− その3 ウマウマ天ざる蕎麦のあと、それぞれに源泉共同湯をタンノー in 湯の花温泉 −

そんなわけでやって来た会津田島駅前。お手洗い休憩&駅前に二軒並んだ蕎麦屋さんで早めのランチというつもりで立ち寄ったわけです(実は小さい方のお店はTakema地元ゆかりの経営者さんなのでちょっと贔屓)、しかしいかんせんまだ10:15ということじゃダメですね(まだ両店とも、従業員さんさえ出勤していない時間のようでした)。

そんな朝10:00過ぎ、駅前には最近では懐かしくも思えるイベント、そう「メーデーの集会」が行われておりました。聞くともなしに聞いていると「本来は5/1なんですが、皆さん何かとお忙しいと思い本日開催となった運びであります」とのことで、メーデーの集客力も思いきり落ちましたね(笑)。その忙しさとは「GWは中日2日も休みの方々のお出かけ」を阻害しないという意味なのか、それとも「5/1は平日なのでなかなか会社を休めない方にも来てもらえるように」とのことなのか?たぶん後者だろうとは思いますが‥。

ちなみにTakemaの職場はゴージャス系の9連休ですが、中日の平日分は前後の土曜日を出勤日に設定することにより補われています。そしてもともと第1.3.5土曜日は出勤なので‥GW前後の週末は週休1日がひたすら連続!これはこれで「いい思いをしただけに」ギャップが大きくてキツい面もありますなー(苦笑)。

会津田島駅構内のおみやげ物やさんは地場産品が多く並べられていてかなり良いのでありますが、さすがに9連休の初日に大物やなまモノを買うわけにもいかないので(前回は栃餅とかを買いましたが)今回は見るだけでした。なお、壁には「今日(4/28)現在の桜情報」が掲示されていましたが、やっぱり今年は遅いのね。何年か前はGW初日にここより山深い西山温泉の桜が満開だったもんなぁ。



駅前のしだれ桜も「今まさに開花っ!」といった感じです(左上画像マウスオン)。

さてここからは木賊か湯の花の湯に入りに行こうと思うのですが、その前にやはりどこかでお蕎麦を食べておきたいものです。というわけで紆余曲折の末(笑)旧舘岩村の役場(今は南会津町の役場支所)がある松戸原(要は湯の花温泉への分岐)にあった食堂かねまるさんへ。

お店の入口には「ラーメン」と「お食事処」の幟が見えますが「蕎麦」とは書かれていません。店内に入ってメニューを見ると確かにお蕎麦メニューもありますが、その上方にはラーメンもカレーも焼肉定食も何でもありまっせ系「食のデパート総合メニュー」だったので、あまり期待はできないかなぁと思いつつ「天ざる」を注文したわれわれ3名でありました(なぜかメニューにはないんですが、できますよということで注文)。でも注文の品が出てきてしばし、うっはぁ驚いたっ!



そうなのです。イワナがどかんと1匹天ぷらになっています。しかも食べてみると‥ナニ、このサクサク感は尋常じゃありません。う、う、ウマーイ!(右上画像マウスオンであまり意味なく拡大)。しかも中骨の部分もカリカリという食感とともにどんどん食べられちゃいます。

「こりゃいいわー、注文時にある種期待してなくてゴメンナサイ!最初のご飯からビッグヒットでラッキー」と思いを新たにしたわれわれでありました。
ただし「ホームラン」じゃないのは、できればイワナは軽く塩をつけて食べてみたかったからなんですね。あとお蕎麦が二八系なんですが、まぁこれはよしとしましょう(十割の裁ち蕎麦が食べたければ檜枝岐まで行けば必ず食べられますし)。ちなみに「イワナの天丼」も名物なのだとか。
あとで気づいたことですがTマップルにも載っているお店だったんですね。道理でバイクが止まっていたわけだ(すっかりくつろぎモードのようでした=仮眠)。

お会計をしようとお座敷から降りていくと、ちょうどお昼時になっていたこともあり手前のテーブル席は地元の方&工事関係の方とおぼしき方々でかなり混んでいました。そしてラーメン率高し!やっぱり場所柄「食のデパート」は必要なんだなぁと実感。毎日お蕎麦やイワナばかりじゃさすがに飽きるでしょうし。

さぁってお腹を満足させたあとはお肌を満足させましょというわけで湯の花温泉へと向かいます。

一番車を止めやすい位置にある「星?店」に車を止めさせてもらいました(「この辺に止めればいいよー」とおっしゃって下さったので)。ちなみにこちら、かつては「星酒店」だったのですが、現在は酒類の販売をやめたとのことで「酒」の字の看板が取り外されています(偶然取れたわけじゃないですよね?)。

ところで「平家の落人の里」とされるこのエリアでは現在でも「星」「平野」「橘」の3姓が圧倒的に多いので、個人を特定する際は姓ではなく名前を使わないと無理なんだそうです。そういえば自分は中2か中3の夏休みの自由宿題かなんかでこのことを取り上げたんだっけなぁ、でもフィールドワークは尾瀬で遊んだだけで資料は某雑誌をほぼパクっ(以下自粛)。

