− 2015/6 佐渡島(4) 金山遺跡、洋食ランチ、観光船乗船、そして温泉!− 何だかローマの遺跡みたいな不思議な造形。これは? |
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さて一気に南下し、目指すは佐和田地区の洋食屋さんなのです。実は島のめぐり方としてはとっても不自然というか非効率的でありまして、実は昼食後はまた西海岸に戻っていくわけですがまぁ細かなことは言いっこなしということでヨロシクです。 で、上画像の場所に寄り道です。ここは相川地区にある「北沢浮遊選鉱場跡」というところでありまして、何でも鉱石から金を取り出す作業場として当時は東洋一の規模を誇っていたそうです。ちなみにメインの施設跡はこの下の画像‥ |
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そもそも佐渡の金山は1603年に発見され、1989年に閉山するまで約400年もの間金銀を採掘していたというとてつもない規模と歴史を誇っているわけで、この金山が江戸幕府の財政をかなり支えていたそうなのです。やがて明治以降になると近代的な設備を備えた鉱山としてさらに採掘が進み、坑道の総延長は何と400kmにも及ぶのだとか。 その一部が観光坑道として一般に有料開放されているのですが、この日は地下に潜っている時間はありません。そこでとりあえず地表部の施設跡だけを見学しておこうというわけです。 ちなみにこちらの遺構見学は無料ですので、お時間のある方はお忘れなく。われわれはランチタイム終了時間とのせめぎ合いだったため、とりあえず‥ |
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(それにしてもカメラによって全然色合いが違うのね。実際の緑色は両画像の真ん中くらいだったかなと)。 |
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場内の施設は芝生部分を除いて立ち入り禁止なのですが(そりゃそうだ)、施設自体はどんどんツタ系の植物の侵食を受けつつあるようです(右上画像マウスオンで別画像に変わります)。これによってさらに痛み方が加速するとも思うのですが、これについては「時の流れに身を任せる」という方向性を選択しているのかなと。 |
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それにしてもこれだけの規模の施設が往時をしのばせる形で残っているというのはかなり貴重です。しかも見た限り「おバカな兄ちゃんたちによる品性のカケラもないスプレー落書き」もなかったようですし。佐渡市は一連の金山施設を世界遺産として登録しようと考えているようですが、今回いろいろ見ていてなるほどなぁと感じました。ちなみに右上画像はシックナーといわれる「鉱石分と水分を分離する施設」だったそうです。マウスオンするとその下部拡大画像に変わりますが、うーむ鉄筋が露出してますね、これは目立たぬよう今のうちに補修してしておくべきでは?一度崩れてしまうと全体の価値がかなり下がってしまうような気がします。 さて最後に施設の一番手前にある元発電所だったという建物へ。ここには往時の写真が展示されており、誰でも見学できます。 |
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入口には「近代化産業遺産」のプレートが付けられていましたが、これって以前にどこかでも見たよなぁと思っていたら、2012夏に北アルプスの室堂−剣岳−阿曽原−欅平を歩いた途中、登山道がダム関係の建物を通り抜けるという仙人谷ダムにあったんだよなぁ、何だか懐かしい。 というわけで内部に入ってみます。1Fには発電の要たるスチームタービンが設置されていたそうですがもちろん今やその面影はありません。半地下にはコンプレッサーが設置されていたようです。地下室をのぞける場所から見ると補強系の鉄骨が見えていましたが当然ですね(右上画像マウスオン)。 |
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室内には往時の施設画像が展示されていましたが、自分としては右上画像のような「ものすごい人の波」系画像が印象に残りました。 前にも書いたように佐渡の各集落にはあまり人影が見られず「大丈夫なんだろうか佐渡は?」と心配になっていたわけです。で、今調べてみたら、昭和35年に11万人以上あった島の人口は平成22年には6万人ちょいまでと「ほぼ半減」しているではありませんか! とはいえとりたてて大きな観光資源に恵まれていない佐渡にとって、佐渡金山の世界遺産登録は悲願なのでしょう。でも屋久島のような「目に見える自然遺産」に比べ、400kmにも及ぶとはいえ目に出来るのはごく一部という地下坑道がメインである金山は観光資源としてハンデを負っているのも事実です。その意味で、この北沢浮遊選鉱場跡は「目に見える施設」としてもっと売り出してもいいような気がしますね。 さてこのあとは一気に内陸直行で佐和田地区へ。うふふエグゼなお昼ごはんでーす! |
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うん、この国旗はイタリアじゃありませんフランスです。佐渡島最初のごはんは何とフレンチ!(びっくり)。 |
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この日のランチは佐和田地区にある「ホテル浦島」の施設「La Plage」です。ランチは14:00終了ということで大野亀で「13:30くらいまでに到着しますので」と連絡を入れておきました。案の定というか、到着後に「ご予約はございますか?」と聞かれて一安心。もしかしたら飛び込みだったら食材の準備云々で無理だったかも知れません。ちなみに土曜日のランチということもあってか到着時にはかなり混んでいました。予定に入れているならば席の予約だけでもしておくとよいでしょう。 |
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ええっと、2000円のコース料理ですよん。でもかなーりお値打ちだということで昼間から奮発です。ではその内容はといえば‥ |
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まずはウフフのオードブル群でしょ(左上画像は2人分、右上画像は1人分)、 メインディッシュはお肉か魚なのでもちろん2人で「肉&魚」をオーダーし、こっそり分け分け(お里が知れます)。 |
