− 2014 GW前半津軽行き(2) C/Pを考えればしょうがないか系夜行バスで五所川原へ。到着後はさっそく温泉♪ −



来てしまえばこっちのもんなのですけれどね(笑)。


というわけで連休をとことん有意義に使うべく4連休前夜からの出発です。最初は弘前行きの夜行バスを考えていたのですが、さすがに弘前城の桜絡みもあるのかレンタカーが全て予約満車。うーむどうしようかと思いましたが何と五所川原行きの夜行バスもあるんですね、しかも五所川原のレンタカー屋さんではコンパクトカー4WDの予約もOKということで即決めましたわ。ちなみにバスは3列シートだし♪


そんなわけで連休前日の夜に浜松町BTまでやってきました。浜松町駅は高校時代にかなり利用しましたが、さすがにここから夜行バスというのは初めてです。貿易センタービルも30年前は周辺で随一の高さだったと思いますが、もう今となってはあたりまえの高さになってしまったのはどうなのかなぁ。でも!



しかし夜行バス便発着のターミナルにもかかわらず、いろんなお店がさっさと閉店しまくっていたのはいただけませんでしたが。羽田の国際線ターミナルも同じですが、夜行バスがどんどん出発している以上もっとお店は開けて下さいよぉ!(「コンビニがあるでしょ?」と豪語して止まない担当者はオリンピックという大義名分のもと更迭してください=経営者各位。これまでとは違った視点で運営するからこそ商機があるんですよ)。

そんなわけであおもりくまさんへのおみやげも買えぬままバスがやって来ました(要は事前に買い忘れただけなんですが)。この日の弘前&五所川原方面バスは驚いたことに4号車まであり、そしてわれわれはその4号車=座席予約は結構ギリギリでOKだったのだなぁと実感したわけです。そしてこのあと、その実感は「体感」へと変わったのでありました(大笑)。

おしんこどんとの2人乗車なのですが、予約時の2席はもうすでに離れている席しかなく、たしか「7B」と「10C」だったかと。3列席なのですがおしんこどんが「わたしゃ真ん中席でいいよ」というお言葉に甘えてTakemaは10Cの席へ。乗り物だと何でもそうなのですが「いざ乗ると眠れない(眠らない)」のですよ。しかも五所川原までは10時間、そして「途中休憩なし」だし、ここは車窓風景(夜の高速道路)を眺めながら最初だけちょこっと飲んでバンバンしようかなと考えたわけなのです。

ところでこの「途中休憩なし」というシステムは何とか考え直してもらえないものでしょうかね。ものすごく息苦しいというか、何だか「護送車に乗らされているよう」な気がしました。そもそもドライバー交代のためのSAPAでの停車はあるんだし、要所要所で10分くらいの休憩があってもおかしくはないでしょうに‥。運営側の再考を期待する次第です。停車時にわざわざアナウンスしなくたって、起きている人は普通に降りてきますって。

さてそんなわけで車内へ。あれしかしちょっと待ってよどうなってるの?「10C」は最後部の席なんですが‥?


ちなみに窓際席にはプライバシーカーテンがあるんですがTakemaの席には付いてません(同じ真ん中席でも10Bの席には付いていた)。また3列シートとはいえ、右側の通路をメインとするため、Takema席の前には前席もなく足置きもありません!飲み物のホルダーは‥かろうじて間借りする感じで在りましたが‥うーん、こりゃたぶんこの全座席の中で一番の貧乏くじを引いちゃったかも?

あと、とにかく窓側席の方々がプライベートカーテンを閉めちゃうもので車窓の景色がゼロなんです。はるか前方のフロントウィンドウを見ていくしかないかなと思っていたら‥




というわけで左上画像のように何も見えないままの10時間の旅路って何よ(大苦笑&最悪)。窓際席なら窓側カーテンをちょっと開ければ景色も見られるでしょうが、中央席の場合は明るくなっても窓側席の輩がカーテンを開けてくれない限り監獄席のままなのです。これには参りました。精神衛生の観点からいえばこのバスの中央席(そしてもちろん最後部席)はもう乗りたくないです。ただし窓側席だったらまた乗ってもいいと思いますが。

最後尾はよく揺れるので&エンジン音も直下から聞こえるのでなかなか眠れません。ついでにいえばドリンクホルダーがないこともありこの夜は飲酒行動もなしでした。あーあ、頼むぅ早く夜が明けてクレー射撃っ!ちなみに夜中には振動等で何十回も目を覚ましましたが、でもそれは同時に「何十回も寝た」ことを意味するわけであり、確かにこの翌日のレンタカー運転では全然眠くなかったよなぁ、そりゃあやっぱり自走よりははるかに楽ですわ。



