− 2013/3 八丈島&青ヶ島編 その11 再びの八丈島を拾遺的にぐるぐると(1)−



いきなりバッテリーの容量を「浪費」して、標高500mのふれあい牧場まで上がってきました(笑)。

標高差にして400m以上登ってきましたから、最初からバッテリーにはかなりの負荷をかけたはずです。でもとりあえずどこかのヒコーキのようにトラブることがなかったということは、バッテリー内セル等の完成度が高いということなんでしょうか(笑)。

それはともかく、青ヶ島渡島前日にこの鉢巻道路までは上がってきたのですがここふれあい牧場には立ち寄りませんでした(夕日見物が目的だったので方角的に合わなかった)。でもここに島内でも一番の展望台があるということですので「本日是観光」のわれわれとして訪問は当然の助動詞べしそのものなのであります(何だか力ずくの展開ではありますがまぁヨロシク哀愁失恋レストラン)。


駐車場の背後には八丈富士(854.3mで八丈島の最高峰)、そして牧場を突っ切る遊歩道の先には島の中心部を見渡せる展望台があり、ここは行かなければと思っていたわけです。でもお気づきでしょうか?前ページの青ヶ島出発時の(&動画に写り混んでいた)空に比べてぐぐっと青い色が少なくなっていることを。そう、天候は着実に悪い方向へと向かっているのでありました。



でもまぁ、この時間はまだまだ全然問題なし。牛さんたちも草をはんで&くつろいでいましたよ(右上画像マウスオン)。

このあとは鉢巻道路を半周した先にある永郷地区側に降りていくことに。この旅行中に八丈富士に登るつもりではありますが、わざわざ天候悪化必定のこの日に登る意味はないですからね。



島の西側にはまだ青空&穏やかな感じが広がっていました。風はすでに強かったですが、一気に天気が崩れたのはこの日の夕方以降でしたからね。

八丈富士の北側を回って八丈町中心部の三根地区近くまで来たところでお昼となりました。となれば、ここでお昼ご飯を補給しておかなければ!というわけで向かったのは何と中華屋さん。ま、海幸系ばかりというのもナニですからね‥って、ここまでも特に海幸ばかり食べてるわけじゃない気もしますが(笑)。


八丈島警察署のはす向かいのちょっと奥にあるこちらのお店「しほさい」、実は旅行前にネットで青ヶ島リサーチをしている途中で知ったお店でありまして、結構本格的な中華料理を提供しているそうなのです。で、湯麺系では「辛子そば(辣醤湯麺=ラージャンタンメン)」がお勧めということだったので、それと焼き豚チャーハンと餃子を注文し、美味しくいただきました(当然ビールはなしよ)。


確かに美味しかったです。拙サイトはグルメ系ではないので細かなコメントはしませんが(というか細かくコメントできないともいう)、ああ、こんな中華屋さんが職場近くにあって出前してくれたらかなーり嬉しいなというところです(切実な現実が言外に隠されてます)。

さてお腹も満ちたあとは次なるスポットへと向かいましょう。八丈島ではいわゆる春休み時期(3月下旬から4月上旬)に「フリージアまつり」を開催しています。しかも今年で「第47回」ということですから長い歴史があるんですね(わたしの上司は幼少のみぎり八丈島に住んでいたことがあるそうなのですが、わたしが旅行後「八丈のフリージアまつり‥」と申し上げると「うわー、懐かしいなぁまだやってるんだ!」と喜んでいました)。

で、この2013年春のおまつり開催期間は3/20-4/7だったのです。でもこの日は3/19、まだおまつり期間じゃなーい!でも‥


というわけでフライング発想に基づく行動開始!(笑)。ただしあえていえばこの時の天気予報は「明日朝にかけて大荒れ」だったので、まだ太陽が出ている今のうちにきれいなフリージア畑を眺めておこうという算段だったのです。この行動は結果として正解でして、この2日後同じ場所を訪問したときは「土砂降り」でした(いやホントに土砂が降ってたわけではないですが=当たり前田のクラッカー)。

で、フリージアまつりメイン会場に行ってみたら‥予想通りどなたもおられなかったので「摘み取り用フリージア畑」という看板があった畑に無断進入(苦笑)。翌日からは普通に入って摘み取れるようになるはずなので、今日は写真撮影だけ許してくださいね(事後承諾って意味なし芳一ですが)。



ただし、へたっぴぃな撮影しかできないのはいつものことです(それでも上画像マウスオンで別画像に変わります)。



満開にはまだ少し早いですが、おまつりの開始時期としては十分かも。ちなみにこの年は「ベストタイミングの開花」だったのだとか。

さてしかし、そうしているうちにも徐々にお天気は下り坂の人生をたどりつつあります。何とか日没までは頑張ってほしいところ‥もっともこの時点ではまだ雨が降り出すほどの空模様ではありませんでしたが‥。

