− 北大東島・南大東島旅行記(2013/2) その10 コテージKIRAKU泊にてインガンダルマっ!(笑)。気球もね。 −



これも何だかいいっしょ?

さてケービングツアーを終えて東さんの車で今宵の宿まで送っていただきました。宿のご主人はたまたま本島へ出張?とのことでしたが(われわれが乗ってきた飛行機で入れ替わりに沖縄へ。もちろんご挨拶だけはさせていただきました)、部屋の鍵も東さんが預かっていたのでもちろん問題はありません。で、今宵のお宿「KIRAKU」さんですが‥

 
すでに暗くなってしまったので外観の詳細写真は明日に回すとして、何と戸建てのコテージです!(もちろん事前に知っていたのでここでは白々しいオドロキなんですが)。で、右上画像のように部屋を俯瞰できるのはなぜかといえば‥

 

何とロフト付きです!もちろんわれわれが使うことはなかったわけですが、この部屋の存在により3人以上の宿泊も可能というわけです。もしかしたら他の棟の中にはもっと大人数用の棟もあるのかもしれません(未確認)。

また、各棟ともシャワー&トイレ付きですが、それ以外に‥




このページトップのパラパラ画像は夜間のライトアップ中のものを撮影したものですが、温泉ではないとはいえいやはや南友(古っ!)、あまりにもわれわれ夫婦にぴったりのゴージャスさではないですか!(実はぴったりの割にマシンの止め方がわからず朝まで作動させたまま放置したのはここだけのヒミツです)。

なお念のため申し添えれば、ご覧の通り目隠しが全面にあるわけではないので「水着着用」が大原則です。持ってこなかった人は自己責任で「闇にまぎれて生きる」ようにしましょう。ま、タブに浸かってしまえばわかりゃしませんが(笑)。

ちなみにこの宿はもちろん大東島ツアーの中で選択できるのですが、他サイトの旅行記にはほとんど宿泊記録が見当たりません。不思議に思っていま調べてみたら、開業は2012/4/1。まだ1年も経っていない新しい宿だったのですね。

さて、われわれの宿泊パックにはこの日の夕食が含まれていません。食事処の選択肢がなかった北大東島では食事付きでしたが、南大東では飲食店も多いことから「各自で地元の食事を楽しんでね」という粋な計らいと考えましょう。

実は出発前、東さんのケービングツアーを予約する際の電話で「実は夕食でアレを食べたいんです」とお願いしておりました。宿に到着後最寄りの食堂に電話を入れた東さん、「大丈夫、あるそうですよ」とのことでよーしよし。そう、南大東島に来たら是非とも食べてみたい「幻の食材」があるのです。それは‥

深海魚インガンダルマのお刺身ですっ!

インガンダルマ。正式名称はアブラソコムツとかバラムツとかいうようですが、水深数百mあたりに生息する深海魚で、なるほどだから水深の深いここ大東島周辺で釣れるんですね(北大東島と南大東島の最短距離が約8kmだと前に書きましたが、その間の海でさえの水深は1400-1500mくらいあるんだとか)。

で、事前に聞いていたうわさでは、このインガンダルマ、脂がたっぷりのっていて大トロみたいな味わいなんだそうな。ほとんどここでしか食べられない魚なら、是非とも試してみたい食べてみたいというのがTakemaの熱き血潮をたぎらせての強い願いだったわけです。

で、事前に在庫を確認しておいた近くの食堂さんへ歩いて移動。

 

ガイドブックには載っていないお店ですが(いやそもそも、大東島自体が沖縄のガイドブックにはほぼ載っていないのですが)、地元の方御用達という感じで雰囲気はなかなかよろしいです。この時には東さんも夕食に同行して下さったので注文は問題なくできました(ここで、沖縄訪問3回目のTakemaがいわゆる沖縄料理をほとんど食べたことがないという事実が露呈しましたが(苦笑))。さて待つことしばしで‥



(来てないって=華麗なる自己ツッコミ)