大鰐弘前ICでようやく高速を下り、ようやく先が見えてきました(あと少しの辛抱だ@先々代二子山親方談)。弘前バスターミナルでここが終点の1.2号車を見送り(こちらの車内もガラガラになり、ようやく窓際席に移動)、いよいよ五所川原に向けてのラストランです。車窓からはほぼ満開になった桜が。

ところであとで知った話によると、この東京−弘前・五所川原線は東名神以外での長距離夜行バスの草分け的存在なのだそうです。「10時間のバスなんて誰も乗りたがらないか?」と思いつつ運行してみたら意外や意外、夜行便はもちろんのこと昼行便でも採算が取れているのだとか。まぁ飛行機や新幹線に比べても格安なのは確かだし‥。


というわけで予定より少し早く8:00に五所川原到着。京浜急行バス(弘南バスとの共同運行便)はお客を降ろすや否やすぐさまどこぞへと移動していったのでありました(左上の写真を撮るのが精一杯)。さてそんなわけでJR五所川原駅。


こちらは隣接する津軽鉄道の津軽五所川原駅。鉄の血も多少うずきましたがホームは跨線橋を渡った先にあるのでちらりと見ただけで終了。レンタカー屋さんの車が迎えに来てくれるのをしばし待つこととなりました(営業は9:00からなので少しタイムラグがあるのです)。JRの待合室でTVを見ながら時間をつぶします。

地元の高校生が何人もいましたが、次の列車まではまだ1時間以上あるのに?と思っていたら、列車ではなくバス待ちだったようで、いつの間にかいなくなっておりました。と、ここで携帯が鳴り「今からお迎えに行きます」とのこと。まだ営業時間前ですが、どうやらフライングチェックインOKのようでよしよし。

そんなわけでタイムズレンタカー事務所へ。もともとはマツダレンタカーだったそうですが事業売却でタイムズ傘下になったようです。でも駅からずいぶん離れたちょっと辺鄙な場所にあるのはなぜ?なおわたは一応タイムズクラブ会員なので、この繁忙期にもかかわらず20%だったかの割引料金で利用できました。4日間丸々レンタルなので、20%オフは大きいです!

ちなみにレンタル車両はトヨタのVitz。係員さんに「てっきりデミオだと思っていました」と話しかけると、「そうなんです。ご予約時段階では確かにデミオの予定だったんですが、その車両自体があんなことになっちゃいまして‥」と指さした先には、


シートの下の方からは外れかけた部品がちらりと見えましたから、大きく事故っちゃったということなんですね。うん、自分も気をつけなくちゃ。

そんなわけでいよいよ車を借り出して出発です。とはいえこの時点では「どこかの湯に立ち寄りながらまずは鰺ヶ沢を目指す」というくらいしか計画も立てていませんでした。森田温泉の手前でどこか‥くらいの気持ちだったのですが、おっといきなり出てきた金太郎温泉!というわけで、まずは夜行バスの汗をこちらで流すことにしました。


広い駐車場内に止められた車の数は比較的少なく、比較的空いていそうな予感大。どんな湯なのか特に下調べはしていませんが、まぁこの地域ですから循環とかの大スカはないでしょう(笑)。


券売機で入浴券を購入しますが、うーん消費税の影響がここにも出ており20円値上げされたようです。しかしそれでも320円ってまだまだ安い!‥と、ここで思いがけない掲示発見!


(左上画像の掲示の一番下にしっかり書かれてます)

しかも、湯上がりに聞いたところによると、百沢温泉はこのほかにも近隣の広田温泉(既湯)、あとどこぞの丘の上でも温泉銭湯を経営しているそうでありまして、ずいぶん手広くやっているんですね。

なおこちらの金太郎温泉、近年源泉温度が下がったということで一時休業し、2013年に新たにボーリングし直した新源泉によりリニューアルオープンしたのだとか。各地の温泉銭湯が急速に姿を消しつつある中、新たにボーリングし直したとはやっぱり資本力があるんですね。まぁそんなわけでいざお風呂に行ってみましょう。


