− その9 雨だ、キャンプだ、宴会テント!翌日はもちろん湯めぐり −



さて到着後は小雨降る中左上画像のテントを設営(もう何度も立てているのにいまだにパーツのつなぎ方を覚えておらずおとうに聞いたのはここだけのヒミツです)。で、すでにおとうやよーへいさんらの連泊組は「寒いし、雨だし、もーやってられないもんねプシュだもんねうぐうぐプハーだもんね」と早くもヨッパーモードに突入しておられるようでした(笑)。

で、外はクソ寒いのですが、今回は「宴会専用テント」があります!それが右上画像のコレでして、小さいようにも見えますが周辺の人物の位置と縮尺を考えれば十分に大きいことがおわかりでしょう。こういうのが役に立つっていうのはある意味複雑な気持ちにもなりますが、でも今回は雨のみならず風が強いときもありましたから、このテントなしに「健康で文化的な最低限度の宴会生活」は成立しなかったはずです。おとう、ありがとうございます!


2人とも明るいうちからぶっ飛ばしてますね(笑)。ちなみに到着前に電話したところ意味不明の心の叫びのあと「買い出し不要、食うべきものはすでにある!あ、炭だけ買ってきてね」ということだったのでその通りにしたわけなんですが、何やら頂き物系のおいなりさんとかが?これは?


というわけでありがたくいただきました。というか記憶によればこれがこの夕食のメインディッシュだったような気もしますがどうだったっけ。ちなみにこの日の宴会要員は上記お二人のほかのらさん、放浪番頭さんとイトウさん+われわれでありました。イトウさんとは初対面でしたが、同月末のTakemaオフでは再びお会いすることができましたっけ。


暗くなってしばし、すっかり出来上がったおとうが「落ちる瞬間」を激写!(笑)。そんなわけでこの日は自分としては案外「ライトに」テントに戻ったような‥気がします。

明けて翌朝、南に下るイトウさん以外は今日も連泊なのですが相変わらず天気が悪いというわけで、おとう、よーへいさん、のらさんの3人はは最近「疑惑のデパート」と噂される(笑)放浪番頭さんの車でどこぞへと湯めぐりということに。え、われわれ?団体行動苦手なんだよなーというわけで別に動くこととなりました(のらさんいわく「Takemaさんは天の邪鬼だから‥」。ハイ、その通りです!)。

さてそんなわけで主に秋田県北部の「あまり観光客が行かなそうなエリア」を目指してみることにしました(やっぱり天の邪鬼)。で、高速は使わずにとある道を走っていて、信号待ちでふと止まったところでおしんこどんがふとつぶやきました。




え、え、何ですと!データがスカスカのTakema温泉データベースには「こんなところに温泉がある」という情報は載せられていません!(データが少ないどころか最近は温泉アルツで「あったはずのデータも消えたりしている」のですが)。

しかしそんなことはともかくとしてこれは嬉しい!温泉先達の皆さまもレポートを上げていないと思われるこの湯(関節痛に効くらしいし)にいざ入っちゃい‥ま‥ん?むむむ?





どうやらタライ入浴は可能なようですが、やっぱり成人男性はお許しいただけないだろうなとの理性的判断をするにいたり、入浴を乞うことは断念した次第です。あ、でも鉱泉湯だったのかも?(あのね)。

というわけで人間浴ができる場所として所期の目的地であった強首温泉へ。ここも観光地とはほど遠いエリアなんですが、以前の訪問で秘湯提灯宿の樅峰苑のお風呂には浸かったことがありました。でも近隣エリアとはいえ強首温泉郷のメインはこっち方面だろうということで、やはり本家本元に入っておかなければ筋が通らないだろうというわけです。というわけで‥

強首ホテルにやってきました。宿の正面駐車場に1台も車が止まっていなかったので「もしや‥」と不安にもなりましたが、単にチェックアウト後のこの時間ゆえたまたま車がいなかっただけのようです。

入浴をお願いすると快諾。で、右上画像は浴室入口です。もちろん先客さんの姿はなく‥よーし!