夢にまで見た(見てない)インガンダルマ、そのお刺身がいま、わが眼前にてその身をうち振るわせております!(刺身は動かないって)。その身は白身ながら、そこに含まれるアブラ分はお皿との接地面から徐々に流れ出すほど‥。ん?流れ出すってどういうこと?(笑)。

さて世の中人生いいことばかりじゃあありません。表があれば裏もあり、上り坂もあれば下ることだってあるのです。え?お腹が下るっ??(笑)。

さてそろそろこのインガンダルマについての種明かしをいたしましょう。確かにこの魚の身には脂分がたっぷり含まれているのですが、その脂分こそが問題になるのです。この点についてwiki先生の「アブラソコムツ」のページから解説文を引用してみましょう。

[wikipediaから引用]

深海魚にしばしば見られる形質であるが、体内の油脂成分のほとんどが、瀉下作用(下剤様作用)が有り人体で消化することができないワックスエステル(ゲンピロトキシン(蝋質))でできている。そのため、肉は美味であるが、大量に摂取すると、皮脂漏症(皮膚から油が漏れる病気)を起こしたり、消化吸収されなかった油脂が肛門からそのまま漏れ出す、あるいは下痢や腹痛を起こす場合があり、とくに多量に摂食するなど重症の場合、下痢による脱水症状やそれに伴い昏睡状態に陥る症例も報告されているので注意を要する。

厚生労働省は食品衛生法第6条2項(有害な物質を含むもしくはその恐れのある食品)に該当する食品として販売禁止指定しており、判例もこれを支持している。販売が禁止されているため市場には出回らないが、釣獲するか漁網に掛かり廃棄されるものを分けてもらうなど、売買以外の方法での入手は可能である。



先人のチャレンジャーの方々によると「せいぜい3切れまでにしておかないと下の口からアブラがダダ漏れする」とか「大人用おむつを着用してチャレンジしたが翌朝やっぱり漏れていた」とかの危険情報や悲報がネット上には満ちあふれておりました(笑)。つまりは、周到なる準備および我が身の尊厳にも直接関わりかねないゆえの悲壮なる覚悟を決めたチャレンジャーのみに許されるのがこのインガンダルマトライアルだというわけです。

なおネット上には「焼く or 炒めるなどで脂分を減らせば大丈夫」との記載がありましたが、東さんいわく「全部抜けるわけじゃないから刺身より少しはマシだというくらいで、基本的にはやられます」とのことでした。

というわけであとは「摂食量の調整」で何とかするしかなさそうです。「せいぜい3枚」ということですよね。



ぐはぁ大人用パンパース持ってきてないんだっ!(大笑)。いや笑いごとじゃなくて、予定数+1、だ、大丈夫なんでしょうか!

ここで同席いただいていた東さんのおことばがずしりと響きました。いわく‥


うーん、その「ま、」が気にならないでもないですし、「でしょう」という推量を含む言い回しにも言外にひそむ別意をくみ取れないでもないですが(もっともこの東さんのお言葉は多分に脚色しています)、人間素直が一番、裏を読もうとする者は結局裏道人生を送らざるを得ないはずなのです!(根拠ないけど)。というわけでいざ、箸をのばす時がやってきました!


(あくまで個人の感想であり、客観的な分析に基づくものではありません=そりゃそうだ)

身にも脂にもそれほどコクというかうま味は感じられず、少なくともわたしには「むちゃくちゃウマイ!」というほどのものではなかったかもしれません。でもまぁ、こういうもんだとわかっていればフツーに食べられるお刺身ではあります。いや、フツーにガンガン食べちゃいけないんですけれどね(笑)。


この他に、こちらは食べて美味しくそして安心安全なナワキリの焼き物と、麩チャンプルにポーク玉(SPAM缶詰、沖縄では定番)のソテーと卵焼きのセット、あとご飯とお味噌汁で夕ごはんとなりました(Takemaは同時に絶賛泡盛摂取中)。

ところでこちらの食堂はKIRAKU宿泊者の「朝のお食事処」にもなっているらしく、それに関する貼り紙もありました(左上画像マウスオン)。でもお店の方がおっしゃっていた時間はこの通りではなかったような気もしますがまぁいいか。とりあえず明日は7:30に来ることにしました。われわれの食事の調理が終わるとご主人もテーブル席に出てきてゆったり。いいなぁ、島の時間が流れてるなぁ。

