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− 北大東島・南大東島旅行記(2013/2) その1 メニューページ −



太平洋戦争中、米軍が上陸をあきらめたほど急峻な海岸地形の南北大東島。しかし島内は驚くほど「たおやかな大地」なのであります。

(2013年2月8日-12日)

「うふあがり」とは沖縄ことばで「はるかな東」を意味します。南北大東島は沖縄県に所属するとはいえ本島からは約360km離れており、明治時代中期までは両島とも無人島だったようです。その後本格的に入植したのは何と八丈島出身の人たちで、そのため島の文化も沖縄とはまた違った雰囲気を持っています(門柱にシーサーがいないのもそのひとつかな)。

また、もともと火山島だったこの両島は、
フィリピン海プレートに乗ってはるか南太平洋からやってきただとか、海岸に砂浜は皆無で上陸は困難、今でも本島と両島を結ぶフェリーは港に接岸せずクレーンで人の移動をも含めた荷役作業を行うだとか、何だかロマンとワイルドさを兼ね持った島なのであります。

南大東島といえば「どこかで聞いた島だな」とお思いになる人が多いと思います。そう、「台風○○号は南大東島の南南西150kmを北西に時速20kmで進んでいます」などと、台風情報には頻繁に登場する島ですよね。しかし、それだけ有名なのに行ったことのある人を寡聞にしてほとんど知りません。
ならば!というわけで行ってきちゃったというわけです。

実は結構簡単に行かれる島です。でも南国のビーチは期待しないでください。そのかわり、この島ならではの
時の流れ、そして「北の大地」を彷彿とさせるのびやかな広がりを実感できるでしょう。ではそんなわけで旅行記のはじまりはじまりーっ!(なお、両島には温泉はありません。温泉ファンの方々、過剰な期待は禁物です。でもその前後で温泉宿には泊まりますが(笑))。

 
 なぜに南北大東島?訪問へのいきさつと島のアウトラインをざざっと
このところ、旅の目的地はある種偶然的に決まることが多いです。今回もまたあれれ系の流れで決めちゃったわけですが、こういう流れって結構好き(笑)。なお、島の地勢や歴史などについてもさらりとね。
まずは那覇までエアアジア。到着後は「琉球温泉」瀬長島ホテルへ!
国内発着のキャリアの中では一番定時到着率がよろしくないエアアジア、今回もさっそく遅れてくれましたがまぁしゃーない。到着後はまだオープン間もない瀬長島ホテルへ。強食塩泉の個性はないけれどとにかく温泉っ!
国際通りうろうろのあとあたふた搭乗、そして北大東島到着
  午前中はのんびりと国際通りへ。アロハシャツなど買いつつ再び空港へ。しかーししかし、那覇の空港職員さん全然臨機応変さがなくてびっくりというか腹立ったというか唖然。北大東へ行くのに南大東の空港直上を通ったのでトキメキました。
 大東島1週前半、西港と燐鉱石貯蔵庫跡、そして今再びの空港寄り道
  いざレンタカーを借りてまずは西港へ。燐鉱石の積出港だった港は今や静かそのものですが隣接する設備はまさに強者どもが系の廃墟でありました。一応説明も多少ね。このあと空港へ。だーれもいなくて時が止まってました。
 北大東島1周(の続き)&夕ごはん
  沖縄県内なのに「沖縄海」、そして超大規模工事現場ほかを眺めた上でお宿へ戻り、夕食には大東寿司を付けてもらいました。やっぱりここには伊豆諸島の文化が息づいています。しみじみした上で湯船に浸かって就寝。
 ではでは北大東島2周目前半編(笑
南北大東島の主要産業といえばサトウキビ!そしてこの時期はまさに収穫期というわけで期待していました。うわぉー、陸の孤島において大型ハーベスターが稼働中!目の前で見られて満足です。地味な感じの植え付け作業も(笑)。
しつこく北大東島2周目後半編(苦笑)
このあとはお天気の北大東島を昨日と同様ぐるり。漁港の開削現場はやっぱりすごいし沖縄海は本日水温さえ気にしなければさわやかな海(苦笑)。村の中心部に戻ったあとランチ、あーヨカッタ。
南大東島到着後はすぐに地底に潜るの巻
南北大東島を結ぶ航空路線は島の最短8kmを結ぶ、たぶん最短航空路なのであります。で、南大東島に渡ったあとはいきなり地下に戻ります。実は南北大東島は鍾乳洞だらけ、地底湖の水、とりあえず汲んではみたけれど?
コテージKIRAKU泊にてインガンダルマっ!(笑)。気球もね。
インガンダルマの恐るべき女殺油アブラの地獄トライアルではありましたが、われわれは人類の尊厳を維持できました(大笑)。そのあとは静かに就寝のあと、「1日2回の儀式」を拝見しました。いきなり来るなー。
塩屋プールから星野洞、そしてランチのあと大池へ
塩屋プールには近づけず遠景からの撮影のみ。しかし星野洞はかなりタンノーできました。いったん宿に戻ってお昼ご飯のあと訪問した「大池」展望台からは「ざわわ」を静かに体感。こりゃいいわー。
笛吹おしんこどんのあとバリバリ岩、シュガートレイン線路跡など
北大東島に向かっておしんこどんが笛を吹き、そのあとは知られざる島の景勝地「バリバリ岩」へ。こりゃすごいわとタンノーした後はシュガートレインの線路跡もちらりと。何とか保存してくださいこれ以上撤去しないでください!
南大東島観光最後のあがき&沖縄本島へ戻るの巻
最後に日の丸展望台と思っていたら、奇跡的に海軍棒プールも訪問できてラッキー。沖縄本島に戻ったあとはレンタカーで立派なホテルへ。しかし夕食は‥うはぁ偶然見つけたお店が美味しくてラッキー!
さしき(佐敷)の猿人の湯を堪能
朝一番で向かった湯はかなりヨロシイ状態でした。山の上の塩化物泉かけ流しはさぞかしランニングコストが云々、であればここは間違いなく宿泊が正解!猿人の湯では朝ご飯も食べられるので‥。
さて最終日、海中道路に美浜の湯&中乃湯を絡めて
美浜の湯ちゅらーゆの露天湯はツル感がある立派な炭酸水素塩泉。伊計島から戻ってきたあとは最後のお湯を沖縄(コザ)市の中乃湯にて満喫。成田行きのフライトにはちょっと不安がありましたが結果オーライということで。

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