− その2 湯倉の湯に立ち寄り入浴、おみやげ購入とお蕎麦ランチ −



新しくなった湯倉温泉の共同浴場。おしんこどんは新築後初訪問でした!

(2016年1月10.11日訪問【その2】)

ということでたつみ荘を出発、一路会津坂下方面へと進みます。只見−南郷経由も考えましたが、雪の降り方によっては中山峠越えがちょっと心配になったりするかもということで安全策をとったわけです。



さてしかし、10kmも進んでいないところで早くも寄り道、橋を渡って湯倉温泉共同浴場へと進みます。大塩同様、こちらも2014/12に新築オープンしており内部はまだピカピカです。休憩室内にはエアコンもTVもあったりします(湯銭200円の施設とは思えません)。

実は自分は今の建物にも2015/9に訪問しています。でもおしんこどんは以前の湯小屋しか知らないはずなのでぜひ見てもらおうと思ったのと(思いやりあふれる夫)、実は前回のTakema訪問時には先客さんがおられたので浴室写真を撮れなかったので今回はぜひと思った(自己欲求の際限なき追究)こととが今回立ち寄りの理由ですが‥どっちの理由がメインだったのかについてはコメントを差し控えます(苦笑)。



というわけで無事に撮影できました(一安心)。ちなみに新築を機に完全に男女別浴となったので(これまでは脱衣場だけ別で浴室は1つだった)、これまで入浴を躊躇していた女性陣の方々にとっては朗報といえるでしょう。一方でワニ族軍団にとっては悲報なんでしょうが、当然ながら前の建物の時もここでワニを目撃したことはありません(大笑)。

あ、上の文を読みながら「ワニ(族)って何だよそれ?」とお感じになった方々(特に男性)、あなたは健全な精神の持ち主です(笑)。ワニについての詳細についてはこちらのページが詳しいのですが、精神の健全な方々は特に読む(知る)必要もないかもしれませんね(笑)。

いつものように話がそれました、湯倉温泉の話に戻りましょう。気になったのが脱衣場から浴室に入るドアに掲示されている貼り紙です。そこには‥



と書かれていました(「○○」は地区名ゆえぼかす必要はないんでしょうけれど何となく)。温泉ファンならご存じの通り湯倉温泉の源泉温度は高いのですが(約62度)、その源泉に加水して適温にしているのではなく、投入量を増やしたり減らしたり止めたりすることによって浴槽湯の温度を調整しています。この方式自体は前の湯小屋でも同じでしたが、問題はその調節を行う場所のありかです。



上画像は以前の湯小屋の浴槽です。右上の湯口から源泉を投入するわけですが、湯口付近には石が置かれていて、その置き方次第で湯の投入量を増やしたり減らしたり、またほぼゼロにしていたわけです(使われない湯は窓のすぐ下に延びる流路経由でそのまま外部に排出)。ではいったい新旧浴槽で決定的に違う点はどこかといえば‥


(上記の「通常装備」とは、要は「裸で」という意味ですが(苦笑)。



あらためて新浴槽の画像を貼り付けましたが、まぁ確かに窓枠沿いにそろそろと進んでアクロバティックな態勢で湯の投入口に栓をすることは不可能ではありません。しかし湯の熱さを確認する時点では皆さん当然裸であるわけですし、裸のままこんな作業をしているうちに万が一バランスを崩したりしたら‥命にも関わる大変な事態になるわけです。

残念ながらこの湯口の配置は設計の段階で「使用時のメンテナンス動線を考えなかった大ミス」なのではないでしょうか。もちろん部外者の自分がどうのこうのと言える立場ではないですが‥。 それを踏まえた上で、根本的な問題として思うところもあります。それは止水の方法についてです。



上画像を見てもらえればわかるとおり、湯の投入口は湯溜め部分に置かれた木製の止水板によって行う方式なのですが、自分がやってみても完全に湯を止めるためには少々コツが要りました。自分も「こんな感じでいいのかな?」ということでハメてみたんですが、実はほぼ完全に湯の流入を止められたのは3回目でした。

しかも摩擦によってこの木製湯止め板は必ず摩耗しますから、常連の方にしても板が新品に換えられるや否や「うわ、今度の板は云々」ということにもなるはずですし、ましてや自分のような旅行者はそもそもはめ方に不慣れなので、「ハメて帰った」つもりが何かの弾みに板が外れて河竹元の黙阿弥ということも十分にあり得るはずです。そうなると‥