なお事前に予約しておけば大東寿司も食べられるそうです。今回南大東島では食べられなかったのですが、東さんに「北大東と南大東とでは大東寿司の味はどうなんですか(同じ感じですか?)」とお聞きしたら、言下のもとに「違いますね」とおっしゃっていたのです。これは失敗したなぁ、それこそこちらのお店で予約しておけばヨカッタ‥。

東さんはナイトツアーの時間が近づいてきたため途中で席を立たれました。ナイトツアーは大東諸島の固有種「ダイトウオオコウモリ」観察と星空見学ということでしたが、やっぱり行けばヨカッタかなぁと今さらながらにちょっと後悔。でも「限られた時間にいろいろと組み込むTakemaの旅行」ゆえ、この日はちょっと疲れていたのかも知れず、「ハイ、わたしたちも参加したいです!」と手を挙げることはなかったのでありました。

そんなわけでジャグジったりゴロゴロしているうちにいつの間にか就寝サンダーライガーとなりました。この辺の表現はヤングでナウな方々にはわかっていただけないと思いますが、いつの間にかしっかり中年期後半にさしかかっているわたくしですので、たとえばほかにも「別件バウアー」とか「タマランチ会長」とかいうような表現技法が用いられている場合にも「常にスルー」でお願いしますね(大笑)。

気を取り直しての翌朝、この日は青空満開でかなりの上天気となりました。でも、この島ってそもそも標高がないものだから山に沿っての上昇気流など起きようもなく、こっちから来た雲はそのまま島の上をスルーしてあっちに行っちゃうわけです。われわれの訪問時はもともと予報があまり良くないタイミングだったので(基本的に曇りベース)、こんな上天気でもしばらくしたら曇っちゃうこともしばしばだったんですが(逆もまた真なり)、結局最後まで傘をさす機会がなかっただけ恵まれていたのかな。

おっとっと、ご報告が遅れましたね、拙サイトをごらんの皆さまが「もしかしてウププ‥」と口元をほころばせながら危惧なさっているはずの「あの結果」です!


あ、でもこのページをごらんの皆さんも誰一人として「Takema&おしんこどんのお腹よそれぞれ頑張れ、ハラハラするなーもぅ!」と手に汗握っていたわけじゃないと思うのでおあいこですね(笑)。前夜は結果としてTakemaは5切れ食べたと思うのですが、実はこの朝のお通じそのものも全く正常でした。ワックスエステル、わたしゃもしかして吸収しちゃったのか?(大笑)。


まずは朝食会場という名の昨日の食堂へと向かいます。が、すでにメインロードにはサトウキビを圃場から製糖工場に搬入するトラックが行き交っていました。聞き知ったところによるとどうやら搬入作業契約は朝6:30から16:30までらしいです(違ったらゴメンナサイ)。この収穫時期だけの仕事ですから、もしかしたらドライバーは島外の方が多いのかも知れません(これまた未確認)。

で、食堂のすぐ近くには前ページで書いた「溜め池」がありました。この池はかなり大規模な感じですが、南北両島ともこのような人工溜め池は各所に見られました。でも、「川から流れ込む水」があるわけでもないですから、ここ大東島では「空からのもらい水」を本当に大切にしているんです。
【大東島ちょこっとコラム】

とはいってもTakemaが勝手につぶやくだけですが(苦笑)。東さんから伺った(&数字についてはうろ覚えだったのでいま改めて確認した)ところによると、「台風といえば南大東島、南大東島といえば台風銀座」というイメージは実は全く虚構のものなのです。

那覇の年間平均降水量は2040.8mm。そして東京の降水量は1528.8mmとあります。それに対して南大東島のそれは1591.7mm(Time-j.net調べ、1981-2010平均)。東京より多少は降水量は多いですが那覇には遠く及びません。そして東京も那覇も、規模の大小はあれど山があり、水をため込むダムがあるのに対し南北大東島には川がなくダムも造れません。

