− 2015/6 佐渡島(3) まずは北上、二ツ亀に大野亀、そして相川方面へ −




名勝二ツ亀を展望。夏はこのあたりが海水浴場になるそうですがもちろんこの時期は閑散としてました。

さてターミナル出口近くでレンタカーを借り出して出発です。先客さんがいて受付の順番待ちになっていたのでこりゃちょっと時間がかかるかな?とも思いましたが、係員氏の対応がテキパキしていて結局9:30には出発準備OK。うんなかなかヨロシイではないですか。

さてまずは佐渡島北部を目指します。今回の旅行計画時に思ったのが「島の北部って結構何にもないのかな」ということです。北部東海岸(内海府)には海岸沿いに集落が点在するものの大きな見どころはないようで、そして北部西海岸(外海府)は比較的急峻で景色こそいいものの、道路は狭く休憩スポットも少ないときています。しかーししかし!



「港から一番遠い場所に地域一番の見どころがある」とはまさに観光客を誘致するために天の神様が施した大恩恵というべきなのか、遠すぎて観光客を呼び込みにくいという致命的現実と取るべきかはともかく、一番の問題はこのトビシマカンゾウの花期がかなーり短いことでありまして、訪問が1週ずれるだけでも見映えは全然違うのだとか。今年はどうなんだろうと思いつつ北上します。まぁ、このページの背景画像を見れば結果はわかったも同然ですよねうふふ(謎笑)。



「土曜日だからだよな週末だからお休みなんだよな」と思いたくてたまらなくなるほど閑散としたアーケード商店街を抜けていくと、やがて「アーケードはないけれどやっぱり人気のない住宅街」へと沿道風景が変わります。

でも初めての訪問ながら「この中心街の疲弊度はかなりのものなのか」と思わずにはいられませんでしたし、沿道に「昼間なのに玄関のカーテンを閉めた」家がかなり見受けられたのは佐渡島全島に共通する光景でした。人が住んでいなければどうあがいてもそこに活気は生まれませんよね。うーん、難しいことですが現実のようです。



しばらくはしっかり2車線あった道路も、北上するにつれて「狭いところは狭い」感じになってきました。トンネルも同じです(右上画像マウスオン)。カーブもきつくなりますが観光バスも通る道なのでカーブ手前での減速&ミラー確認は必須です。

そうそう、運転ルールというかマナー感覚は各地域によって微妙に違うのが当然ではありますがここ佐渡島においてもその感覚の違いは如実に感じました。それをあえて言葉で表現するならば‥



いや、普段から交通量の多い道路を走っている方なら大丈夫です。自分が運転しながら見ていた限り「島の皆さん、結構自由人的にナニしてるよなぁ」という感じでしたが、要は市街地でも絶対的交通量が少ないがためにそれ(ナニ)が可能なのであり、したがって避けることも容易ですからね。何を言っているかわからない人は両津港周辺をしばらく走ってみればおわかりになるかと(笑)。



さて、どう考えても旧学校施設の再利用としか思えないダイビングセンターを左手に眺めつつ北部と進みます。でも再利用があるうちはいいんです、需要があるということですから。問題はそのあと、すなわち誰も利用しようとしなくなった時ですよね。その時に地域および佐渡市に「さらなる活性化策を講じる体力(発想力と財政力)」が残っているかが問題です。



そんなわけで佐渡島の最北端までやってきました。まずは二ツ亀。ここにはホテルがありますが、到着が土曜日の午前中10時過ぎということで駐車場はがら空きでした(右上画像マウスオン)。この日の夕方には宿泊客のバスやレンタカー等で駐車場が満員になることを願いましたよ。

さてここから二ツ亀を展望する遊歩道へと向かいます。ホテルからは延々と下るわけですが=帰りは延々たる上りですのでちょっと(いやだいぶ)憂鬱です。と、その下り口手前に「佐渡の冬の荒々しさ」をあまりにもわかりやすく示す自然の造形がありました。



上画像のこの木、特にどうということもなく普通に生えているように見えるわけですがさにあらず。別角度からの撮影画像=上画像マウスオンで一気にそれまでの理解レベルが強制リセットされます。それはすなわち、





ということでここからはしばしの下り道。中段にある広場でしばし休憩です。Takemaは大人の矜持をしっかり体現してますがおしんこどんはいつもの行動パターンですね(右上画像マウスオン)。でもちゃんと靴は脱いでますよ=マナー厳守ね。

で、ここからは結構いつものパターンです。すなわち「Takema=まぁ展望もいいしわざわざ下まで行く必要もないっしょ」、それに対して「おしんこどん=せっかくここまで来たんだから下まで行ってみなきゃ」というポジネガのせめぎ合いというわけです(笑)。ちなみにこのページトップ画像はもちろんのことながらおしんこどんの撮影画像だったりするわけです。

いや自分も「ホントの干潮時」であれば向こうの島と砂州がつながるというので行ってみたかったわけですが、ご覧のとおり途切れてますからね。干潮を待っていたりする時間的余裕もないので‥。



展望台には各方面への方角&距離を示す道標が設置されておりました。ウラジオストク、空港だけだけれど行ったなぁ、北海道から能登半島までも行ったことあるよなぁ(ちなみに能登半島は高校生時代に冬の1人旅)。ん?一番下の「粟島」だけはまだ行ったことがないぞ、ついでにいえばその北側に位置する「飛島」もまだ行っていないぞというわけで、



このあとは息を切らせて海岸から登ってきたきたおしんこどんとともに駐車場まで上がり、よし行きましょう次なる目的地たる「大野亀」へ!



