− 2013/3 八丈島&青ヶ島編 その14 いま再びの末吉地区、翌日はやすらぎの湯リベンジほか −



この日の夕食。島寿司に鍋物にサラダ‥そして何とピザまで!(笑)。
八丈富士下山後は、この旅行初日からもう何度も慣れ親しんだ道を末吉地区へと向かいます(レンタカーは3回乗り換えてますが)。奈緒子の日は、いや違った、なおこの日は宿直近の「みはらしの湯」が定休日なのでありましたが、いいんだもんね洞輪沢の湯があるんだもんね。


美奈と近く、いや違った港近くにある民宿大吉丸に到着したのは17:00過ぎ。やさしい感じのご主人が出迎えてくれました。ちょうど同時に、連泊中の工事の方々も車でお戻りになったところでしたが、翌日の出発はわれわれのほうが遅いということで奥に止めさせていただきました。何でも発電所関係のお仕事なのだそうで。なおさっきから奈緒子とか美奈とか女性名を誤連発していますが、これは別にネタではなくホントにATOKがそう変換したんです。自宅のPCで女性名なんて全然タイプした記憶ないんだけれどなー(笑)。

さて部屋(2F)の外側には共用のテラスがあり、宿自体が高台にあることもあって景色はめっぽういいです。部屋まで案内してくれたご主人によると、「天気が良く空気が澄んだ日にはあの岩場の先あたりに青ヶ島が見えるんだよ」ということでした(右上画像マウスオン)。この日は春らしく霞んでいましたからダメでしたが‥。

なお、今朝未明にかけての強風雨はどうだったか伺ってみたところ「いやぁ、相当にすごかった」のだそうで、昨日の宿泊じゃなくてよかったぁ。ただ明日は再び天気が崩れるようなのですが‥この時点で御蔵島立ち寄りはあきらめてましたが、三宅島直行にもちょっと黄信号が点灯しだした気がします。だって‥



というように「まだ帰りたくない気分満開モード丸出し」なのでありました。うーんどうしようとしばし一休さんのごとき沈思黙考、いやTakemaの場合はせいぜい珍思石膏ボードぐらいですが、ポクポクポク‥チーン!はい、結論が出ました!


(その大義名分って何なのか、そもそも大義名分がなぜ必要なのかについてはよくわかりませんが)

というわけでレンタカーを借り出したGSに電話をして「もう1日の延長」が可能かどうか聞いてみると問題なくOKとのこと。ハイそんなわけで今回は4泊5日の八丈島滞在となりました(しかも全部泊まり先が別となりました)。


さてチェックイン時に「ビールとかは上のスーパーで買ってきてね」と言われていたので急いでビール&焼酎を買い込みに行き、またこの日は登山で一応汗をかいていたので珍しく宿のお風呂で身体を洗い(今回の旅行で宿のお風呂に入ったのは初めて)、さらには19:00からの夕食にはまだ間があったので洞輪沢温泉でぬくまってくることにしました。

ちなみにバス停に時刻表がありましたが、見ると朝夕のみの1日2本、しかも学校休業日は運休というわけで完全にスクールバスモードとなっているようです。でもバスがあるだけ有り難いのか。最近は地方のバスの運営がどんどん厳しくなっていますから‥。


とりあえず身体を洗ったあとはトコトコと歩いて温泉へ。夕食前の混雑タイムということか数名の方々がおられたので画像はありません(初日に十分撮影したし)。で、戻ってきて春モードのビールで「プシュうぐプハ=のどを潤している」うちに「夕食でーす」というわけで、今度は焼酎の瓶を握りしめてささっとお食事処へ。


トップ画像にもあった本日のメインディッシュ3品+サラダ(右上画像マウスオン)が本日の夕食です。島寿司は何となくお昼にも食べたような記憶がありますが海鮮モノは基本的に好きなので問題なし。鍋物は今回の旅行で初めてなので嬉しいし、そして「まさかここでピザですかい?」というサプライズ系のトキメキ!サイズこそミニサイズでしたが、最近のわれわれは国内旅行でも「どこかにイタメシを入れる」傾向がありますんでかなーり嬉しかったです。




(毎夜毎夜の営みであるともいいます)。

夕食の量も「む、むぅ‥」となるほどでもなくそこそこ適量で満足した次第。食事後はお仕事の方々も部屋飲みはちびりちびり静かにという感じで(ホントはもう少しお話ししたかったのですが)夜は更けていきました。


明けて翌朝。左上画像にはわれわれのレンタカーしか写っていないことからもわかるようにのんびりと出発です。ご主人は各部屋の布団を干しておられましたが、この日はこのあと雨になるとの予報(実際にも相当降った)、布団の収容は間に合ったのかなぁ。