塩素臭がキツイ時もあるそうですがこの時の男湯では感じませんでした。湯はうっすら緑ささ濁りで、濃い金気味かなとも思ったのですがそうでもなくやや塩味+苦味。湯上がりには汗が引きませんでした。いや建物の外に出ればこの気温ゆえ一気にクールダウンできるんですが、この時は案外おしんこどんが長湯だったものですから‥。

強首温泉を出発したあと今度は協和温泉を目指します。このあたり、まず温泉目的じゃなければぐるぐるしないエリア(強首もそうですが)。そんなわけで進んでいくと‥



ハイもちろん違います(笑)。というのも、右上画像をご覧いただければわかるとおり屋号が「藤久」なのでありますね。実はここ協和温泉には別の湯もあり最初はそちらを目指していたのでありますが、このお宿形状&先客さんがいそうにない雰囲気からこちらにおじゃますることといたしました。ところで「ハウスタンバランって何?」と思われた方は左上画像マウスオンね、ニューギニアの伝統建築様式であります。


建物内に入ると何だかベストでしょ系のミニ小上がり、そしてすぐにお風呂入口へとつながります。何だかここ、イイ!しかも簡単な食事メニューもありました。案外いい感じのローカルフードもあったかもしれんと今となって後悔しております。さてそんなわけで浴室へ(右上画像マウスオンで脱衣場画像に変わります)。





うわぁ何だか最高絶妙、人生の華はここにぞありける系の湯が目の前にありました。というか、このGWいちばんの湯はどこかと問われたらたぶん「ここ」と答えていいんじゃないかと思います。ただーし!



仮に加水しようと思ってもその蛇口はいちばん熱い源泉湯口のお隣にあるわけですから、ぬる湯希望の方は最初に「熱湯甲子園」の苦難を乗り越えなくちゃいけないわけですよね。こりゃキビシイぞぉっと(苦笑)。

ま、Takemaは何とか普通に浸かれましたがやはり長湯は無理でした(右上画像マウスオンで湯足画像に変わります)。湯上がりには汗が引かずに大変でしたが、まぁ外気温が低いので助かりました。これが盛夏だったりしたら大変でしょう。


さて突然のお昼ご飯画像ですが、このあたりにはほとんど飲食店がないので、藤久さんからさらに上がったところに位置する「からまつ山荘」へ行って食事といたしました。「山荘」という名前からは想像もできないほどの大きな施設で、昼食メニューも充実していましたし、何だか全体的に安かったぞ。味は「変に洗練されていないところ」がTakema好みでした(笑)。

ちなみにこちらの源泉は「協和9号」を使用しているらしいのですがいわゆる「協和温泉」とは別枠で「唐松温泉」と名乗っているようです。確かに協和の各湯からは数キロ離れているからなぁ。欲のないTakemaは「ここではご飯だけ」にして湯には浸からなかったのですが、やっぱり入っておけばヨカッタか?(笑)。

食事後は再び次の湯を目指す‥むむ、この下腹部の感覚は?


わたしの腹内反応は「入れたら出す」の基本みたいなパターンなんですよ(特に昼食時に顕著)。しかもこういうときは結構「一刻を争う」感じなわけで、しかしこのあたりには公衆トイレはおろか民家さえない!うっはぁ、またいつものパターンながらやばーい!最悪の場合は「野」を覚悟しなきゃいけないのかと思ったその時!


