− 2016GW編 その9 康楽館見学のあと鹿角ホルモン&温泉経由でじゅんさい沼へ −



明治43年(1910年)に開設され今なお現役の「芝居小屋」である康楽館。せめて見学だけでも‥結構びっくり。

そんなわけで康楽館見学なのですが、すぐ上に書いたとおりここは博物館でも記念館でも何でもなく今も現役の芝居小屋なのです。いわゆる歌舞伎の大御所関係も毎年ここで歌舞伎興行を開催しているようなのです。人口5300人ほどのこの小坂町に!

それもこれも、かつての鉱山の繁栄が根本にあるようなのですが、その延長上の話として、たとえば歌舞伎なら「かつての(地方)興行の雰囲気を若手に知らしめる」教育の場としてここがうってつけなのではないでしょうかね。

歌舞伎以外にも(というか歌舞伎興行は滅多にない)大衆演劇が日々上演されており、その上演は年間200日にも及ぶのだとか。あー、もっとジジイになったら小坂に移住して日がな見て過ごしたいわ。だってね‥





そう思うんですよ。この建物自体明治時代からのものをそのまま使っているわけで(手は入れているでしょうが大規模リフォームはなし)、これはすごいなぁ。花道が正副二本あるというのもどうやら江戸時代の芝居小屋の造りらしいし、まさに重要文化財級!(というか実際に国指定の重要文化財です)。



で、館内の幕にしても照明(左上画像マウスオン)にしても基本的に明治当時のものをそのまま使っているのだというのですからびっくりです。そして右上画像をみれば、どう考えても新しい施設では絶対考えられない光景、「石油ストーブがホールに置かれています」。ちなみにストーブ脇に居られるのはコーヒーの売り子さんです。お酒は売っているのかな?(調べてみたら売店で購入した飲み物はアルコールを含め持ち込み可能とか)。



平日でしたので2階の桟敷席は空いていましたが、このあと下の席はそこそこ埋まっていったようです。われわれは見学なのでこのあと地下に潜ります(笑)。



舞台の下までやって来ました。回り舞台は開場当時のものをそのまま使っているそうで、その頑丈さにはびっくりします(ただし右上画像の滑車部分は後付け)。なお、大人4人で回すそうです。

この時間は芝居上演中につき楽屋等の見学はできませんでしたが、その代わり少しだけ(10分ほど)お芝居を見学させていただきました。わかりやすい大衆演劇で、これなら肩肘張らずにのんびりと見られそうだなと。次回は温泉&お芝居&あけぼの(今度はA寝台で!)のセットで半日過ごしてみたいな。



そんなわけで康楽館見学はそこそこ楽しめました。時間もそんなにかからないのでお勧めです(見学は「何時から」というのではなく「随時」のようですのでそれほど待たされませんし)。

さてこのあとは‥おっと、今宵は湯沢市のじゅんさい沼でキャンプなのでした。すでに11:00を回っているので急がねば!というわけで小坂から南に向かい鹿角へ入ったところでお昼ごはんタイム。というのもここから先の山越え区間ではお昼ごはんに苦労しそうですから‥。



さて鹿角といえばホルモンです(強引ですがそうなんです)。前回は「ホルモン幸楽」さんを利用しましたが(その時の様子はこちら)、今回は、どうもネット上では「幸楽」さんと人気を二分しているように思える(それでも幸楽さんが相当に優勢ですが)「花千鳥」さんに行ってみることに。市内中心部なので隣接の公共有料駐車場利用ですが、花千鳥さんで駐車券をもらうと1時間まで無料になります(左上画像は食事後に撮影したもの)。会計時に「駐車券を‥」とお願いするのを忘れずに。それにしても駐車場の管理事務所、シブイよなぁ(笑)。



まだ正午前だったので何と最初のお客だったようです(GW中とはいえ一応この日は平日)。鹿角ホルモン自体これでまだ2回目なので作法とかもわかりませんし、ここは素直にお店お勧めのホルモン定食を頼むことにいたしました。すると‥





定食なのでご飯もお味噌汁も付くのですが、救われたのはご飯が丼ではなくやや大きめとはいえお茶碗で出てきたことでした。一定の腹キャパを超えると一気に眠くなり理性的判断を伴う行動(=車の運転)ができなくなるTakemaなので、これはありがたかったです(まだここから200km以上下道を運転しなければならないので)。逆にがっつりいきたい人にはちょっと物足りないかも(大盛り注文 or おかわりすればすむことですが)。



