−その23 「学校そば」ランチのあとは田舎館の田んぼアート+すかさず2湯(笑) −



やって来ました田んぼアートの田舎館村。ついでに2湯ちょちょいっとね(笑)。

さて大川原温泉タンノーのあとはお昼ごはんといたしましょう。このR394沿い(城ヶ倉−温湯区間)には飲食店がほとんどなくて、いつもR102との交点にある「津軽伝承工芸館」の食堂に立ち寄っていたのですが、ここ大川原の集落内にお蕎麦屋さんがあることを知り「次回訪問時は間違いなくそこでお昼ごはん!」と決めていたわけなのです。

そんなわけでやって来ました「お山のおもしえ学校」。2006年に廃校となった旧大川原小学校施設を利用した施設で、食堂のみならず地元のさまざまな自然や歴史ほかいろいろなものを展示やアトリエにおける創作発信など、大川原の「地区の駅」的な位置づけとして2009年にスタートしたそうです。

お蕎麦の食べられる食堂の正式名称は「喫茶 職員室」なのだそうで、その名の通りコーヒーだけでもOKのようです。ただわれわれはお蕎麦を食べる気満々ですから、650円の「学校そば」*2と「野菜天ぷら」450円*1、それと「いちご牛乳」350*1を注文しました。

うん、おいしい!天ぷらはサクサクだしお蕎麦もいい、それと「いちご牛乳」が予想以上においしかった!(シーズンじゃないのでイチゴ自体は冷凍のようでしたがそれでもオイシカッタのです=右上画像マウスオン)。

ちなみに夏の週末なので帰省している方も多いのか、家族連れのお客さんが店員さんと先輩後輩の間柄だったようで久々の学生時代ネタで盛り上がっておられました。いいなぁこういうのって‥。もっとも、「一番いい」のは卒業後都会に出て行く必要のない環境なんですけれどね。戦後の地方政治は「農家の出稼ぎ」を減らすことにはある程度成功しましたが、地域の「第一次産業以外の」雇用を生み出すという発想がないままここまで来てしまいましたから。

ここ大川原地区もおそらく同様である中、この「おもしえ学校」はその流れにくさびを穿つ目的で開設されたものだと思います。キャニオニング等の観光の拠点、アトリエの開設等々。しかし場所柄好立地とはいえません。そもそもこの区間を観光バスが走る姿をほとんど見たことがないのですから‥。まぁ、これからの時代団体観光絡みの営業がうまくいくはずもないと考えれば、ネットでもっともっともっと情報を発信してほしいなと。そして校庭だったグランドが個人客の車でいっぱいになる日が来ればいいなぁと思います。

さてお食事関係はともかく館内見学は有料です。とはいえたったの100円なので是非お支払いの上でうろうろしてみましょう。

左上画像のような「かつての生活用具の展示」は正直言ってどこにでもあります。ここで気になった展示は、右上画像にある「東北各地の湯治場に、ひと昔前に湯治に来ていた人びとを撮影した写真」です。

「うわぁ‥」という画像をここに公開しちゃうと意味がないので2枚だけ。カメラのレンズを全然意識せず写っているわれわれの先達たる方々がそこにおられます。これだけでも「温泉ファンを自認する者なら必見」ですし、そうでなくとも歴史比較文化的に貴重な画像が多く含まれます。特に今の若い世代の方々には見てほしいです。現在における常識や基準はたまたま今の時代に当たり前であるだけで、その基準はまったくもって絶対的なものではないことも感じられると思います。

あ、右上画像は「関脇 栃ノ海」が昭和37年5月場所に優勝した際の優勝額です。調べてみたら津軽出身(現田舎館村)の力士のようで、このあと第49代横綱に昇進しています(昭和39年)。しかしなぜここ(現黒石市)にあるのかはよくわかりませんでした(まぁいいか)。

「学校」の脇にはテンが飼育されていました。が、たとえば個人施設で熊を飼育している檻などを見ても思うのですが、これって彼らにとってはきつすぎるよなぁと。せめてもう少し大きなスペースで、このテンが「警戒MAX」にならないで済むような環境で飼っていただけないかなと思うのです。

動物を飼うことはもちろん、庭で植物を育てることでさえも、そのそれぞれの生きる存在にある意味「人間のエゴ」が働いてしまうことは間違いないでしょう。ただしそもそもそのエゴなしにわれわれが生きてはいかれない以上、そのようなエゴを否定するつもりはありません(それは自分たる人間存在の否定をしない限り解決しないと思うので)。

ただ「せめてもの」というところの融通というか、彼らにとって最低限の自由さだけは確保してあげたいと思うのです。この檻は狭すぎます。このテンにとって危険をはらむ不審存在たるわれわれが迫ってきても身を隠す場所がないのですから‥。

さてそんなわけでR102合流後はとたんに広くていい道になるわけなんですが、こういうところこそいろんなキケンが潜んでいそうなので制限速度「ほぼ厳守(詳細説明不可)」でいきます。