続いては八丈植物公園内にあるビジターセンターを訪ねてみることにしました。実はこの翌日以降もう1度ここを「別の目的で」訪ねることになったのですがまぁそれはおいおいということで。


公園の南側に車を止めて歩いていくと温室があったのでちょっと立ち寄り。いろんな熱帯系植物があったのですが、ある種一番印象というか記憶に残ったのは実を付けた果樹の前あたりにある但し書き。そこには‥


というような掲示がなされておりました(文章そのものは実際のものと全然違います=画像記録をしなかったので内容の印象を書き起こしたので)。

まぁほとんど無人の温室ですし、果樹木においては一番の「見せ場」が「実際に実が付いている状態」なのですから、その実を勝手にむしり取られたりしたら最悪ですよね。その意味でこの但し書きは「無言の警告」だと思いますし一定の抑止効果もあるだろうと思います。でもね、ついつい大好きな「裏読み」をしてしまうTakemaが考えたことといえば‥


あ、誤解を招かないように申し上げますが「完熟−爛熟−腐乱」に至るまでを温室内で展示する意味がない以上(笑)どこかのタイミングで撤去(摘み取り)しなければなりません。天の邪鬼的に考えると、あの掲示は「完熟までをみてもらうため」だったのかなぁと(以下は記載を自粛しますんでご想像に任せます。もちろんこの件について職員の方々に直接お聞きしたわけではないので念のため)。


さてそんなわけでビジターセンター母屋にやって来ました。お客さんはほとんどいませんでしたが学生の春休みにも早いし平日なので大人も来にくい日ということでしょうがないです(なのにTakema夫婦がなぜここにいるのかについては永遠の謎ということで)

ちなみに東京都のビジターセンターですからお金がかかってます。われわれだけのために資料動画も上映してくださいましたし(おしんこどんは途中から定番の居眠り)、暗いところで光るキノコが「まだシーズン前なのでありません」と書かれていたのが、動画を見た=ちゃんと展示を見てくれるお客ととらえてくださったのか学芸員の方?が「まだシーズン早めなので半分しか光っていませんが見てください」とわざわざキノコをセットしてくださったりして十二分に満足!

また八丈牛乳のアイスクリームも食べられましたよ(ただしソフトクリームじゃないので固かったですが‥実はあのふれあい牧場産の牛乳は島でもけっこう入手困難な状況なのだとか=学校給食に優先納入しているので、ということでした)。

さてビジターとしての責務を全うしたあとは、Takemaが小学生だった頃からの「長年の懸案」を解決しに向かうわけです。それはすなわち‥


そう、これしかないですよね!作者の山上たつひこ氏はよくも悪しくもある意味時代の寵児だったわけであり、両津さんの警察人生を描いた「こち亀」の秋本治さんも、初期のペンネームは「山止たつひこ」だったんですから‥


だから何だというわけでもないですが、てっきり「山上−山止」のペンネームは事前に山止氏側から申し出て許可を得たものだと思っていました。でも実は山止氏が一方的に(勝手に)使っていたそうなんですね。wikiによると山止氏=秋本治さんは当時のことについて「山上たつひこ先生に本当に申し訳ないことをした」「若気の至りとはこのためにあるような言葉です」「なんて大それたことをしたんだ!と思う」と述懐されているようです。


そんなわけで八丈島といえばキョンなのです。ただ、右上画像の説明の通りキョンは別に八丈島の固有種でも何でもなく外から持ち込まれた動物で、千葉の勝浦界隈では、動物園?から逃げ出した複数個体が房総半島内陸で繁殖しいまや4000頭にまで繁殖しているとか何だとか。

で、「がきデカ」では八丈小島にいるのがキョンだということになっていたような気がしますが、小島(現在無人島)における生息についてはわかりません。ただしここ八丈島本島においてキョンが生息しているのはこのゲージ内だけなのだということです。



鹿なのですが足がぐんと短い‥運動不足なのかちょっと小太りかも(上画像マウスオンで拡大)=ちょっとオヤジ顔。

キョンも見られたので満足して次なる行動へと進みます。あ、今回の旅行で「キョンを見る」なんていう目的はそもそも全くなくて、そもそもが「天気下り坂」>「近場の施設系見学が無難」>「ビジターセンターの掲示にキョン」>「じゃ行ってみるか」>「イタ!」という偶然が重なっただけなんですけどね(大苦笑)。でもだから旅行って面白いんですよ(強引な自己行動正当化)。


