!



今回は最初の訪問湯にターゲットスコープをオープンしたこともあり、そこそこちゃんとネット上の先達サイトを確認したのですが(前日の夜にざざっとね)、それによると「かなり手作り感が濃い」「マニアック」とのコメントが多く見られ、中には「東京湾を挟んで『西の星山、東の正木』」というような比較形容をなさっているサイトもありました(笑)。

そんなわけで来てみると、右上画像の建物はすでに結構手作り感が濃厚です(画像だけ見るとあまり感じないかも知れませんが、実際には各パーツがそれぞれ自己主張しているんです)。で、この建物とはちょっと不釣り合いにも見えるスポーツタイプの車が停められているのがちょっとシュールだったりします(笑)。

駐車スペースに車を停めると、すぐ奥に若い男性の姿が見えたので入浴の可否を伺うと、「多分大丈夫だと思いますがちょっとお待ち下さい」とおっしゃいつつ奥へ。やがて出てこられたご老人に改めて入浴を乞うと、快く招き入れて下さいました。そしてここから「正木温泉ワールド」が全開パワーでTakemaを圧倒します!

ほどよく手入れされた通路の先には、右上画像のように立派な佇まいの母屋が見えています。しかしその母屋の右隣にはかなり手作り系の建物が!そう、もちろんこちらが温泉施設なのです。

で、右上画像を見ると普通に引き戸が見えていますよね。しかしあの戸はご主人のプライベートルームに続く入口であり湯浴み客用のものではありません。訪問者の入口はその左側、銀色の開き戸なのであります(右上画像マウスオン)。そしてその入口には泉質や効能を示す掲示および「灯油代高騰のため料金を650円に値上げしました」の旨が全て手書きで表示されておりました。トータルで見るとここ正木温泉は「手書き掲示物ワールド」といえるかも知れませんがこの段階ではまだまだ序の口です(笑)。

開き戸を開けると受付になっていました。入浴料が値上げされたのはそれほど前ではなさそうな雰囲気です。1時間650円、長い方750円、半日850円と結構細かな料金システムなんですね(笑)。ちなみにお留守の場合も入浴が可能というのはとっても嬉しい話です。房総になかなか足が向かないのは「雰囲気はいいのに妙に世知辛さを感じる」からなんですが、でもここはそんなこととは無縁ですな。

そんなわけで「通路」を進んでいくわけですが何だか妙な開放感というか違和感という名のトキメキ感を感じずにはいられません。だって‥



で脱衣場まで来てみたところでさらにこの思いはパワーアップ!

脱衣場の屋根はあまりにもわかりやすい仮設系、そして浴室に続く壁のパネルはどう見ても「職人の力作」とは正反対の路線を主張しているかのようです!しかもそのあちこちに手書きの掲示があり、これがまた湯望をかきたてるサブリミナル効果をあげているわけです!(ま、個人差はあるでしょうが(苦笑))。





そんなわけでいよいよ本家本元の湯に浸かるべく浴室へ。先客さんを考慮すべくもない貸し切り状態なので安心して進んでいくと‥

保温マットに隠された湯船がお出迎え!‥でもセットされた湯温は46度、別の貼り紙にも「午前中は熱くしています」ということだったし、これはもしかして熱湯甲子園一歩手前なのかもしれんぞとマッパーでビビリながらマットを外していきます。すると‥



ざっと身体を洗った上でいざ湯に突入すると!うっはぁご覧の通りの黒湯がにょほほーいと優しく迎え入れてくれます(意味不明)。設定温度にビクビクしていましたが実際はまさに適温でありました。湯触りはつるすべという感じで、含硫黄ということでしたがその方面の臭いはなく、そのかわり土類&微妙にクレゾール系の臭気を感知しました。

お湯の色はまさに黒湯系で、二の腕まで浸けたところ&単純洗面器チェック画像は両上画像にそれぞれマウスオンしていただければおわかりだと思います。むちゃくちゃ濃いわけではないですがいい色ですよね。

窓の外には南国系の木が見えているあたりがさすがに南房総ですね。ちなみにこの湯はご主人が週3-4回タンクで運んでくる貯め湯なので、掛け湯くらいはともかくとして身体を洗うのには水道シャワーを使うように掲示がありました。ということはタイミングが悪いと「先客の方々のエキスがたっぷりの湯」ということも?(冷や汗)。ま、だから土曜日の早い時間に訪問したわけですが、おそらくは自分がこの日最初の湯浴み客だったので「一応新鮮湯だったのだろう」と思いこむことにしました。

脱衣場の掲示にはいろいろと書かれていましたが、気になったのは殺菌方法で、

って、ホントに大丈夫?(苦笑)。でもいろいろとツッコミたくはないのでこれくらいにしておきましょう(笑)。ちなみに入浴前、お金をお支払いしたときすぐに成分分析表をいただきました(右上画像マウスオン)。

湯上がりにはお話し好きのご主人としばし歓談。農薬中毒で半身不随に陥り県立館山病院ほかで見てもらっても原因不明だったのが、この湯に浸かってほぼ1ヶ月で「うむ、95%回復!」というところまできたのだそうです。そんな思いがあるからこそ今も安い料金(この界隈にしてはですが)で湯を維持しているというわけです。ご主人、ぜひこれからもこの湯を維持して下さいね!
 [戻る]    [次へ]