温泉ファンの方々には毎度お馴染みのこのお湯も実は相当久々でした。
(2012年4月1日)
4月バカのこの日は日曜日。つい3日前にカナダから帰ってきたばかりということもあり、この日は大人しくしていようと思ったのですが(いや、カナダから帰ってきた翌日にツーリングに出かけようとして「返り討ち」に遭ったりもしましたが)、何だかふと目覚めて時計を見たら7:12。ふと見るとおしんこどんのベッドはすでにもぬけの殻。あれれと思ってリビングに行ってみるとすでにくつろぎモードで「何だか目がさえちゃって云々」。
窓の外を見れば雲が出てはいますが日射しもあり、今日は春らしい1日になるのかも。というわけで急遽お出かけ決定!さてどこに行こうか?となればもう瞬間的に「福島」に決定です。拙サイトを日ごろからご覧の方々ならご存じの通り、かの震災後われわれの福島お出かけ比率は他の地域をほとんど寄せ付けないほどになっています。それは確かに震災および原発事故絡みもありますが、でもそもそも「福島に魅力的な場所が多い」ことの裏返しでもあるのです。だって、震災前から福島デスティネーション率はかなり高かったですからね。
そんなわけでこの日の日帰りお出かけエリアを会津方面にターゲットロックして東北道を進みます。まさにこの日4/1から東北エリアの高速無料措置がなくなりしっかり有料になりましたが、そもそもあの「休日1000円高速」等の政策が大不満だったTakemaとしては全く問題なし。だって航空業界の格安キャリア等のように自助努力で安くしているのであれば大歓迎ですが、あの1000円高速はそもそもの採算を度外視した政治判断&公的資金援助でしょ、そんなのやってる場合じゃないって今の日本!(ただし3/31まで行われた東北高速無料措置については肯定的なTakemaです)。
そんなわけで西那須野塩原ICまで北上して高速を下り、塩原−上三依−山王峠経由で会津入りすることにしました。が、せっかくなので久々の1湯をと思い、R400号をそれてちょいと塩原元湯に寄り道です。
山にはまだ雪‥と思っていたら、しっかり道路もまだ冬モードでした(笑)。
幸いなことにというか当然というか、わがフォレスターはまだスタッドレスタイヤ着装中ですので特に問題はありません。しかし夏タイヤだったら「うそだろ、もう4月だぞ!」とちょっとびびったかも知れませんね。元湯に至る最後のあたりは急な坂道なので特に‥と思っていたら、塩カルを撒いているのか日当たりがいいからなのか、そこには全く雪がありませんでした。
そんなわけで大出館へ。墨湯が有名なこの宿には前に1度だけ来たことがあるのですが(1度しかない)、折悪しく休日の午後、しかもちょうど男女浴室の入れ替えタイムに当たってしまい落ち着けた記憶がありません。この日はちょうど10:00ちょい過ぎということで「この時間ならまだ空いてるだろう?」と考えたわけです。
しかし人気なのか玄関にはすでに推定15足近くの先人靴が。うーむこれは困った(笑)。でも宿の方が「いらっしゃいませ、ようこそお越し下さいました。途中の道は大丈夫でしたか?」と、変な言い方ですが人気の宿とは思えない丁寧なお言葉で出迎えてくださったので(もちろんほめ言葉)嬉しくなって入浴することにしました。日帰り入浴のお支払いを済ませていざ浴室階へ。
と、ここでおしんこどんが「混んでいそうだから最初に貸し切りの家族風呂(藤の湯)ってのはどう?」と提案。別料金じゃないかと思って最初は躊躇したTakemaですが、別にそのような但し書きもないので「ま、いいんだろうな」というわけでご託宣に従うことに(ちなみに帰ってから確認しましたがやはり特別料金制ではなく空いていれば自由に利用していいようです。ただし単独での利用は不可)。
青白濁の湯が静かに注がれている浴槽はそこそこ広く4人くらいは余裕で浸かれそうな大きさです。お湯はぬるめで飲泉コップもありますが、思いのほか酸味が少なくてへーという感じ。その代わり苦みはそれなりにあります(激苦というほどではない)。湯温は高くもなく低くもなく気持ちぬるい程度。本日最初の湯にしてはかなり湯ったり浸かり(両上画像マウスオンで下らん画像に変わります)、さてもういいか上がって次の湯を目指そうかとおしんこどんに言ったところ思いもかけない反応が。
うーん現在時間男湯の墨湯にはおしんこどんは入れないんですが‥まぁいいかということで男女別浴室へ。墨湯の男湯はスリッパが数足ありましたが女湯には誰もいないとのことでおしんこどんにカメラを渡しました。
