− 2013/3 八丈島&青ヶ島編 その5 お宿到着後夕日見物、その翌日の空港まで −


夕焼けを見に車を飛ばしてきましたが、空は大して燃えることもなく、やがて太陽はかすみの中に消えていきました。


というわけで今宵の宿、「ゲストハウス十五夜」にチェックインです。ちなみにこの日は「うまくすれば青ヶ島入り」という心づもりだったのですが、その一方で「ダメだった場合」の心づもりとしてこちらの宿に「もしかしたらお世話になるかも系ですが‥」と仮予約を入れ、この日の朝、八丈島行きの便が遅延することがわかってから本予約に切り替えたというわけです。

この場合「フライト直前になってみなければ青ヶ島に渡れるかどうかわからない」のでしたが、この仮押さえはいざというときの安心感もありましたし、他の宿も含めほとんどが民宿系でしたから「予約なしで飛び込まれるよりは状況を聞いた上で仮予約のほうが食材の準備も含めてありがたい」ということでした。まぁそりゃそうでしょう。


で、この日の宿は今回の宿泊で唯一「明らかに観光客をターゲットとしたお宿(ゲストハウス)」でありましたので、館内はお食事処も含めてかなりおしゃれ、屋外デッキは当然のように「Takemaの喫煙所」として重宝いたしました(笑)。まだこの時期はさすがに窓も開けていないので‥。

さて夕食までにはまだ時間があったので、ちょっくら行ってくるかということで宿の方に「これからお出かけしてきます宣言」。それは‥


ということでありました。島の周回路延長がほぼフルマラソンと同じ距離なので、鉢巻道路(八丈富士の中腹を巻く道路)を八丈小島側に進むくらいなら今からでも余裕だと考えたからなのです。ちなみにその「計算」はまさにご名算ではありましたが、肝心な夕焼けは‥(あ、ページトップの八丈小島画像でもうバレバレですが知らぬふりをして続けます)。


そんなわけで夕やけに間に合わせるべく鉢巻道路へと上がっていくところで、八丈島空港を飛び立った「第3便@羽田行き最終便」の姿をキャッチ!この時間には南西方向からの風が吹いていましたから離陸も容易だったと思われます。

ただ「この空の色」から考えるに夕焼けはあまり期待できそうにない?そう、それはあまりにもその予想通りでありました!(笑)。だってさ、




鉢巻道路を太陽が見える方角まで回ってきましたが、そもそもこうやって太陽の輪郭を撮影できるという時点で夕焼けはアウトです。この日は晴れていたとはいえ霞がかっていたこともあり、夕焼けニャンニャン(古いな)は全然見られませんでした。でも‥





ちなみにこのあと、太陽は水平線に沈むのではなく霞の中に消えていきました。あーあ残念、と、おしんこどんはなぜそのタイミングで四股を踏む?(大笑)。

このあとはせっかくなので鉢巻道路を反時計回りにぐるっと回って還ったわけですが‥ん?期待していたとおり野良牛放牧中の牛が道路をうろうろとしているのに出くわしました。そうそう、こういう出会いこそ大切なのですよ(だから鉢巻道路ではスピードオーバー禁物です)。



驚かせて突進してこないようあくまでゆっくりと接近&通過。ん?あの小さな丘の上にも一頭いますね(笑)。



ちなみにこの鉢巻道路から海はあまりよく見えるわけでもありません。


というわけで宿に戻ってきたのは18:00過ぎ。「夕食は18:30くらいからです」といわれていましたので余裕でクリアです。部屋に戻ってしばしくつろいでいたところで夕食準備OKとのことで食堂へ。


そんなわけで夕食のお酒は黒生ビールとおごりました。「単なる海の幸攻撃」ではなく、春トビはカルパッチョに、島豆腐も特製ソースで、アシタバといえば天ぷらが定番ですがあえて独特の苦みを残したおひたしに、その他にもいい感じのアレンジが施された料理が出てきました!





グルメサイトじゃないので各品へのコメントはなしです(うまく説明できないだけともいいます)。

ただ、実はこの時は体調がよくなかったのか食欲が進まなかったのです。いやホントに「何だか食べたくなかった」という気持ちの中での夕食タイムという感じで、こんなことはこれまでなかったのに‥

何とか全部食べきりましたが(残すのは大嫌い)、いやお料理がどうこうということでは断じてなくて(これはホントよ)とにかくこの夜のTakemaのお腹状況は何だかいつもと違ったのです。それを証明するかのような事実として「この日の夕食では上の方の画像で出ていた乾杯の黒生ビールを飲み干すのが精一杯」であったことを申し添えます。普段ならそんなことってあり得ないんですから(大笑)。ということは‥来たか男の更年期?(大苦笑)。

なおその後今に至るまでの食事摂取においてこの日のような苦しみを感じたことはありません。だってこの時は「料理を目の前にした段階でコレハキビシイと自覚した」わけでしたからね。まだひと口も食べていなかったというのに(だから間違っても料理のせいではなくTakemaの体調が原因です。そこのところお間違えなく!)。

ちなみにおしんこどんは美味しい美味しいとTakemaよりはるか先にお料理完全成敗!というか、それが普通だと思います。量で勝負のお宿ご飯というわけではなかったし(時々あるんですよね、これでもか系の量が出てくる民宿が特に海沿いでは(笑))。

