− その5 大湯沼の下流はペケということで別の上流で入浴、ワイス温泉にもつい立ち寄り −



ここの下流を攻めようとと思ったわけなのですが‥轟沈(苦笑)。

さて大湯沼です。「ここの沸騰系湯沼に浸かるのは無理でも、ここから下流に続くという遊歩道でウキウキできないかな」という魂胆だったのであります。小湯沼は明け方まで雨=途中のヤブが水滴だらけと推察されましたので昨夜の段階でパスと決めておりましたので。

沼の中心部からはゴーカイな湯気が上がっていることからあの辺の湯はそれ相当に熱湯地獄甲子園9回裏ツーアウト満塁で四番打者の打席であると推測されます。でもいま改めてこの画像を見ていると、その手前、ある種この温泉のダッグアウト内監督専用席ともいえる青白濁部分はどんな湯温だったんだろうとふと思います(よい子の皆さんはフェンスを乗り越えて手湯足湯ほかの行動に走っちゃいけませんよ=わたしもやってませんので念のため)。

ただし周回部分は遊歩道になっていますので何らの問題もなく近づけるのは有り難いところ、願わくはこの心身を捧げて己の技に精進したいものであります(要は湯望が強欲ってことです)。

駐車場から歩道を下っていくと、とってもトキメキテクマクマヤコン色の沢を小さな橋で渡ります(左上画像)。しかしこの沢水がしっかり冷たいであろうことはこの上流部で手湯により確認済み。で、この先には「湯さわり階段」なるアウトローエリアの中のオアシスとも言うべき合法施設があるのでそこで足湯‥って、いきなり湯床で深さが全然ナーイ!ああ大湯沼の湯を中年Takemaの柔肌がしっかと受け止められる日はいったいいつなんでしょう(苦笑)。というか素直にすぐ近くの温泉宿に行けばいくらでも浴びられますが(笑)。



だってさ、すぐ先にはこんな魅力的な光景が広がっているのですから!(でも熱そうだなー)。

さて、大湯沼の下流には遊歩道が続いているはず、だからそこから○○して××を探そうという大志を抱いていた中年Takemaの湯望だったのですが、その大志とやらはいきなりもって打ち砕かれました。だってさぁ‥



となれば時と場合により法令やルールを厳守するTakemaとしては撤収しかありません!というか、この日は肌寒いくらいだったのにすぐ脇を流れる沢水に温みが微塵もなかったのも大きな要因ではありましたが。あ、でも今考えれば下から行けばよかったのか、何で頭が前方回転受身でしっかり着地しちゃったのか意味不明です。でもこの時は「じゃ、あっちの野湯にするか」というわけで移動して歩き始めました。

ヨツバヒヨドリの花とアカモノの実がお出迎えしてくれて、さてここからはチョチョイのチョイのテクマクマヤコンで憧れの源泉地帯に到着です。し、しかーしここでもまた悲しき現実が!




(いや実際に拒まれているのでしょう、たぶん源泉管理者の方による作業だと思われますし)

あーあ、ここもダメになっちゃったんですね。しかしそうなると、他の湯流れはどうなのかという確認をしたくなるのが人情ってぇもんです(「そんな人情なんて知らないしそもそも理解できない」などとあっさり却下しないでね)。というわけでうろうろしてみると‥

うむむ?ここなら何とか?という地点を見つけ、多少石をどけて「入浴」。しかし実はここの湯温も30度あるかないかでしたし(色はなかなかいいんですけれどね)、ご覧の通り明らかに腰湯どころか尻湯状態でちょっと残念というか消化不良。でもしょうがないかと思って服を着て、さて帰りますかと来た道を戻り始めたそのすぐ先に!



いやぁ思いこみとは恐ろしいものです。「ここの入浴可能ポイントはあそこだ」という意識ばかりが強すぎると、こーんなあまりにもわかりやすい「先人の力作」までも目に入らなくなってしまうわけですから。ちなみにここに初めて来たおしんこどんは(前回は睡眠満開)「ここに来たときこの湯船にすぐ気付いたんだけれど、Takemaはさっさと奥に行っちゃうし、もっとスゴイのがあるかと思ったらあんな浅くて小さいところに入り始めたものだから『何で?』とけっこう不思議だった」のだそうです。さもありなん(苦笑)。

そんなわけでさっき着たばかりの服をさっさと脱いできっちりバンバンしましょ!



源泉のこぼれ湯と沢水がすぐ上流で合流して絶妙のコラボレーションというわけ‥ですが、実際のところはちょっとぬるくて夏向きですね(右上画像マウスオン)。流れ込み部分で34.6度でした。でもまぁ夏の野湯なら十分楽しめます。風があったら寒いかもしれませんがその時はその時(笑)。

というわけでニセコ界隈から北上し、この日の目的地「留萌の北某所」を目指して北上です。寄り道ならぬ湯り道をするつもりはなかったのですが‥



「R5を素直に北上」なんて機会はそう滅多にないと思われたので、とりあえず立ち寄ってみました。

立ち寄った理由は単純に「ほとんど車が停まってなかったため」というのがメインの理由であり(=貸し切りへの期待)、施設が視界に入った瞬間にウィンカーを出して右折進入。おしんこどんは「眠り人」と化していて「わたしゃいいわ」というのでTakemaだけささっと「ざぶって」くることにしました。



静かにかけ流されている湯はパイプにより底部から供給されており、それにより浴槽の対流を促すという形になっています(左上画像マウスオン)。源泉を直接口にすることはできませんが、これはこれでいいでしょう。ちなみに含石膏-弱食塩泉ということですが塩味は感じません(どうやって味わったんだよどうやって)。

お湯はご覧の通りの無色透明で湯花も全くありません。いわゆる「ニセコ界隈温泉の上がり湯」(「草津の上がり湯」としての沢渡温泉)のような位置づけとしていいのではないですかね。いや、ここは気持ちよかったですよ。国道沿いとはいえ駐車場を挟んで多少距離があるので大型車の通行は多くても入浴時には気になりませんでした。

さて余市町中心部の手前からフルーツラインに入り、途中でソフトクリームを食べたりしながら小樽へ。この日ここまでお天気は曇りベースで、時々晴れたり小雨も降ったりといろいろでしたが、R231の石狩河口橋を渡ったあたりからは急速に回復!この区間は長年北海道ツーリングに訪れていたTakemaにとっても初めての通行区間でありました。というわけでこの続きは次ページにて。
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