で、昨日から集め始めたスタンプラリー(ええっと、正しくはこの日=3/20からスタートなのですが細かなことは言いっこなしということで)、全部で14ヶ所のスタンプ設置場所のうち5つのスタンプを集めれば「黄八丈テーブルセンター」への抽選にエントリーできるということなのですが、せっかくなら全部押しちゃえ集めちゃえ!という気概に満ちあふれていたわれわれ夫婦なのでありました(その気概を仕事の方面にもう少し‥と上司に言われそうですが。先日も「別府出張」が却下されたしなぁ(苦笑)。いやホントに仕事100%で湯など入るつもりも‥いやせめて1湯くらいという湯望がなかったわけじゃありませんが=そのニオイを感づかれて却下されたか?)。

ちなみに昨日時点で5つのスタンプをゲットしておりました(右上画像マウスオン)。しかしまだあと9つかぁ‥コンプリートへの道は遠いぞ。


さて中之郷まで戻ってきて藍ノ江漁港まで降りてみると、時折高い防波堤を越えて波がジャポっと越えてきます。さすが外洋に面した港だなと思ってさっさと退散し、その一段上にある「足湯きらめき」へ。かなりの人数が同時に楽しめそうな感じでしたし(右上画像マウスオンで全景画像に変わります)湯温もきちんとあるのですが、どうも足湯にはあまりトキメキテクマクマヤコンとならないTakemaなのです。結局手湯でオシマイとしました。というのも!



そんなわけでオープン時間前から駐車場からしばし待機という「肉食系温泉ファン」と化したわけですが、地元系の方々もすでにちらほら‥あれ、温泉セットを持参していたおじさんはすぐ下のお知り合いの家に行っちゃった?あ、でもオープンと同時にすかさず別の方が気がつけばTakemaより先にチェックイン!(湯断大敵)。追いつくことはあきらめて脱衣場入口画像などを撮ったりして‥(右上画像マウスオン)。

しかしこの方と同時入浴中にお願いしてお風呂画像だけは撮らせていただきました。しばらくは次のお客さんも来なかったのでヨカッタ(最初のオジサンはお知り合いの家で長話系?)。




同客さんは空港近くの大賀郷にお住まいの方だそうで、こちらにはかなりの頻度でお越しになるのだとか(道理で回数券を手にしていたわけですな)。「ふれあいの湯」よりもこっちの湯のほうがマイルドでお気に入りなのだとか。

‥確かに、口にしてみると塩分はかなり薄い‥(ま、他が濃厚すぎるともいうのですが)。浴感は湯上がりさっぱりという感じで気持ちいいです。これも、他の共同湯はともすればじっとり系の疲れる湯であることを考えれば貴重かも?



湯汚れもないほぼ一番湯はサイコーです。リベンジ成る!


内風呂のみの施設ですが、高台にあることもあって窓からの景色はなかなかいいです。天井部の造作も好感が持てる木組みでした。これを樹脂板などで覆っちゃうと天井から始終ポツポツとやられるんですよね(笑)。

さてここでもスタンプをペタリと押しました。この時点で何だか残された滞在時間をスタンプゲッターとして有効に活用しなければとの使命感が強くなってきており、これまでスルーしてきた観光施設にも立ち寄ることにしました。まず最初は‥黄八丈染元「めゆ工房」へ。



ちなみに今の今まで「ゆめ工房」だと思いこんでいました。なぜ「めゆ」なのかと調べてみたら先代さんのお名前由来なのだとか。

で、とてつもない僥倖といえば、ちょうどジャンボタクシーで数名の方々がお見えになったことで、黄八丈についての説明会が始まったのでありますよ。「どうぞこちらへ」のお声掛けをいただき、気がつけば最前列へ(おそらくタクシー会社から説明予約が入っていたのだと思いますが、たまたまとはいえ何だか申し訳ない‥)。




オーナー氏は染めから織りに至るまでの一連の流れをわかりやすく説明してくださり、なるほど素人Takemaでも何となくわかりました。その作業それぞれが大変なことも。ちなみに熟練の織り職人より若い職人の方がいいということもあるんですね。そういえばブータンでもラオスでもミャンマーでも、織機を操っていたのはほとんど若い人ばかりだったような気が。



「この灰汁(あく)に糸を浸けると‥ほら、黄色が鮮やかになるでしょう?」(右上画像マウスオン)。

そんなわけで説明を受けたあとは、観光協会の思惑通り黄八丈をお土産にしたくなりました‥が、高いですから小物‥おおこれだ!というわけで、黄八丈の名刺入れを購入。名刺入れって地味な黒か茶色のものがほとんどなので、自分は黄色でアピールするぞー!(Takemaの仕事はある種営業職でもあるので、今や現役バリバリで使ってます)。

で、このあとタクシーのお客さんがトコトコと向かったのは‥ん?そっち?ご自宅じゃないの?でも、何やらやたらに色合いが華やかなんですよ!




