− その8 志張温泉元湯宿泊、翌日はダラダラと「雨のキャンプ場」へ −



復活した志張元湯、こちらに宿泊できるヨロコビ!
そんなわけでタイトル通り志張温泉元湯に到着です。なお「復活」というのは、実はこちらの温泉は平成20年に一度休業となり、その後競売にかけられているところを地元在住でこちらの宿にも足繁く通われていた現オーナーが落札、館内に手を入れた上で平成23年にめでたく営業を再開したという経緯を持つからなのです。

全国各地で古くからの温泉宿が休廃業に追い込まれている中(しかもこの周辺だけでも東トロコや澄川、新鳩ノ湯等多くの温泉がなくなっている中で)、なくなりかけた湯宿が復活というのはあまりにも嬉しいじゃありませんか、ならばというわけで立ち寄り入浴ではなく「しっかり宿泊してバンバン!」そのお心意気に応えるべく是非宿泊させてもらおうというわけです。ただし鹿角ホルモンの関係で夕食はなしだったんですが(ただ、オーナーさんの本業は農家ということですから、夕食も新鮮野菜のオンパレードでかなり期待できたんじゃないかと思いますが)

なお、以下の画像は到着時のものと翌朝撮影したものとをごちゃごちゃに使っていますのでご了承下さい。


到着はちょうど夕食タイムで、食堂からはオーナーさんとお客さんの笑い声が聞こえていました。そんな中チェックインを完了したTakemaがまず向かった先は右上画像の通り喫煙所‥いやちがーう(笑)、当然「他のお客さんが夕食タイムの中貸し切り湯をタンノーしちゃれ行動」に決まってます!。でもこうやってしっかり喫煙所があるっていいですね。わたしは部屋で吸う習慣がないので‥あ、屋根も壁も換気扇もしっかりありましたよ(ありがたい)。

さてそんなわけでいざお風呂へ。さてさて、お湯のほどはいかに?




上画像を見るとあまり広くは見えない浴槽ですが、実際のところはそこそこ奥行きがあります。お湯は重曹泉とはいえ案外さっぱり系ですべ感ありというところ。でもそれよりも、浴槽縁から均等に流れ出る新鮮湯の光景が何よりの夕食のごちそうです(何のこっちゃ)。


ご覧のとおりの優雅な貸し切り湯浴み、とてもGWとは思えません(もっともこの日は中日の平日でしたが)。湯温はご覧のとおり42度の超適温、湯温調節もなくこの湯が供給されているのですからまさに「神様からの恵みの湯」ですね。この湯が一時期とはいえなくなってしまったことを思えばまさに奇跡の湯かも知れません。

ちなみにこの日の宿泊客はわれわれ以外にもう1組2名だけで、結局何度かの湯浴みは常に貸しきりという僥倖だったわけですが、いくらGWの間の平日とはいってももう少しお客さんに来てもらいたいところではあります(その宣伝にこのページが少しでも役立てば嬉しいのです)。


湯上がり後は部屋でのんびり。ちなみに室内には無線LANの電波が飛んでいたので(その旨の表示はなかったんですが)、なぜかここで「ジャイアントロボ」を視聴し始めるTakema(大笑)。いやー懐かしいなぁ(何やってんだか)。

さてここでこの時のおしんこどん情報です。実はこの日、おしんこどんは何だか体調不良になってまして「風邪かなぁ身体もだるいし何だか熱もあるような?(実際はありませんでしたが自覚症状として)」という感じだったんです。



十和田石が敷き詰められた岩盤浴場は一見するとある種とっても無機質系です。また室内に入っても「むわっ」という熱さとは無縁です。というのも右上画像にマウスオンしてみればわかるとおり室内温度は38度程度なのです。

でもこの温度の中じっくりと寝っ転がっていると「じわじわと身体が温められていくべし」というのが当然の助動詞なのでありまして、結果としておしんこどんも翌日からの「寒いキャンプ生活」を前に体調を復活させることができたということです。よかったね。

ちなみにわたくしTakemaはパスね(笑)。いや、どうもこういうの(じっくりじわじわ系)がダメなんですって(こらえ性なし丸出し)。


さて翌朝、あたりまえですが朝湯をタンノーしにさっさと浴室へと向かいます。この積極性がなぜ平日にも応用できないのかという点についてはとっても永遠の謎なのですが、そんなものはいつまでも永遠でいいはずなのです。というわけで、この朝の至福湯動画をご覧下さいませ。




むはー、嬉しトキメキの湯であります。おしんこどんはかねてより「どこかの湯に長期滞在して、Takemaくんは昼間どこかにお出かけしてもいいからわたしは毎日湯治修業にいそしむわ」という願望を発しておりますんで、あまりキツイ湯ではなくこちらあたりが案外いいのかなと推察する次第です。

