【2016/3 南相馬〜釜石+栗駒・東鳴子】

− その4 冬期休業中の駒の湯温泉にてちょこっとお手伝い −



2015/10から日帰り営業を再開した栗駒の駒の湯温泉。ん?でもまだ冬期休業中のはずでは?(笑)。

さて、上画像の通りこの日の最終目的地は栗原市耕英地区の駒の湯温泉であります。こちらの温泉は、東日本大震災の約3年前、2008年6月14日に発生した「岩手・宮城内陸地震」に伴う土石流災害により甚大な被害を受けました。その後長らく休業していましたが、2015年10月に日帰り温泉施設を再開なさったわけです(営業期間は4月下旬−11月上旬)。

しかし、駒の湯温泉の関係者だけでは手が回りかねることもあり「駒の湯復活応援団」というお手伝いのボランティアを募集しています。Takema&おしんこどんもその一員なのですが、今回はそのお手伝いの一環として「お風呂のメンテナンス作業」を手伝わせていただこうという算段なのです。

え?何か企んでいないかって?いやいや、それはまぁ下のほうでじっくりとね(大笑)。



さて、標高約600mに位置する駒の湯ですから、道中にまだ雪道 or 凍結路が残っていることを考慮しスタッドレスタイヤを履いてきたわけですが、道路はおろかその周辺でも雪はほんのわずかしか残っておらずびっくり。ご主人いわく「雪融けのペースがひと月くらい早い」ということでしたから、今年は‥雪融けの水が見込めないとすればこれからの農繁期は大丈夫なんだろうかと心配になるくらいです。

というわけで耕英地区にあるご主人のお宅へ(現在の駒の湯に宿泊施設はありません)。この日はもう夕方ですから作業はなく、あるのは「お食事と宴会」だけとなります(笑)。われわれのほかに地元在住のご夫婦もお越しになり、よーし今日の宴会は賑やかだぞー!



と、その前に近隣にあるくりこま荘へと向かい外食&お風呂とまいりましょう。実はくりこま荘のお風呂って初体験だったりします(笑)。ご主人があらかじめ料理を予約してくださっていたので、夕ごはんは‥これ!





しかもデザートにずんだ餅まで付いてる♪いやっほぅ、いただきまーす!それにしてもこの日は昼には海の、夕には山の、それぞれご当地食材をいただけて何よりです。贅沢だなぁ。



もちろん、お飲み物もいただきましたよ♪

そして食事後はお風呂です。ちょうど夕食の時間だしもしかして‥と思ってはいましたが、





ご夫婦の男性とともに入浴。露天風呂は冬期のためやっていませんでしたが、そんなの気にしません。泉温が低いため加温されてはいますが、マイルドな硫化水素臭をクンクンしながらお湯を楽しみました。



ちなみに本当の貸し切り家族湯もあるようです(ちらりと見学だけ)。

さて食事もお風呂もタンノーし、ご自宅に戻ったあとはいよいよ宴会?いえいえこの日はとにかくイベント盛りだくさんなんですよ。



わざわざ会場まで行かなくてもご自宅の庭から観覧できてしまうというのですから贅沢ですなぁ。ハイ、始まりましたよぉ!





ピントが合っていない場面がしばしばあるのはご愛敬ってことで。



そんなこんなでいよいよ宴会開始っ!薪ストーブで室内ポカポカの中、ビールや日本酒をタンノーしたことはいうまでもないというか飲み助の真骨頂発揮というところです!まぁでも宴会風景はどうでもいいので話を先に進めましょう(苦笑)。



明けて翌朝、この日もいいお天気です。フォレスターくんも朝の風を心地よさそうに受けている気がします(強引な擬人化)。以前来た時はテール部分が喪黒福造みたいになってましたからねぇ(左上画像マウスオン。念のため申し上げれば全く同じ場所での撮影です)。ちなみにこのフォレスターくんともこの旅行を最後にお別れです。17万kmを優に超えるあちこちお出かけにこれまでつきあってくれてありがとう!(この次のTakemaカーについてはこちら=すでに納車済み)。

朝ごはんをいただいたあとは、いよいよ「お仕事」です!慰霊碑付近まで各自の車で進み(なお駒の湯の営業期間外、私有地ゆえ一般車両は進入禁止ですので念のため)、そこで手を合わせた上で雪の上を歩いて行きます。







ところでこのあと行う作業は、まず最初に源泉の引湯ホース内にたまった湯花を取り除き、続いて男女の湯小屋それぞれの浴室を清掃することになります。駒の湯の温泉は透明湯とのイメージがありますが、それは日々のメンテナンスというか清掃の賜物なのです。清掃を怠ると湯花がどんどん析出してしまう「濃い湯」なんだそうです。しかしホース内の湯花をどうやって掃除するのかというと‥