(両上画像ともマウスオンで別画像に変わります)

伺ったところ、こちらの工房を訪ねてきたお客さんに見てもらうためこれらの花々を飾っているそうです。それにしてもこのテンコ盛り、いかに八丈島が冬でも温暖とはいっても‥すごい!(なお最初から鉢植えで育てているのではなく、ある程度育ったところで鉢に植え替えているのだそうです)。なるほど成長期に大地の恵みをたっぷり吸い上げているからこそこれだけの豪華絢爛な花付きとなるのでしょうね。


と、さりげなく確信的に置かれていたと思われる(笑)クーラーボックスには、八丈町の「町の魚」に認定されていわれる「春トビ」がおさめられておりました。しっかし大きい!その昔屋久島で食べたトビウオに比べてもはるかに大きいっ!

これまた伺ってみると、ここ八丈でもトビウオは夏にも獲れるということですがその種類が違うのだとか。この時期(春先)に獲れるのはハマトビウオで成魚の体長は40cmくらい、いっぽう夏に獲れるのはホントビウオ他で30cmくらいなのだそうです。ちなみに左上画像マウスオンで胸ビレを広げた画像に変わります。最長で500mくらいの飛行距離を誇るようなのですが、「それだけ飛んだあとはカロリーをたっぷり消費しちゃって味が落ちるんじゃないか」と、食べる側からすると心配になります(不遜)。

なお、このあと先ほどのオーナーさんから「うちのフリージア、どうぞお持ち下さい」と、茎が激太の最上物をいただいちゃいました。まだ今日帰るわけじゃないんですが、何とか保たせなきゃ(結果的に十分保ちました)。


このあとスタンプだけを目当てに町営バスの事務所におじゃましてペタリ(ここにもスタンプがあるんですよ)。で、そろそろお昼になったわけなんですが、昨日も昼夜と島寿司だったんで、地図を見ていてふと見つけた洋食屋「HAMAGEN(浜源)」さんに照準を合わせました。しかし、地図なしでは見つけられないよなーという感じの奥まった場所にありました(格安レンタカーなのでナビはなし。でもこの頃になると「どの辺で曲がるとどこに出るか」だいたい見当が付いていましたので‥)。


内部はご覧の通りで、ランチもよくある洋食のラインナップというべき?いや、でもたまにはこういうのが食べたかったのでドンマイOKカンチャンずっぽりなのです。なお両上画像マウスオンでわれわれのオーダー品画像に変わります。

さて、昼食後ビジターセンターに再訪してペタリとスタンプしたまでは良かったのですが、このあと昨日も訪問した「フリージアまつりメイン会場」まで進んでいく途中から一気にどしゃ降りの雨となりました!お天気が悪くなるというのはもともと予想されていたことですが、いやぁ一気にきたぞという感じです。


この悪天ゆえメイン会場にも他のお客さんの姿はなし。そもそもこのあと春分の日以降の連休が集客のメインなのでしょうからこの日島入りしている観光客も少ないのでしょうが、それにしてもだいぶサビシイ感じです。

聞けば、このおまつりに合わせて「にっぽん丸」だか何だかの大型客船が寄港し、こちらにお客さんがどどんと押し寄せる予定だったらしいのですが悪天のため寄港を断念したのだそうです。「準備万端整えてお客さんの来訪を待っていたら全部キャンセル」って、主催者側のお気持ちとしてはどんなに切ないことでしょう。でも、島が島であるゆえにこういう事態もよくあることなのでしょうね。


ちなみにこちらでは島外観光客に限り「20本までフリージアつみ取り無料」なのであります(しかも枝部分だけでなく根っこの球根ごとOK)。これはかなりのトキメキ系大盤振る舞いだと思うのですが、外はかなりの強い雨、どうする?でも明日の予定は未定‥となれば。

どこかの予備校キャッチコピーのパクリではありますが、聞いた話ではこの先生のこの言葉、このロケの時に偶然発したものらしく「言葉が一人歩き」しているらしいです。そうなるといろいろ大変だよなぁ(勝手にしみじみ)。

で、「今しかないと心得て」ぐっしょぐしょの水たまりになった畑でしっかり欲望のおもむくままに20本を掘り返したわれわれでありました(右上画像マウスオン)。そうまでしてやるか?(大笑)。

ちなみにTakemaが何かを取りに車まで戻る途中、下から上がってきた軽自動車の御仁が「八丈島空港の天候調査云々」についていろいろと語って下さいました。「以前は1日4便だったのが今は3便。でも管制発表のデータがちょっとナニなのでわたし自身も計測しているんですよ」とのことですが‥ん?青ヶ島と八丈島とのやりとりでも同じような話を聞いたことがあるような?(笑)。