で、ここからは再び島の南西部にある中ノ郷へと向かうべく峠道=すっげー!高速道路みたいな立派な都道を進みます(スゴイのはこの区間だけですが)。

で、まだいいお天気だったこともあり、今回持ってきたガイドブック(約10年前の刊行物)に載っていたソフトクリーム屋さんに行ってみることにしました(新しいのを買おうかと思ったんですが、伊豆諸島については詳しいのがないんです。小笠原諸島メインのやつにおまけ程度で出ている冊子は結構あるんですが)。


そんなわけで中ノ郷の中田商店で「あしたばソフト」を所望すべく入店。平日ですから他にお客さんの姿はなく‥あのー、お店の方もいないんですが(笑)。もちろんこのあとすぐに女性の方が出てきてくれました。


名物?のあしたばミックスソフト(270円)は左上画像の通り。ちなみに背景にあるサイコー系の書き込みは変に狙った構図ではなく偶然の写り込みです。ところで2人して同じものを頼むというのも芸がないので、Takemaは‥


パッションフロートのお味は‥そこそこでした(パッションフルーツの収穫時期とかだったらイロイロと違うのかも)。なおあしたばソフトは美味しいですよ。んでもって、こちらの経営者の女性としばし世間話。へぇー、横浜出身なんですかとか、島は湿気がすごくて、霧が濃くなると道路を挟んで向かい側にあるタバコ屋さん(親族)の建物が見えなくなっちゃうとか、まぁとにかくへーへーほーほーとお話を伺った次第です。

で、ソフトもフロートも完食したところで「ではではどうもありがとうございました」とおいとましようとしたら‥



と手渡しされたのは、先ほどたべたあしたばソフトのミックスバージョンを「その形のまま冷凍庫で凍らせた」ものでありました(つまりは「ソフト」じゃなくて「ハードクリーム」というべきなのか)。そんなわけで、脇の駐車場でわしわしと食べちゃいました。物干し台にはご覧の通り春トビ(ウオ)が干されており、ん?でも確か先ほどの女性は「この時期になるといろんなところから『はい、ハルトビ!』って回ってくるからね、飽きちゃうんだよね」というようなことをおっしゃっていたような‥おそらくはこれもそういう流れで回ってきたのでしょうね。

さて続いては温泉!中之郷の交差点から裏見ヶ滝温泉方面へと下り、、藍ヶ江港の上にある「やすらぎの湯」へ。しかぁししかし!



あとでどなたかに聞いた話によると、島の温泉は結構早い時間から混み出すのだとか。そうかたとえば漁師さんなどは夕方まで漁に出ているわけじゃないしなぁと納得。誰しもが9-17時の勤務じゃないわけだから「朝は早くから、午後は早じまい」もアリというわけですね。

そんなわけでひそかに「ここは要再訪だな」と心に念じつつ、ややなまりつつある湯に浸かったTakemaでありました。休憩室の机上にはフリージアの花がてんこ盛り的に飾られておりました。さすが明日からおまつりというだけあります(右上画像マウスオンで拡大)。


このあとは一気に中心部の大賀郷地区に戻り、この日の宿へと向かいます。左上画像を見ればおわかりの通り、この頃になるとだいぶ空模様もあやしくなり、風もずいぶん強くなってきました。

で、電気自動車を返却したわけですが、本日の走行41.2kmでバッテリー残量はもう半分以下ですね。エアコンとかも使っていないのに結構減っちゃってますから、やっぱり航続距離の問題はまだまだ改善の余地ありだぞ(笑)。


さてこの日のお宿「ペンション大吉丸」は1泊朝食付きが基本なので、夕食は歩いて行かれる距離にある「居酒屋大吉丸」へ。そうです、親族経営らしい大吉丸グループのハシゴであります(笑)。


居酒屋夕ごはんは、食べたいものを適量でいただけるのでありがたいです。われながら正しい選択でありましてパクパクといただきました。ちなみにちょっと嬉しかったのが冷酒のラインアップの中に福島県は二本松市のお酒「奥の松」があったこと。これも1つの復興支援というわけで(それほどのことじゃないですが)もちろん注文いたしました(右上画像マウスオン)。

さて食事後宿に戻る道中は、雨こそまだ僅かにパラパラ程度でしたが風がすっごい!春一番じゃないにしても、とにかくピューピューの荒れ模様。そしてこの夜は風雨がさらに強まり「台風ごっこ」モードへと進行していったのでありました。昼間じゃなくてよかったー。

ではではこの続きは次ページということで。

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