というわけで、これらのため池は「年に数回の台風だけでなく、日々の降水を大切に大切に貯めこんでいる」わけです。水道水は海水(ものすごくきれいな海水でしょうね)を淡水濾過して利用しているので生活上の問題はないのでしょうが(料金はともかくとして)、あちこちに点在するため池を見るたびに「この島の苦労」を思った次第です。



朝ご飯はそこそこ普通です。というか内地の民宿ご飯のような感じで、北大東島同様「沖縄の朝ごはん」的雰囲気は全くありません。ま、この島々の場合もともと沖縄との関連が後付けなのですからこれでいいのかと。かえって朝からゴーヤチャンプルが大盛りだったりすると困っちゃったかも知れません(あ、そもそもシーズンが全然違うか)。

で、いったん宿に戻ります。さて、KIRAKUさんの誇る各コテージが日差しを浴びて輝きますよー。




もっとも設備等々は比較するまでもありません(笑)。でも、あの小屋でのんびり過ごした一夜は忘れられないよなと改めてしみじみ(その時の様子はこちらから)。


こちらがわれわれのHut、いや違ったコテージです。基本的にすごーくきれいで快適(上記ジャグジーも裏側にありますし)。でも唯一難点をいえばシャワー室排水管のトラップ(水溜め部)のギャップが深くないのか下水臭が上がってきていたことですね。たぶん1日1回多少の水を流せば解決すると思うのでこれは何とかしてほしいところです(ネットで見ていたところ一般論として「配管の問題」という場合もあるようですが)。

ちなみに上画像の右側壁にネット接続用のアンテナ「Alvarion」がありますが、PCの無線LANは全く電波を感知しませんでした。室内に有線LANのポートはありませんでしたし、これはまだ運用開始前だったのでしょうか?(NZのように臨時契約制の時だってその接続会社のトップページには問題なくアクセスしました)。ちなみに2013/2現在公式サイトでは「インターネット回線(近日)」と記載されています。

さて、食事後は「朝一番の見物」が待っています。実は食後歩いていったのですがどこだかわからなかった「南大東島気象台」にてそのナニは毎日行われるわけであります。それは‥


打ち上げといっても水素ガスを詰めた気球を上空にあげるだけなので、「ちゅどーん、どどーん」系迫力を帯びたものでは全くないということですが、それでもやっぱり見たことのないものは見てみたいのです!

さて宿に戻ると東さんがやってきて(ちなみにわれわれと東さんのガイド契約関係自体は少なくとも昨日の宿到着と同時に切れているはずですが、うーんまぁ、詳しいことは言いっこなし!=この朝もいろいろと便宜を図ってくださいました)、「車で行きますよ」とのこと(実は同宿の親子さんがこのあと釣りツアーということだったので「その前に」系のこのオプション行動に便乗したというわけです。ま、あえて言えば釣りツアーにもこのオプションは含まれていないと思われますから‥この気象台訪問は完全に東さんのサービスかと)。


そんなわけでやって来た南大東島の気象台。大きくて立派な建物にびっくりしましたが近年は後に述べるとおり人員がかなり削減されているそうで‥。でも台風情報で「台風○号は南大東島の南南西200km云々」を正しく観測しているのはまさにここなんですね。その割に窓が大きく取られていて‥いや、上にも書いたとおりこの島は特に台風銀座じゃないんですよ(笑)。

東さんから聞いた話では、「この島に大荒れをもたらす台風はせいぜい2-3個/年、しかも雨をたっぷり降らせてくれる台風ならいいですが、雨雲が中途半端にそれて風ばかりになると最悪です。その時は数十mの高さの長幕(ちなみに「幕」は「ハグ」と発音します)を越えて波しぶきが内陸まで飛んできます(長幕の倍の高さにまで波が上がることもあるのだとか)。またそんな時は海岸沿いのみならず長幕があろうとなかろうと島内全体に強風が吹き荒れサトウキビをの茎をなぎ倒しますから(さもありなん)、現在はそれを防ぐためにかつて全部樹木を伐採したところに防風林を植樹しているのです」とのことでした。

