− その6 いよいよ登山スタート!まずは剱沢山荘まで(その2)−



おお、剱岳を眺めながらポリバス湯に浸かれる?‥しかし残念ながらそういう用途ではなさそうです(笑)。剱御前小屋前にて。

雷鳥沢(剱御前から流れ下る小沢)そばの登山道を登り始めたのは10:45。いい天気なのは嬉しいんですが、前にも書いたとおりこの登りには一切日陰がありません。風は‥そよ風+αくらいなので「あぶられ地獄」を覚悟しました。



奥大日岳をバックに雪渓を登り始める先行登山者。しかし雪渓上も涼しくはないし、右上画像のような道は熱気ムンムン。

   

でもまぁ残雪が多いこともあって高山植物の花々は今を盛りと咲いていましたんでよしよし。例年この時期だとチングルマはもう終わり始めてますから。

で、少し上に上がってくるといい感じの風が吹いてきてそこそこ快適です。もっともTakemaが今回綿シャツから卒業して速乾シャツを着ていたのもかなり大きいか?しかし一度体感しちゃうともう後戻りはできませんね。休憩後ザックを背負うときの「あのヒヤリ感」がないなんて!



なお、妙に調子が上がらないのがおしんこどん。というか彼女の登山初日はだいたいこんな感じのことが多いです。

もっともこの翌日、Takemaもヘロヘロになりましたからえらそうなことを言うつもりはありませんし、おしんこどんも体調がイマイチだったのだとか。前夜の海の幸宴会がコタエタたのかも知れません(笑)。わたしは日々その種の研鑽に励んでいるので問題ないですけれど(苦笑)。



やっぱり7月下旬にしては雪が多い?雷鳥沢キャンプ場も随分低くなってきました(左上画像マウスオンで無意味にTakema画像に変わります)。



乗越が近くなってくると傾斜も多少急になりますが、あのハイマツ帯を越えれば剱御前小屋のはず!(両上画像マウスオン)。

というわけで休憩を含めてジャスト2時間で別山乗越まで上がってきました。歩きやすい登りだったし、本日の登り苦行はこれでオシマイと思うと安堵‥。登り切ってから思い出したんですが、高校山岳部の合宿時にはテント山行ゆえのフル荷物(食料分が減っていたのでたぶん30kgくらい)を背負ってこの道を30分弱で下ったんだよなぁ。もうじぇったい無理(苦笑)。

さーてあと40分だし‥と思いつつ水や行動食を摂取し、おしんこどんと話をしていたら、ここで思いきり「Takemaの事前説明不足」を痛感!「さて、もうちょっと休んだら行こうか」とのTakemaの発言におしんこどんいわく!

すまんおしんこどん、Takemaの説明が不足しておりました(苦笑)。というかもし彼女の立場で「よしやっと着いたよ」と思ったら「まだ先だよ」と言われたら精神衛生上それはそれはキツイはず。ま、ここからは下りで40分程度なのですが、でも彼女は「下りの方が苦手」(足型の関係で靴が合っていない:Goroの一番細い足型でもまだ合わない=わかる人にはわかるはず)なので、結構ガックシだったのだろうと。

そんなわけでとりあえずはキャンプ場を目指して下り始めます。そもそもこの時点で3時間も歩いていないし初日なのでへとへととは無縁、おまけに今回はテント山行じゃないので荷物も軽くて特に問題はありませんでした(あくまでTakemaの話ですが)。

このあと何箇所か雪渓を下る場所があり、雪渓歩行に慣れていないおしんこどんにビビリモード発令!

気持ちはわかりますが!
とりあえず「ルートの脇を歩いたほうが(雪の表面もくさってるし)楽だよ」と指示したんですが、明後日は剱沢を下るわけだし大丈夫かな?(一応怪しげというか中途半端な「6本爪アイゼン」は持参していますが、もう小屋も目の前なので装着はしませんでした。しかしいまから思えばこれはおしんこどんに申し訳なかったと反省しています)。

キャンプ場の受け付けと山岳警備隊の詰所(というか看板には「派出所」と書かれています)が並ぶ建物へ。剱沢小屋は豪雪でつぶされ新築再建されましたが、こちらは昔からの建物のようです。ホワイトボードには剱岳周辺の雪渓状況についての説明が書かれていました。本日の天気「」というのもわかりやすくていいなぁ。
ちなみにこのあとおしんこどんと些細なことでミニ悶着。おしんこどんが「ホント、今日頂上に行った人はいいよねぇ」というので、内心「まるで明日(頂上往復予定日)が良くないみたいじゃないのさ」と思ったTakemaがブツブツ言ったらビミョーに険悪なムードに(苦笑)。でもあとで聞いたら「明日は今日よりも良くない」という山岳予報なのでおしんこどんの勝利(笑)。しかし神様はいともありがたきサプライズを用意してくれていたのでありました!(詳しくは後述)。あ、われわれはいつまでもネチネチやらないのでこのあとすぐ夫婦仲は正常モードに戻りました(笑)。

そんなわけで剱沢小屋到着は13:50。称名川の橋から休憩込みで3時間15分というのはまぁこんなものでしょう(剱御前小屋前では20分くらい休んだし)。それにしても荷物が軽いというのはこれほどまでに安楽なものなのかっ!(笑)。

小屋の宿泊受付を済ませた上でお昼ご飯。昨日富山で買っておいたジンギスカンパック、朝まで冷蔵庫保管のあと保冷パックに入れてきたので少なくとも「生温かくはない」状態でした。これとピーマンを焼いて宴会昼食といたしましょう!