Takemaとしては墨湯は「一度入ればいいや」レベルだったのでこっち(女湯)の方が嬉しいかも。
露天もあるし、おしんこどん足も気持ちよさそうです。自分もそっちが良かったなぁ。
なお、もちろん墨湯側の男性内湯には常に先客さんがおられたので浴室画像はありません。それにしてもいかに泉質云々とはいえ、そろそろ内装を整備し直した方がいいのではないでしょうかねとちょっと思いました。もっとも最初に考えたのは「エレベーターのメンテナンスはどんな頻度で行われているんだろう」だったのでした(笑)。少なくとも法定よりかなり手を入れているんだろうなぁと推察。TVは壊れてもエレベーターは壊れちゃイケナイんで。
そんなわけで大出館から出発し、山越え*2で山王峠を越えて南会津へ。その手前で食べようと思っていたお蕎麦屋さんが休業だったので、ま、いざとなれば会津田島駅まで行けば駅前に2軒あるしと思っていたら、どうやら産直と思われるお店で蕎麦が食べられそうなので急遽(ちょいとバックして)車庫入れ完了です。われわれのお出かけお昼ご飯はホントにほとんどお蕎麦なんですよ。
車を止めた瞬間にラジオから正午の時報が聞こえてきました。珍しく遅めのランチとなりましたが先客さんは誰もいない?でもこのあとどんどん混んできましたっけ。やはり「休日のランチは早めに」の鉄則が正解でした。
ちなみにメニューの種類は少ないんですが(右上画像参照)、こちらの売りは地場産の蕎麦種である「会津のかおり」なのだそうで、平成21年3月に品種登録が完了したばかりのまさに新品種のようです。しかしこの悲しきご時世ゆえ放射線物質の検査(右上画像マウスオン)‥全て未検出レベル!問題なしっ!
そんなわけで「とろろせいろ」「会津地鶏そば(温)」を注文した上でちょっと外に出てみると(要はスモーキングタイムね)、あれ、駐車場とは反対側に何かいるぞ?
詳しくは聞かなかったのですが、ネット情報によると商売ではなくどなたかの「ご趣味」で飼われているのだそうな。それにしても結構な趣味で‥(笑)。なお右上画像の鶏舎はもともとトイレだったらしく、柱には「男性用」のマークが付けられたままになっていました。素晴らしき再利用法です(笑)。室内に戻りおしんこどんに話したら「もしかして会津地鶏って‥まさかね」と、おそらく100人中93人くらいが連想しそうな結びつけ系発言が飛び出しましたが実際にはそんなことはありません(大笑)。
そんなわけでそれぞれの注文品。ちょっとツユが濃い気もしましたがそれぞれ美味しくいただきました。
このあとは会津田島の駅にちょっと立ち寄り。駅構内のおみやげ物屋さんは地元産のものを多く扱っているので足を延ばしてみたのですが、最初は「われわれって物欲ないからなー」(これは後半の内容に関連するキーワードなので念のため)などと話していたのに、気がつけばお餅やらお米やらを買い込んでましたっけ(笑)。
さて、この日は日帰りお出かけということであまり北上すると帰りが大変です。よってここからはR289で駒止峠を(トンネルで)越えて旧南郷村でパナの温泉か古町温泉にでも立ち寄り、さらに湯の花か木賊の共同湯にもちょこっと足を浸けた上で帰ろうという心づもりでありました(わかる人にはわかるルート取りのはずです)。しかぁーし!
そんなわけで交差点を右折して国道400号を北上です。あーあ、会津川口までは45kmくらいあるしわが家とは正反対の方向なんですけれどね(苦笑)。しかも、しばらく走っていくと、うわー今日から4月だというのにしっかり雪が降り始めました。というか昭和村に入ったあたりでは吹雪モードだったぞ。もっとも路面は大丈夫だし前述の通りスタッドレスなんで特に問題はなかったんですが。
金山町に入り、ここに来たらまず間違いなく立ち寄る「玉梨とうふ茶屋」でおからドーナツを10個購入。日曜日とはいえほかにお客さんの姿はなくさびしい感じでしたがこの天気じゃしょうがないですな。ちなみに店の前にある「奥会津百年水」の水はさすが地下水ゆえこの時期にはぬるく感じられました(右上画像マウスオン)。水のポリタンを持ってくればよかったなとちょっと後悔映画は公開ついでに契約は更改さらにはペルシャ湾の西隣は紅海だが奄美大島の西にあるのは黄海じゃなくて東シナ海なのでありました(くどすぎ)。
さてさらに北上すれば久々の八町&玉梨温泉郷というわけで、久々に共同湯に浸かっていくことに。玉梨の共同湯付近には車が止まっていたのが見えたので八町の共同湯へ。
歩道に残る雪の上にうっすら新雪が載っているのを見て「こりゃしばらく誰も入っていないな」とラブリーな予感を感じましたがやっぱりビンゴでどんピシャリっ!お隣の秘湯を守る会加盟「恵比須屋」さんの前にはたくさん車が止まっていたんですけれどね。