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最後にはデザートもコーヒーもちゃんと付きましたし、パンもおかわりできました(ちなみにバターはアオサ=海藻を練り込んだもの)。レストランの雰囲気といい良い意味で佐渡らしくないかもしれませんが、うん、行ってよかったと思えるお店でした! さてそんなわけでこのあとは先ほど通ってきた道を戻って尖閣湾へ。せっかくだから観光船に乗ってみようという「佐渡初めてくん所定の行動」なのですが、いま考えても行程的にはロスが大きいなぁ(笑)。 |
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さて、名前が名前だけにVISIT JAPANの簡体字を読む方々には微妙なのかもしれません(左上画像マウスオン)。ここに「尖閣湾は日本固有の領土です」とでも書いてみたらかみつく人はいるのかな?でも現地では中国語のみならず外国語を話す観光客は皆無でしたが。 途中にあった石碑がぱっと見で「老人を称へる碑」のように見えたのですが実は「先人を称へる碑」だったことに苦笑しながら船着き場へと下りていきます。 |
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左上画像の案内表示が何とも昭和ホーフツ系でしみじみ。最後はトンネルをくぐって船着き場へ(右上画像マウスオン)。 |
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船着き場に着いたら船を撮影する間もいないほどに「お客さん、2人ですか、ではどうぞすぐ出発ですので乗ってください」というわけでいきなり乗船。確かにわれわれ2人でちょうど「適正定員」という感じでありましたが、自分としてはまずこのあたりの雰囲気をしっかり味わいたかったんですよね、 係員の皆さんはもちろん「良かれ」という思いで声を掛けて下さったはずですが、その「良かれ」感覚がもしかしたらちょっと時代的に合わなくなっているのかなぁと。というか、おそらくその感覚は「観光バスで大人数が押し寄せる」時には親切であっても、「何の事前説明もなくいきなり船に乗せられる」ことを良しとしない個人旅行者にはイマイチなのです。 |
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出航後に響き渡るのはテープの音声。そりゃ各ポイントでは間違いなくブレのない案内をしてくれるわけですが、たとえば「今いた魚は何だろう」という疑問には一切答えてくれない一方通行の案内ではそれ以上の興味はわきません。右上画像に見えている海藻一つにしても、直接「これ、食べられます。美味しいんですよ」と説明を受けるだけで印象は大きく変わってきます。というわけで、 |
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団体利用による混雑時にはテープの案内でも構いませんが、定員を下回る乗車率の時にはテープではなくガイドさんによるリアルな案内をしてほしいです(船着き場に待機している方々で対応可能かと存じます)。トータルでいえば正直言ってあまり面白くありませんでした。もっと大型船&ただの川下り系でも、こっち(阿賀野川)のほうがはるかに印象が良かったです。 |
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海岸&海中の光景、ついでに海鳥エサやりも含めればかなり充実した案内が可能なのかなと‥。 |
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そんなわけで船を下りたあとは周辺をうろうろ(実は2ショットって拙サイトではかなり珍しいのです)。このあとは駐車場方面に戻り‥ |
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定番の「こんなことやこんなこと」に精を出し(苦笑)、 おーいおしんこどん、「触ってみよう」はOKだけれど持ち上げなくてもいいんじゃない?(笑)。 |
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ちなみにちょっと気になったのが右上画像マウスオンで出てくる掲示でありました。 |
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(上記ロゴをクリックすると2013大東島旅行記の当該ページ画像が開きます) |
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ということで尖閣湾訪問終了。このあとは先ほど(ランチ)の佐和田地区を通って今朝到着した両津地区にあるお宿に向かい‥いや直行しても面白くもないので、佐渡島の中でもかなりいい感じと思われる温泉に立ち寄ることにいたしましょう! |
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やって来たのは「湯林荘」。雰囲気的に宿泊も出来そうな気がしますが今もやっているかは不明です。入口で声を掛けたら少年が出てきてくれまして、420円を支払ってよしよし。実は佐渡では公共系の温泉施設すらも結構営業終了になっているようなので、明らかに個人経営の施設たるこちらの湯が2015/6現在も営業を続けているというのは大変ありがたく貴重なことなのです。 |
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到着時間はご覧のとおり。「1日入浴600円」という表示が見えていますがやっぱり泊まりはやっていないのかな?その一方で脱衣場手前の休憩スペースはかなり広く取られていて、テーブル付きのソファーありフィットネス系の器具ありおそらくマッサージ用と思われるベッドまで完備されておりました。これはなかなかすごい充実ぶりだぞ! で、いざ湯へ。男湯には先客さんがおられたので無人の女湯浴室画像をおしんこどんにお願いしました。 |
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基本的に左右対称の浴室のようです。で、まずびっくりしたのが湯の色、これってモール泉じゃないですか!さらに湯に浸かってみたらかなりのツル〜ツルツル感!これは予想していなかった! 佐渡の温泉のほぼ共通項として源泉温度が低く加温、そしてこちらの湯も含めて循環湯がほとんどなのですが(一部のみ加温かけ流しあり)、ここの湯は「循環湯の常識」を覆すかなりのびっくり温泉でした。佐渡島に来たならここの湯は欠かせませんね。 ではこの日のお宿へと向かいます。夕ごはんは両津のどこかで食べることにしています。それでは、ここまでのセブンスターならぬハイライト動画をご覧いただいた上で次のページにどうぞ。 |
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