− その4 野湯に浸ったあとはニセコ新見温泉@何と秘湯の会の宿でした −



さっぱりした無色透明湯を何度も何度もタンノーしたことは言うまでもありません(笑)。

さて再び岩内市街から山を越えてニセコ方面へと進んでいきます。最初こそ小雨が降っていましたが、峠道を上がっていくにつれて雨が止み(普通は逆ですよね)、薄日までさしてきました。



夏のキタキツネは毛が抜けているので見るも悲しき姿ですね。でもエサなんかあげちゃダメですよ。

さてここからは隠密行動です。その道の先達諸氏には「何だそこかい」という場所もTakemaにとってはフロンティアなのですから、何だかよくわかりませんが以下の場所についてのお問い合わせはご勘弁ということで。



間違えてこんな道を進行しておりました。最後は牧場に出て終了(引き返しました)。

「あちゃーロストかなぁ」と思いつつ行きつ戻りつあたふたで、さらに分岐した林道を進んでいくと‥ん?んんん?




(上の画像は同じ場所を上流側と下流側からそれぞれ撮ったものです)

そしてその上流側にあったのは‥



自噴の硫黄泉がジョロジョロと流れ出ています。周囲にはポンプの残骸やパイプ等が放置されていて、少なくとも以前は利用されていたものと思われますが、今はこの通り「嗚呼〜川の流れのように」(赤字部分はもちろん美空ひばりの曲のアクセントを念頭にお読み下さい)なっているわけです。なお周辺にはこの他にもいろいろなものがあるのですが、諸般の事情によりここでは書けません。またこの場所をお教えすることも残念ながら出来ませんのでご承知おき下さいませ(というか、明確な場所を教えろといわれても「あのへん」としか言えません。GPS等の高級スンバラ系最新機器は持ってませんので)。
ヒューム管から流れ出る硫黄泉


湯温を計測してみるとご覧の通り35度を超えており、またそのすぐ下流部には「まるで誰かが工事したかのような」自然の造形が(笑)。それがTakemaには何だか湯船のようにも見えてしまったので(大笑)‥




(あ、足の色が途中から違うのはこの直前北アルプスで短パン縦走していたからです。わかりやすい靴下痕ですねー。)

さてそのあとはまた場所を変えて山の中をうろうろと。次の「湯」の場所の見当はついていたので某所に車を止めて歩いていきます。

ヤマユリの大輪を眺めつつ(何でも神奈川県の県花なのだとか。根はユリ根として食用OKらしい)歩いていくと、右上画像のような源泉井戸&土のうに囲まれた魅惑的な場所が(笑)。右上画像にマウスオンしてもらうとわかりますが、どうやらここは「いざとなれば露天風呂として活用可能」なように維持管理されているようなのです。

源泉はそこそこ豊富で湯温も37.1度あります。でも今回は右上画像のように「手湯」で済ませました。というのも、この数m横には別荘とおぼしき建物があり、周辺はきちんと草刈りもされていて「塀や柵こそなくても、ここが現状としてしっかり管理されている私有地」だと認識したからです。あと湯がたまっていなかったので湯上がりは身体がオレンジマンになりそうだったのと(笑)、またアブがいたのも大きいかな(要は私有地云々と格好付けるより、個人的な理由が濃厚)。

うーんシンガポールの高温泉でも活躍した子供用プールを持ってくればヨカッタかも。自立式の携帯湯船は車に積んでいたのですが、湯口の低さからすると役に立たなかったと思われます。ただしかの湯船は後日十分に活用することになりましたが(このコンテンツのどこかでそのうち出てきます)。

このあとは、ネット上での温泉先達の方々がその昔から入浴記録を残していたこの場所へ。でも湯の里会に知り合いがいるはずもないので外観見学だけでスゴスゴ退散しました。わたしゃ温泉訪問に関しては「けっこう草食系というか内向的」なのかも知れません。というか、現在のTakemaの行動からするとなかなか信じてもらえないかも知れませんが、自分としては

そしてそれは、現在の拙サイトにおけるページアップの内容から「バイクツーリング」のコンテンツが極端に減っていることからも説明できるでしょう(苦笑)。あ、でも、でもですね(強調)、バイクを降りるつもりもツーリングお出かけをやめるつもりも毛頭ないんですよ(汗)。そして登山復活に関してもそうなんですが、バイクツーリングについてもこれからちゃーんと続けていくつもりですので念のため(当然の決意表明)。ただ、メイン趣味は諸行無常の行く川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらずなのです(うやむや)。

さて、いろんな林道を通り抜けつつ到着したのはページタイトルの通りニセコ新見温泉。もともとこの日は暑寒別岳山麓の避難小屋泊まりを考えていたので、ニセコ界隈の宿については全然調べておらず、小樽到着後にガラケーを駆使して「ここは安いしよさそうかも」というわけでこの日のお昼前に電話予約したのでしたが‥


(右上画像マウスオンで例の提灯画像に変わります)