そんなわけでやって来ました大野亀。トビシマカンゾウの大群落が有名で、この翌日にはこの地で「佐渡カンゾウ祭り」も開かれるようでして、一部に屋台の搬入も行われているようでした。が‥!





まぁこればっかりはその年の気候に任せるしかないのでしょうがないですね。でもいいです、二ツ亀と違いここ大野亀は頂上まで歩いて登れるので、ちょっと一汗かきつつ大展望をタンノーするのも目的の一つなのですから!というわけで、大野亀頂上へと続く歩道を歩いていきます。



この辺はともかく、上部は結構急だよなぁ‥。



さてここからは一気の登りとなります!なるはずです!いや、「なるはずでした」というべきか(上画像マウスオン)。



さすがにこれにはビックリというか愕然としました。頂上はご覧のとおり指呼の間に見えているのに‥。まぁ掟を破るつもりはないのでここから先に登ることはしませんでしたが、何だかガックシ。だってさぁ、







まぁとにかく頂上行きは断念、眼下の海を眺めてみたりしながら遊歩道をぐるっと回って戻ることに。あ、あれがさっき行った二ツ亀島ですね(右上画像マウスオン)。ひょっこりひょうたん島のちょっと険しいバージョンとでもいえばいいでしょうか(何のこっちゃ)。



しょうがないのでソフトクリームを食べることにしました(食べる気満々だったともいう)。それにしてもこのカンゾウ群落を目的に車や観光バスがぞくぞくとやってきます。このロッジもおそらくは「1年で一番忙しい週末」を迎えていたのではないでしょうか。花はもう終わりの時期だったとしても‥。

そうそう、この佐渡編各ページの背景画像はご覧のように「トビシマカンゾウのお花畑」となっているわけですが、この写真は上記のような理由からここ大野亀で撮ったものではありません。ではどこで撮ったのかについては‥おいおい出てきますんでしばしお待ちを。



さて大野亀を出発して海岸沿いを南下していきます。ここから相川までの海岸を外海府というのですが、基本的に海岸は急峻で、道路もかなり上の方を迂回する形で進むことが多いです。途中「佐渡の車田植」という看板があったので脇道に入り周辺の田んぼを眺めてみたのですが(右上画像マウスオン)、どれがその田んぼなのか結局わからずちょっと消化不良(笑)。



このあとは道路沿いの滝や「どう考えても牛舎でしょ」と思われる建物を横目にしたりしながらどんどん南下していきます。景色はいいのですが道路が狭くて車を止められず、結果的に「順調に南下中」というわけです。と、ちょっと開けた場所&駐車スペースがあったのでしばし小休止。高千という集落でした。



ここの灯台は海っ端ではなく小高い丘の上にあります。そして駐車スペースの前には‥



ご覧のようにおだやかな初夏の海があるわけです。まだ水は冷たいですが。



こうなると「見ているだけでは我慢できない、佐渡の海を肌で感じたい!」と考えるのがおしんこどん。さっそく靴下を脱ぎ体感行動へ。しかし、どうやらいつぞやの流出事故の関係か、砂というか小石の中にオイルが付着しておりまして、足の一部が黒く汚れてしまったというのはここだけのヒミツです。



付き出した岬の先には大きな岩があり、しかもよく見ると縄が渡してあるみたい=地域の信仰対象になっているのかな(右上画像マウスオンで拡大)というわけで行ってみることに。



その先には弁天さまのお堂がありまして、幸い鍵が開いていましたので中に入ってきちんとお詣りさせてもらいました。

と、そろそろお昼ごはんを食べたい時間になってます。ここから先、尖閣湾や相川地区まで下れば間違いなくランチ施設はあるはず。しかーししかし、Takema夫婦を乗せたレンタカーはなぜかそれらの場所を一気に通過しまーす!というのも‥



実は事前の下調べ中、「こりゃ事前にある程度考えておかないと全食海鮮モノになっちゃうかもよ」とおしんこどんに話しておいたところ、「初日の昼食はここにしよう!」という提案がありまして、それに従っただけなんですけれどね。というわけでお昼ごはん場所の佐和田地区へとへ急げや急げ、いや、でもその前にちょいと寄り道をば。

[戻る] [次へ]