と、そんな中、われわれを追い抜いていった地元車を「さらに追い抜いた(正しくは道交法完全違反で強引に抜いた)」地元車あり。その先はもはや完全にバトル状態のようでしたが、いかんせん2台とも制限速度ほぼ系のTakema車からはどんどん離れていくわけでその先どうなったかはわかりません。できれば「2台とも路肩に寄せられている図」を見たかったんですが無理でした。青森県警関係各氏、

さてそんなわけでR102直進の末「道の駅いなかだて」に到着です。この日もとてつもなく暑かったのでエアコン絶賛稼働中の館内を移動しながら目的地へと移動です。と‥。

この「丼(どんぶり)プリン」にはかなり心惹かれた感じのおしんこどんでありましたが、「1人じゃ食べられないな」という発言に「Takemaは食べないよ」というあまりにも冷たい返答で却下。おしんこどんすまん、なぜ「手伝うよ」といえなかったのか‥。

さて真夏の熱気の中冷ややかな夫婦関係を維持しつつ(あのね)、「会場」へと向かいます。

ページトップに画像をあげているので当然おわかりだと思いますが、ここ田舎館村には「田んぼアート」*2箇所があるのです。そのうちの1つがここ道の駅併設ということで立ち寄った@Takemaとしては珍しい行動=ふだん人の集まる場所には近寄らない、なのであります。しばし並んだ上で入場料200円を支払ってエレベーターで展望台に上がりますが‥

この展望台は田舎館村がお金をかけて建てたもの。それはもちろんここで行われる「田んぼアート」による集客を当てこんだものであり、その集客見込みが予想を下回れば維持費も含めて「負の資産」となってしまうわけです。大丈夫なのかな?と心配になったわけですが、とりあえずは‥


しかしあくまで建設費を含んでの計算ではないですし、今後は各地方自治体も真似をしてくるとすれば(すでに各地で始めてます)希少価値も落ちてくるでしょうし、何か方策はないかなぁ今後の田舎館村の村興し策‥文字通り「田舎」を冠する村名はそこそこインパクトがあるように思うんですが‥。

いつもの通り話が思いきりそれました。わたしゃ地域興しのマネジメントとは縁もゆかりもない人間なのでさっさと話を先に進めればいいだけのことですね。

合成画像なのでこんな歪んだ画像ですがお許しください。あれ、ページトップの画像は広角で撮れてるのになぜ?それはひと月半前の自分に聞いてください。たぶん動画のキャプチャだろうなと思うのですがもう元画像を探す気力がありません(ただの手抜きそのものです)。

さて田んぼ内をよーく見てみると、作業の方々が入られていることがわかります。なるほど雑草取りとかの維持管理は大変なんですね。また別の方向に目をやると、弘南鉄道のその名も「田んぼアート駅」が見えています(右上画像マウスオン)。春から秋にかけての臨時駅で、冬期には列車が停車しないそうです(そりゃそうだと思いましたが、道の駅関係者の利用はないのかな?)。

このあとは下に降りての見学ですが、このアートはあくまで「上から見てちゃんと見えるように」測量した上で植え付けがなされていますから、下から見ると歪んじゃうんですね。

以上で第二会場の見学はオシマイです。せっかくなので第一会場のほうも見に行くことにしましたが‥そういえば他のお客さんが「第一会場のほうは今行っても1時間待ちみたいだよ」とか何とか話していたような‥。まぁいいや、まずは様子だけでも見に行くことに。

第一会場の田舎館村役場へ到着。役場の前に何とか車も駐められ、「あれ、思ったほど混んでないな」とにやり。しかし‥そうは問屋が卸さないっ!



こ、これは困っ‥いや、そうでもないか(微笑)。実はここ田舎館村には今年のGWにも来ていたんです。あの時タイミングが悪くて玉砕したあの湯(こちらのページ下部参照)は、ここから歩いてすぐのところにあるんです。待ち時間を利用してリベンジ湯浴みができちゃうわけですから「一粒で二度美味しい」わけなのです。そんなわけでいざ行ってみましょう!(役場の駐車場に駐めっぱなしだと迷惑なので車で移動)。

てなわけで、やって来ました「田舎館村老人憩の家」!(右上画像マウスオン)。とっても昭和、いい味の出ている建物です。ちなみに平日の一般入浴は16:00からなのですが、土日は9:00から入れるというわけでこの時間からの入浴も問題なし。

ただ、ご覧のようにパシパシと写真を撮っていたら、「お風呂の中では撮らないでねー」と言われてしまいましたので浴室の画像はありません。というか、先客さんが長湯中だったのでいずれにせよ撮れなかったと思いますが(笑)。


ハイここから先は撮影自粛でーす。通路ドアの先はいきなり田んぼというのもいい感じ。
さてしかし、こちらの湯(源泉名=畑中温泉)が何ともよかった!無色透明でほぼ無味でありながらツル〜ツルツル感のある湯で、しかも体温よりちょっと高いくらいのぬる湯が怒涛のかけ流し!この日もジリジリと照りつける太陽でしっかり暑さ満開東北の夏!という感じでしたから、この湯は絶好のクールダウン温泉といったところです(日本語的にオカシイのはスルーしてね)。