そんなわけでお風呂です。おしんこどん&おしんこどん母は男女別で一番設備の整っている「弘法の湯」へ、そしてTakemaはご覧の通り貸し切り湯を期待して混浴の「天神湯」へと向かいました。あ、星?店に立ち寄っているのですからいうまでもないことですがちゃんと入浴券は買っていますよーっ!(お気づきになったと思いますが右上画像マウスオン)。

そんなわけで天神湯。そろそろっと扉を開けてみると‥




(ちなみに訪問時には洗い場部分も乾いていたのですが、撮った画像が暗かったので湯上がり時の画像です。)

源泉が熱めで、加水用の蛇口もあるにはありますがホースなし。潔く源泉、君は1000%の湯に浸かりなさいというこちら湯の運営姿勢を強く支持いたします(笑)。でもやっぱりダメだったら源泉の汲み置きを使いなさいよという優しい心遣いにもこれまた敬意を表するわけでありますよ。

しかもこちらの湯にはメイン湯船から少量の湯を送った「ぬる湯ミニ湯船」まであるわけでまさにイタリア地区競り、いや確信犯的に違いますね正しくは「至れり尽くせり」なのであります。

源泉湯口は以前訪問したときと全く同じ風情で、カルシウム分?の固着が何ともいい味を出しています。そして湯船の周囲を飾る「満艦飾ならぬ半艦飾」のカラフル桶に汲まれた冷まし湯の情景!これは前回訪問時には見ませんでした。最近は湯が熱くなったということなのかな?

そんなわけで湯に手をつけてみると‥うん、確かに熱いですが入れないほどではなく45度ちょいくらいのものでしょうか。そんなわけでかけ湯をして(もちろん大事なところも流した上で)湯に浸かってみました。



しばし湯に浸かり、これまたしばし湯端でのんびりしたあとで動画を撮ってみましたのでご覧下さい。


「何だかとってもカラフルな天神湯」


さて湯上がりに橋の上から天神湯の外観を撮影してみたのが左上画像です。初めて来た頃にはこの橋(新道)はまだ架けられておらず、近年になって建設されたものであるわけですが、この橋の工事に伴ってこの天神湯が撤去されなかった(&撤去させなかった)のは湯の花集落および旧舘岩村の大英断だと思います。ホントにぎりぎりというか、すごいところに建ってますからね。

さて星?店の前まで戻ってきましたが(ほんの数十m)、道路のマンホールに旧舘岩村の「芸の細かさ」を表すマンホールのフタを発見。「自然健康村 たていわ」のロゴの上には満開のしゃくなげとウグイスがデザインされています(ウグイスの上部にあるのは樹木なんでしょうか?とあるサイトによると「白樺ではないか」ということですが、模様から考えるとなるほど確かにそうも見えます)。なお、同じ湯の花地区のどこかにはこのマンホールのカラーペイントバージョンもあるようです。今後リペイントされることもないようですから今のうちに探しておくのも面白い?

星?店さん前の椅子に座って湯上がりの汗を飛ばします(自販機で飲み物も買いました)。するとお店の奥さんが出てきてしばし最近の湯の花情報を話して下さいました。

偶然この前日、線量計を持ち歩いて各地で実測しているとあるサイトを見ていたのですが、たしか西新宿で「0.06です」って書いていました。そもそも原発事故前の記録平均値からしても決して高くないですぞ0.05って!なのにお客さんが戻らないとはあまりにも悲しい現実。でもそんな福島に県外からのライダーの姿を多く見るように思うのは同じバイク乗りとしての贔屓目なんでしょうか。この日も気持ちよさそうに何台もの関東ライダーがTakema車を抜き去っていきました(Takemaは車の場合安全上大丈夫であればすぐに道を譲りますんで)。

そんなわけでツーリングライダーのみなさーん、福島の道を走りまくりましょう!(あ、自分もそろそろバイクで行かなきゃ=最近車ばっかり)。

気がつけばそこそこ汗も引いたところでおしんこどん母子が弘法の湯から帰還。あちらも貸し切りだったようで湯を満喫なさったそうです。単純泉ですが石膏臭もあって気持ちいいというか「シャキッとするお湯」なんですよここの湯は。ただし大御所の石湯はさらに熱いので(しばらく誰も入っていないと48度オーバーもあり)ある種ご覚悟下さい(笑)。今回は行きませんでしたが(案外あっさりでしょ)。

ではではご飯も食べて湯もタンノーというところで、星?店の奥さんからいただいた地図に載っていた「前沢集落」に行ってみましょう。実はバイクで走り回っていた頃のみならず、この日この時まで知らなかったのです。おしんこどん母もおられることだし観光しなきゃ(笑)。
[戻る] [次へ]