− 矢指ヶ浦鉱泉&飯岡鉱泉訪問 −



どちらも「時が止まってる」系ではありましたがなかなかちょっといい感じですよ!

(2012年12月16日)

今年の年末は海外お出かけとかをする予定もないので比較的余裕があります。日曜の朝8時半前に目を覚まし、新聞を取りに外へ出てみるとあーれいい天気&あったかい!この日は特に予定もなかったのでありますが、これなら出かけるか?しかも風もないしこりゃ年内最後の「バイク日和」といえるでしょう。しかしですね‥

しばらく前から電気系統が不調だったのですが、約1週間前あたりから「かねてから恐れていたバッテリーの電圧低下」を示すセルモーターの回転音低下が気になるようになりました。木曜日朝のモーター音は「そろそろやばいんじゃないの」系のキュルキュル音で、これはそろそろと思い帰りがけバイク屋さんに寄ってみると‥

よく回っていてくれたぞセルモーター!ブラックバードの押し掛けはやっぱりもうイヤですからね(何度か経験しちゃっているところが悲しい現実ですが)。原因として考えられるのはバッテリーの劣化、レギュレーター(整流器)の故障、さらにはジェネレーター(発電機)の故障などが考えられるところでしょう(メカ関係は素人なのでバイク屋さんの受け売りですが、最近知識だけは豊富になってきました(苦笑))。

しかし、バッテリーは7月の車検時に新品に変えています。しかも当時すでにイマイチ系の症状が出ていたので余計なトラブルを起こさぬためにも安物買いはせず何と「HONDA純正」を奢ったんです(笑)。でもそれでも警告ランプは点いたり消えたりを繰り返していましたからバッテリー関係に問題はないはず。

続いてレギュレーターですが、SBBのアキレス腱の1つにこのレギュレーターがあるということらしく過去すでに交換済みです。実は今年の3月にも館山道の市原SAでセルが回らなくなったトラブルがあったんですが(詳しくはこちら)、戻って調べてもらったらレギュレーターは正常に機能しているということでしたし、9月に電圧を計測してもらったときにも問題はなかったわけで‥

となれば‥やっぱりご本尊のジェネレーターしかなさそうだというわけで検査入院中なのです。ちなみに土曜日にバイク屋さんの前を車で通過したらわがSBBの姿はなし。なるほどどこかに精密検査にお出かけしているようですね。元気になって戻ってくるんだよー!

そんなわけで無念の四輪出動ではありましたが、この日は車載外気温計の最高気温が18度を表示するほど暖かく、くっそーライダー諸氏が羨ましかったなー。よーし見ていろSBBが戻ってきたら‥あ、着実に寒さが戻っているでしょうからあまり強気の発言は差し控えておきます(苦笑)。

成田ICまで高速ワープ。相変わらず厳戒態勢の成田空港界隈の真下を通るR295、この道は何度も通っていますが妙にクネクネしていて変だよねと思いつつトンネルと地上との交差区間を走っていたら、ふと小さな表示に目がいきました。そこには‥

油断していたのでもちろん分岐地点の画像はありませんがいきなり唐突にあります。帰宅後調べてみたら‥ああ、これがかつての団結小屋の延長上にある「反対派の拠点」なのですね。まだやってるんだ反対闘争‥。しかし関係サイトを見るに「ここで久々にプール開きしましたよ」「ソーラーパネル付けました」とか、どうやら既得権維持が目下の最大目標になっているようです(ちなみにペンションという名は付いていても一般人の入場は許可されていませんし宿泊もできません)。

ただ「立派に?」今でも活動なさっている方々もいるようですし(こちら)、その一方で活動家諸氏をいさめる方もおられるようです(こちら)。わたしの個人的な思いとしては「早く横風用滑走路を」と思うばかりなのですが、ページを拝見していても明らかに高齢化しつつあるこちらの皆さん、己の思いを最後まで貫徹なさるつもりなのでしょうかね‥。

あ、上画像とは全然違う内容を書き綴ってしまいました。このあとは東総広域農道を使って一気に東へ進み、気がついたら九十九里の北部へ到着です。

そんなわけでずっと前から気になっていた矢指ヶ浦温泉へ。以前通ったときは駐車場がないのかなと思って諦めたのですが、左上画像をよく見ると一番下に駐車場表示が逆方向を向いてます。そんなわけで50mほど進んでいくと廃車にくくりつけられた駐車場が。しかし看板も下部がねじ上がっていますし、この時点では大丈夫かな?という気分が濃厚でありました。

ふたたび県道に出て進んでいくと、そこは「下町の路地?」という感じの未舗装路。どうやらこの正面にあるのが矢指ヶ浦温泉のようです。え、ええ?



しかしだからといって油断はできません、近年このような個人営業の湯宿がどんどん休廃業に追い込まれているわけで、こちらも一般民家に変わって‥いませんでした!女将さんは「入浴?どうぞどうぞ」というわけでよっしゃーっ、入浴料630円をお支払いしていざお風呂へ!