でもおしんこどんは案外「テレビっ子」でもありますんで、各部屋にTVがない(ロビーにはある)このお宿だと‥




さて朝のお話に戻ります。玄関前に設置された温度計を見ると‥何と「4度」。や、山の中とはいえもう5月ですよぉ!しかもこの日からは「トキメキの春の日射しをいっぱいに受けながらさわやかスプリングキャンプぅ!」としゃれ込むつもりなのに、この気温の低さや如何に!(やばいなぁ)。

さてご主人が何か作業をなさっています。聞けば、山菜(ウルイだったか?)を袋詰めして直売所に卸すのだとか。なるほど、明日からGW後半戦の書き入れ時ですからね。そういえば場所は全然違うけれど群馬は猿ヶ京温泉センターのご夫婦も直売所に山の幸を出荷していましたっけ。今は道の駅ほかで産直品が買えるようになり、便利になりましたねぇ。



そしてわれわれの朝ごはんにもウルイが登場したことはいうまでもありません(笑)。

そんなわけでこの日の行動を開始です。とはいえ神出鬼没系の行動はなく単純にR341をこのまま南下して田沢湖方面へ、そして今年は桜一輪すらまだ咲いていない角館を経由して大仙市の横沢公園キャンプ場へと向かうばかりです。この道中には気になる野湯もあるのですが、今年は当然まだ雪の下なので湯欲も埋もれたままで済みます(笑)。そのうちこのあたりは夏に再訪しなくちゃなぁ。

この日のお天気は曇り時々雨、かつ気温も低いです。何でも「雨とめっぽう仲のいい女史」がフェリーで秋田港から上陸しているという話ですからこれはある種やむを得ない流れではあるのですが(笑)、バイク組はこの気温じゃやってられませんよね。そしてこのお天気というか女史パワーはこのあとさらに炸裂することとなったのでした(笑)。


いやーそれにしても今年(2013GW)の雪の多さはなに?上記画像は玉川温泉へと向かう道中を撮影したものですが、上に上がるにつれて雪の回廊‥しかも、上部が真っ白というのは「雪がここ数日も降っている」ことを意味するわけで、あのさぁ穏やかな春の日射しを何とかバンバンしていただきたいんですけれどっ!(懇願)。


さて玉川温泉への分岐までやって来ました。せっかく&久々だから玉川の湯に浸かってみようかとも思ったのですが、見てくださいこの温度、「2度」ですよ!小雨もぱらついてるし、日帰り客は途中の駐車場に車を止めて歩いて行かなきゃいけないしこの気温だしというわけでパスすることに。



んでもって、楽して入れる「新玉」に足を向けたわけです。労を惜しむようになったなTakema(笑)。


優雅に湯浴み‥のつもりだったのですが、これまで玉川の源泉100湯に入ったときには感じなかった「全身のピリピリ感」を結構感じました。Takemaも寄る年波には勝てずお肌がへたってきたんでしょうかねぇ(笑)。結局いちばん浸かっていたのは50%のあつ湯のほうでしたっけ(右上画像マウスオン)。

ちなみにこんなお天気ですから八幡平頂上へと続くアスピーテラインは本日終日通行止め(左上画像マウスオン)、しかも隣に掲示されていた天気予報でも明日以降も天気が悪いまま‥うーん、○○さんお友達をそんなに呼び止めないでいいです!(笑)。

さて小雨が降ったりやんだりの中そのまま南下していき玉川ダムまでやってきました。「あれ?ここにもダム資料館があったんだ!」というわけで見学に向かうことに。これまではたぶん湯欲に目がくらんで見えなかったのでしょう、しかしこんな天気だと屋内施設がとっても有難かったりするのです。


発電関係のPR施設はどこもかなりゴージャスだったりするのですが、ここもかなりお金をかけた施設でした(ちなみにこれまで見学した中で圧倒的な無意味系ゴージャスさを誇っていたのは六ヶ所村の施設だと思います)。ただ酸性水を中和する施設の紹介などは結構勉強になりましたので、こちらはわれわれにとってみれば「お勉強の価値アリ」ということだったかも。

なおGW明けからだったか、ダムの見学ツアーも行われているようでしたので、今度来るときは是非見学させてもらおうと強く心に誓ったTakemaでありました。こういうのって好きなんだ。ちなみにこのダムは韓国ドラマ(映画?)のロケ地にもなったようでした。確かに看板とかもないし外国映画でも使いやすいロケーションかも。


玉川ダムは貯水容量でいえば全国のダムの中でも11番目に大きいようです。で、最初は上から眺め、そのあと下に回り込んでみました。ちなみに下に行ったのには理由があります。それは‥


でも結果論としては‥「ここに集合としなくてヨカッタ」。というのは右上画像マウスオンにて一発でおわかりでしょう。まだ雪は残りまくりだし、そもそもここにキャンプとなると買い出しは田沢湖駅周辺まで行かなければならずあまりにも不便、そしてこのエリアの気温表示はほぼ正午だったにもかかわらず「4度」。ここでキャンプと決めなくてよかったぁ(汗)。

ここからどんどん下っていき、茶たての清水まで下ってきて喉を潤し、さて田沢湖分岐まできたところでなぜか左折して目指すは田沢湖高原温泉というか乳頭温泉郷方面というか、とにかく再びぐぐっと標高を上げていきます。

しかし「民宿○ーム」に入浴を乞いたところ「日帰り入浴はもうやってないんですよ」と却下されうちひしがれてしまったのですが、「そうだお昼ご飯だここならあそこだ!」と立ち直りが早い!そう、県道から裏道に入ったところにイタリアン系レストラン「カフェぶなの森Fuu」があるのですよ!


