− 2016GW編 その6 板留温泉「森のあかり」チェックイン&黒石市内で夕ごはん −



板留温泉の湯に浸かるのって初めてです。このあたりのお湯、特徴は少ないですが柔らかでいいですよね。



以前は西十和田YHとして営業していたらしい「森のあかり」さん。営業終了後、この地域の活性化を目指す皆さんの手によりお宿として復活したというわけです。

場所は板留温泉、そういえば温湯や落合はいちおう入浴したことがあったけれど最奥の板留の湯にはまだ入ったことがなかった‥しかもGW直前なのに空室があるということであればもう考えるまでもありません、即ネットで予約を入れました。前日だったかに「本当に泊まりますよね?」とのリコンファーム電話がかかってきたのにはちょっとびっくりしましたが(笑)。



そんなわけでチェックインです。でもさすがにこの日は混んでいたので右上画像の記載とは違って「お風呂は夜10時まで深夜の清掃中以外は夜中でもOK」ということになっていましたよしよし。でも談話室の利用はせめて22:00まで認めてほしいなぁ。

さてそんなわけでまずはお風呂を偵察です。






黒石の湯は無色透明の清冽湯ですからね。でもこの新鮮湯タイミングで入っておくんだったなぁ(謎苦笑)。

ちなみになぜこの時入らなかったのかといえば、こちらのお宿では夕食の提供がないんです。すぐ近くの落合温泉界隈にはお寿司屋さん(兼旅館)とかがあるようでしたがこの日は外来客休業、そしてなぜ道の駅と名乗らないのか不思議に思う津軽伝承工芸&こけし館のレストランもすでに営業時間外なのでありました。

そんなわけで夕メシ難民たるわれわれは、黒石市の中心部まで行かねばならなかったのであります。あ、コンビニ(ローソン)は近隣にありますが、コンビニ弁当はやっぱりちょっとねぇ(平日ランチは毎日セブン弁当なので)。

しかし黒石市中心部もなかなか選択肢は少ない‥ならばというわけで、前回黒石ねぷた(その時のページはこちら)見学の際に利用した記憶のあるお店へと。



かなり大きく席数の多いお店ですが、この日はさすがのGWということで満席でした(自分たちはタイミングがよくてすぐに座れましたが)。で、ここでTakemaはなぜかアラカルト系メニュー(左上)を選択。おしんこどんはお蕎麦のセットメニュー(右上)を注文しましたが、やっぱり正解はお蕎麦系だったなぁと(ちなみに蕎麦のザルは3枚あります)。でもそれぞれ美味しかったのでまぁいいかと。



夕食を終えたあとはちょこっと周囲をお散歩。このあたりは「雁木(がんぎ)」が残されているところで、風情があるんですよね。確か黒石市も財政的には結構切羽詰まっている団体だと記憶していますが、この雁木を1つの観光ポイントとして売り出しているようです。







そんなわけで繁華街越し&地平線越しにと岩木山を眺めつつ再び板留温泉へと戻ります。それにしても黒石ICから十和田湖方面へのR102沿いには全くお店がなかったのが、数年前R394との分岐にローソンができたのは朗報です。結構お客さん入ってたし、冷えた飲み物の買い出しもできるし。



帰り道にちょっと寄り道。浅瀬石川ダムがこっそりライトアップしておりました。GW時期だけのようです。

さてそんなわけでお風呂‥なんですが、「やっぱり到着直後に入っておくんだった‥」と後悔。湯栓がほぼ止められた状態でオーバーフローがないどころか湯面は縁から数cm下(複数人が湯から上がったままの状態)。そしてぬるい。しかも詳細は省きますが湯汚れが激しく‥

おそらく先客グループは温泉どころか銭湯のような公共湯に入ったこともないんだろうなと予想されました(若いお客さんが多かったので‥)。ま、とりあえず湯を全開にして新鮮湯の補給というかなまり湯の排除にいそしみます。まぁそこそこになったところで入浴しましたが、最後にはシャワーを浴びて出たというのが現実です(ま、シャワーのお湯も温泉ですからね)。とにかく勝負は深夜清掃後の朝一番湯だと心に決めました。



お風呂のあとはTakemaには珍しく「夜のデザートタイム」。ま、芋焼酎と一緒に飲み食いしていましたが。



明けて翌朝。清掃後のおそらく一番湯へ。うん、こうじゃなくちゃというカッチリ熱めの新鮮湯に浸かってさっぱり。朝ごはんはシンプルな洋食でしたがたまにはこっちのほうがいいな。