よく見ると缶ビールの大きさが違います。おしんこどん「わたしもロング缶にすればよかった‥」。いや、我慢する必要ないよもう1本いけば?(笑)。




適度の運動、そしてお腹もいっぱいになれば‥おしんこどん、剱を目の前にして「お昼寝モード」に入りました(左上画像に写ってますが、マウスオンすると拡大画像に変わります)。それにしてもすでに1人1枚の布団はキープされているわけで、部屋で寝るのも自由なのに‥あ、どこで寝るのも自由だとツッコまれそうです(笑)。ただ、そこで寝ているのを見ながら「へたに寝返り打ったりしたらどう考えても怪我するよな」とちょっと心配してましたが(妻思いの夫)。

そんな夫はちょっと離れた場所でいつもの焼酎モードと相成りました(右上画像&マウスオン)。小屋泊まりなので荷物が少ないことをいいことにしっかり1.8Lの紙パックを持参するところに「燃える男の心意気」を感じませんか?(実は自分でも感じないんですが)。

さてさすがに午後も遅めになってくると陽も陰り(ただし夕立が来そうな気配は全くなし)、涼しくというか肌寒くなってきたのでそろそろ小屋に入りましょう(左下画像マウスオンでおしんこどんのデフォルトポーズ画像に変わります)。

さて2009年に新築されたという剱沢小屋、以前の小屋に泊まったことはありませんでしたがやっぱり「今ふう」だし、いろいろと考えられていて、過去に自分が泊まってきた北アルプスの小屋の中でもかなり快適!もっとも、これまで晴れた日に北アルプスの営業小屋に泊まったことはなかったので(=暴風雨でテントが建てられないorポールが折れたというようなときにしか泊まってこなかったので)単純比較は出来ませんが。

小部屋に二段ベッド、各部屋には上下合わせて10人分の布団が用意されていますが、いつの間にか基本必須となっていた予約制度により小屋側としてもより精度の高い部屋割りが出来るようになっていて、この日は「上下団とも4人ずつです」とのこと。ちなみに4人だとお隣さんと布団がくっつくわけでもなく少しスペースがあるので至極余裕があります。その昔の「布団2枚に3人4人」とか「夜中に寝返りを打ったが最後、もう元には戻れない」というような難行苦行のスパイラルとは無縁なのです。衛星電話が各小屋で普通に使えるようになったことが大きいですよね。

なお各部屋にはそれぞれ除湿器が設置されていますが(右上画像マウスオン)、お天気ゆえどの部屋でも使っていなかったと思います。あ、汗くささを吸収する機能はないのだろうか?(笑)。

ちなみに携帯電話は剱沢小屋では圏外=NTTドコモ。前剱あたりより上では室堂のアンテナが使えるので送受信OKです。

通路両側にはザックの置き場があり、極端に混んでいなければだいたい収容可能でしょう。雨に濡れていれば乾燥室に置くということもできそうです。でも、通路はできればもう30cmくらい広くとっておくべきだったかも?最近新築したうちの職場の通路もそうなんですよ、設計段階では十分に広いはずだったのに、そこに什器を置くもんだから狭い狭い。そこに物を置くってわかっているのにねぇ。というか設計者はそこまで考えてくれていないんだろうか?(というか、多くの場合は「設計者に意図を伝え切れていない」のでしょうが)。

部屋の窓からは、剱岳のベースとなるもう一つの宿「剣山荘」が見えています(右上画像マウスオンで拡大)。剱岳に登るだけならあっちの方が短時間で往復できるのですが、誰しも考えることは同じであると考えたのと(混みそう)、それにわれわれはこのあと剱沢を下っていくので夏道がよく踏まれていると思われる剱沢山荘側のほうがいいかなと思ったこと、そして‥何よりも!

というのが決め手でありました(剣山荘からは前山が邪魔して本峰が見えないんです)。

さて、山の夜というか夕食は早いんです。覚悟はしていましたが夕食は17:00-。宿泊客は何グループかに別れて食堂を利用することになりますが、われわれは昼食が遅めだったので「次の回以降でいいや」と思ってのんびりしていたのです。しかし、

と言われれば、準備はバリバリにできているわれわれはそりゃ行かなきゃ申し訳ないでしょ(笑)。

豚ロースのステーキ、ここには写っていませんがもちろんお味噌汁も付いてます。これがまた本当に美味しかった!なお、「何このご飯のチンケさって?」と思われたあなた、少食人種のTakemaにはこれがデフォルト量ゆえあえてお願いして減らしてもらったわけです(もちろんおかわりは自由です!)。いやわたしゃホントこれでいいんだって。

ちなみに小屋内に右上画像のポスターが貼られていたわけですがちょっと意味不明。小屋の屋根に布団が干されてますが、そこにお姉ちゃんとおぼしき寝姿が写ってます。「最高のお昼寝場所」ってそこなの?たぶん剱沢派出所の屋根上なんでしょうけれど、そこでひなたぼっこしちゃってイイってこと?(ダメです)。要はサブタイトルのように「ゆとりある計画でよろしく」ということなのでしょうが、いずれにせよこのポスターのような上天気で「停滞」はないと思うぞーっ(笑)。

さてそんなわけで登山初日も終了です。ここ剱沢小屋には何といまや「シャワー室」まであり、さっそく浴びてきたおしんこどんは「気持ちよかったよー」とのことでしたが、山における古き価値観に縛られたTakemaは「え?それって?」と及び腰、結局この日は浴びませんでした。しかし時代は流れたというかいろんな技術が進化してたんですね、この翌日にはすっかりサッパリさせていただきました(笑)。

さて明日は剱岳を往復してきましょう。何でも午前中は曇りがちという予報というか予想らしいのですが?
[戻る] [次へ]