カーナビには「河辺へそ公園」の文字が。公園?な、ならば間違いなくトイレくらいあるはずだ、ただ問題はまだ冬の眠りから覚めていない可能性‥えーいそんなの見てみなくちゃわからないし、とにかく分岐を曲がって登っていくと‥(はぁなるほど、「へそ」って「辺岨」なんですね)、


ちゃんとペーパーも据えられていて、関係諸氏の皆さまに心より御礼申し上げつつコトをなした次第です。しっかしこの腹内反応はなぜ起こるんでしょうね。夕ごはんなんかでは特にそうなることもないのに‥。

ま、何はともあれ「万事運行解決」したので次なる湯へと向かいます。この界隈を走るのは初めてなんですが、何だか観光のカの字も感じられません。どこにでもある里山と田畑という感じではあるのですがその風情は悪くないし、滞在型で何か企画できませんかね?(既存の施設をうまく利用しながら‥)。


そんなわけでやって来たのは貝の沢温泉。外観や受付の方の服装からみるにお寺さんの経営でしょう。しかし実は秋田駅近くから定期送迎バスを1日2往復運行して集客を図っているという「やる気を見せている」施設でもあります。というか、特に北東北のいろいろな観光施設は「ハコはよくても運営運用にイマイチ感」があったりするので、こちらの「攻めの経営」を参考にしてもらいたいような気もします(ただ「宗教法人が攻め姿勢」というのもホントはどうなのかという気がしないでもないですが、いいお手本は母体が何だろうと見習うべきだと思います)。


さていざ大浴場へ。でもこの先浴室の画像はありません。常時10人くらいの湯浴み客さんがおられたので最初からカメラは持ち込みませんでした。が、賀、画!


という感じでありました。入浴客が多く湯はへたり気味だったと思うのですが、何とか湯口の新鮮湯エリアをキープするとツルツル感がさらに増加(でもヌル感までには届きませんが)。なるほど、この立地にありながらお客さんが多いのも肯けますわ。広い休憩所もあり(右上画像マウスオン)、やっぱりここは日がなのんびりして過ごす温泉なのだなぁと実感した次第です。

というわけで本日の湯めぐりは終了、3湯だけですがまぁそれはそれというかたとえば「協和温泉エリアを絨毯爆撃しようものならリンダへたれちゃう」なのでこれで十分です。湯疲れはしないにしても気が萎えちゃいますので‥。


ここからは角館郊外で和菓子を買っただけで横沢キャンプ場に戻ってきました。それにしても2010年版Takemaナビには載っていなかった広域農道経由で帰れたので早かった!そろそろ更新しなきゃいけませんかね?いやぁまだあと2年くらいは‥地図併用でいけば大丈夫でしょう。いやその地図(Tマップル東北)も2007年版なんですが(苦笑)。


で、この日の湯めぐりエリアはほとんど雨が降っていなかったのに、なぜか横沢キャンプ場近くまで戻って来たら再びの雨。何だよこれ?のらさんが「降ってるのこの辺だけだよ」とスマホのデータを見せてくださいました。しかも明日以降の予報もなぜか秋田県内陸部だけは「ごめんねずっと雨だし寒いしとにかくごめんね」と合掌成仏予報なのであります。

しかも南東北界隈を回っているちんさんのつぶやきからは「天気が良くてちん困っちゃう♪」系のウラヤマシイ情報が(実はちんさんもここ横沢まで北上してくる予定だったのですが、こちらの惨状をチェックしあえて北上を控えたというわけです)。

さらにはあの田沢湖高原温泉で「出発前にまずはバイクの雪かき」という荒行から始められたという○んさん&い○さんも「仙台側、晴れてますから!」と誇らしげ&挑戦的なメッセージをネット上に載せておられるわけで、そうなると‥

‥沈思黙考難陀阿難陀(by 仏説阿弥陀経「なんだーあぁなんだー」)、すいへいりーべぼくのふね、アジャンタ石窟寺院がもしかしてゾロアスター教の施設だったという仮説(あくまで仮説よ)なども念頭に置きながらこれから始まる大レース、先頭はホタルノヒカリ窓の雪ぃ‥チーン!


という結論に達したわけでございます(長いな)。

もっともわれわれは予定でもこの翌日朝一番でここを出発して石巻に行く予定だったので、石巻のお隣である登米で再集合というのは有難きことこの上なしなのです(というか元々の計画だと横沢には戻らなかったかも?)。

われわれは翌日の出発が早いこともあり、雨のやみ間を見計らってテントを撤収、この日は車中泊しました。

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