火が通ってきたあたりで汁を上に載せられたキャベツにかけつつしんなりさせるという作法は幸楽同様のデフォルト作法です(忘れてたけど)。で、お肉&キャベツ終了後はメニューの食べ方指南のとおり残った汁部分にご飯を投入し、溶き卵(別注文)を投入して焼きます!そんなわけで美味しく完食!(右上画像マウスオン)。

そんなわけで幸楽と花千鳥の二巨頭を制覇したわけですが(笑)、われわれ夫婦としては「花千鳥派」という結論に達しました。好みはあると思いますが幸楽さんはわれわれにはちょっと甘みが強すぎる気がしますので(ちなみに糖尿云々とかとは全然関係ありません)。



さてここからはR341を一気に田沢湖方面に向かって南下します。さすがに雪が少ないですし気温が高い!途中の玉川温泉分岐には「駐車場満車」との掲示あり。そりゃそうだよなぁ。もちろん寄る予定もなかったのでそのまま通過です。



途中玉川ダムでおしんこどん2枚目のダムカードGet休憩、ちなみにその下流の鎧畑ダムについてはR341沿いの発電所事務所に行ってみたのですが「ここにはありません」とのこと。あとで調べてみたらダムサイトの管理事務所のみで配布らしいです。まぁこの道は頻繁に通りますからまた今度。

さてそんなふうに時間をセーブしてきたわけですが、考えてみればこの日はまだ温泉に浸かってない!「ただの移動日」なんて東北巡業においては許されません!(‥「巡業」なのか?という疑問はさておいて)。というわけで、前からちょっと気になっていた「夏瀬温泉」へと向かうことに。




(左上画像は実に安定ダートですが、実際はくねくね&穴ぼこ多しです)。

でも、その先にあった夏瀬温泉‥鄙に都なるべしというべきでしょうか、びっくりするほどの「都忘れの湯」でありました。この場所にこれだけの高級旅館‥すごいなぁ(それでも平日とはいえGW時期に日帰り入浴を受け付けていることにもびっくりですが)。



で、どこが入口なのかと迷いつつ受付へ。丁寧にお言葉のもとに指示されたお風呂に向かってみると‥





しかも先客さんなしであつ湯とぬる湯を交互にタンノーいたしました。この日はここが最初で最後の湯なので身体もしっかり洗い、最後に湯ったり‥と思った頃にはもう5-6人のお客さんがやってきておりましたっけ(よかったぁ)。



後客さんが来る前に撮影したものです。湯面を見ると何だか暴れまくってますが、すでに後客さんが脱衣中だったので(苦笑)。

気を抜いていたので急に焦ってしまったことを思い出します。ちなみに泉質は「ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉」。湯口にはNaだかCaだかの析出がしっかりと。しまったかじってみればヨカッタ(笑)。でもお湯はそんなにキシ感を感じなかったし、たぶん順番通りナトリウム系のアルカリ泉なのでしょう。



湯屋の入口も立派ですし、中庭に架けられた日よけテントだって‥これ、かなり高額なはずですよ。そして籐椅子はいうまでもありません。ネットで知ったところによると室内の調度品は女将が海外で云々とか。



すごいなぁとしみじみ。帰宅後宿泊料金を確認してみて「さすがにそうだろうな」と思ったわけですが、おしんこどんいわく「泊まりで行ってみたい!」。はい、リクエストとしては承りましたのでご安心下さい(あくまでリクエストとしてね。ちなみに結婚直後の「イタリアに行きたい」たるリクエストは今に至るまでかなえることができていないTakemaを許せおしんこどん!(かなえる気がないんでしょうね=他人事風情)。



さてそんなわけでじゅんさい沼到着は「Takema定番の?予定到着時間を大幅に遅れる」ことを見越して?(いや連絡はしてましたが)、テントやバイクはあれども人の姿なしというおそろしい世界でありました(大苦笑)。もっともバイクやテントを見れば「これは○○さんのだな」「これはおとうの宴会テントだな(右上画像)」というのはわかるので問題ないのですが、ただしそれを以て「問題なし」とするか否かは個人の判断によるところです。



やっぱりおとうの宴会テント、すばらしいですね。これだけの広いスペースはもちろん(しかも炭火も焚いてますが下部が空いているテントなので基本的には大丈夫=一酸化炭素は下にたまるんで)、この翌日は雨も降ったりしたんですが基本的に装備は問題なし。うんスゴイ!

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