「秘湯を守る会会員宿」にはこれまでたぶん30-40泊くらいしてきたと思います。その中には「あれれおいおい」系の宿も、「なるほどコレハ!」系の宿もありました。でも、「もう無理に『秘湯の宿』に縛られる必要もないかな」と思い、ここしばらくはあえて秘湯スタンプ宿からは遠ざかっていたわけなのです。でも、雰囲気とC/Pとで選んだ宿が秘湯の宿とはちょっとビックリ。

案内された8000円(2食付き)の部屋はごく普通。ちゃんと空の冷蔵庫もあるので持ち込みOKなのはありがたいです。ちなみに建物は真ん中に池を挟みつつの四角形配置なのですが、左上画像の建物は宴会用の大広間のようです(左上画像マウスオン)。ここを宿泊ほかいろいろと活用すればいいのにとも思ってしまうTakema@余計なお世話です

さて、この時点ですでに結構な量の雨が降り始めていましたが「お風呂でいくら濡れてもそれは理の当然」なので、ズビズバ行ってみましょう!

まずはページトップにもある第二浴場の内風呂へ。ばっちり透明の湯がとうとうと静かにかけ流されています。含芒硝-石膏泉(ナトリウム・カルシウム硫酸塩泉)ということですが塩味は感知できませんでした。ニセコの湯にしてはちょっとあっさりしすぎているような気もしますが、これはこれでいいのかなとも。

ちなみに第一浴場とは源泉の湧出場所が違うことからかかなり離れており、ラフな「服装」(要はタオル巻き)で行き来するのは不可能です(笑)。なお露天湯があるのはこちらの第二浴場で、内風呂からそのまま露天に出ることが出来ます。ただし露天湯は混浴(奥でつながっている)ので、女性の方は念のためご注意を。

でも「常識的なお客さん同士であれば」混浴であっても入りやすいのではないかと思います。やたら奥で湯に浸かる変な輩さえいなければ。

で、この時は雨が降っていたので露天は落ち着かず早々に退散し(「理の当然」とか言いながらやっぱり雨の露天はうっとうしいので)、今度は第一浴場へと移動です。ええっと、右上画像で説明しますと、画像の一番左側どん詰まりが今まで入っていた第二浴場、で、これから目指す第一浴場は右上のどん詰まり。つまり‥

そんなわけでぐるりと回って第一浴場(1号泉使用)へ。こちらは湯量も多いのか第二浴場(2号泉使用)の露天風呂にも湯を回しているそうですし(混合)、記載によれば第一浴場のみ加水することもあるそうです。温泉分析掲示によれば1号泉よりも2号泉のほうが微妙に湯温が高いのですが、現在は2号泉の湯温が下がり気味ということなのでしょうか?

第一浴場にはぬる湯超音波風呂(ジャグジー系)とあつ湯、そして滝の湯(打たせ湯)と上記風呂(天然サウナ)がありますが、打たせ湯はともかくサウナには全然興味がないので確認もしませんでした。

まずは超音波風呂ですが、超音波云々はともかくとして湯が落ち着いていないと身体も落ち着かず自分としてはあまり好きではありません。湯にはゆっくり静かに浸かってナンボのものという感覚ですのであえて評価はいたしません。普通温度の湯に入りたければ第二浴場が一番です(あくまで自分としてはの意見ですので宿の湯使いを批判するものではございません)。

その一方で湯面も静かにお客さまのお越しをお待ち申し上げていたあつ湯(「熱い湯」)のほうには44-45度という掲示がなされていましたが‥先にぬる湯で身体を慣らしているにもかかわらず‥

この日は夏とはいえ涼しかったので加水なしで対応していたのか、それとも「これでも加水していたのか」は不明ですが、結局30秒足らずで湯を上がりました。別に自分は熱湯甲子園ファンではないのでもう十分です(笑)。打たせ湯にちょこっと打たれてみた上でもう一度ぬる湯に浸かって上がりました。第一浴場には4つの温泉設備があるわけですが、やっぱりごくごく普通に「静かな適温湯」がいいなと実感した次第です。

さて湯上がりにはお食事です。山の中とはいえ海から遠くないこともありお刺身もありましたが基本的には山の幸中心ですね。



量も多すぎずで、これならTakemaもOKなのさ!(大食人種の方々はご飯をお代わりすればいいだけのことです)。

このあとおしんこどんはさっさと寝てしまい、一方でTakemaは明日の行程をいろいろと考えたりしたわけですが結局フェリーの中で考えたことと一切変わらずで、結局はただ無駄にダラダラと焼酎を飲みながら起きていただけかも知れません(笑)。夜もずっと雨が降っていたっけ。

翌朝、雨は止んでいましたがやっぱり曇天で、エリアは違えど暑寒別岳方面もたぶんお天気はダメなのだろうと(実際この日北上した時も山の上はまだガスっているように見えました)。そんなわけで「今回の選択は正解だったのだ」と自己正当化することに成功(笑)。



おしんこどんと朝のお散歩‥とはいえ宿の前だけですが。気温が低いのでアブ等は一切出没せずで快適。

このあとは元気に朝ごはんをいただき(右上画像マウスオン)、さっそく北上なのではありますが‥せっかくなので以前も浸かったあの湯にちょっと寄り道させてくださいませ(笑)。
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