− 北大東島・南大東島旅行記(2013/2) その4 国際通りうろうろのあとあたふた搭乗、そして北大東島到着 −
なるほど、この時期の沖縄は9球団が春季キャンプ中なんですね。
というわけで那覇空港までやってきました。チェックインカウンターのある階にコインロッカー300円ナリを見つけて無事預け作業終了、ゆいレール那覇空港駅へと向かいます。 |
国際通り至近の県庁前駅までは片道260円。1日フリー乗車券なるものも存在するのですが、単純往復ならば片道ずつ買った方が安く上がります。ちなみにSuica等の交通系カードには未対応のようです。バス路線もたくさんあるのですから対応してくれると嬉しいなぁ。でもただ対応するだけじゃなくて「Yuica」みたいなネーミングの独自カードを発行したら面白いのに? |
モノレールは2両編成。東京モノレールよりも天井が高くゆったりした感じです。東京モノレールはトンネル工事費用を安く上げるためにあえてあの天井高にしたのかな?車内は運転席の後だけがクロスシート、あとはだだーっとロングシートで(右上画像マウスオン)、クロスシートの席は結構な人気のようでした(すぐに埋まる)。 |
とタイプしたところで、東京モノレールの天井高が低い理由が気になって調べてみると、モノレール車両にはいろいろと複雑な事情があるようです。東京モノレールはアルヴェーグ式という古い規格で、確かにタイヤハウスが出っ張っているなどの使い勝手の悪さは否めません。でもその分重心が低いので高速で走行できるのに対し、後発の日本跨座規格を採用した多摩都市モノレールやこのゆいレールなどは、車内の居住性は増したが重心が高くなり特にカーブなどではスピードが出せないという難点があるのだそうで、要は「あちらを立てればこちらが立たぬ」という諸葛亮孔明も困ったちゃん系の事情が絡むというわけです。 |
列車は空港駅を発車して順調に走り、たった6駅で県庁前駅へ。空港から15分もかからずにダウンタウンのど真ん中に降り立てるというのは便利ですねー。もっとも、このゆいレールの開業によりタクシー業界は大打撃を受けたのではないかと想像されます。そういえばシンガポールやクアラルンプールの空港に鉄道がなかなか乗り入れなかったのはタクシー業界からの圧力があったためという話もありましたっけ。 |
そんなわけで国際通りへ。ちょうど10年前にこの通り沿いのホテルに飛び込みで泊まったことがあったんですが、何だかあの時に比べて‥ |
もっともこの答えはしばらくして簡単に判明しました。われわれがこの通りに着いたのは11:00AM、まだお店も開いたばかりで観光客の出足も鈍かっただけのようです。それにしても通り沿いのお店はほぼ完全に観光客向けで、何だかわざわざ来る必要もなかったかな。でも下調べが甘いのでほかにどこへ行くアテもなかったんですが(苦笑)。 と、おしんこどんが「Takemaくん、今持っているアロハかなりくたびれているからここで買ったら?」とショッピングのお誘い(笑)。そういや確かにへたってるよなということで1着購入した次第です(右上画像の店)。 |
そんなわけで牧志公設市場の入口までやってきました。アーケードの上には何やら「猿が湯に浸かっている」イラストが見えていますが、よーし数日後に成敗しちゃるから待ってなさいよ(笑)。この通りはご覧の通り結構な人出でした。そのまま公設市場に入っていきますと‥ |
そうそう、前回はこの市場の2階でお昼ご飯を食べたんだっけ。鮮魚売り場で買った魚を2階食堂に持っていくと調理してくれるということでしたが‥うーん、朝ご飯がまだお腹の中でしっかり自己主張中なので無理ですまだ食べたくないっ!というわけで見ただけでオシマイ。 ちなみにこの商店街エリアですが、いい味を出しているのはメインストリートと平行して延びる裏筋だと判明。 |
一気にB級度がヒートアップ!完全地元密着系のお店が並び、通路のど真ん中にどんと鎮座するパラソルや、お店から伸びる雨よけシートなどはもう完全に東南アジアのローカルマーケットをホーフツとさせる味わいです。道行く人はちらりほらり程度で、いい感じで時が止まっています。 ふと見上げると、アーケード沿いの建物2階に何やら看板が‥(右上画像マウスオン)。 |
とっても庶民的なこのアーケードの2階に間借りする形での領事館設置に、モンゴル政府の「見かけより実質重視なのだ」という姿勢を強く感じます(笑)。また、海なし国の領事館が海に囲まれた沖縄県にあるというのもなかなかですね。 ただ、「在福岡」なのにこの沖縄事務所の管轄が九州全域と沖縄ということは‥福岡の本家領事館は何をやっているんだろうという疑問は解けませんが(笑)。 さてこのあとは再びゆいレールで空港へと戻りました。時間的にはまだ余裕がある(はずだった)ので、チェックインして荷物を預け、サンドイッチの軽食を食べたうえで、出発時刻の30分以上前にいざセキュリティチェックゲートへ到着。しかし‥ |
10分過ぎても15分たっても、いまだわれわれの順番はやってきません。それでもようやく「次の次の次」というところまで来たところで、アナウンスに聞き耳を立てたおしんこどんがこうのたまいます! |
ゲゲゲの鬼太郎朝は寝床でグーグーグー!いやそんなこと言ってる場合じゃない、時計を見るとほぼ出発20分前です。というわけですぐ先にいるセキュリティポイントの全体監視系係員氏に「すみませーん、いま放送で名前を呼ばれたんですがー!」と声をかけると、その返事はいま考えても何とも人を小馬鹿にしたものでありました。 |
