日が差してきましたが、このあとまさかの霧雨模様に(笑)。

(2017/9/22-24 その3)



さすが登山のベース宿、朝ごはんは6:00からと激早です。しかしそれでも登山客からすれば遅いというわけで、夕食でご一緒したご夫婦は朝をお弁当にして暗いうちから出発していったようです。というか、4:00前にトイレに起きたときにはすでに駐車場から歩いてくるヘッドランプの列がちらほら。やっぱり登山者の朝は早いや(元山男だったとは思えない他人ごと発言)。

朝ごはんを食べ終えてもまだ6:15。で、他の宿泊客氏が野天風呂に向かうのを確認しましたがそれは想定内。焦らずゆっくりいくことにします。そう言いながらも6:30には登り始めることに。





先客氏は黄金湯へ向かったのか、仙気の湯も薬師の湯も無人でありました。よしよしというわけでまずは薬師のほうからタンノーしましょう。温度計を置いてきてしまいましたが、体感では41度くらいですかね。以前の記憶ではもっと熱かった記憶があるんですが‥。





続いて仙気の湯へ。こちらも貸し切りタンノーだったわけですが、浸かっているうちに霧雨がさらさらと‥。しばらく止みそうにないどころかやや粒子が大きくなってきた気もするので撤収することに。おしんこどんがあらかた着替え終わったタイミングで下の方に次のお客さん(ご夫婦)が上がってきましたっけ(お互いにセーフ)。

そして7:15、満を持して内風呂の「総湯」へ。7:30から清掃ということなのでその前に‥と、宿の方が「うわ、女湯の方は今湯を抜いちゃったところでして‥」。どうやら「フライング清掃」だったようですが、「それでは、男湯の方をお二人でどうぞ」というありがたいご配慮のもと総湯を貸し切り入浴となりました。





湯から上がってみると、ごらんのように「清掃中」の看板が出ておりました。そんなわけで蓮華温泉のお湯をコンプリート、山を下りることにしましょう。



山を下りていくと虹が見えたりしましたが、、ということはあちらの方はしっかり降ってるのね。この土日は天気がいいという予報になっていましたが、この日の山のお天気はイマイチだったようです。

平岩駅まで戻ってきました。さてここでどうする?まだ未湯の姫川温泉に浸かっていくか?でも以前のように「数泉がっつり」というわけでもないのでちょっと悩んでしまいます。でもまぁ、このあたりに来ることもそう多くはありませんので意を決することに。

しかし時間が早すぎて共同浴場の「瘡の湯」も営業時間前でした。そんなわけでお隣の「朝日荘」に入浴の可否を伺うと大丈夫だとのこと。よーしよし。

階段を下って混浴の大岩風呂へ。すると‥



脱衣場の側まで岩がせり出しているというのはなかなか珍しいのではないかと。で、先客さんの姿もなしというわけでよーしよし。





あとから岩風呂風にしつらえたのではなく、実際にこの場所にあった岩をそのまま利用しているとしか思えません。というか撤去の手間を省いた?(笑)。源泉は炭酸水素塩泉で鉄&土類臭もある透明湯、うーんこりゃなかなかです。来て良かった。

ところでこちらのお宿にはもう1つ、「天望露天風呂」っていうのがあるんですよね。なぜ知っているかというと駐車場側にわかりやすく大書されていたからですよ。



屋上を利用した露天風呂というわけです。我が家もリフォーム時に「屋上に夢の露天風呂を!」と画策したこともあったことを思い出しました(ちなみに「維持管理が大変そうな割にすぐに飽きて使わなくなりそう」というわけで計画段階でやめましたが)。

さてこちらも男女とも先客なしというわけで‥







眼下に姫川の流れ(湯船に浸かると見えませんが)、そしてその姫川にかかるJR大糸線の鉄橋。入浴中に列車が通らないかなと期待していたんですが、南小谷以北の非電化区間って運行本数が少ないんですよね。残念。



女湯の浴槽をおしんこどんに撮ってきてもらいましたが、こちらは円形の樽風呂なんですね。これもまた良きかなです。湯温も安定の42度、気持ちよかったぁ。ここはまた訪問&宿泊したいですね、そのときは事前に時刻表を確認しておくぞぉ!星空を眺めながらというのもありかと。

