- その3 駒子の湯&ポンシャ経由で雪のくりこま荘へ -



むっひゃー耕英地区はホワイトアウト!じわじわ進みますが幸い交通量は極少なので何とか無事(実は帰りの絵)。

さて鳴子温泉から最初の目的地までは少々距離があったので途中高速も使いました。そんなわけでやってきたのは‥





ここ金ヶ崎町には気になる温泉がいくつかあるのですが、その中でも「駒子の湯」についてはSNSでフォローしていただいたのが縁で、「この界隈に行くならまず駒子の湯から」と決めていたわけです(結構律儀でしょ)。

集落からはかなり離れた場所にあるのですが、来てみるとかなり大きくて立派な建物です(知ってましたが)。お隣には介護予防施設「西光荘」があり、経営母体は同じようです(調べてみたら施設所有者は町で、指定管理者による運営のようです)。

いずれにせよここまで結構な距離があったこともあって身体が冷えていましたんで、かけ流しの湯で温まっちゃいましょう!



暖簾をこんなふうに結んでくくるというアイデアは見栄えもいいしなかなかいいですね。脱衣場が直接見えないのであれば目隠しの必要もありませんし。ちなみに男湯の方が湯温若干高めになっているのは、たまたまの実測なのかはたまた湯守のこだわりなのでしょうか?(笑)。

さて先客さんがおられたので湯画像はなしです。窓に沿ってしつらえられた浴槽のほぼ中央から湯が落とし込まれており、湯口には湯船キャッチャーもありました。湯口付近の浴槽底あたりはかなり茶色く変色していたので土類 or 鉄系の湯花もそこそこ多いということなのでしょうか。と思ったら、この変色はマンガン成分によるものなのだとか。ほほー。

成分の総計は7.643mg/kgということですが、その多くはナトリウム関係であり当然「ナトリウム-塩化物泉」です。確かに多少しょっぱいかなと。でももしかして検査時より薄くなっているのかも(主観的味覚による推論)。あ、ちゃんとぺぺっと口から出しましたよ(飲泉許可は出ていないようですので)。



湯上がりにはとりあえずソフトを分け分けしてクールダウン。この日は平日だし何だか平均年齢が高い気もしました。この界隈には農繁期の昼間に来るのがいいかもしれません(来られればですが)。

ちなみに2018/2/1-2/28まで休館という掲示がありましたが、このあと「~3/16」というように訂正があったようです。ひと月半の休業‥「浴室改修工事」と書かれていますが、運営者としては経営上相当痛いはず。公式サイトには「金ヶ崎町の工事計画の変更により」とありますが、ひと月では間に合わないということでの変更なのか?それとも何か別の理由?(まさか新源泉を掘るわけでもないでしょうに)。謎です。

帰り際の受付で「千葉から来たんですが、SNSでこちらの温泉からフォローしていただいているんですよ」と申し上げると、どうやら「中の人」がおられたらしく「そうなんですか!」とそこそこ喜んでくださったようで、こちらも嬉しかったです♪



さてこのあともうひと風呂とも考えたのですが、さすがに身体が「かなりぽかぽか」だったこともあり予定していた「お昼ごはん会場」へと向かいます。この界隈の温泉は次回ということに(いま考えればもう1湯くらい立ち寄ってもバチは当たらなかったと思うのですが。GWにまた来ればいいか)。お昼ごはんは‥





café pont chatさんに到着したのはまさにお昼時でしたが、連休明けの月曜日&荒れ模様の天気ということで先客さんはなし。外はピューピューでしたがもちろん店内は暖かく、その暖かさの核心部なるストーブの前には‥





ところで家ネコの先祖は南方系なのでしょうかね。ネコ科の動物にはたとえばアムールトラとかサイベリアン(サイベリアンフォレストキャット)とか、寒地系のものもいるはずなんですが、その昔の童謡でも「ネコはコタツで丸くなる」なんですよね。日本のネコの起源はいったいどこ?(中国からの移入とかそもそも固有種とかいろいろあるようですが)。

