− その1 まずは中央道を西進、山梨でフカサワ温泉&白山温泉入浴、お昼ごはんも。 −





(2015年12月下旬−2016年1月初旬)

さてTakemaの年末年始といえばここ数年「意味なきミステリーツアー」よろしく、「奈良に帰省するのに関越道やら東北道をひたすら北上!」というのが定番だったのですが(こちらとかこちらとか)、やはりそれは「帰省という名を借りた好き勝手放題旅行に過ぎないのではないか」という各方面からの苦情陳情オブジェクション等がいろいろありまして(一番は「Takema自身の自制心」だったりしますが)、2015の年末は「千葉を出発したその日に奈良に到着する」という帰省の本分を忠実に守ることといたしました。まぁまた外れることもあるとは思いますがその時はその時ってことで(苦笑)。

しかし、だからといって温泉に立ち寄っちゃイケナイという不文律などどこにも存在しないわけですから、2015の〆湯をどこにしようかなぁと。それと、諸般の事情で三が日明けにお出かけすることになったので(どんな事情だよ)、2016の初湯も楽しんじゃえという算段となったわけです。そんなわけでグダグダ湯めぐり編始まり始まり!(いや、ただの帰省なんですって)。

そんなわけで中央道を西進。それにしても白根三山でさえ雪が少ないです(上画像の雪山のうち一番右に見えているのは日本第二の標高=3192mを誇る北岳)。2015の年末は積雪が少なくてスキー場などはやきもきしたことでしょう。まぁ年末ぎりぎりになって日本海側では何とかオープンできたようでしたが‥。

さて実は今回事前の下調べはほぼ皆無でありました。その代わりにというわけではないですが、2008年版のツーリングマップル観光甲信越版を持参。というのも、このマップにはこれまで調べたいろいろな情報が書き込まれているので、これとスマホの検索とを併用すれば「少なくともスカはなかろう!」ということなのです。

甲府昭和ICで高速を下り、少し走ったところにあるこちらの温泉銭湯へ。



「源泉100%かけ流し」を標榜するフカサワ温泉に到着です。こちらは9:00からの営業なのですが到着は8:45ころで、その時にはまだカーテンが閉じられたままでした。

一瞬「まさか休業日?」とのヒヤリ感がありましたが、その後お風呂セットを前カゴに載せたおばちゃんが到着したので安全安心。と、北陸方面ナンバーの乗用車が到着しまして「もしかして同好の士なのかな?」と思い声をかける機会を待っていたのですが、全く車から降りてくる気配なしで残念(もっとも開店直後に猛ダッシュで入って行かれましたが)。



というわけで9時ジャストに開場。上記の男性はダッシュで進んでいき、Takemaが上の画像を撮ったあとで脱衣場に進んでみたら、やはり温泉ファンらしく浴室内外の画像を撮っていたようです。

でも全然コミュニケーションをとろうとしないその行動パターンはあまり好きではないなぁ。自分はずっと車の外にいて外観写真を撮ったりしていたわけだし、車も習志野ナンバーなのでちょっと見れば間違いなく同好の士だとわかってくれただろうに‥。

確かに待ち客としては自分のほかにも地元の方とおぼしき男性もおられましたが、自分も含めてひとこと声をかけた上であのダッシュをすれば(=男性の脱衣中に内湯や露天湯を撮らせてもらえば)問題ないはずなのに?マナー的な問題はありませんがちょっとサミシイ。というか、そういう無言の行動は地元の方々に「怪しさ」を感じさせてしまうはずです。

温泉ファンの方々、是非周りの方々に挨拶というか声がけをしましょうね。



ちなみにTakemaの普通ペースでも問題なく内湯画像は撮れました(地元男性はまずトイレに向かったのでした)。でもこの季節柄浴室の湯気こもりはしょうがないですかね。

さてじっくりかけ湯の儀をこなしたあとで広い方の浴槽へ。ん?この湯ざわり&肌つきは?と思っているうちにかの男性が入ってこられたのでそそくさと露天湯へと移動(別に忌避しているわけではありませんが)、ここでゆっくりタンノーしてみようかと‥。





ちなみに自分のTマップルへの手書き書き込みには「よさそう」としか書かれておらず泡付き云々についての記載は一切なし(古い書き込みですからね)。でもだからこそたまげ嬉しかったわけです!

このあと内湯の2浴槽に戻ってみましたが、浴槽が広い方はその広さゆえ?そして狭い方は湯温が高かったゆえなのか?露天湯ほどの泡付きはありませんでした(正しくは露天湯>広い内湯>狭い内湯)。ちなみに公式の泉質は「ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉(含食塩−重曹泉)」です。

分析書にあるわずかな硫黄臭(硫化水素臭)とやらは感じませんでしたが、いずれにせよこの日最初の湯にしてびっくりでありました。ちなみに湯上がり後施設の奥さん?にうかがったところ、



ということでした。なるほど、源泉温度45.2度とはいえ泡付き炭酸成分が残るのは東鳴子の馬場温泉などにもみられることですが、露天浴槽の場合は浴槽の広さに比べて投入量が多いということなのかなと。まぁいずれにせよこの日最初の湯として実によろしき浴感をタンノーした次第です。あとで聞いてみたら、おしんこどんもほとんど露天湯で湯ったりしていたのだとか。