無人の共同湯ゆえ料金箱に100円以上を投入することになりますが、この時のTakemaは貸し切りモードに浮かれてさっさと入浴行為に及んでしまったため、湯上がり時に投入してしまったことを深くお詫び申し上げます(苦笑)。よい子はちゃんと先にお金を入れなきゃダメですよ。
こちらの共同湯はカーテンで仕切られた脱衣場を除き完全混浴モードなのですが、誰もいないのでおしんこどんも余裕で湯浴みOK。
浴槽には玉梨の源泉(川向こうからの引き湯)と八町の源泉がそれぞれ投入されています。いうまでもなくかけ流し、それぞれ炭酸を多く含んでいるので投入の瞬間シュワシュワになるのかアワアワ状態で注がれています。いやー気持ちいいわぁ。
そんなわけでシアワセ感を存分にお肌に刷り込んだ上で?出発です。会津川口駅までやって来たところで「せっかくなら湯倉の湯方面にも顔出しを」と一瞬だけ思いましたが、今回は断念。そちら方面に足を延ばすなら「今回のような駆け足ではなくこのエリアをメインにして」近いうちにあらためて来たいと思うのです。あ、GW前半のお出かけは奥会津からスタートしようかな?(そろそろ考えなきゃ)。
そんなわけで帰路の会津坂下IC方面へと向かうべくR252を東へ進みます。と、道の駅みしま宿でちょっと休憩したらまたここでお酒のミニボトル(おしんこどん所望)、そして「うちの味噌汁お椀もだいぶおくたびれのレベルだった」ということを思い出して地元産品を突如2つ購入。上の方で書いたけれど「どこが物欲がない夫婦」なんでしょうか(苦笑)。
さてそれでは一路帰宅‥ということはなく、突如としてTakema車は右折してあらぬ方向へ(笑)。
到着時には何人かのグループが女将さんと記念撮影中でありました。撮影終了後すぐのタイミングで女将さんに「あのぉ、お風呂に入れていただけますか?」と申し出たのですが、それとほぼ同じタイミングでかのグループさんが「ではここで解散ですね云々」と話していたことから推測するに、温泉ファンのオフ会だったのかも知れません(笑)。
そんなわけで「天国への階段」を下りていきます(笑)。ところで脱衣場内の掲示、右上画像はわかりやすいのですがマウスオンすると現れる掲示は意味深です。描かれている入浴客は全員女性だし(笑)。え?深読みしすぎだって?(大笑)。
そんなわけで久々に「神様の湯」をいただきに上がりました。
3つある浴槽のこの日のコンディションはといえば‥脱衣場側から順に「適温 − 激熱 − ぬるめ」でありました。特に一番奥の浴槽はかなり湯量が減っていたので「先客の推定温泉ファングループが複数名同時に入浴して大量にオーバーフローさせたまま」と推測されます。でも利用後はやはり石をずらして少量ずつでも足し湯をしておくべきではないのでしょうかね?
もっとも湯温からすると最初からぬる湯設定だったような気もします。浴槽内には白黒の湯花が舞ってますようふふ。
「完熟トマト二輪クラブ」の奉納幟が気になります。この日はやっぱり脱衣場側の浴槽が一番落ち着けました(おしんこどん入浴中)。
ちなみにこのおしんこどん、「上がり湯にはやっぱこれでしょ」と中央の激熱湯を身体にかけつつ「ドンドコアチチあたふた舞」を奉納しておりましたが、その姿を動画でご紹介できないことが残念でなりません(笑)。
そんなわけでこのあとは常磐道の中郷SAで休憩したのみで一気に地元まで帰ってきた次第です。思いつきの割にはこの日の走行660km、まぁよく走りました(車だけど)。しかし気がつけば、本日のお出かけでは何だかあちこちで物欲が刺激されたようで‥
ええっとですね、ここで本日のお買い上げ品目とお支払金額をちゃんと計算してみましょう。
品名 | 単価 | 数量 | 合計 |
切り餅 | 300 | 1 | 300 |
お米3合 (お試し系高級米) | 300 | 1 | 300 |
栃餅 | 840 | 1 | 840 |
お米5kg (普段用) | 1500 | 1 | 1500 |
おからドーナツ | 160 | 10 | 1600 |
稲川にごり酒 | 340 | 1 | 340 |
国権にごり酒 | 336 | 1 | 336 |
工芸品(汁お椀) | 980 | 2 | 1960 |
総 合 計 | \7,176 |
うはー、いったいどこが「物欲がないと公言してはばからない系夫婦」なんでしょうか(大笑)。ま、全品とも福島産なので自分としてはよしよしというところではあります。