− 2013/11、鳴子肘折ミニ湯めぐり その5 恐るべき田舎蕎麦、そして一湯でサヨウナラ! −

そんなわけで肘折温泉を出発したのは9:30過ぎとゆったりの出発です。どうせ今日は山形駅から新幹線に乗って帰るばかりなのでありますが、何と師匠が駅まで送ってくださるということでこの日も道楽系の不肖弟子なのであります(笑)。肘折では終わっていた紅葉も、尾花沢から村山方面まで南下してくるにつれてまだ何とか色づきが残ってくれてました。今秋の紅葉見物はこれが最初で最後となりましたが(笑)。

さてしかし、朝ごはんが早めだったこともあり移動とともに多少お腹が減ってきました。そのことを師匠に話すと「お?食べられそう?それじゃ、イイところに連れてってあげるよ」と何だか嬉しそう。その表情には「秘められた何か」が隠されていそうでちょっと不安(笑)。

ということでやって来たのは東根市の「伊勢そば」。開店15分前に到着したのですが、すでに10名以上の方々が大まかに列を作っておりました。駐車場のナンバーからするに「地元の人気店」なのでしょう。師匠の好みが田舎蕎麦なのは知っていましたからおそらくこちらも田舎系メインであろうことは想像できますが、この時点で「ここのお蕎麦にどんな特徴があるのか」については全く知らされておりません(笑)。

営業時間開始の5分前にのれんが掛けられちょっとだけフライング開店。こちらは先にカウンターで注文をしてから席につくシステムなのですが、右上画像のようにメニューはいろいろあるようです。しかしここで、師匠があまりにも明確な指令を出してきました!

なるほどそうなんですね。人気メニューということだし反抗期の青少年のように無意味に反旗を翻す必要性もないのでハイハイハイ。オーダーと交換で渡される番号札には「8番」と書かれておりましたが、このあと広い店内はあれよあれよという間に満席になり順番待ち状態に。やっぱり人気店だなぁ(全然知らなかったけれど)。

師匠いわく「ここのもり天を食べると『もう当分はいいや』っていつも思うんですよ。でもそのうちふと思い出してまた食べたくなるという独特の魅力を持ってますね」というようなことをおっしゃっておりました。そうこう話しているうちにもどうやら先客さんの注文品が運ばれ始めている様子。チラ見すると予想通り麺の量が多そうです。が、しかし、でも、いざ目の前にわれらが注文品のもり天(750円ナリ)が配膳されるともうびっくり!

なるほどの○さん(訂正ね)師匠が「このお店ではまずはこれ!」と勧めてきた理由がここで一気に氷解!このシンプルで木訥っぽいけれどインパクト拡散波動砲系の田舎蕎麦を是非わたくしTakemaもご賞味あれということだったんですね!そうかぁ愛情盛りかぁ(何か違う気がする)。

で、お蕎麦とかき揚げについてご説明いたしましょう。まずはお蕎麦なのですがいうまでもなく田舎蕎麦の範疇に属しています。がっ!

太さがスゴイ!何というか「一般的な蕎麦とうどんの太さのイメージ」を完膚無きまでにたたきのめしてくれるという感じでしょうか。われわれが長年にわたってしばしば食べてきたあの「稲庭うどん」が太さにおいてだけなら「尻尾を巻いて逃げる」レベルです(もちろん太さだけの話をしているだけで優劣や好みを意味しているわけではありませんので念のため)。

そして口に‥うわ、すすれないよこのお蕎麦!(笑)。あとで調べたところによると二八蕎麦らしいのですが、その太さもあってか「しんなり」の正反対というか、箸で持ち上げてもお蕎麦一本一本の端っこは西に東にそっぽを向いて重力に従う気配すらなかったりするわけです。そしていざ口にしてそのコシはといえば‥

続いて立体系のかき揚げです。師匠いわく「(口の中で)刺さらないように注意してください」ということで「何のことやら?」と思っていたのですが、いざ片手箸を以て分解しようにも「堅固たるかき揚げ城塞」はびくともしないことに気付きました(笑)。ということはこの直方体にかぶりつくしかない?しかし「大きな岩にも弱い筋(そこを打てば穿てる)がある」ように、Takemaはこの強固なるかき揚げのツボを発見したため事なきを得たというか無事分解を果たしましたが、これは「どうやればここまでカチカチに固く仕上げられるのか」系のレベルで、好みは分かれそうです(笑)。

そんなわけでやや苦しみはしましたが無事完食。少食人種のわたくしTakemaが大丈夫ということは、フツーの人なら男女問わず大丈夫な量だとは思います。でもですね、アゴが疲れることだけは覚悟した方がいいです(大笑)。師匠は「(食べた時間は早めだったけれど)これで夕方までにお腹が空くことはない!」と断言なさっておりましたが、その通り夜になってもお腹はなかなか空きませんでしたので軽く口にしただけで寝たんだっけ(笑)。

このあとは「最後の一湯」へと向かいます。天童温泉の湯は源泉温度が高いにもかかわらず大規模施設が多いということで循環仕様が多いんですが、自分も気になっていた「あの湯」にご案内いただきました!