湯上がりに自販機で飲み物をゴクゴク。水分補給は大切です。その上で‥近隣某所の現状も気になりますが、何だかこちらの湯でまったりしちゃったのでどうでも良くなり(苦笑)、一路白馬方面に南下することに。と、そういえば以前から気になっていた「白馬大仏」にでも立ち寄ってみるかなと。



山の中腹に鎮座しておられるこちらの大仏様、もともと隣接地に存在した白馬観光ホテルが管理していたのですが、その施設も今はなく、大仏様は完全に放置プレイとなっています。



でもまだ真下まで行くことは可能です&早めに行っておいたほうがよさそうかも。

さて「白馬方面へ」と書きましたが、この界隈でもう一箇所だけ寄り道したい温泉があります。それは「奉納(ぶのう)温泉」。何でもけっこうな山の中にある湯らしく、「いつまでもあると思うな」と思うと(別にそんな噂を聞いたわけではありませんが)やはりこの機会に寄っておきたいと考えたわけです。というわけで山道をどんどん上がっていきます。

それにしても小谷温泉といいここ奉納温泉といい、その道中にある集落がすごいです。山の斜面に文字通りへばりつくようにして建っている家々、この風景もある意味で「日本の宝ともいえる風景」なんだろうなと思います。でも「今後いつまで‥」と思ってもしまうのですが。



そんなわけでやってきました奉納温泉。知らなかったのですが、白馬付近を震源としたかの直下型地震(2014)の影響により長らく休館していたそうですが、2017春に復活したようです。しかも、母屋が建て替わってます(右上画像マウスオンでグーグルのストリートビューを切り取った画像に替わります(Copyright/Google)。なお浴室棟は以前のままのようですね。

ちなみにたまたまこのページを作っていた日の昼間、職場の上司(山岳部出身で現役の登山者)と話をしていたら、小谷温泉の山田旅館旧館でカメムシ数十匹と大格闘だとか奉納温泉の鄙びっぷりについての話が出てきてびっくり。なるほどかの上司は旧母屋時代の話をしていたのだなぁと今になってわかりました。さていざお風呂に行ってみましょう!



先客さんはいなかったのですが、浴室の扉を開けるとじんわり塩素臭が。さっそく窓を二ヶ所開けて換気し、しばらくしたら臭いも感知しなくなったのでまぁいいでしょう。加温湯だということは聞き知っていましたが勝手にかけ流しだと思っていたので「循環湯でオーバーフローなし」という状況を確認してあれれ‥というところでしたが、



ナトリウム・塩化物-炭酸水素塩泉ということですが、同系列に分類されているとはいえ姫川温泉の湯とは全然違います。そして成分の析出がかなり著しく、右上画像のように湯口の下部はとあるサイトによると「大黒様のお腹のように」というとても気品ある例えがなされていましたが、品格系で劣るとしか思えないTakemaがこの時思ったのは「たんたんタヌキの○○」のほうでした(苦笑)。



また非加熱源泉蛇口の方もなかなかスバラシイ造形美を見せてくれています。いつの日か排水口が閉塞してしまうのではないかと不安になるくらいです(笑)。

そんなわけで奉納温泉、土曜日の午前中とはいえ結局男女とも他のお客さんなしというのでは先行きの不透明感ゼロというわけでもないですが、こうして復活しているということは今後しばらくは大丈夫かなと?若いお兄さんが店番をしていたし、もしかしたら集落の方々による輪番制管理になったのかもしれません(憶測です)。でもボイラー代を考えると入浴料500円ではやっぱり維持がキツイでしょうなぁ。



そんなわけで少しでも集落経済に貢献すべく「自家製 舞茸」500円也を購入。ちなみに帰宅後に食べてみてびっくりしました。「ナニこの歯ごたえコリコリ!」。スーパーで売っているものとは雲泥の差です全く違います。ここで販売されていた場合は「絶対に買い」です!あ、猫ちゃんはまだ小さいゆえシャイですがしっかりおしんこどんが手なづけてました。



温泉施設の脇の田んぼでは稲がいい感じに頭を垂れていました。東日本や北日本では夏の天候不順の影響で作況指数が芳しくないようですがこのあたりはどうなのかな。しっかりした実入りとなります様に。ということで次ページへと続きます。

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