なお、朝食の配膳をしていた女性と話をしていたら、何とこちらのお宿は、大川原地区にある「お山のおもしえ学校」(廃校を利用した地域活性化施設。詳しくはこちら)の関連施設なのだとか。で、公式サイトを見ていたら、何とこのエリア最大の観光集客施設ともいえる「津軽伝承工芸館」もまた関連施設なのだと知ってびっくりしました。ちなみにその運営母体名が「(株)ツガルサイコー」なのだとわかって何だか笑っちゃいましたよ。



ちなみに敷地内に落ちていた松ぼっくり軍団が何とも細長くてびっくり。ドイツトウヒという樹種なのかな、ちょっと調べてみたら、かの有名なバイオリンであるストラディバリウスにもこの木が使われているとか何だとか。黒石の銘品として楽器業界に売り出してみては?(笑)。

ところで上記の女性が「この宿のすぐ下に源泉枡があるんですよ。板留温泉は共同源泉を使用しているのですが、使い切れないぶんは捨てるしかないので‥」とおっしゃっていたこと、もちろん聞き流してなどおりません、ハイ行ってみましょう!





垂れ流されています。不逞の輩はもしかして「ここで何とか‥」と企むのかも知れませんが(苦笑)。手加減なしの源泉あつ湯ですからアビルマンも不可能ですし、そもそも近くに住宅がありますって。もちろんわれわれはちょこっと手湯しただけでお仕事完了です。

このあとは谷沿いの道を浅瀬石川ダムのベースまで車を進めてみましょう。



ベース部には駐車場がありまして、実は前夜もここまで来ていたのです(右上画像マウスオン)。でもライトアップされていたダムの方ばかり見ていたので下流側の吊り橋の存在には全然気づきませんでした。

ちなみに東北有数の規模を誇るこのダムですが、それにあやかった「ダムカレー」、やっぱりここにもあるようです(左上画像マウスオン)。自分はカレーにあまりこだわりがないので「ふーん‥」程度なのですが、それはともかくとしても最近「ダムカレー」ってかなりポピュラーになってきましたよね。自分が初めて知ったのはマエダンゴさんサイトの「大黒部ダムカレー」(2009)だったのですが、いったいいつ頃からこんなにメジャーメニューに?そしてかつてTakemaオフキャンプにも来て下さったマエダンゴさん、お元気かなぁ‥。



そんなわけで出発、今度はダムサイトまでやって来ました。風当たりが強いのか管理事務所脇の桜はようやく開き始めたばかりで、開花の早かった東北の桜もここではまだまだこれから。来る前は「今年はもう見られないんじゃないか」と危惧していましたが杞憂に終わりまして何より。

なお、ここでおしんこどんは突如として「ダムカード収集」に目覚めたらしく、いったん駐車場まで戻ってきたのに「やっぱ、カードもらってくるわ♪」と小走りで引き返し、無事カードをゲット。さーて彼女のカード収集は今後どんなふうに進んでいくのでしょうか?ちなみに現在はここと玉川ダムの2枚しかありませんが、2016夏は北海道ですから渋いダムカードをゲットするかも知れません(ひとごと系の書き方ですが、彼女のカードゲットはTakema自身のルート取り如何によるわけですから、今後ダムへの寄り道は増えそうです)。

さてこの日の移動距離は短いのでもうちょっと続けましょう。まずは温泉めぐりに目覚めた最初期から存在は知っていたにもかかわらず未湯だったこちらへと。



そう、虹の湖温泉です。脇の道は何度か通っていましたがいつもパスしていたので、今回は「満を持して」というか「ようやく」の訪問です。

もともとは食堂もやっておられたようなのですが今は(おそらくはしばらく前から)やっていません。というか、よそ者ながらたまたまこの地域に来る機会が多かった自分としては周辺を眺めながら「いよいよ来るべき時が来つつあるのかなぁ」と感じずにはいられませんでした。少々長くなりますがちょっと書きます。

このダム湖(浅瀬石川ダム)周辺にはところどころに「集落」があります。それも家々は整然と立ち並び、かつ古色蒼然とした家はなくだいたい同じ時期に立てられた雰囲気の家が多いのです。そう、それは当たり前のことでして、これらの「集落」はこのダム建設によって沈んだ地域の代替地だからなのです。

ただしかつての集落にあって代替地になかったもの。それは「日々の営みに必要な田畑や豊かな林」です。

この界隈に点在する「通称?別荘地」とやらはみな同じ経緯で建てられたもののようです。でもその「?」の通り実際そこに定住している方は多くもなく、おそらくは代替地に家を建てながらも実態としては補償金で黒石市街に居を移し、無雪期だけ山に住む人もいるのではないかと。実際、R102から奥に入った某所の「別荘地」には数年前ですら誰もいなかったことがありました。