もちろん夕食後のアルコール追加摂取行動もなし!(大珍事)。なお、この日以降にお酒を抜いたのは健康診断の前日でしたが、「前日はお酒を飲まないでください」と言われてました。それによる検査結果の数値って「明らかに普段とは違う=良い数値になると思うんです。でもそんな検査結果って意味があるのか?話がそれましたがとにかくこの日のTakema体調はちょっと変だったわけでありました。


しかし夜の静養により?朝にはお腹も完全復活しておりました。この日もお天気がよく、いわゆる「青ヶ島渡航日和」というやつですね。宿のウッドデッキからは南国の朝を思わせるすばらしい逆光系の景色を見ることが出来ました。

さて朝ご飯前にお散歩に行ってきましょう。東海汽船が発着する底土港は宿からすぐなので、ここから御蔵島や三宅島に向かう時の下調べよろしく港の施設などを見に行くとともに「朝の軽い運動により朝ご飯をより美味しく食べよう」という算段です(人生前向き時々でんぐり返し)。


立体オブジェは輝かしい島の未来を象徴するかのようですが、その一方で港の旅客ターミナル(船客待合所)はかなりローカルな感じで売店すらありません。ま、船は1日1便しか来ないわけだし、ターミナルのすぐ向かいにはおみやげ屋さんがあるので問題はないのでしょうが、ゆくゆくはリニューアルも必要でしょう。何といっても空港と並んでここもまた「島の顔」なのですから‥。


まだ早朝(7:00過ぎ)なので待合所内には誰もいませんでした(そりゃ当然。ちなみに待合所自体7:00にオープンしたばかり)。で、これまた時代を感じさせる時刻表(紙を貼ってるのね)、そしてその下には「本日の運行状況」が小さなホワイトボードに示されておりましたが、これがこの日これからの状況を示す最新のものなのか、それとも昨日の状況がまだ書き換えられていないだけなのかは不明です。できれば「何月何日 何時更新」って記載してほしいところ(関係者各位よろしくお願いします)。

なお待合室内にはひょっこりひょうたん島をモチーフにした顔出し看板がありましたが(ちなみに正式名称は?と調べてみたら、当然正式(公式)の名称はありませんでしたが、こちらの専門サイトに従い以降拙サイト内での表記は「顔出し看板」に統一します)、ひょっこりひょうたん島のモデルとなったとされているのはここ八丈島のほか大槌町の蓬莱島や瀬戸内海の瓢箪島とされており、いまだどれであると確定はされていません。ま、確定させるべき対象じゃないと思うのでそれぞれが仲良く主張すべきだと思います(和やか笑)。あ、そんなわけで左上画像にマウスオンするとお決まりのおしんこどん画像が表示されるってぇ寸法ですわ(突然無意味に江戸っ子気取り=でも根っからの千葉人Takemaです)。


ターミナルのすぐ脇には「底土園地」なるおだやかな砂浜があり、ここが島の海水浴場となっているわけですが‥やっぱり狭いですね。で、その看板の後ろにただ1本だけ高く伸び上がる松の木!「陸前高田、奇跡の一本松」をホーフツとさせる潔さです!でも津波まで真似をして押し寄せたりしないことを切に願います。でもこの木も吹きっさらしの中ここまでよく成長したよなとしみじみ(台風とかの時はスゴイ風だろうに)。


さてこのあとは宿に戻って朝ごはん♪。もちろんTakemaの体調も回復していたので朝ご飯を美味しくいただきました(画像に影が多くて見づらいですが、いわゆる「日本の正しい朝ごはん」系でありました。もちろん普通に完食(おしんこどんはご飯おかわりね)。

ふと壁を見ると‥あー、これって吊し雛ですね。やっぱりこの宿はいろいろとおしゃれだぞ。リゾートがお似合いのわれわれTakema夫婦にはぴったりであったということがこれで根拠なく立証されたことになります(笑)。

そんなわけでいよいよこの日はヘリで青ヶ島入りなのです。穏やかな好天ですからヘリは間違いなく飛ぶでしょう。で、いざ空港へと向かうわけですが、レンタカー借り出し時にはこのようなお話しをいただいておりました。「空港の一時置き駐車場に到着したら事務所に電話を入れてください。スタッフが引き取りに行きますので」。ということで仰せの通り電話を入れてみると‥


出ました離島の常識「鍵を付けたまま放置」っ!(笑)。いや、もちろん車ごと盗むわけにはいきませんのでそこはまぁ運慶快慶阿吽の呼吸というところなのですが、やっぱりいいなぁ島って(笑)。ちなみに島内周回路の外周がほぼマラソンコースと同じ距離である八丈島ではありますが、この1泊2日での実走行距離は何と「81km」でありました(笑)。そういえば「よせばいいのに末吉から樫立に戻り、それからまた末吉経由でぐるりと三根、さらにはそこから鉢巻道路ぐるりとか、だいぶ無駄な動きをしたからなぁ(笑)。


そんなこんなで八丈島を飛び出して今度は青ヶ島へと向かいます。ヘリコプターはNZのFox Glacier往復以来1年4ヶ月ぶりです。


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