やって来たのはスポーツ施設というかフィットネスクラブの湯ラフォーレ天童・のぞみ」。あくまで健康増進目的の施設であり温浴メインではない建前なので浴場法の規定範囲外なのかもしれませんが、とてつもなくキレイでピカピカ‥な設備画像をご覧いただく前に、駐車場側にある飲泉&足湯施設からね。

きちんと飲泉許可を得ている湯が常時流されているところに心意気を感じます。お湯はしっかり硫黄臭を漂わせる味わい確かなもので石膏臭もあるかなと(泉質分析は「ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉」)。ちなみに師匠は湯上がり後に「浴槽の湯は何だかこの飲泉湯よりも薄いというか何か微妙に違う気がする」とのたもうておられましたが、湯上がり後にあらためてここの湯をクンクングビグビしてみたら「たしかにこっちの方が濃い」気はしました。お風呂の湯に別のニオイは感じなかったんですが、数々の苦難軋轢困難修羅場を乗り越えてきておられる師匠ですからわたしなどにはわからない「温泉本能アンテナ」がピピンと立ったのかも?

周辺には好みの湯温に合わせた足湯設備があって、連休の昼間なのに誰も利用しておらずもったいないくらい(ここだけを利用する場合は無料)。で、これも湯上がりの話ですが「この地点における湯温の指計測の精度検査」において、Takema指は師匠指に勝利!(笑)。ただし指部分だけなんで外気温と体温に大きく左右されるわけですしあくまで参考記録ね(師匠はどこかの湯において「全身による体感温度と科学的測定温度の誤差が0.1度だった」という恐るべき生理学的感覚器官をお持ちのようなのです(大笑))。さて前置きはこのくらいにしておいていよいよ本館へと足を進めましょう。








(そりゃ現地の一般共同湯に比べればちと高いとは思いますが。そんなわけで‥)




(上画像マウスオンで内風呂画像に変わります)

iいやっはー硫黄臭混じりの硫酸塩泉プシューっ!という感じで本日最後の湯をタンノーした次第であります。いやぁここはヨカッタです(ふだんはかけ流し浴槽ありと標榜していても大規模施設には近寄らないTakemaなんですが)。そんなTakemaの精神衛生モードを表すかのように‥

無料で計測できる血圧計にトライ!(そもそも血圧計があれば腕を通すという発想自体がジジイの発想そのものであるのは承知の助です)。と、この数値っていったい?(上はともかく下は低すぎませんか?)。まぁ湯上がりの血圧測定は当てにならないような話もありますから参考記録にて(笑)。さ、そんなわけで師匠に送っていただきいざ山形駅へ。お礼もそこそこというか「どうもでしたー!」系のご挨拶のみで大変失礼いたしました師匠!(ホントはこっそり後部座席とかにナニを放置プレイしたりする作戦もあるのでしょうが本当に何のお礼も出来ませんでした=生ビール現物返しをとことんかな(大笑))。

iそんなわけで山形駅で師匠と別れて新幹線ホームへ。実は「間もなく13:11発の始発東京行きが出ますよ」と駅係員さんに声をかけられたのですが、もう自由席は満席だろうしここは「王者の風格」を誇るべく余裕たっぷりに新幹線改札手前のトイレに向かったというわけです(笑)。まぁその列車に乗るつもりは全然ありませんでしたが、「なぜこのタイミングで来るのTakemaの奔流?」。というか助かったわこのタイミングで(大笑)。ちなみに奔流を乗り越えればごくフツーのわたしに戻りますんでもう安心。

「運行」をスッキリ済ませたあといざホームに行ってみると、次の13:47発山形始発列車は臨時ということもあり「ハレ?自由席の並び列一番手なんですけれど?」。やっぱり早め行動は何よりですわ(右上画像マウスオン)。ちゃんとホームに「節度ある喫煙所」もあるし。同じJR東日本の新幹線東京駅はどうなってんのさひどいよなとブツブツ(苦笑)。

iそんなわけでやって来ました臨時のつばさ86号東京行き。秋田新幹線には乗ったことがありますが山形新幹線は初めてです。でも新しい車両なのか席は広めだしヘッドのサイドガードも付いてるし、JR東日本の新幹線座席は自由席といえどかなり研究されてると思います。ただしフットレストはもう一考あれ(途中の段がないのはあのね系)。

iそんなわけ車内はガラガラ(左上画像にはTakemaの巨大ザックが乗せられているように見えますが目の錯覚です中型です)。で、出発前にビールを買い込みましたが(右上画像)あとはソフトドリンク?いやいや!

そんなわけで安らかに帰ってまいりました。自由席だったにもかかわらずのですが結局お隣の通路側席は最後まで空いてましたっけ。そんなわけで今回は師匠にとことんお世話になりましてありがとうございました!‥あ、だからこそご紹介しなきゃいけない「コト」もあるのか?というわけで「補足ページ」をちらりとおまけしておしまいにいたしましょう。

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