で、主に植えられているテリハボクなのですが、この木の実はダイトウオオコウモリも好んで食べるというしどうやら育てやすいらしい?でも、東さんは次のようにおっしゃっていました。



あくまでTakemaの記憶レベルでのお言葉なので実際はちょっと違った内容かも知れませんが、確かにこの島の防風林は結構「手厚い保護」を受けているように思いました(あとのページで出てきます)。でも「手厚いほどひょろいのが出来る」というのは人間でも同じですからね(苦笑)。

さてまたも話がそれました。今は気象台にいたんですよね(笑)。さてそんなわけでまずは気象観測機器を見学します(許可不要、自由に見られます)。



だって、せいぜいこんな感じですからね(左上画像は降雨量計とか湿度計とか温度計とか)。

しかーししかし!その一方で右側画像の施設にはさまざまなハイテク&自働観測施設が設置されているのであります。右側画像の左側には白いフェンスしかないように見えますがこちらは気象レーダー。おそらくはここから空に向けて「わりぃごはいねがー?」的に雨雲の観測が常時行われているはずです(訛るのは意味なしですが)。

そして同じく右側画像の右側にある小さな構造物。マウスオンすると何やら火気厳禁の掲示がありますよね。実はこれこそ、本日この時間にここにやってきた「観測気球(ラジオゾンデ)」の打ち出し施設なのであります。


こちらが射出施設を横から見た感じです。東さんいわく「いきなり上がりますからね」というわけで、時間を見つつしっかり待ちます。そうしているうちに北大東ですれ違った方々もお越しになり何だか嬉しくなりました(おんなじ発想&行程なんですね。でももう少し突っ込んだ話をすればヨカッタとだいぶ後悔=たぶん似たような旅の思いを持っておられたはずかと)。

さてここ南大東島気象台からの高層気球打ち出しですが、朝8:30と夜20:30の1日2回、1年365日欠かさず行われているそうです。昔は人の手から上げていたそうですが、今は完全自動化。打ち出し設備だけでなくさまざまな観測が自動化されたためこの気象台で働く職員の数もずいぶん削減されたらしく、かえって逆に人手が足らなくなった分野もあるそうです。東さんも「わたしも時々アルバイトで気象関係の仕事を手伝ったりするんですよ」と嘆いておられました。

さて、そうこうしているうちにそろそろ時間となりました。「予告なくいきなり来ますよ」ということですからよぉっしスタンバイOK!


「観測気球、飛べ大東島の空へ!」

ホントにあっけなく行っちゃいますね(笑)。



パラパラ画像にした結果画質がイマイチなのはご容赦ください。

このあと、気象台の建物の入口で職員の方に気球についてのご説明をいただきました(休日なのにスミマセン)。でもこれも東さんがご同行下さっていたからこその僥倖でしょう。気象台の入口には「見学は平日のみ」と書かれていましたから、われわれだけだったら扉を開けて中に入ることはしなかったでしょう。


気球部分のゴムはなかなか純度の高そうな素材でした。ちなみに高層気象観測用の気球は全世界900箇所で同時に打ち上げられているそうで(日本では16箇所)、上空の気圧、気温、湿度、風向、風速等を計測しているそうです。高度30,000m(30km)まで約90分で上昇し、気圧の関係で膨張しまくった気球はそこで破裂して落下=観測終了というわけです。

落下した気球および観測機器はそのまま海へ落下しますが、世界の観測地のうち内陸部から打ち上げられるものについては人間等への衝突を防止するため落下傘が付いているものもあるようです。また観測機器は使い捨てなのですが(回収が困難なので)、1個あたりの値段は約25,000円だとか(気球部分を含む値段なのか観測機器単体なのかは確認するのを忘れました)。ということは、1日2回の打ち上げ=50,000円を空に上げているわけですね(笑)。えーっと1年だと‥いや、それだけ気象観測は大切だということです!

さて続いては島内見学というわけですが、このページもだいぶ長くなってきたので続きは次ページにて。

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