もちろんその当事者である世帯主世代の方々がお元気なうちは大きな問題はありません。現在問題となっているのは、その方々が現在かなりお年を召してきているという現実です。ここでいったん話を虹の湖温泉に戻します。







Caは多いのでしょうが(確かにツル感系ではない)、それよりもこの一切の淀みのない清冽な湯に心身を清められることに感謝です。終始貸し切りで利用させてもらい感謝そのものです。

ただ、この温泉のある「別荘地」にも、周囲の多くの建物には「売物件」との不動産会社の看板が出ておりました。勝手に想定するならば「ここに移転した方々の子や孫のみなさんが、この地や建物までの維持費を負担しきれず売却を申し出始めている」ということでしょうか?そうなると「移転補償」とは何なのか、そしてその先にあるものとは何かを考えさせられます。

ちなみにわれわれがおじゃました日はGWゆえか息子さんとおぼしき方が応対して下さいましたが、息子さんはいつも居られるのかな?

さてここからは再び平川市界隈へと戻ります。ん?何かがあるぞというわけで湧水地へ。



結構な勢いで湧き出ており、ちゃんとひしゃくも据え付けられているのですが、この形状だとポリタンに汲んで持ち帰るのは困難ですね。そもそも「煮沸してお飲み下さい」とあるのにひしゃくが用意されていること自体おかしな話なのですが、まぁ大人の事情ですねその辺は。



続いてやって来たのは唐竹温泉。行きがけの駄賃というか、通りがかりの一湯というわけですが、市街地からやや外れたところにあるからもしかして空いてるんじゃないか?という期待もありました。時間的にも中途半端だし‥

が、しかし「やはり津軽の皆さんは何時でもお風呂に入る」のでありました。先客さんが6-7人おられたのでもちろん画像撮影などは即諦めて、やや熱めの透明湯に身を沈めます。やや石膏味を帯びた湯でツル感はありませんがいいお湯です。虹の湖温泉からそれほど時間が経っていないのでサクっと上がりましたが、それでもなかなか汗が引きませんでした。

続いては、かつては地域の振る舞い湯だった鯖石温泉を「外から見るだけ」のつもりで進んでいったわけですが、なぜか見つけることができず大まぬけのロスト(笑)。さすがに11年前の記憶だけを頼りに行くとこうなっちゃうのね。まぁあとで確認したらもう少し南であることがわかったので次回は大丈夫でしょう。

さらに進み、懐かしの苦木温泉跡を川越しに遠望し(どうやら今も金魚用の池になっている様子)、どうしようか、このまま進めばすぐに碇ヶ関の道の駅に着いちゃうし‥あ、そうだというわけで、これまたずっと昔から知ってはいたのに足を延ばしたことのなかった正観湯(しょうかんとう)温泉へ。ライダー割引があるんですよね確か(今回も車なので関係ないですが)。



うん、駐車場も空いてるし、これはもしかしてもしかするかも?と期待しながら浴室へ。先客さん1名(惜しいっ!)となれば「待てば海路の日和あり」作戦行動開始っ!ほどなく上がられたのですがほぼ同時に次のお客さんがやってきたので猛ダッシュで2枚だけパシパシ。ふぅ間に合ったというわけで上がりましょうかね。



お湯はアルカリ系の単純泉で、トロンとした柔らかい湯ざわり。ただこの日は虹の湖、唐竹という熱めの湯に浸かってきたため、何だか主張が弱いように感じてしまいました。こちらは加温湯なのですがお湯がぬるめ(一般的には「適温」ともいう)設定だったこともあるのかなと思いますが。



施設の横にあるグランドゴルフ場は、GW期間はキャンプ場として開放されているようです。すでに到着したライダーさんが荷ほどき中でした。結構知られているんですね。最近バイク雑誌とか全然買ってないから情報に疎い‥。

と、ここでふと思い出したことが1つ。自分たちが普段取り寄せているリンゴジュース、その工場は碇ヶ関にあるのでありました。せっかくだから(時間もあるし)どんな工場なのか、その外観だけでも見てみたいなと思ってナビにセット。



ほほぅ、なかなか綺麗な工場のようです(何を期待してたんだ何を)。この日はGW中ゆえもちろんお休みでしたが、次回訪問時にはここに直接買いに来ようっと(今回は道の駅で購入)。いや、ホントここのリンゴジュース美味しいんですって。濃縮還元くそくらえ、「原材料名:りんご」という、あまりにもシンプルな表示かつ王道をいく「イカリのうまかっぺぇジュース」、皆さんもいかがですか?

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