先客さんが2人おられましたのでカメラは‥うーんお2人とも端っこの方で身体洗いの真っ最中だったので、写り込まないように注意しながら湯足画像だけパチリ。

お湯は‥ちょっと熱めで43度くらいかな?ちなみに旧源泉の温度は検査当時で45.4度だったのが、新源泉は何と64.7度!よって加水の湯使いとなっています。お湯の色は、旧源泉のころはややグリーン系ということでしたが新源泉は薄茶色という感じ。ちょっぴりしょっぱくて僅かに金気、ややツルスベ感があるなぁという感じ。ちなみに上記2枚の画像はメイン浴槽ですが、湯縁の木の部分が結構滑りやすいので注意が必要です(実際ちょっと滑りかけたので)。浴槽は奥側に小さいのがもう1つと打たせ&寝湯(ぬる湯)があります。

湯上がり後はしばし駐車場でクールダウンしないと汗が止まりません。ところでこの連休前半は気温が高く、この日の五所川原市の最高気温は25度もありました。よって午前10時前とはいえ吹く風はすでに生温かさを含むものでした。おそるべし北東北の春先取りっ!(ま、われわれが去ったあとにはまたガクンと気温が下がったようですが)。


この日のお天気はご覧のとおり快晴で、岩木山も春霞の中にしっかり見えています。この日の後半予定エリアは温泉地が少ないので、この辺りでもう1湯くらい入っておくことにして‥つがる富士見荘を目指すことに。右上画像はその駐車場ですが、この辺りの桜は七分咲きくらいでした。たぶんこの陽気で一気に花が開くことでしょう。面白いことに、ほぼ平地を移動しているだけなのに「この辺はまだだね」「このあたりはもう満開だね」と、咲き方に地域差があることに気付いてちょっと不思議感あり(笑)。


公共のお宿ですので造りも立派なのですが、ちゃんと日帰り対応もしているのは当然で、日帰り客は専用の入口から入ることになります。利用時間ほかも書かれており(右上画像マウスオン)、うん、この時間はどちらの浴場も利用可能だぞということでずんずん中へ。

「多目的ホール側の浴室はただ今シャワーが使えませんので、展望大浴場のシャワーをご利用下さい」と言われましたが、すでに金太郎で身体洗いは完了しているので問題なし。そんなわけでまずは展望大浴場へ。先客さんがお1人いましたが、ちょうど入れ替わりで出て行くところでしたのでよしよしです。


浴室全景を脱衣場入口から撮ろうと思い一眼もどきデジカメを手にして扉を開けると‥「むっはぁ何なんだこの熱気!」ご覧のとおり湯気モウモウというわけではないのですが、換気が追いついていないらしく軽いサウナ状態。よって、左上画像は浴室入口の窓ガラス越しに撮影したものであることをここに告白いたします。窓ガラスが綺麗でよかった(笑)。

このあとは防水カメラ持参で浴室へ。それにしてもこの防水カメラ(PENTAX Optio W60)、2008年に買って以来すでに6年目ですが一度も故障することなくよく頑張ってるなー。


湯口からは泡の隊列がまっすぐ進んできます。お湯の色はかなり濃い茶色に見えますが、実際のところは浴槽内タイルの変色によるところが大きく、お湯自体はうっすら黄色みがかった程度です。金気にうす塩味というのは金太郎と似たような感じですが炭酸味もあり、こちらの方が肌ざわりがいい気がします。

それでは続いて多目的ホールの湯に行ってみましょう。


こちらは先客なしで、タイルの乾き方からしてしばらく誰も入っていなかったように思われます。ちょっとくたびれ感もある浴室ですが、換気良好でムワ感もないですし、浴槽が2つあって広々としているので自分としてはこちらの方が落ち着きました。源泉は展望浴場と同じで、タイルの色づきも同じような感じです。両上画像ともマウスオンでそれぞれ湯足画像に変わりますが、源泉の色はこの程度なんですね。

さて湯上がりには、すぐ裏の津軽富士見湖に架かる橋を渡りに行きましょう。



ヤマザクラ系もあればソメイヨシノ系もありますが、まさに津軽の春ですねぇ。



木造橋としてはかなりの規模の橋でして、途中には2箇所の休憩所もあります。



橋から眺める桜と新緑と津軽富士というのもいいもんですねぇ。



おしんこどんも喜んでます。水面では水鳥たちがまさに恋の季節、ずっと求愛ダンスをしていました。


ちなみにこちらはため池なのだそうです。灌漑用に造成されたのかな。橋の向こう側の浅瀬では、枯れ草が水面を覆っている中で丸々太った鯉が何匹も跳ねまくっていましたが、あの鯉たちは何をやっていたのでしょう?謎です(笑)。それにしても波もなくて実に穏やかな湖面ですねぇ(両上画像マウスオンで別画像に変わります)。

さてそんなわけでそろそろ移動しましょう。目指せ次の温泉?いやその前にちょっと寄り道をば。

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