何だよそれ、そもそもファストレーンってどこよ(無説明)、だいたい、あと数名でわれわれの順番なんだからちょこっと優先して通してもらえればすむ話なのに!ええ、とにかくカゴに入れたノートPCとかペットボトルとかをそのままわっせわっせと手にして列の後ろの方に戻り、そこにいた係員氏にファストレーンの場所を聞きましたよ。すると案内された一番奥のレーン‥ |
あのまま並んでいた方が早かったんじゃないの?というかそれくらいの状況判断ができないのか空港係員っ!これにはTakemaもむかっ腹が立ちました。はいはい空港職員だから雇用安定なんだろうけれどさ、こういう時に適確な判断をしてくれないんじゃ居るだけ無駄です! そんなわけで何とかチェックを終えると、今度は航空会社職員の女性がやってきて名前を確認‥「では、着いてきて下さい」。うはぁ走ります走ります!定時運行こそ命って感じの至上命題系使命感に満ちあふれたこの女性、それでも下りのエスカレーター付設の階段では「お客はエスカレーター、職員は階段」という内規か何かを忠実に守っていてすごいなーと。 |
連絡バスに乗り込んだのはもちろんわれわれが最後。というかこの「最終バス」にはわれわれの他もう1名の男性しか乗っていませんでした(ちなみにこの男性とは南北大東島のあちこちで顔を合わせることとなりました)。 ちなみに機材が見えてきた右上画像の撮影タイミングが「13:54」。14:05の出発ですからかなりギリギリだったのは当然として、もともと時間がかかるバスゲートからの搭乗だから早めに呼び出されたとはいえ、あのセキュリティエリアの対応はイマ123でした。ついでに言えば、ロビー内のアナウンスも、並ぶ列の前方付近では非常に聞き取りにくく(スピーカーが遠いので)、おしんこどんが気づいてくれたからいいようなもののわたしゃ全然聞き取れませんでした(まだ別に耳は遠くないよ)。 これは羽田にもいえることですが、あの航空会社職員が「○○便で**へご出発の@@さま、いらっしゃいましたらお知らせ下さい!」って声を張り上げているのはきわめて非効率なやり方だと思いません?それこそボトルネックとなるセキュリティポイントに専用のマイク&スピーカーがあればかなりスムーズに誘導が可能だと思うのですが‥あ、ここにまた空港管理側からの横やりが入るのかも知れませんが(苦笑)。 |
そんなこんなのドタバタの末、でも何とか機材までたどり着きました。琉球エアコミューター(RAC)、初搭乗です。あ、左上画像はバス車内から撮影したものだし右上画像は歩きながらの撮影です。のんびり立ち止まったりしてご迷惑をおかけしたわけではありませんので念のため。 さて機内に乗り込んで一安心。お騒がせしましたが無事定時の出発となりました(事情はともかくRACさんお手を煩わせてごめんなさい)。機材はボンバルディアのDHCドモホルンリンクル、いや違った(作為的そのもの)DHC8-Q100。座席は39席ですが、荷物の積載重量その他の事情によっては乗車人数を制限することもあるようです。 いずれにせよ、ひと月に数回運航の「フェリーだいとう」による上陸を除けば観光客の大部分はこの飛行機を利用すると思われ、でもその数は最大で1日30人ほど、いや地元の方々の利用を考えればその半分程度しか観光客はいないかもしれません(ちなみにこの日のフライトで、観光客とおぼしき人はほんの数人でした)。 |
双発のプロペラ機はほとんど揺れることもなく順調に飛行し、雲の下に入ると眼下に島が見えてきました。「おおー、これが北大東島か!」と思った瞬間、思いもかけないアルファベットを地上に発見! |
(右上画像をよく見ると、天地が逆さまになっていますが「MINAMIDAITO」と読めるはずです)。
このあとすぐに着陸案内を示すピンポンが鳴ったので撮影を中止しましたが、通信機能のないコンデジはどんな電波を外部に向けて発しているんでしょうか?ま、様々な製品がありますから「あの機種はダメ、でもこれはいい」なんて個別に対応することは不可能なのでしょうがないのかな。そんなわけで北大東空港に到着です。 |
路面は濡れていますが雨はやんでいました。というか、今回の旅行では最初から最後まで(本島も大東島地方も含めて)基本的に「ずーっと曇りか時々雨」の予報が出っぱなしだったのです。でもこれまた奇跡的なこととして、われわれが日中に雨に降られることは一度もなく傘を差すこともありませんでした。これはまさにわれわれの日頃の行いの良さを厳然と示すものであり、衆生かくあるべしを文字通り体現‥いやたぶん「おしんこどんの晴れ女パワー」だったんでしょう(笑)。あ、2013Takemaオフも昨年に引き続き頼みますよ! |
すぐに預け荷物を載せたトラックが到着しました。ん?その荷台に載っているのは?(左上画像マウスオン)、ほほー新聞ですね。北大東島の定期購読需要は厚みにしてこれくらいであるということがわかります。ただ、梱包ヒモの色の違いからして別の新聞?ほぼ拮抗するその厚みに何だかいろいろと詮索したくもなりますがまぁそれはいいか。 預け荷物に貼り付けられた「北大東」のシールは何だか貴重にも思えたので、このあとマウスパッドに貼り付けました。そしてこの翌日、その横に「南大東」のシールが追加されたのはいうまでもないことです(笑)。 さて空港にはこの日の宿「ハマユウ荘うふあがり島」の送迎車が到着していました。この日の新客はわれわれ以外にはもうお1人だけの様子。そんなわけでまずは宿へと向かいます! |