もう何度も拙サイトで紹介しているというか寄っているので「ああ、またここなのね」とお思いの方もおられると思いますが、実はこの界隈で食事ができる場所って結構希少なのです。お蕎麦だったらどこかにある気もするんですが(でも看板が出ていた記憶なし)、それでも千葉から来るとここまでのどこか途中ですでにお蕎麦は摂取済みのことが多く、かといってここまで来て親子丼というのもイマイチという心理が働くところでパスタとかピザは妙に心が時めくのでありますよ。


というわけでパスタとピザを注文。ピザは出てくるやいなや2人でわしわしと食べてしまったので画像がありません(苦笑)。ちなみにテーブル上にあったタバスコの瓶、左上画像を見る限りはごく普通に見えますが実は巨大なんです(左上画像マウスオンで拡大)。

ところで注文後しばらくして、店内の屋根方面から「ず、すザザザーっ!」とそこそこ激しい音が響き渡り始めました。マスターさんいわく「うわー、雹(ひょうが降り出しちゃったよ!」。でも自分としては雹まではいかず霰(あられ)レベルのように思いましたが。ん?あれ?あれれ?


いや冗談ですというか冗談にならないです(ゴメンナサイ)。しかし午後1時くらいのいわばいちばん気温が高いはずのこの時間に雹か霰か雪が降るということは、もちろん夜はもっと気温が下がるというわけで‥


というわけで真面目に心配したんですよ!(口元はほころんでいたかも知れませんが)。なお実際のところは「翌朝はバイクに雪が積もっていた状態だったけれど路面はOKだった」ということでした。やはり地面はもう暖かみを持っていますからね。

さてここまで来たとはいえ乳頭温泉郷にあまり興味はないのでそのまま下る‥のもあまりにもモッタイナイというか、このあとはキャンプなので今のうちにお風呂で身体を洗っておこうということになり水沢温泉界隈へ。ここには日帰り入浴OKの「水沢山荘露天風呂」もあるのですが、駐車場まで来てみるとすでにほぼ満車&続々と湯浴み客が吸い込まれていく状況を見て「これはパスかな」。

で、たぶん湯量豊富な水沢温泉なら循環はないだろうと勝手に思いこみ、すぐ近くの「リゾートホテルニュースカイ」へ。公共の宿っぽいと思ったら、やはり労災組合の直営でした。雰囲気はやや昭和チックでしたが、お湯はどんなものなのでしょう?



この外観を見て「よし、ここの湯に!」と決心する温泉ファンは少ないでしょう。でも目的は身体洗いだったのです。そして‥





硫黄臭漂う湯がTakemaをお出迎えっ!とはいえ実は上画像はちょっと作為的なのです。いやもちろんフォトショップで加工とか入浴剤投入とかじゃないですよ(大笑)。実はこの湯画像は「さんざん浴槽内をかき混ぜまくった末の絵」なのです。

浴室入室時には完全な透明湯、そして湯底には大量の湯花が沈殿中。それはもちろん「しばらく誰も入っていない」ことを意味するわけでとっても嬉しいのですが、でも絵的にはなーというわけで舞い上がらせちゃったというわけです。



つまりはこれをこういうふうにというわけです(笑)。

でもこういう好き勝手ができてヨカッタ!そんなわけでそのまま露天湯へと移動します。あー、またやっちゃったのね(大笑)。



基本的には透明系のお湯なんですよ、Takemaが荒らすとこうなるってぇ見本です。



左上画像が透明湯&湯花沈殿の絵なんです。、まぁいいやお湯をタンノーしましょ。

さてそんなわけで田沢湖駅方面へ。このあたりで買い出しをしておかないと「買いっぱぐれる」かなと思ったからなのですが、ここで本日の集合場所である横沢キャンプ場に先入りしているおとうに「何か買っていくものはありますか?」系の電話をしてみたところ‥


ということでありました(大笑)。しかし、玉川ダムの下あたりからここ田沢湖あたりまでは全然降ってないよなぁ、もしかして北から天気が良くなるのならわれわれが到着する頃には‥という期待はあっさり消えまくったわけです(くそー)。


途中、秋田新幹線の新旧車両と行き違ったりしながら進み(左上画像マウスオン)、やって来ました雨の横沢公園っ!というわけでこの続きは次ページということにて。

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