− その4 赤田代から竜宮小屋経由で富士見峠へ − うーん、晴れ間が出てきたけれどガスがなかなか取れないなぁ。このあとどうなる? |
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前夜群馬側の片品村には雷注意報が発令されており、夜半にはしっかり雨が降っていました。この日の天気も危ぶまれましたが、朝はガスっているものの雨はなくてひと安心。朝食前に小屋の周りを散策です。 |
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朝ごはんはとりあえずこんな感じ。他の宿泊客のほとんどは私より年上のリタイア世代とおぼしき方々ですが、男性陣はしっかり朝からごはんお代わりですねすごいなぁ(自分はめったなことでお代わりすることはないんです。お酒はお代わりしまくりですが)。 |
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現地で入手したアバウトな地図によるとコースタイムは40分ということでしたが、写真を撮り撮り進んでも30分で着いちゃいました。さすが尾瀬、ハイキングに慣れていない人も多いのでコースタイムも多少ゆったりしているようです。 ちなみに小沢平−燧裏林道合流部までは地図なしというわけにもいかないので、ジオグラフィカ(Geographica)という登山用GPSナビアプリをインストールし、事前に現地地図を読み込んでおきました。便利になったもんだなぁ。 |
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2017シーズンの尾瀬は例年よりも10日くらい季節の進行が遅れていたそうで、うーんこの時期に来たのが初めてなのでわかりませんがミズバショウは今がシーズンという感じでした。あと2週間もすれば「オバケキャベツ軍団」へとひた進んでいくことでしょう。 |
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実はこの前夜の天気予報によるとこの日のお天気はあまりかんばしい感じではなく、「晴れ間も出るけれど曇りメイン」という感じでした。しかし、この時間(早朝)にうっすらと日が差すということは、上空の高いところに雲がなく、この界隈での低地たる尾瀬ヶ原の上にだけガスがかぶっていることを意味します。このあとお天気は好転するんじゃないか? |
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こういう感じになってくれば期待しちゃいますよね♪ |
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しかしこのあとは再びどよーんとしたガスに覆われた中を下田代十字路へ。バンバンの平坦舗装路ゆえ全然疲れていないのでそのまま通過することに。 |
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それはともかく、下田代十字路や竜宮小屋って尾瀬ヶ原探勝の中心部であるはず。しかも自分は赤田代から歩いてきたぶん30分のロスタイムがあるはずなのに、この区間(30分)でほとんど人に会わなかったのがあまりにも不思議です。すれ違ったのは確か2組だけでしたから。この時期の尾瀬は「ミズバショウ繁忙期」だと思っていたのですが??(まぁ金曜日ということはあるでしょうが)。 |
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さて尾瀬ヶ原のど真ん中で福島/群馬県境を越えます。ここからは関東地方‥って、確かに沼尻川によって隔てられているとはいえ、基本的にのっぺりした湿原のど真ん中に県境があるって何だか不思議です。まぁアフリカの「何にもない荒れ地に真っ直ぐ国境線がある」というのも感覚的に不思議な話ではありますが(あちらの場合は植民地時代の陣取り合戦の結果ですけれどね)。 |
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沼尻側を越えてすぐ先には迂回木道が設置されていました。尾瀬の木道他の整備には水利権に関係する東京電力がいろいろと資金を出し設備を整備してきましたが(今回宿泊した元湯山荘も東電グループの小屋)、かの原発事故の収束や補償等により財政が逼迫し、尾瀬の木道その他の整備に回す資金が云々=木道の維持が滞るのではという噂を聞いていました。 |
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というわけで竜宮小屋にあっさり到着。結構ガスが濃くて屋外のベンチなどもびっしょり濡れていました。そしてハイカーは誰もいない‥平日だとこんなもんなの?もっとも、お手軽ハイカーは沼山峠か鳩待峠からそれぞれ尾瀬沼や山の鼻を目指すでしょうから、案外下田代から竜宮にかけてのこのエリアは空いているのかも知れませんね。 |
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(シェークスピアのパクリでゴメンナサイ) |
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しばし小屋の外で考えていると(うそつけ煙草を吸っていただけ)‥う、うぬ、うぬぬぬ! |
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(ええっと、なぜここで自虐系のつぶやきをしたのかは定かではないですが、きっとTakemaの魂の叫び系です)。 |
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一気にお天気急展開というわけで、所期の計画通り「富士見峠−アヤメ平−鳩待峠」というルートで進むことに決定!至仏山も中腹まで見えてきたし、こうなれば山に上がるに如くはなしという感じなので、いざ分岐を富士見峠方面へと進みます。 |
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実際のところ景鶴山など周囲の山々がチラチラと見え始めておりましたんで天候回復は間違いなし。竜宮小屋のあの方はずっと小屋の中におられたわけですし、こんなに急激な天候回復は予想していなかったのではないかなと。 |
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というわけで富士見峠方面へと向かいます。標高差はええっと、最高地点のアヤメ平まで登りっぱなしで560mですからそこそこありますが、基本的に「下り」ロスがないので精神的に楽です。 |
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その代わり、長沢頭に近くなるにつれてどんどん急坂になってきました。この頃になるとこの坂を下ってくる人(未明に鳩待峠から上がってきた人らしい)とすれ違うようになりましたが、ちょっと話をしていたら「逆コースはいやだね。だってこの坂を登りたくはないし」とおっしゃるわけで、何だか自分は思いきり罰ゲームをさせられているような気分になったわけですよ(笑)。 |
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さらに上っていくと北側斜面ゆえに残雪がどんどん増えてきて、最後のあたりはもう完全にただの雪道でした(ピンクリボンを目印にして樹林内の雪を歩くだけ‥いや、そこそこのトレースはありましたが時々見失い、でも地形を考えればこっちにトレースがありそうだ‥ほらやっぱり!という感じでありました)。でも地道に登っていくと‥ |
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風もほとんどなく、実に気持ちいい!というわけでここで15分ほど休憩です。ここまで来てしまえばもうあとは稜線のプロムナードなので急ぐ必要もさらさらないし。それにしても山の鼻へ直行しなくてよかったぁ(笑)。 |
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池の周辺は日当たりがいいことから雪が溶けていて、休憩ブースも使える状態でした。すぐ脇には咲いたばかりの水芭蕉や、これからでっかくなる気満々のコバイケイソウの若芽(右上画像マウスオンでこのあとこうなる系の画像に変わります)が顔を出していました。 |
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