まぁそんな話はどうでもいいです、ポンシャさんにはこれで2回目の訪問ですが、とりあえずごはーん♪



セットのサラダドレッシングがいい感じの味わい。チーズ焼きカレー、ほどよい量でよかったです。



おしんこどんはwithごはんものを注文ゆえに(何だったっけ=失念失礼)デザートまでいただいてほっこり。

このあとお店の方にSNSフォローのことをお話しつつ(何だかそういうのばっかりですが)ちょこっと世間話。ちなみに「このあたりの温泉は?」と質問してみたら「うーん、あんまり行かないのでよくわからないんですよ」とのことでした。



とはいえ自分もまだ「駒子の湯」と「夢の湯」しか知らないので、もう少しお勉強でぇーす!(苦笑)。とりあえず次回は千貫石温泉かな。



思いがけず想定時間よりも遅くなってしまったので短区間とはいえ高速を使います(結局この日の立ち寄り湯は1湯だけ)。というのも日の短いこの年末時期、暗くなってから駒の湯方面に上がることだけはどうしても避けたかったのですよ(雪道の運転は下手っぴぃだし)。現地の知り合いはご夫妻以外おりませんし、んでもって除雪はたぶん明朝未明でしょうから、とにかく明るいうちに到着したかったというわけです。

そんなわけで東北道はガラガラ&除雪完璧ですが雪は舞ってます。ただ予報ではこのあと‥


(まだこの時点では大したこともなかったのですが。平地だし)。

一関ICで高速を下り、ここからは国道県道をつないで駒の湯へと向かいます。栗駒耕英への雪道は上に行けば行くほど傾斜もきつくなり、また「山の天気」の領域になっていきます。



まだ沢沿いに進む二車線路のうちはいいのですが、1.5車線路になると傾斜も急になり、さらに上部では地吹雪も(右上画像マウスオン)。

そして耕英地区入口に開ける畑付近(野菜直売所のあるところ)ではページトップのようなホワイトアウトとなったわけです。でもまぁ状況的に厳しいのはほんの僅かの区間だけなのですが。初めて冬にこの道を上がってきたときは除雪も追いついておらず「こりゃたどり着けるのか?」と不安になったりもしましたが、今回はあの時ほどではありませんでした。



そんなわけで新湯温泉くりこま荘さんに到着です。ご覧のとおりまだ雪は少ないですが、問題は明日以降だよなぁと。到着は15:40頃でありました(冬至の数日後でしたがさすがにまだ明るい)。駒の湯のご夫妻が戻ってくるまでにはまだそこそこ時間がありますんで、温泉にでも浸かって湯っくりしましょうか!(これが本音かも?)。



入浴のみはともかくとして、くりこま荘に泊めていただくのは初めてです。広い部屋をあてがっていただきありがたい限り。そして宿の方がおっしゃるには‥




ちなみにくりこま荘さんも冬場はお客さんが少なく、予約が入っていない日が続くと里に下りてしまうこともあるのだそうな。というわけで冬季にこちらのお宿を目指す豪の者は事前予約必須です。

さてお部屋インとなれば次はお風呂イン以外の何ものもありません。しかもお天気が荒れてきた今、飛び込みのお客さんがやってくる可能性は非常に低く、つまり、



そんなわけでまずは男湯へ。前回入ったときには透明湯だったのですが?





なおくりこま荘と駒の湯とはそこそこ近隣なのですが、「新湯」を名乗るくりこま荘の湯は別源泉を山の上から引湯しているのだそうです。となるとその源泉管理も大変だよなぁと(冬場は特に)。

宿の方に伺ったところ、寒いから白濁ということではなくやはり日によって湯の色は変わるのだとか。本当に温泉って生きものですねぇ。なお家族湯およびその露天風呂もなかなかのものでしたが、暗くなってきたこともありあまりきれいに撮れなかったので翌朝の撮影に期待ということに。

そうこうしているうちに駒の湯ご夫妻が自宅に到着なさったとの連絡あり。もうすぐこちらにお越しになるとのことで、宿の方にその旨ご連絡。今晩の夕食はこちらで4人で食べるので、われわれの夕食時間はご夫妻の到着を待って決定することになっていたのです。もちろん宿の方にとってもご夫妻は「隣人」ですからこうして便宜を図ってもらえたというわけで、とにかくありがたいことです。



ロビーにはソファーが置かれ、ここがTakemaの喫煙所となりました。その近くには、今も普段は火を入れていると思われる移動式の囲炉裏が。そういえばわが家にもあるんだよなぁ移動式囲炉裏。この前職場の同僚と話していたときに「そういえばうちにはこたつはないけれど囲炉裏はあるよ」と話したらびっくりされましたっけ(笑)。



そんなわけで堂々たる舞台付きの食事会場へ。ご夫妻と4人でどぶろくかんぱーい!