男女別の湯はこの奥で別れています。沸かし湯ゆえお客がいないときは波板をかぶせているようです。

ページトップの画像では窓が閉まっていましたが、開けてみるとちょっといい感じの冬枯れ景色が(ただし至近に人家あり)。では湯を味わい感じてみましょう(笑)。

何だか浴槽底が滑るなぁと思っていたのですが、加温側の端っこあたりを見ると「人が踏まないあたり」に湯花というか砂系の沈殿が見られました。浴槽内には砂とは別の湯花が浮遊していましたが、含ヨウ素食塩泉という成分表示はあてにならない?そもそも昭和28年の調査ですから‥(左下画像マウスオン)。

で、源泉を出してみました。ちなみに脇に飲泉用のカップが置かれていましたが見た限り飲泉許可云々の掲示はなし。ま、自己責任みんなで飲めば大丈夫ということで飲んでみたら‥

そんなわけで40分くらい湯っくりした上で辞去しました。ここは何だか時が止まっている感じの割に鄙びてはおらずよかったです。で、駐車場まで戻ってみると到着時には目に入っていなかった駐車車両‥

左上画像にマウスオンすると拡大されるように、よくはわかりませんが千葉県が温泉の認定というか指定をした第一号がこちら矢指ヶ浦温泉だったようです。なお東日本大震災の津波は千葉県でも旭市飯岡地区で甚大な被害を出しましたが、この宿でも「すぐ前まで津波が来た」そうです。でも海からの距離と高さを考えると飯岡と同レベルの被害を受けてもおかしくないはず‥ということはやはり地形が大きく関係しているのですね。右上画像マウスオンで銚子の半島を遠望する画像に変わりますが、あそこで寄せられた波がこちらには大きく来ずに飯岡に押し寄せた‥恐いよなぁ。

なお、津波について伺うことはしませんでしたが、東日本大震災の津波到達マップによるとここはぎりぎりセーフだったみたいです。いや多少水は来たかも知れませんが床上までにはならなかったと思われます(詳しくはこちら=PDFファイル)。

さてお昼近くなってきたのでそろそろご飯にしましょう。以前どこかのページでも書きましたが、Takemaのお出かけランチはお蕎麦が定番、ただし海沿いでは海鮮丼が基本なのです。銚子まで北上すればお店はいくらでもあるはずですが、やはりこの地域で食べておくべきでしょう。しかしお店がナーイ‥おっと今あったぞ!というわけで急遽Uターンして入店。迷わず当然の助動詞的に海鮮丼(1300円)を注文。




(いや、乾杯といっても1人でお茶の湯飲みを持ち上げるくらいしかできませんでしたが(苦笑))。

銚子港から仕入れているお刺身は、たとえばマグロ1つとっても解凍モノなどでは断じてありません。どんぶりはそれほど大きなモノではないのですが(Takema@少食人種的にはラッキー)、そこに具材を載せている関係上「ぱっと見以上にお刺身量が多い」のは喜ばしきサービスです。

そして、海鮮丼そのものの評価ではありませんが見て下さいこのサラダの量!しかもいろいろな種類の葉物野菜が使われており、ミニトマトは市場流通品ではなくおそらく個人ルートで手に入れていると思われる「小ぶりだけど美味しい」ものでした。さらにはクルトンまでちゃんと載せられていてこれはいい!

いざパクパク行動を開始し、まずはマグロエリアの地層を掘り出し始めたところでちょっと嬉しい仕込みを発見!マグロエリアの下にはミョウガの千切りが敷き詰められていました(左上画像マウスオン=ちょっと「ヅケ」状態になっていますが、知らずにわさび醤油をかけちゃったんで‥)。このパターンは初めてでしたが、Takema的には結構マグロと合います!最初の一切れはマグロだけで、次はご飯と、そして三切れ目はミョウガと‥うん美味しい!

そんなわけで苦しむこともなく完食。ということはフツーの男性にはちょっと物足りない量なのかもしれませんが、質としては十分です。もう銚子の市場界隈で食べることはないだろうなぁ、あそこは味はともかくC/Pが悲惨です‥。

こちらのお店はまさに海岸に面した県道沿いにあることから、東日本大震災時にはやはり膝上あたりまで津波が押し寄せたそうです。平屋の建物ゆえ調理用の什器や客席(畳)など営業に必要なものは軒並みダメになったようですが、ボランティア各氏が床板を剥がして堆積した泥を除去。建物自体は大丈夫だったということで家族会議の末に今こうして「ごくあたりまえのように」営業しているというわけです。

しかしこの「ごくあたりまえ」から見えないところでオーナーご家族ほかのものすごいご苦労があるんですよね。うむ、偶然とはいえこのお店で食べられてよかった!

さてお腹が一杯になったところで銚子‥でも今から銚子に行く意味ってあるのか?と、ここですぐ手前にある温泉マーク「飯岡温泉」に目が行きました。でもですね、これまで何度もこの道を通っていますが全然記憶がないのですよ。正直言って思いきり目立たない矢指ヶ浦温泉は以前から入口の看板を目にしていたのに‥。

とりあえず飯岡漁港の付属施設で整備されたと思われる海浜公園に車を止めて算段‥え、ええ?