しかしそこは温泉、しかもほぼずっと湯に浸かっていたこともあり浴後汗がいつまで経っても引かないのはお約束というところです。ところで、施設の前には、GWには影も形もなかった工事現場ができつつありましたが、そのど真ん中にはやぐらがどどんと鎮座。ということは‥

うーん、こんなに気持ちいいお湯なのに‥いや、それはこの夏の陽気だったから気持ちよかったわけで、真冬とかだとやっぱりちょっとぬるすぎですからある種仕方がないのか。ならば願わくは旧源泉と新源泉がそれぞれ楽しめるダブル浴槽にしてくれないかなぁ。

さて、おしんこどんが出てきたところで時計を見ると、まだ集合時間までは40分以上あります。うーんどうしようかとやや思案の末出した結論とは‥



というわけでやって来たのは田舎館村立老人福祉センター「喜楽荘」(前田屋敷温泉)です。こちらも老人福祉施設なんですが、こちらは堂々と「村立」と謳われています。じゃ、さっきの憩の家は?(笑)。まぁあちらも村の施設なんでしょう、温泉の利用料金も利用時間も基本的に同じでしたし(平日=16:00-21:00、土日祝日=9:00-21:00)。

ちょうど先客さんが上がったところだったので貸し切りでの利用となりました。まださっきの湯汗が止まっていないのではありますが、よぉっしかけ湯して入るぞぉーっ!え、え?



お湯は浴槽下部の投入口から供給されているのですが、源泉温度45度の湯が惜しげもなく投入されているのか浴槽内の湯はかなり熱めです。というかついさっきまでぬる湯に浸かっていたから余計に熱く感じたのかもしれません。浴感はツルというよりキシの感覚のほうが強いかも。

というわけでノックアウト打法の餌食になる前に撤収です。まさかこのタイミングで2湯稼ぐことになるとは思いませんでしたが、それぞれに特徴があってなかなかヨロシカッタぞ。さ、そんなわけでそろそろ役場に戻りましょう。

とりあえず車を駐めてと。「うむ、飛雄馬、あれが目指す役場の天守閣(展望台)じゃ!」と無意味に心に誓いつつ目を凝らしてみると(右上画像マウスオン)、

と合点がいきました。エレベーターに乗るのも順番です。たぶん上の混雑度に応じて入場ペースを変動させているのでしょうね。さてそんなわけでいざ第一会場の田んぼアートとは!









なるほどねぇ。ちなみに会場が2ヶ所になったのは2012年からのようで、2012年は「(1)悲母観音と不動明王、(2)七福神とマジンガーZ」、2013年は「(1)花魁とマリリンモンロー、(2)ウルトラマン」だったようなので、こちらの第一会場(村役場)ではちょっと真面目な作り込み系、あとからスタートした第二会場ではコミカル系というように分けているのでしょう。

わたくしTakemaはあまり真面目ではないもので、こういう「マジ作り込み系」はあんまり得意ではありません。何だか自分としては第二会場のほうがしっくりくるなぁ(頭の中が幼児系ともいう)。となるといつかは宇宙戦艦ヤマトとかナウシカとかAKIRAとか出てくるのかな?ヤマトの場合は是非「デスラー総統が田舎館の湯に浸かるの図」を組み込んでほしいものです(笑)。

そんなわけで見学終了、駐車場へ戻ってきましたが‥

臨時商店街ができていましたのでもちろん立ち寄ってみることに。というか先ほどの連続湯で水分が不足しているというかまだ汗が引かないというか。そんなわけでおそらく憩の家(畑中温泉)由来と思われる足湯はパスしました。

それよりも心惹かれたのが時期柄やっぱりかき氷系。かき氷が200円ということでしたが、りんごシャーベットなるものがあるのならハイそれいってみよう!(左上画像マウスオン)。はい、ご当地津軽の味ですね。特別に美味しかったわけじゃないですが悪くもないです。近年リンゴの消費量が落ちているということですから少しだけでも貢献しなくちゃね(たったこれしきで言えた義理じゃないですが)。

それにしてもこの「商店街」はイベントに即して設けられた臨時の「楽しい」商店街です。しかしつい数日前までわれわれは「復興」の名の下に設けられた集合商店街をうろうろしていたわけでした。もちろんそこにも笑顔はありましたが根本的に違うところがあるのは事実。陸前高田の語り部ガイドさんが「このように目に見える形で復興工事が進んではいますが、わたしたちの心の中の時計は実は今でも止まっているのかもしれません」とおっしゃっていたことを思い出しました。

ではでは最後に2会場の動画を見ていただいた上で先にいきましょう(あまり意味のない動画ですがお約束ということでご容赦あれ)。





さてこのあとは五能線の踏切を越えて一路西へと向かいます。さぁってこの日のお泊まりはどこなのか?(笑)。ヒントは右上画像マウスオン、ボクが待ってるニャン!(全然ヒントになってませんね)。

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