当然岩魚お刺身付きの豪勢な夕ごはん!ちなみに食事の途中で岩魚の塩焼きも登場しましたが(いわゆる「天ぷらが出てくるタイミング」です)、藁を竹で包んだ持ち手付きのこの用具のことをこの地域では「弁慶」と呼ぶのだそうです。どうしてかと聞くと「だって竹串をいくらでも刺せるでしょう」とのこと。なるほどねぇ‥。

さてしばし語らった上で、翌朝ご夫妻の自宅に伺うことにして散会なのですが、ここで駒の湯のご主人からひと言。



うーむ確かに。出港90分前までに乗船手続きとなると、仙台港に11:20までに着いていなければなりません。無雪期なら没問題ですが、この時期だとちょっと不安定要素が大きいかも(しかもよりによって爆弾野郎だし)。

というわけで急遽予定を変更し、明日の日中はお手伝いをするとして、夕方前に山を下りて鳴子に移動しておくことにしました(結局いつものパターンともいう)。というわけで某いつものお宿に電話を入れて明日の部屋を確保(二食付き)。まぁこれでたぶん大丈夫といったところです。



さてそんなわけで翌朝です。しっかり降ってます(階段は宿のご主人が朝一番で除雪していたのにまた積もり始めてます)。ではでは、朝から雪見風呂とまいりましょうか!



ということで家族風呂へ。この時期男女別内風呂付属の露天風呂は閉鎖されていますが、どうやら家族風呂の方は使えるようにしてあるようです。風向きや屋根からの落雪可能性を考えてのことでしょうか。内風呂がかなり熱めのセッティングになっていたのは、やはり露天風呂の湯温低下を考えて強めに加温している関係でしょう(あとでもう一度入ったときには湯温が下がっていました)。




(出入りの時はヒートショック的にかなりヤバイですが(苦笑))。



前日の入浴時におしんこどんが作って手すりに載せておいた雪だるまは、雪をかぶって虚無僧化しておりました(笑)。そして性懲りもなくまた2つ追加製作したのが右上画像というわけです。それだけでなく、洗面器にも新たな加工を施していたようでした(左上画像マウスオン)。



そして朝ごはん。朝からおかわりするおしんこどん。Takemaは前日の大沼さんでおかわりしたのでこの日はまぁいいかなと。

そして最後のあがきというか、お願い神さまもう一湯だけというべきか、出発前にもうひとっ風呂です。



やっぱり露天風呂へ。ヒートショック何するものぞ!(知らぬが花ともいうのかも)。

で、このあとTakemaは左右確認後最低限の着衣のみにて脱衣カゴとともに廊下横断の上男湯内風呂へ(ほかにお客さんがいないことを知っての所行ですので、よい子の皆さんは真似をしないようにね)。あ、おしんこどんはちゃんと着衣の上で移動してました(正しい行動)。

で、いざ浴室に入ってみると‥ん?んんん?





前回立ち寄り湯でおじゃましたときには透明湯でしたし、夕方だったので宿泊の方々がすでに入浴していましたからこんな湯の造形を見ることなどもありませんでした。いやぁこれは嬉しかった!

ちなみに硫黄臭も前回に比べればぐんと濃かったと思います。湯口にはたっぷり析出成分が付着していましたし(左上画像マウスオン)。



そんなこんなでチェックアウト、埋もれつつある階段を上って車まで。あー、そこそこ埋まってます。でもまぁこれなら駒の湯のご夫妻自宅までは走れそうです。

雪を掻いたうえで出発。くりこま荘駐車場出口でちょっと難渋したのはここだけのヒミツです(除雪車が雪を掻いてますからね)。というわけで駒の湯のご夫妻自宅へと向かいます!

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