そう、めったに知り得ない源泉お掃除アイテムがこれ。これを源泉取り入れ口から投入すると、高低差と水圧の関係でこのタワシくんがホース内部をお掃除しながら流れ下り、最後には右上画像の吐湯口にチャポンと現れるというわけです。ものすごくシンプルなやり方ですね(笑)。

ご主人いわく、「この製品じゃないとダメなんです。似たような感じのものも売ってはいますが、タワシの密度とかが違うと綺麗に洗浄できません」ということで、どうやら「湯守こだわりの一品」といえるでしょう(ただし入手先が100円ショップであることはここだけのヒミツです(笑))。

さて続いては浴室内へと向かいます。ホース洗浄に先だって浴槽への温泉投入を止めなければなりませんからね。というわけで浴室に入ってびっくり!浴槽縁および床に注目!





ちなみに前回の浴室浴槽清掃は2週間前だったそうです(その時清掃の任にあたったのがこの日も来ておられたご夫婦=応援団員ということでした)。2週間放置するとこんな状況になっちゃうわけですね。ちなみに浴槽内を御覧いただけばおわかりでしょうが、浴槽縁と同じ木材なのに、綺麗に表面が白くコーティングされています‥





これをこのあと全部掃除してピカピカのピーちゃんにするのが本日のお仕事タスクデューティというわけです!

最初はホース掃除というわけで、余計な湯花が浴槽内に流れ込まないよう、湯口に栓をします。



栓も手作りなのですがびったし湯漏れなしなのはさすがです。で、浴槽表面も静かになりましたので撮影したのが右上画像ですが、うっはぁ見事な湯花コーティング!(嬉)。

さて温泉ファンの方々であればそろそろおわかりでしょうわれわれの算段が!Takema、まさか‥?そうなんです!





あ、でもちょっと待ってくださいその前にホースのお掃除があります!再び外に出て‥でもお掃除タワシの投入はご主人のお仕事ゆえ、われわれは出口で待つばかりです(要は「何も手伝っておらず見ているだけ」というわけで(苦笑))。



さーてここから出てきます(きました)よー!

このあたりからの一連の動画をページの最後の方に載せておきますので、とにかく話を先へと進めましょう。



まずはご主人によるお手本です。床にたまりにたまった湯花については、まずは窓ふき用によく使われるワイパーで表面を除去、そのあと凹部をタワシでゴシゴシという段取りだそうです。われわれ夫婦は女湯のお掃除当番となりました。あ、湯花は男湯の方が多かったからやはり男湯掃除を所望するんだった(笑)。というわけで女湯へ‥





ひゃっほーう、怒涛の湯量!そしてここからは、よせばいいのに(笑)浴槽内の湯をトルネード方式によりぐるぐるぐるーっとかき回し、湯底や壁に張り付いていた湯花を舞い上がらせます!(何やってんだか)。



舞いあがーれ、舞いあがーれ、舞いあがーれ湯の花ぁ♪
(機動戦士ガンダムの曲調で読んでね)



その結果、いやはや何ともすごいことになってます!透明湯のはずの駒の湯が、もうすっかりにごり湯の様相を呈しています!これこれ、このお湯に入ってみたかったんですよ(大笑)。

なお念のため申し添えますが、ご主人いわく「営業期間中は毎朝湯を抜いて清掃している」ということなので、このような湯花にお目にかかることはまずあり得ません。休業中のメンテナンス時にだけ見られる湯の状態ですので念のため。



さて名残は尽きませんが(笑)、そろそろ本来のお仕事を始めましょう。お湯を抜いて、キュッキュ、ごしごし。浴槽内の足置き台の下がなかなか難関ですが、何度も湯をかけて湯花を除去していきます。









湯溜め中に未練がましくもう一度浸からせていただきました(笑)。それにしても窓からの景色がすばらしいです。そんなわけでお掃除終了、服を着終わった頃には‥







というわけで帰途につきましょう。雪の上を歩いていくと、こんな看板が雪の中から顔をのぞかせておりました(右上画像マウスオン)。うん、今シーズンの営業開始ももうすぐですね(GW直前からオープンです)。

何だか役に立ったのかおじゃまになっただけなのかはわかりませんが(たぶん後者)、とりあえずお手伝い終了です。お昼ごはんをいただき、しばし歓談に興じたあとこちらをあとにしました。次回はGWの訪問になることでしょう。その時期は混雑必至と思われるので、受付のお手伝いでもしましょうか?

さ、暗くなる前にこの日の宿へと向かいましょう。となれば、Takemaサイト常連の方々ならもうおわかりでしょう。「あの宿&夕食はあそこ」です!

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