【2016/3 南相馬〜釜石+栗駒・東鳴子】

− その12 大沢温泉で湯ったりの翌日、マルカン大食堂経由で帰宅! −



一気に花巻!今宵のお泊まりは大沢温泉、もちろん「湯治屋」の宿泊です。

前に遠野を通ったときはまがりなりにも観光したので(この時)、今回は完全スルーで花巻へ。高速区間が多いためいやぁ早い早い。遠野の市街地(郊外のバイパス)区間を高速でスルーできればもっと早いでしょう(2018年開通予定だとか)。釜石−花巻区間を通しで走ったのは今回が初めてでしたが、勝手に「盛岡−宮古とおんなじくらいかかるのでは」と思いこんでました。時代は進んだ(笑)。

さてそんなわけで今宵の宿は大沢温泉です。実はこのあたりの湯は思いきり手薄のTakemaでありまして、これまでは台温泉にしか浸かったことがありませんでした(しかもTakema母が緊急搬送されているそのさなかに!(詳しくはこちらページ下部)。

そんなわけで温泉ファンも多いと聞く大沢温泉に泊まってみようかなと思ってあらかじめ予約を入れておりました。平日ど真ん中なのですがかなーり大人気の宿らしく、夕方あたりに帳場近くに行ってみたら「申しわけありません、本日は満室でして‥」との電話応対の声が聞こえてきました。うん、予約しておいてヨカッタ。



さてまずはお風呂‥とはいきません。時は大相撲春場所開催中、しかもこの場所はなかなか何がどうして何とやら系の場所でしたから、これは何が何でも「まずは相撲観戦」なのです。他の全ての活動は18:00から始めますから!というか、どうせこの時間はお風呂も混んでるはずなのでね。

ちなみに部屋はなかなかいい場所をあてがわれました。メイン廊下沿いではない川側の部屋、つまりはここ(上画像マウスオン)。かや葺きの菊水館を眺められるベストポジション。うん、よかった。

さてお相撲も終了、ではでは「食事処 やはぎ」に行って夕ごはんといたしましょう!







そして注文したのはひっつみ(はっと)の汁物セットとお蕎麦。日本酒の瓶が増えているのは気のせいです(笑)。いやぁ、この宿に泊まってみたかったのはお湯やお値段もさることながら、この「やはぎ」への期待感もかなり大きかったんです。豊富なメニューとリーズナブルなお値段、こりゃ長期滞在にはもってこいです。いつかは連泊してバンバンしたいなぁと。

さて、夕ごはんが終わればいよいよ!なのですが、廊下を進むスリッパの音から想像するにやはり大沢の湯(露天風呂)は混んでいる雰囲気です。まぁ露天風呂が人気なのは世の常ですので、ここはフェイントをかけて「内風呂の薬師の湯なんかは空いてるんじゃないの?」というわけですよ。で、いざ行ってみると‥



え、湯画像はどうしたって?いやぁ、実はこちらの大沢温泉って「浴室の撮影は(犯罪行為を防止するため)禁止」なんです。それを知っていたためネット経由の予約時、コメント欄に「撮影についての質問というかお願い」のようなこと(「先客さんがいるときは絶対に撮らない」というのはTakemaの撮影ポリシーですし)を書き添えたのですが、どうやらスルーされたらしくごく普通の「予約確認メール」が届いただけでした。

で、当日もチェックイン時からすでに「混んでいそうだな」と思ったのでその確認はあえてしなかったので「無許可での撮影」はしなかったわけです。でも予約時にコメント欄を設けている以上、できれば質問に関する返答くらいはほしかったな(「駄目です!」的な返答でもそれは受け入れますし)。この点だけが残念でしたよ大沢温泉さん。

ま、お風呂画像は公式サイトにもたくさん載せられておりそれより綺麗には撮れないでしょうが(笑)。要は自己満足&記録願望の世界なので。

で、このあとは‥



というわけで湯治屋宿泊客が入れる全ての湯を貸し切り状態での入浴コンプリーテッド!満室だろうがやればできるものです!(笑)。



唯一、これだけは撮影してもお叱りを受けることはないだろうと思って撮影ね(笑)。

さて、明けて翌朝はゆっくり行動。朝ごはんはやはぎ(予約制)ではなく手前のローソンで買っておいたおにぎりとかパンとかで軽く済ませ、しかも出発は9:30頃でしたのでまさにのんびり。この日のうちに千葉まで帰るんですけれどね(笑)。