いずれにせよ船や飛行機は島と外部を結ぶライフラインそのものですから、「来てほしい」島側と「安全第一」の運航側で見解の差違が生じるのは仕方ないところなのでしょうね。

で、結構濡れネズミ系になりつつも20本の「収穫ノルマ」を達成したわけですが、左上画像の掲示をよーく見てみると‥


(ハイ、人の欲望たるや所詮このように限界を知らないというわけです)

もっともこの大雨の中もう一度外に出る気力もなく、結果として「節操のある夫婦」を演出することが出来ました(笑)。ちなみにここでは八丈太鼓のデモンストレーションもあるということで期待していたのですが、本日は荒天ゆえ中止ということで残念。なおお祭り期間中には毎夜八丈太鼓のライブステージがあるというので、今夜はそちらに行ってみることに決めました。八丈太鼓は即興演奏的要素が強く太鼓世界の中でも評価が高いとのことで、是非見てみたいんですよね。

さてこちらの館内には野点(のだて)のブースもありました。もちろん外部からの観光客はわれわれしかおりませんし‥もちろんお抹茶をいただきました(無料サービスです)。


抹茶を点てていただき、アシタバを練り込んだ八つ橋をいただきます。うーん、こんなにサービスしていただいちゃっていいのでしょうか。聞けば、こちらのお茶の先生は時々青ヶ島にも行かれて現地でご指導なさっているのだとか。われわれが青ヶ島滞在中にもフラダンスの先生がお見えになっていたし、現地では結構カルチャー企画が充実しているんですねー。さてそんなわけでそろそろ出発しましょうか。


この時点で今夜の宿は確保済み。これまで三根・大賀郷・末吉地区に泊まってきましたが、あとは中之郷?いやいやそれではありきたりなので(何が?)天の邪鬼Takemaの本領を発揮し(笑)、思い切り目を別方向に転じて永郷地区(島の西側)に宿を取った次第です。

でもそれなのに、ああそれなのにそれなのに、ご覧の通りのどしゃ降りの中われわれの車は一路東側の中之郷を目指すのでありました。なぜって?そりゃもちろんスタンプゲットのために決まってますがな!普段はほとんどこういう企画モノに飛びつかないのに、なぜか今回は俄然やる気を見せているTakemaです(要は気分屋?)。


最初に目指したのはいまだ未湯だった「ザ・BOON」。実はここの施設は八丈島の温泉にして唯一の循環湯、しかも源泉は裏見ヶ滝の湯ということですからまぁいいかなと思っていたのですが、スタンプのためには‥というわけで玄関で「あのぉ、スタンプ‥」とおずおずと申し出て館内にあったスタンプをぺたり、ハイ退館っ!

って、結局お風呂には入らなかったんですわ(笑)。入浴料も700円とお高いですしねぇ(そのかわりいろんな温浴付帯設備は充実しているらしいですが、そういう付帯設備にそもそも興味がないモノで‥)。

で、次に目指したのは「みはらしの湯」。ん?昨日は末吉地区に泊まっていたのに何で?というのは「昨日は休業日だったし朝は10:00からなんで待っていられなかった」ということでハイハイと。でも、こちらの湯には八丈島の滞在初日に浸かってるんですよね(しかも写真も余裕で撮れた)。なのになぜまた再訪を?といえば‥




というわけで最後のスタンプぺたりでラリー終了!ちなみにこの日は3/20、フリージアまつりの初日なのでありますから、島内滞在中の旅行者の中でもこのコンプリートペースは相当に早かったのではないでしょうかね(自慢顔)。

あ、前日からフライングスタートしちゃっていたというのは云々(苦笑)。だって資料館の方が「どうぞ、もういいですからシートを持っていって下さい、まずはここのスタンプを押して‥」っておっしゃってくれたんだもん。って、責任転嫁してどうする(大苦笑)。

温泉の受付の方も「あらまぁもう全部!」とちょっと驚いてくれたので満足です。よーし何が当たるかなーと高揚したワクワク感のもと、こちらに2度目の入浴といたしましょう(当たるとすれば賞品は「黄八丈」しかないんですが)。



しかしですね、ご覧の通りお天気は相変わらず悪いのです(苦笑)。



そんなわけで湯上がりには休憩室でコンプリートしたスタンプ帳を眺めながらニヤニヤ‥(あんまり性格よくない)。で、クールダウンのお飲み物は‥何と受付横の冷蔵庫内に「幻の」八丈牛乳ハケーンっ!(右上画像マウスオン)。

何でも近年乳量が減ったため学校給食優先で供給しているということで、市販に回される量が相当減っているのだそうな。受付の方も「昨日が定休日だったためある種奇跡的に残っているんですよ」とおっしゃっておりました。

ということで本日の「昼の部徘徊大作戦」はこれにてほぼ終了、一路本日のお宿を目指します。

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