うーん一瞬躊躇しました。立派系の施設はパスしたいんですよ(だから近年温泉地として売り出している犬吠埼界隈の宿には行く気なしなんです=入浴料が高いからというのも一因)。でも念のため雰囲気だけでも見てみるかと考え、宿の駐車場に車を止めました。で、外観はといえば‥

8階建てくらいに見える立派な施設に「飯岡温泉グロリア」って、その昔のニッサン車みたいなネーミングのお宿です。ちなみに県道沿いには「飯岡温泉源泉」の石組みがありましたが源泉は止まってました(右上画像マウスオン)。

しかしですね、建物がいかに立派だったり威圧的であっても、宿を営む方々の営業姿勢はいろいろなところで見え隠れするわけです。すなわち、



そんなわけでいそいそと‥あれ、ここから入っちゃっていいの?営業しているの?という感じの扉を開けてとりあえず「進入」(笑)。グロリアさんもうちょっと主張した方がいいですよ、Takemaはこの1Fが「今は使われていない入口」だと思ってわざわざ階段を登っちゃいました(苦笑)。

で、レセプションへ。誰もいませんが声を掛けると今は使われていない1Fのプール側から女性が出てこられて無事入浴手続き完了(800円はちょっとお高めですが)。ちなみに入れ替わりで出てきたご夫婦のおやっさんは難癖付けたがり屋であると拝察いたしました。

階段を登って2Fへ。そこで靴を脱ぐのですが先客の靴なし、よぉっし矢指ヶ浦の湯に続きこちらも貸し切りだぁと喜び勇んで浴室の扉を開けると‥妙に長い「天国への通路」。ま、これはあとの動画で見てもらうとして、いざ目の前にしたお風呂はといえば‥



心の準備がなかったので(なくても全然問題ないのですが)かなりびっくり。加温循環ですがそこそこのツル感がありこれはいいかも?ちなみに黒湯度をTakemaの人生経験から探ってみると‥

こんな感じですから、北海道マニアックな説明をすれば「祝梅や西春別よりは濃いが松原には及びもつかない」という感じですかね(左上画像マウスオン)。しかしそこそこの濃さですしそもそも期待していなかったこともあり「これはアタリ!」です。



黒湯の濃さはこんな感じ。映りこみがあるのでわかりにくいかも知れませんが。

造りからすれば後付けとしか考えにくいのですが「でもたぶん最初からこういう造りだったんだろうな」と思われる露天風呂には内風呂から手すりもない中移動します。出るときはいいんですが戻るときが結構コワイんです。今のところ足腰は弱っていないTakemaですが滑りやすい泉質と認識しているのであれば(右上画像マウスオン)せめて手すりくらいはあった方がいい気がします。

続いて露天湯へ。完全にため湯のように見えますが湯は適温、難癖おやじとほぼ入れ替わりだったにもかかわらず湯縁ほかが完全に乾いていたので「おやじは露天湯の存在に気付かなかった」と査定(笑)。ちなみにお湯の入れ替え頻度については聞いていませんが「入れ替えたばかりなんです」ということですから鮮度は悪くもなかったはず。ちなみにこの露天の方がツル度が高くて良かったです。内風呂はジャグジャグと湯を常にいじくっているからでしょうか?

ちなみに両上画像は露天風呂から撮影したものであり、実は思いきり県道のほぼ真上なのです。要は「ここが露天風呂」!(左上画像にマウスオンするとあらためての外観画像に変わります)。県道に面した建物の2Fがお風呂場だったわけです!

なおこちらの宿は高台に位置していたこともありからくも浸水を免れたそうです。でも両サイドはおよび右上画像の公園などはたぶん‥。

では最後に全体動画をご覧いただいてと。動画内ではいきなり湯に浸かってますがもちろん何度も湯に浸かったあとに撮影したものですので念のため。
飯岡温泉グロリアの湯。
このあとは惰性的にというか往路を戻りたくなかったのでそのまま銚子の岬方面へと進みました。



銚子界隈は風力発電エリア。右上画像は外川、左側に少年の自転車、正面は光り輝く太平洋、しかし運転中なのでアングルとかも工夫できずにシャッターを押すのみ。

そんなわけでぐるっと回って君ヶ浜側へ回り込んだところでパチリ。ありきたりの写真ですが文句は言わせません(笑)。



釣り人もいましたが‥あまり釣れている様子はありませんでした。とりあえずわが身の影をパチリと撮って撤収!

このあとは「せっかくなので」久々にウォッセ21に立ち寄って瓶詰めの塩辛を購入し(お値段はこの際無視、あえて高めのを購入)、最後に銚子漁港に係留されていた船と映画「トップガン」よろしくバトルしようと思いましたが、わがフォレスターが絶対に勝てるとしか思えないので(そもそも相手が係留船)、へへっと自己満足してやめときました(明らかに勝てるときしか勝負しないんですが)。

で、ここから一気に自宅‥とはいえやっぱり近いのです。さすが千葉県内移動!あー、そろそろ遠出したいんですが次は年末の奈良帰省かな?

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