さて、浴室以外の写真は許してもらえるはずなので(笑)、断片的な画像をペタペタと張って大沢温泉の宿泊編オシマイです。



湯治屋の場合靴を手にして部屋の前の靴箱まで運ぶのがちょっと面倒(荷物がありますからね)。



やっぱり「やはぎ」はいい感じの食堂でした。このグレード(高C/P)の食堂を持つお宿はなかなかないです。



旅行後このページを作るまでにタイムラグがあったのですっかり忘れてました、こんなのを前菜にしてたこと(笑)。



南部の湯からの帰り道、大沢の湯は高圧洗浄機を使って絶賛清掃中でした。

出発後は、行きがけの一湯として鉛の「あの深いところ」を目指しましたが、カップルがしっぽりと入っておられたのですぐに扉を閉めて断念。男女別のお風呂は清掃に入ったということで、まぁいいさまた来ることもあるでしょう!(もっともこれまで来たことなかったんですが)。

で、こんなにダラダラとして帰らない理由、それは「時間調整」にあったのです。何の時間調整かといえば‥





マルカンデパート。地元の方ならもちろんご存じのはずですが、全国的には無名に近い地元系のデパートです。そのマルカンを少なくとも一部で有名にしたのが「長年変えずそのままやってきたがゆえにその希少性が注目された6階展望大食堂」なのです。

ある程度以上の年齢の皆さんなら、「百貨店の上層階の大食堂」の記憶をお持ちでしょう。今のように個別の飲食店テナントが入居しそれぞれ味を競うというのではなく、「和食も中華も洋食も何でもありでまさに食事のデパートメント!」だったあの大食堂を。

わたしの地元に小学生のころあった長崎屋の上の大食堂もそんな感じでした。さらには当時のアイドルもその屋上だったかで歌っていたっけ(当然観覧有料だったので見てませんが)。そんな百貨店の黄金時代を彷彿とさせる大食堂がここ花巻に残っているということはもうずいぶん前から知ってはいました。

しかしなかなか足を延ばそうとしなかった中、衝撃的なニュースが飛び込んできたわけです。




(それにしても右上画像、車椅子と灰皿はともかくとして、年代物のラジカセも自由に使っていいのか気になります)

そんなわけでマルカン大食堂人気に火が点いてしまいました。わたしらは所詮イチゲンの客にすぎませんが、ずいぶん前から知っていたということもあり、「ここは万難を排して‥行くべし!」という結論に(Takemaが勝手に)達していたわけなのであります!



某温泉師匠にマルカン訪問意向の話をしたところ「平日だとしても食堂の開店30分前には行っておいた方がいいと思うよ」というアドバイスをいただきました。そんなわけでマルカンデパートの駐車場到着は10:15。2階建ての立体駐車場はまだ上の階ではそこそこ空いていましたが、帰るときに満車だったことはいうまでもありません。それにしても「お気を付けて」のイラスト、白と黒の色遣いは逆にした方がよかったような。何だか人生の階段を下りていくような重い雰囲気を醸し出しちゃってる気がします(まぁ活況なのでどうでもいいですが)。

旅行前に大食堂の臨時休業日情報がSNSでツイートされていたのは幸いでした。自分は元々3/23に訪問するつもりだったのでドツボにはまるところでした。さてエレベーターで食堂階に上がってみると‥





なぜそれがわかったかというとわざわざ数えるためうろうろしたから(笑)。列の先頭付近では警備員さんに「そこの人、そこの列には入れませんよ」と言われましたがもとよりそんなつもりもありません(でもその声掛けは大切だと思うのです)。で、後列の人数を数えた上で自分の場所に戻り、あとはそのあとに上がっていった人数を地道に数えた次第です。でも数としてはほぼ正しいと思います。

それにしても‥





まぁ「閉店前の来客増加対応」措置なのですけれどね。決して「正社員の募集」ではないですから(苦笑)。でもやっぱり時給は安いなぁと何だかしみじみ‥。

ちなみにこの大食堂に関しては、閉店の発表直後から「何とか自分たちで引き継げないか」という動きがあります。建物の耐震化が絡むゆえなかなか難しいこととは思いますが、何とか‥何とか‥。地方の各地から聞こえてくる「廃業」「休業」「縮小」の流れに一石を投じる一歩になってくれればなぁと願っています。なお、その関係者氏のブログはこちらです。

さて、普通であればこのような大食堂のお休みは百貨店の休業日と完全に重なっているはずですが、さすがに閉店発表後に人々が殺到しているため(われわれもそうです)従業員さんや仕入れ先から悲鳴の声が上がったのでしょう、何と「水曜日定休」という状態になっています(右上画像マウスオン)。

われわれも最初の計画ではこの前日(水曜日)に「マルカンで夕食を食べてから大沢温泉入り、食堂やはぎでは【飲み】だけ!」と考えていたのですが、この定休日の存在を知り急遽最終日のランチに組み入れたというわけです。





びっくりしたことに、大食堂ご自慢であるはずのグランドメニューの数が減らされています。そしてある意味メインメニューのフラッグシップともいえる「ナポリカツ」はメニュー指定で「お時間かかります」とあります。しかしTakemaは(それでも)ナポリカツを頼もうと心に決めていたのでありました。