そんなわけで次の湯へと向かいます。これまたTマップルに「ちょっと高いがよさそう」という、まぁみごとにどこかのサイトを見ての主観しかメモっていない情報をもとに進んでいったわけですが(苦笑)。しかし進んでいくうちに、「こ、これはもしかしてあの?」という気持ちになってきたわけです。だってですね、



進むにつれて左上画像のような幟がずらずらーっと出てきたわけですし、しかもこの大村博士がノーベル賞受賞ニュースの直後、「博士は地元で温泉や美術館を云々」と伝えられていたような‥というわけで到着‥うはぁビンゴ!(右上画像マウスオン)。



そんなわけで偶然やって来てしまった大村博士のノーベル白山温泉です(笑)。実は到着タイミングがほぼオープンと同時刻の10:00でして、さっきのフカサワ温泉やや長湯によりまだ身体が火照っていましたがここは行くしかないでしょというわけです(最近は連続入湯ってめったにしないんですけれどね)。館内には美術作品がいくつも飾られておりましたが、温泉由来の湿気は大丈夫なのかなとちょっと気になります(右上画像マウスオン)。

さて脱衣場に入ってみると先客さんが3名おられるようで「こりゃ湯画像は無理だな」と思ってタオルだけで浴室に入ってみると‥





どうやら皆さん(全員お仲間だったみたい)露天で寛いでおられる様子、というわけで急いで戻り撮影機材(防水スマホね)を取ってきて撮影完了です。それにしてもiPhoneって6になってもいまだ防水じゃないんですよね、こういう時は皆さんどうしているんだろう?(皮肉じゃなく気になります)。

ちなみに右上画像マウスオンで別角度からの画像に変わりますが、湯が緑色に見えるのは浴槽タイルのせいかと。わずかに黄色みがかっている感じの湯で、肌ざわりはややキシ感あり、湯をくんくん嗅いでみると石膏臭を感じた気がしたのですが分析掲示にはCa系の含有掲示なし。おっかしいなぁ(所詮そんなもんですTakemaの感覚(苦笑))。



いずれにせよ清掃整備の行き届いた日帰り温泉で好感が持てました(結局露天風呂には行きませんでしたが)。休憩テーブルには上画像のような冊子やノートがありましたが、もちろんこの温泉施設は大村博士がノーベル賞をいただく前に営業を開始しているわけで、隣接の博士所蔵作品の美術館と合わせ、博士は本当に人生の成功&地元への功労者なんだなぁとしみじみ素晴らしく思います。ちなみに美術館も見学しましたが当然館内撮影禁止のため画像はありません。



さて続いては、これまた併設のお蕎麦屋さん「上小路」が開店時刻となったので最初のお客として入店。それにしてもここまでの流れは実にスムーズで、無計画ながらバッチグーの具合にわれながら感動しました(笑)=9:00の開場と同時に入浴−移動して10:00わずか過ぎに入浴し内風呂貸し切り−湯上がりに美術館見学−11:00過ぎにお蕎麦屋さん入店−食べているうちにほぼ満席に、という流れでしたからね(笑)。

メニューは少ないですが、「大村先生も好んで召し上がる郷土料理」というキャッチコピーに安直につられ「きしめん風おざらうどん&同蕎麦」をそれぞれ注文。当然おしんこどんと分け合いながらいただく算段です。

窓の外には釜無川を挟んだ向こうに茅ヶ岳が見えています。東京方面から電車で来ると、八ヶ岳が見える前に似た山容のこの山域が見えてくるので通称「ニセ八ッ」と呼ばれている‥という無駄知識を知ったのはたぶん中学生のころ。ええっと、昔はいちおう「山男」でしたので(笑)。もっとも茅ヶ岳自体には学生時代に一度上ったきりですが‥。

そうこうしているうちに注文の品が出てきましたよ!



きしめんうどんと蕎麦ですが、びっくりしたのがつけ汁の具の量!ご覧いただけばわかるとおり野菜や鶏肉等で埋め尽くされています(笑)。出汁用の煮干しもそのまま具材としていただくというのもイイです!(Takema母の作る味噌汁はいつもそうでした)。具材はたぶん10種類くらいあったと思います。これはすごいや。つけ汁も熱々です。

ちなみに「おざら」とはご当地の冷やしうどんを指すようです。何でも「甲州名物ほうとうは煮込むせいで熱々ゆえに夏場は売れない云々、そこで冷やしうどんにしてみたところ大人気で云々」とかのようで、ほうとううどんのご当地亜種といった感じです。確かにこのつけ汁の具だくさんは間違いなくほうとうですわ(笑)。

また薬味というにはかなーり量の多いすり下ろしショウガにもびっくり。やっぱり寒い時期にはこれが欠かせないんでしょうね。自分はちょっとしか使いませんでしたが。それぞれの麺もなかなかだし何よりつけ汁が秀逸で満足のお昼ごはんとなりました。

さてこのあとやってきたのは‥(以下次ページ)。

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