Takemaの頭の中では何となくの方式イメージがあるのですが、所詮は文学部卒業のバリ文系ですから、自分のアイデアたるやロボットにたとえればたぶんジャイアントロボみたいなものでしょう。でも工学系の方ならそれをガンダムレベル or moreに引き上げられるはずでしょうから(何のこっちゃ)、関係各位におかれましては是非ともその筋にご相談なさってはいかがかと存じます。

このままでは通常運用上の不便もありますし、何よりも万が一の事故が起きてからでは遅いですから‥高専さんあたりなら技術実践の場としてこういう話に乗ってくれるんじゃないかなぁ(もちろん勝手な想像に過ぎませんので念のため)。



われわれが浴場の建物から出るのと入れ替わりに次のお客さんたちが到着。うん、いいタイミングでした。ん、おしんこどん、何やってるの?(右上画像)と思ったら、やっぱりこれでしたね(左上画像マウスオン)。



このあとは会津川口のGSでガソリン補給をしたりしながら三島町方面へ。途中、只見川を堰き止めたダム湖(上田ダム)では浚渫作業が行われていましたが、たつみ荘のご主人によるとこれにも膨大な費用がかかるんだとか。たしかに、作業の様子をしばし見ていただけでも「こりゃ労多くして実少なし」だなぁと感じました。ただし「だからといってやらなくていい」ということにはならないところが難しいのですけれどね。只見川を100年前の姿に戻すことが不可能である以上、川やダムとは今後ともうまく折り合っていかねばなりませんから。‥原発だってお(以下略)。

ちなみに浚渫され台船に積まれた土砂は、引き船に繋がれて下流部へと曳航されていました(右上画像マウスオン)。その画像だけを見ればのどかな雪国の風景に過ぎないのですが、この土砂の保管場所一つとってもいろいろな事情が絡んでいるはず。奥会津の郷もいろいろと難問を抱えてばかりなのだろうなと‥。



さてかねやまの道の駅までやって来ました。あれれ以前と建物の造りや駐車場のレイアウトが違ってます。たしか以前は道の駅とは名乗らず「こぶし館」という名の地域振興施設だったような?

よくよく眺めているうちにわかりました。かつてのこぶし館の建物に繋げる形で増築し、駐車場も奥の方にぐぐんと広げたのですね。かつての建物入口(国道脇)は閉鎖され、除雪用具の置き場になっていました。でもまぁ道の駅として再整備したことは悪くもありません。ただ、せっかくなら「隣接する中川温泉の湯を引いてほしかったなぁ」というのが正直な思いでもありますが(笑)。

おしんこどんは何やらの計測施設を見つけてそこでいつもの通り足を上げております。しかし、その往復はツボ足歩行だったりするわけで(左上画像マウスオン)、なぜ彼女が時たまこのような行動をとったりするのかは永遠の謎なのであります(笑)。



さて金山町の経済振興に寄与すべく?(そんな高尚な意識じゃなくて何となく系)、ここでそこそこの量のお買い物をしたところ、何やら福引き券をいただいちゃいました。この連休中だけの福引きだったようで、「2回引けますよ」ということでいざ1枚ずつ引いてみたところ‥





係員さんも、モノがモノだけに「(お客さんたちの)好みや実用に合わないようでしたら、お知り合いの方にでも差し上げて下さい」とおっしゃっていたっけ(笑)。ハイ、一部はTakema母に献上いたしました。

さて、天候も回復してきたので西山温泉に立ち寄ってから帰ることにいたしましたが、途中食事ができるところといえば宮下ぐらいしかないわけで、まずは会津宮下駅近くにある「観光交流館 からんころん」に行ってみました。が‥この日が月曜日だったので食事の営業はなしとのことでがっくり(祝日なのにぃ‥)。それではということで、道の駅の近くにある「雪国茶屋」へ。



「生そば処」と大書してありますが、メニューを見たらそばはもちろんラーメンも丼物も定食もあるお店でした。そりゃ、この立地で「おそばだけ」とはいきませんよね。でもわれわれはやはりそばを頼むのです!店内の掲示にもこだわりを感じましたので(右上画像マウスオン)。



ざるそばと地鶏けんちんそばを注文。おいしゅういただきました。

ちなみに持ち帰りとして「くるみ餅」を注文し帰宅途中に食べたのですが、これがまたなかなか美味しかったんですわ。できたてはさらに◎だったことでしょう、お勧めです。

このあとは西山温泉へと向かいますが続きは次ページにて。

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