なお、スイーツ関係も充実しています(左上画像マウスオン)。もちろんこのスイーツ軍団にもフラッグシップメニューがありますので当然注文します。



レジで注文し食券を手にしていざ席へ。600席近くあると思われる大食堂ですのでわれわれの順番なら座ること自体は余裕なのですが、残念、窓際の席はちょうど埋まってしまった直後みたい。というわけでそのすぐ内側の席へ。



われわれの注文ラインアップはこちら。注文時に何か飲み物を‥と思って「ドミニカンを!」と(何の事前情報もなしに)思わず注文してしまったTakema。この何だか鮮やかすぎる昔懐かしい色は何なんだ!(笑)。なお、以前はショーウィンドウの料理サンプルに「炭酸入りイチゴ味(カルピス風味)」という説明書きがあったようです。そうですよね、「ドミニカン」という名前からは味を全く想像できないもの(笑)。

そんなお子ちゃまドリンクをチューチューしていたら(かといって大人の飲み物はこの日禁断なので)、おしんこどんの注文した「わかめラーメン」がさっそく到着!



わかめがたっぷり、海藻(ふのり)も。そして実はホタテも入って460円。やや細い縮れ麺&塩系のあっさり味で「実はまだあまりお腹が空いていなかった」というおしんこどんですがしっかり完食(当然)。あ、箸立てはこれまた昔懐かしいこれですということでラーメンとのツーショット。

そしておしんこどんが食べている途中に‥やってきましたフラッグシップのナポリカツ!





「スパが見た目よりも手強い量であるので要注意」と聞いていたので覚悟はできてます!(笑)。ケチャップベースの、これまた懐かしい濃いお味で、血圧高め系の人(含む自分)の中には「うーん‥」と思う人もいるかもしれません。でもTakemaは気にせずどんどん食べ進めます!もちろん完食!というか、思ったほど手強くなかったんで‥。いまふうではありませんがかなり満足しました。

というわけでメインフラッグシップ完食のあとは「デザート系スイーツのフラッグシップ」登場です!





ただ、巻く人の技量なのか公称?「25cm」よりはやや低いみたい(笑)。で、これをどう食べ進めるかについては「箸で食べる」のがデフォルトとのこと(やるなー花巻)。しかし案外溶けるスピードが遅かったとはいえ、そこはソフトクリームですから時間をかければ必ず溶け落ちてしまいます。そこで、ネットで見つけた「秘技」を試してみることにしました。それは‥





と‥そぎ進めていくうちにぽっかりと開いた内部への進入をいざなう穴が!古代中国の詩人である陶潜はこれを見ただけでかの名作「桃花源記」を書き上げちゃったくらいですからね(違うって)。

そんなわけで穴の上部を成敗し(左上画像マウスオン)、最後にコーンまで食べてこれまた完食(右上画像マウスオン)。完食に至るまで、ただの一滴すらもテーブル上にクリームを垂らさなかったのはわれわれがひそかに誇りとするところであります!(威張るなって)。

というわけで初めて(&もしかしたら最後になってしまうかもしれない)マルカン百貨店大食堂訪問を終了しました。でもなぁ、マルカンさんが閉店を決めた理由もわからないでもありません。



このあと館内を全階見て回ったのですが、売り場はほぼ衣料品ばかり、そこに住宅用品+100均だけとなれば訪問目的は限られてしまいます。それに輪をかけて、



市内中心部の空洞化もかなり深刻なようです。平日とはいえお昼なのにほとんど誰も歩いていません。商業エリアが郊外に移り、かつての賑わいがすっかり失われてしまったこの界隈で「百貨店」(もはや「百貨」ともいえない形になってしまっていますが)を維持することは困難だということなのでしょう。以前は地下に食品売り場もあったそうですが‥。

上で紹介した「大食堂引き継ぎ」の件が何とか前に進んでほしいのも、この現状を見ての思いです。耐震構造化、テナントやオフィスの入居が本当に期待できるのか等々、確かに難しいことだと思います。でも‥









さて食事後は一気に千葉まで帰りまーす!長者原SAですぐ最初に休み、あとは途中1回の休憩で一気に帰ってきました。そして‥





なおこの翌日に車を乗り換え、現在は新しいフォレスターに乗っております(乗り替え時のページはこちら)。この車、よく頑張ってくれたねぇと思いますが、まさか数年後「遠く離れた海外で偶然再会」したりしないだろうな(大笑)。ちなみにエンジンや駆動系のトラブルは一度もありませんでしたよ。やるなぁスバル!

さて帰宅後は、例の女川町出島産のホタテをいただきましたよ!




(右上画像マウスオンで貝柱画像に変わります)。

Takema母にもおすそ分けしましたが「ものすごく美味しかったね」とお墨付きをいただきました。2016Takemaオフキャンプで是非ご賞味下さいませ。

というわけで、2016/3の早春東北旅、しゅーりょうでーす!

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